2007年02月
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●2007年02月28日(水)

★今日のワンコ★

背中を同居犬に咬まれた7歳の小型犬が来院しました。同居犬の虫の居所が悪かったようで、背中をガブリとやられてしまいました。

咬まれた時に出来る傷は、歯が刺さった部分に小さな穴が開いています。咬まれて早めに消毒などの処置をすると良いのですが、出血が少なくて、毛に隠れて傷が判らないので、大丈夫だと思ってそのままにしておくと、皮膚の下が広範囲に化膿することがあります。そうなると、治療に時間がかかりますし、最悪の場合皮膚が壊死して切除しなければならなくなることもあります。

今日のワンコは、ガブリと咬まれたのではなくて、歯が当たって皮膚が少し裂けてましたから、消毒と化膿止めの処置をしてから一針縫合しました。咬んだのは同居犬ですから、少し遠慮してかみついてくれたのかもしれませんね。野犬に咬まれた時などは致命傷になることもあるので、放し飼いの犬には注意して下さいね。

●2007年02月27日(火)
★今日のニャンコ★

オス猫のチョビちゃんです。去勢手術を受けに来院しました。窓からの日差しがまぶしそうです。表情が可愛いですね。

チョビちゃんの独り言です。
「知らない人ばっかりだし、目の前にカメラはあるし、手術日でご主人様は朝からソワソワしてるし、何やら身の危険を感じるし・・。ウーン困った、困った・・」。

●2007年02月26日(月)

★今日のワンコ★

今日はメス犬の避妊手術でした。

以前(かなり前ですが)は、手術は注射による麻酔で行われていました。体重あたり見当をつけた量を術前に打って、術中に犬が痛がって動き出したら追加注射するという乱暴な方法でした。打つ量が多すぎて、呼吸停止など危険な状態になることもありました。

今は、ガス麻酔が使われています。体に心電図や血液中の酸素濃度をリアルタイムで計測するモニターをつけて、絶えず監視しながら麻酔の量を調節して手術しています。

手術の前に投与する鎮静薬や、麻酔の導入薬も安全性の高いものが開発されて、麻酔の導入や覚醒が格段に良くなりました。麻酔はスムースに眠ってもらって、手術が終ったらサッと醒めるのが理想的です。

鎮痛薬も使うのが当たり前になりました。動物用に多くの種類の鎮痛薬が開発されています。以前は、動物は痛みに強いからというので、あまり使われていませんでしたから、手術を受けた夜は、痛そうに横たわっていましたが、今はケロリとしています。

今日のワンコも手術を受けて5時間が経っていますが、入院室でのんびりとリラックスしています。明日の朝に退院です。

●2007年02月24日(土)
★今日のワンコ★

ゴールデン・レトリバーのジュピちゃんです。4ヶ月目の女の子です。体重は9kgです。ジュピちゃんは毎朝ご主人と一緒に出勤して、昼間はご主人の仕事場で過ごしているそうです。職場の看板娘になってるかもしれませんね。

●2007年02月23日(金)
★今日のワンコ★

トイ・プードルのモコちゃんです。2ヶ月目の女の子で、体重は700gです。飼い主の方の手の中にスッポリ入ってしまう程の大きさです。本当にToy(=オモチャ)みたいですね。

●2007年02月22日(木)
★今日のワンコ★

フレンチブルドッグのジョージ君です。4ヶ月目の男の子です。ユーモラスなお顔が可愛いですね。少し緊張気味かな?

●2007年02月21日(水)

★今日のワンコ★

今日は小型犬の上マブタに出来たイボを取りました。直径5mmほどの良性腫瘍ですが、少しずつ大きくなってきて、目ヤニも増えてきたので切除することにしました。

電気メスでチョコンと切るだけですから、動物が大人しくしていれば1〜2分で終る処置ですが、場所がマブタですから、そう簡単には切らせてくれません。軽く鎮静をかける必要があります。

今日のワンコは、軽く麻酔ガスを吸わせて少しの間眠ってもらいました。マスクを口と鼻にかぶせて麻酔ガスを流します。大人しい子なので、初めは「ん??、何してるのかな?」という感じでキョトンとしていましたが、しばらく吸わせると嫌がって動きだします。ここを頑張って抑えていると、間もなく眠ってしまいましたから、少しマスクをずらして、上マブタを出して、切除しました。

処置が終って麻酔ガスを切るとすぐに目覚めました。この方法は、注射薬を使わないので、麻酔の覚めが良くて、15分後には飼い主の方といっしょに帰って行きました。

●2007年02月20日(火)

★今日のワンコ★

今日は10歳の中型犬の歯の処置をしました。ワクチンやフィラリアの予防で定期的に来院している健康な子ですが、歯石がかなり付着していて歯周炎を起こしていましたから、歯石の除去をお勧めしていました。

処置前の検査で歯周炎がかなり進行しているのが分かりましたから、飼い主の方には、悪い歯は抜歯することをお話してから、全身麻酔下で処置に入りました。麻酔で眠らせて、スケーラーという器械で歯石を取り、歯周炎が進行して浮いてしまった歯はすべて抜歯しました。後で数えてみると、全部で16本の歯を抜いていました。

歯周病は放置しておくと、どんどん進行して、歯茎から顎の骨まで侵してしまいます。顎の小さな小型犬などは、それが原因で顎の骨を骨折することがあります。歯周炎を起こしているワンコの口の中には、健康な子と比べて多くの細菌が繁殖しています。この細菌を含んだ唾液を常に飲み込んでいますから、体に悪い影響を与えます。心臓病や腎臓病などは、歯周病が原因の一つになると言われています。口の中の衛生環境が良い子は、年をとっても元気に過ごしているようです。

歯の処置は全身麻酔下で行いますから、あまり麻酔の心配のない元気な間に処置すると良いですね。

●2007年02月19日(月)

★今日のニャンコ★

今日はメス猫の乳腺腫瘍の手術でした。

猫の乳腺腫瘍は、大半が乳がんです。犬の場合は良性と悪性が半々ですが、猫は悪性のものが多いのです。悪性の乳腺腫瘍は、手術で切除しても他の場所に再発したり、肺に転移することがあります。

今日のニャンコは、3年前にも乳腺腫瘍の摘出手術を受けています。その後、再発や転移はなかったのですが、今回はまた他の場所に新たに出来たのでしょう。腫瘍はバラバラと広がって出来ているわけではなくて、単発的なものでしたから、手術で切除することをお勧めしました。バラバラと広がっているタイプは、取りきれないことが多くて、手術しても再発率が高いのです。

生後1年以内に避妊手術を受けているメス猫には、ほとんど乳腺腫瘍の発生がありません。今日のニャンコは手術を受けていませんでしたが、6歳で避妊手術を受けた子で、12歳の時に乳腺腫瘍が出来たことがありましたから、避妊手術は早めが良いですね。

●2007年02月17日(土)
★今日のワンコ★

シーズー犬の愛子ちゃんです。2歳の女の子です。ワクチン接種で来院しました。可愛いレディーですね。

●2007年02月16日(金)

★今日のワンコ★

今日は小型犬の乳腺腫瘍の摘出手術でした。

10歳のメスの小型犬ですが、飼い主の方が乳腺にしこりがあるのに気付き、それが少し大きくなってきたので来院しました。診察すると、直径1cmほどのしこりと、その上に5mm位の小さなしこりも見つかりましたので、同時に切除することにしました。

当初は、乳腺1個を含めて2個のしこり(腫瘍)を切除する予定でしたが、術中に下の乳腺近くにも表面からは分からない位の大きさのしこりが見つかりましたので、少し切除する部位を広げて2個の乳腺を取り除きました。

予定した時間よりも少し手術時間は延びましたが、元気なワンコなので麻酔は順調で、あまり心配はありませんでした。傷が少し大きくなっても、回復に要する時間は変わりませんから、疑わしい所は一度に取り除いた方が安心です。

手術が終って4時間ほど経っていますが、鎮痛薬が効いているせいか、私が近づくと尻尾を振って歓迎してくれました。用心のために今夜は当院で過ごして、明日の朝退院です。

●2007年02月15日(木)
★今日のワンコ★

トイプードルのマリリンちゃんです。2ヶ月目の女の子です。写真では真っ黒クロ助みたいですが、目がパッチリとして可愛い女の子です。体重は1.7kgです。

トイプードル成犬になっても5kgほどですが、スタンダードプードルは20kg近くにもなります。元々毛の多い犬種で大きく見えますから、迫力ありますよ。

●2007年02月14日(水)

★きょうのニャンコ★

今日は猫の手術が重なりました。当院は獣医師一人(つまり私ですが・・)でやっている病院ですから、午後の手術時間内に余裕をもって出来る手術数は、猫の避妊手術3頭です。そのため、手術が重ならない様に予約制で行っています。

今日の午後は、猫の去勢手術と避妊手術が1頭ずつの予定でした。ところが、昨日の診療の終わりごろ、飛び入りで猫の避妊手術をして欲しいと女性の方が来院しました。前の日から預かって翌日の手術に入れて欲しいということでしたので、そのままお預かりしました。これで、午後からは3頭の手術になりましたが、まだ許容範囲です。

3頭目が終る頃に、何やら猫を大きなカゴにいれた方が来院してきました。「午後の診療は4時からですが・・」というAHTの声が受付から聞こえます。連れてきた方は、「やっと猫が捕まって、餌で釣ってカゴに入れてきたので、手術して下さい」とのことで、またまた飛び入りで避妊手術が入りました。

器具の滅菌などの準備がありますから、バタバタと片付けて何とか4時ジャストに終りました。昨日の手術は1件は3時間かかり、今日の手術は4件で同じ位の時間がかかりましたが、避妊や去勢手術はいつもやっていますから、昨日に比べると、精神的にも肉体的にも楽でした。今夜の当院の入院室はにぎやかですよ。

●2007年02月13日(火)

★今日のワンコ★

今日はオス犬の会陰ヘルニアの手術でした。会陰ヘルニアというのは、お尻の横の筋肉が薄くなくなって、そこに直腸や膀胱が落ち込む病気です。ウンチやオシッコが出づらくなる困った病気です。

実は、今日のワンコは今日が3度目の手術でした。左右の筋肉が薄くなっていましたから、ヘルニアとしては重症な方でしたが、3回も手術しなければならなくなるとは、思いませんでした。

1回目は一昨年の10月、2回目が昨年の6月、そして3回目が今回です。薄くなった筋肉の代わりに人工物で詰め物をしたり、筋肉を寄せ集めたり、去勢手術を併用したりしましたが、再発してしまいました。

今回は、膀胱や大腸が飛び出さないように、お腹の中の筋肉に固定しました。膀胱炎などの合併症の心配もありますが、これで完治して欲しいと、飼い主の方も、ワンコも、私も念じています。去勢手術を受けるとこの病気の予防になりますから、オス犬を飼っている方には、手術をお勧めしています。

●2007年02月10日(土)
★今日のワンコ★

昨年の10月生まれの子犬のレンちゃんです。今日はワクチン接種で来院しました。さて、レンちゃんの犬種は??

レンちゃんはチワワとダックスのミックスです。目がパッチリとして、お鼻と耳と胴が短いダックスっていう感じです。可愛いですよ。ミックス犬は純粋種と比べると、体質的に丈夫な子が多い様です。

●2007年02月09日(金)

★今日のワンコ★

「最近お腹が張っている」ということで、7歳のメスのミニチュア・ダックスが来院しました。隣の診察台で診察しながら、チラリと見ると確かにお腹が膨らんでいます。

お腹が膨らむというのは、妊娠を除くと重大な病気が多いのです。頭に浮かぶのは、肝臓や心臓が悪くなって腹水が溜まった、肝臓や脾臓などお腹の中の臓器に出来た腫瘍、メスの場合は子宮の中に膿が溜まる子宮蓄膿症があります。いずれも重い病気です。

ドキドキしながら、診察に入りますが、ワンコの顔つきを見ると元気そうです。体全体の雰囲気も病人(病犬?)の感じがしません。食欲などを飼い主の方にお尋ねしますが、あまり問題はなさそうです。妊娠の可能性もないようです。

お腹の中の様子を探るために、エコー検査をしました。注意深く見ましたが異常はありませんでした。普通のお腹です。カルテを見ると昨年の夏の体重が5.7kgで今日の体重は6.5kgでした。単に太っただけだったようです。

診察室では、「ほら、お母さんが沢山食べさせるからよ!」、「いやいや、私はやってないわよ!何時も皆に怒られるから、こっちが痩せそうだわ」なんて話が始まりました。一安心しましたが、MDは椎間板ヘルニアなど、腰の病気が多い犬種ですから、肥満には注意しなければいけませんね。

●2007年02月08日(木)
★今日のワンコ★

ボーダーコリーのボノ君です。2ヶ月目の男の子です。活発そうですね。

●2007年02月07日(水)

★今日のワンコ★

今日は、MDの避妊手術でした。

手術をする時に一番始めにする処置は、前足の血管に管(留置針)を入れることです。この管を使って、麻酔の導入薬、鎮痛薬、化膿止めの抗生物質、点滴などを体内に入れますし、術中に突発的なことが起きた時は、ここから薬を入れることが出来ますから、とても大切な処置です。

中型犬以上でしたら、慣れると簡単にこの管を血管にいれることができますが、小型犬、特にMDやパグ犬の様に、足が短くて曲がっている犬種は大変です。特に、避妊手術は、元気なワンコの手術ですから、必死で抵抗する子も居ますので、そんな子は特に大変です。AHTが犬を保持して、私が管を入れますが、AHTが上手にワンコを持ってくれると上手く入れることが出来ます。

今日のワンコは、体重が4kg程度で、MDの中でも小さな方でしたが、無事、スムースに入れることが出来ました。今日の手術で、技術とチームワークが一番必要な場面だったかもしれませんね。

●2007年02月06日(火)
★今日のワンコ★

プードルのハッピーちゃんです。ワクチン接種で来院しました。3ヶ月目の男の子です。ハッピーちゃんは1回目のワクチンを済ませてから、今の飼い主の方のところにやって来ました。最近、ペットショップで1回目を受けている子が多いですね。生後2ヶ月前に1回目を打っている子には、3回接種を勧めています。

●2007年02月05日(月)
★今日のニャンコ★

豹ガラの袋に入れてこられたのは、メス猫のシロちゃんです。説明がないと、何か不思議な生き物に見えますね。年齢は16歳ですが、まだまだ元気で、病院で暴れてはいけないと、こんなガラの袋に入れられて来院しました。

口の中が気持ち悪そうで、気にして食事を食べないということで連れてこられました。口の中を見ると、奥歯がグラグラしてましたから、この袋に入れた状態で「エィッ!」と一瞬で抜きました。痛み止めの注射も打ちましたから、今夜からまた食べられるでしょうね。

●2007年02月03日(土)
★今日のワンコ★

ポメラニアンのバニラちゃんです。3ヶ月目の男の子です。今日はワクチン接種で来院しました。ポメラニアンは、手足の骨がとても細いので、少し高いところから飛び降りただけでも、骨折することがありますから、注意して下さいね。

●2007年02月02日(金)

★今日のワンコたち★

今日は朝から雪で、病院の周囲は真っ白でした。

ワンコとニャンコの去勢、避妊手術の予約が入っていましたが、朝一番にワンコの飼い主の方からお電話が入りました。当院に連れて行こうと思っているのだが、雪で車が出せないので延期して欲しいということです。急を要する手術でもないので、天候が回復してから手術することにして、予約を入れなおしていただくことにしました。これで、午後の予定は猫の避妊手術だけになりました。

ところが、12時を過ぎても、手術予定の猫が来院しません。飼い主の方に電話を入れてみると、「いやぁ〜、寒くて寒くて、家から出る気がしません。少し暖かくなったら連れて行きます」ということで、猫の手術も延期になりました。

午後の予定がなくなったので、駐車場の雪かきをしました。午後からは、日差しも出て気温があがり道路の雪はとけましたが、当院の駐車場の日当たりの悪いところには、私が集めた雪が残っていました。近くの小学校の下校時間に、ふと見ると、駐車場が子供達の雪合戦の遊び場になっていました。

子供達が喜んで遊んでくれたから、良い1日でした。雪かきの甲斐がありましたね。明日からはまた暖冬だそうですよ。

●2007年02月01日(木)
★今日のワンコ★

ヨークシャー・テリアのエルちゃんです。2ヶ月目の女の子です。体重はまだ900gしかありませんが元気な子犬で、食欲も旺盛だそうです。


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