●2007年03月23日(金)
★一昨日のワンコ★ 所用で21、22日を休診にしましたが、その前日の午後7時の診療終了間近に、1頭のメスの中年ワンコが来院しました。飼い主の方によると、「後ろ足を痛めたようで、食欲が1週間ほどない」ということですが、足を痛めた位で1週間も犬が食べないことはないので、原因は別にありそうでした。 検査の結果、「子宮蓄膿症」になっていることが判りました。発病してから時間が経っているので、早めに手術しなければなりませんが、私は21,22日と遠方に行く予定があって手術できません。2日間不在ですから、その夜の手術も無理です。術後を診ることが出来ないのです。「なぜもう少し早く・・」。 近隣の先生にお願いしようと思って連絡しますが、診断が付いたのが午後8時近くになっていましたから、連絡が付きませんし、翌日は祭日ですから、日曜診療の病院も休みで、手術を受けてくれそうにはありません。救急病院が福岡市にありますが、遠方で、飼い主の方が連れ行かれません。 とりあえず簡単な処置だけして、飼い主の方には容態が悪くならなければ、私が戻る23日に手術することにして、手術を急ぐ時には、近隣でスタッフが多いE病院、T病院を教えて、検査結果をお渡しました。お渡しした2枚のコピーを獣医師が一目見れば、このワンコの容態がわかります。 所用から昨日戻って、すぐに飼い主の方に連絡を入れると、当院で診察を受けた翌日に、容態が悪くなったので、T病院に連絡して昨日手術してもらったそうです。T病院の院長によると、もう少し遅かったら死亡していたかもしれなかったと話していました。 北九州市にも夜間や休日でも手術が出来る動物病院ができるといいですね。動物の容態が悪い時には、早めに受診して下さいね。
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