2007年01月
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●2007年01月31日(水)

★今日のワンコ★

今日は小型犬の膀胱結石の手術でした。

血尿が出ているということで来院した6歳のメスのワンコです。血尿ということですから、膀胱炎になっているのは間違いありません。膀胱炎は膀胱の中が炎症を起こしている状態です。血尿以外にも、頻繁にオシッコが出たり、排尿姿勢をするのにオシッコが出ないこともあります。

膀胱炎は、単に膀胱が炎症を起こしているだけの場合と、膀胱結石や膀胱腫瘍が原因で炎症が起きていることがあります。今日のワンコは、エコーで見ると膀胱の中に結石がありそうだったので、レントゲンで確認したところ、大小様々な大きさの石が写っていましたから、手術で取り除くことになりました。

結石が小さい場合や数が少ないときは、石を溶かす食事やお薬を投与して、1ヶ月ほど様子を見ることもありますが、今日のワンコの結石は手術で取り出したほうが、回復が良さそうだったのです。

膀胱を開くと、想像以上に多くの結石が詰っていました。ワンコは2〜3日入院しますが、膀胱炎の原因が取り除かれたので、退院の頃には、血尿も治っているでしょうね。




●2007年01月30日(火)

★今日のワンコ★

ダルメシアンという犬種がいます。短毛でスマートな体型の、精悍な感じのする大型犬です。

この犬種は生まれつき尿酸を分解する酵素を持っていませんから、高尿酸血症が問題になります。尿中に沢山の尿酸が出てきますから、オシッコが白く濁って、それが固まって尿酸の結晶を形成し、膀胱炎や尿道結石の原因になります。元来は白黒まだらの犬ですが、尿酸値が高いために、被毛が茶褐色になることもあります。

予防のために、尿酸合成阻害薬を投与すると、尿酸の産生が抑えられて、オシッコが透明になりますし、被毛も白くなってきます。この尿酸合成阻害薬は人のお薬です。人の高尿酸血症、いわゆる「痛風」の治療薬です。人では、関節(特に足の親指の付け根)に尿酸が沈着して関節炎を起こすと、ひどい痛みが出ます。「風が吹いても痛い」ということで、痛風という名前はここから来ています。

実は、私は「痛風持ち」で、過去3度の発作の経験があります。さすがに観念して、尿酸合成阻害薬を飲み始めましたが、成分を見ると、当院が高尿酸血症のダルメシアンに処方しているのと全く同じ薬でした。私はダルちゃんの倍の量を毎日飲んでいますが、ダルメシアンに、妙に親近感を感じている今日この頃です。

●2007年01月29日(月)
★今日のニャンコ★

生後6ヶ月のメス猫の飼い主の方から、猫が昨夜から急にニャーニャーとうるさく鳴くようになって、おかしな行動をする。というご相談を受けました。どうも、発情が始まったようです。生後半年ですから、体つきはまだ少し大きくなった子猫みたいですが、体の方が先に大人になってしまった様です。

この時期になると、毎年のように、この様なご相談と受けます。受験期のお子さんが居るご家庭では、「猫が騒いで勉強の妨げになるので、何とかしてください!」ということもあります。メス猫の争奪戦で、怪我をして運び込まれる猫が増えるのも、この時期です。避妊手術を受けると、すぐにメス猫のこの様な行動は治まります。今日のニャンコも、明日当院に連れてこられることになりました。

写真はキャバリアのマロンちゃんです。5ヶ月目の女の子です。そろそろ乳歯が永久歯に生え変わる頃です。すべての歯が永久歯に変わると、発情が間近になります。


●2007年01月27日(土)
★今日のワンコ★

柴犬のハナちゃんです。3ヶ月目の女の子です。ワクチン接種で来院しました。好奇心旺盛で元気なワンコでした。どんなレディに成長するか楽しみですね。

●2007年01月26日(金)
★今日のワンコ★

MDの凛ちゃんです。1歳の女の子です。凛ちゃんは来月お母さんになります。エコー検査でお腹の中に複数の赤ちゃんがいることが分かりました。出産が近づいたら、もう一回来院していただいて、レントゲンで赤ちゃんの数を確認することにしました。今からお腹がドンドン大きくなっていきますね。

●2007年01月25日(木)

★鳥インフルエンザ★

宮崎県で鳥インフルエンザが発生して、鶏が死亡しています。宮崎県は養鶏が盛んな県ですから、被害が広がると養鶏農家に壊滅的な打撃を与え、消費者に対しても鶏肉や鶏卵の安定供給ができなくなりますから、病気が広がらないように、消毒や人と車の移動制限、発生農場の鶏の殺処分、焼却による防疫処置が行われています。

第一線でこの業務にあたっているのが、県(家畜保健衛生所)に勤務する獣医師たちです。白い防疫服を着て作業している姿がTVで放映されていますね。先日、福岡県に勤務する家畜保健所の獣医師たちと話す機会がありましたが、何時呼び出しがあるか分からないので、深夜や休日でも携帯電話を持ち歩いて、召集に間に合わないといけないので、遠方への外出も制限されているそうです。

獣医師というと我々の様に、動物病院でペットの診療に従事している職業が浮かびますが、畜産分野でも重要な仕事を担っているヤツラも居ます。なお、鳥インフルエンザは鶏肉や鶏卵から人にうつることはありません。愛玩鳥や野鳥には感染しますが、鳥がまとまって死ぬようなことがなければ大丈夫です。養鶏業者や防疫業務にあたっている職員達に、感染者が出ないと良いですね。

●2007年01月24日(水)

★今日のワンコ★

今日は11歳の小型犬の乳腺腫瘍の切除手術でした。

右の下腹部に1cm位の腫瘍があり、その下にも小さなものがあります。左下にも2箇所疑わしい部位があります。犬のオッパイは10個ありますから、良性腫瘍があっちこっちに出来ることがあります。複数の腫瘍が見つかると、乳がんの転移では??と心配になりますが、すべてがそうではありません。腫瘍の良性悪性は、切除したものを専門の検査機関に出さないと、確定診断できません。

今日のワンコも、大きな腫瘍がある方だけを切除する予定でしたが、いずれ反対側の腫瘍も大きくなりますから、手術時間は少し長くなりますが、ワンコがまだあまり年を取っていない今のうちに同時に切除することにしました。

麻酔も安定していたので、歯石も取って、歯周炎でグラグラになった歯は抜歯しました。すべての処置が終るのに3時間近くかかりましたが、手術は順調に終りました。歯周炎もワンコの寿命に影響します。口の中が衛生的なワンコは、そうでない子と比べると、健康で長生きするようです。

今回の処置で、今日のワンコの寿命も2〜3年延びたかもしれませんね。

●2007年01月23日(火)

★今日のワンコ★

今日は、小型犬のヘルニアの手術でした。

お腹に穴が開いて、お腹の中の脂肪や臓器が皮膚の下に出る病気をヘルニアと言います。おへその穴が塞がらないでそこでヘルニアが起きると臍(さい)ヘルニア、股の付け根にある鼠径輪という穴が塞がらないで起こるのが鼠径ヘルニアです。この二つは先天的なものです。これ以外にも、中高年のオス犬のお尻の筋肉が薄くなって、そこに穴が開いて起こるのが会陰ヘルニア、事故などで胸とお腹を隔てている膜(横隔膜)が破れて、お腹の中の臓器が胸の方に行ってしまうのが横隔膜ヘルニアです。

今日のワンコは、鼠径ヘルニアでした。穴が大きいと脂肪以外にも、子宮、小腸、膀胱などが出てくることがありますが、今日のワンコのヘルニアは小さかったので、脂肪だけが少し出ていました。小さなヘルニアがあるのは前から分かってたのですが、1ヶ月ほど前にオッパイの横に小さなしこりがあるのに気付き、それが少し大きくなってきたので、しこりの切除とヘルニアの整復をいっしょにしました。

ヘルニアも穴が大きくなると、脂肪以外の内臓が飛び出して、ワンコの具合が悪くなることがありますから、早めに穴を塞いでおいた方が安心ですし、簡単な手術で済みます。

●2007年01月22日(月)

★今日のニャンコ★

3日前に外出から帰ってきてから、何となく元気がなくて、トイレに行く時に歩くだけで、後はじっとしている。機嫌も悪いみたいで、体を触ると怒る。ということで、オスのニャンコが来院しました。

オス猫ですから、ケンカで足を咬まれたのかな?と思いながら、歩き具合を観察すると、足を引きずると言うよりは、腰に力が入らない感じで、立ち上がらせても、すぐに座り込んでしまいます。骨盤かな?と思いながら、レントゲンを見ると、やはり骨盤を骨折していました。交通事故にあったようです。

幸い、骨は折れていましたが、骨盤の形は保たれていて、排便や排尿にも問題はないので、安静療法で治すことにしました。骨盤の形が崩れる程ひどく折れている時には手術で治しますが、ある程度形が保たれているときは、そのままの形で骨が引っ付きますから、安静にしていれば、2〜3週間で歩ける様になります。

人の骨盤骨折ではとてもそんな具合にはいかないでしょうから、動物(特に猫)ならではの治療法ですね。

●2007年01月20日(土)

★今日のワンコ★

昨日の続きです。

体重1.5kgの子犬の小腸の太さは数mm、異物の直径もほぼ同じ位です。幸い、異物は鈴ですから、球形で表面はツルンとしています。以前、梅干の種が腸に詰った小型犬が来院したことがあります。梅干の種や桃の種は、表面がザラザラしているので、腸に引っかかりやすいようです。

飼い主の方は、「どうしたら良いでしょう?」と不安そうです。「無事にウンチに出るように、神様に祈って下さい」ということで、様子を見ることにしました。腸閉塞を起こすと、明らかにワンコの様子が変わりますから、何か変化が起きたら来院していただくことにしました。

それから5日後、ワンコが再来院して来ました。もしや、具合が悪くなったのか?とドキドキしながら様子をお伺いすると、元気食欲旺盛で、何も変わったことはないのだが、あれから毎日ウンチを指でつぶして、鈴が入っていないか見ているが、確認できないので、レントゲンを撮って欲しいということでした。

レントゲンを撮ると「!」、お腹の中にあった鈴は跡形もなく無くなっていました。飼い主の方が気付かない間にウンチに混じって出てしまったようです。

一件落着でしたが、異物を食べてしまう子は「二度あることは三度ある」ということも多いので、充分注意していただくことをお願いしました。ワンコが異物を口の中に入れているのを見つけたときには、慌てないで、ワンコを優しく抱き寄せて、落ち着かせてから口の中に手を入れて、取り出して下さいね。

●2007年01月19日(金)

★今日のワンコ★

異物を飲んだらしいということで、体重1.5kgの子犬が来院しました。前日、携帯のストラップに引っ付いている鈴をくわえているのを発見し、あわてて取り上げようとしたら、ワンコもあわてて飲み込んでしまったそうです。

すぐにレントゲンを撮ると、お腹の中にはっきりと鈴が写っています。鈴の大きさは数mm程度です。ワンコには特に変わったところはありませんから、異物はまだ胃の中に留まっているようです。とりあえず吐かせる処置をしました。吐いたものを選り分けて異物を探しますが、その中に鈴入っていません。

さてどうしたものか?異物を取り出すには、内視鏡で取り出すか、お腹を開いて取り出すしかありませんが、ワンコは小さいので、内視鏡を口から入れるのは、無理だと思います。そのままにしておくと、最悪の場合腸閉塞を起こすかもしれません。鈴の大きさを見ながら、子犬の小腸の太さを推測します。ギリギリ通過するかなぁ?

続く・・。

●2007年01月18日(木)

★今日のワンコ★

糖尿病でインシュリンを投与しているワンコが居ます。

糖尿病が判ってから2年近くが過ぎ、飼い主の方が朝晩インシュリンの注射をしています。実は、このワンコの母親は糖尿病で亡くなっています。母親はかなり病気が進んでいましたから、治療が間に合わなかったのです。

母親が糖尿病で亡くなったので、注意していましたところ、「食べても痩せてきて水を沢山飲むようになった」という母親と同じ症状が出てきたのて、検査を受けに当院に来院し、糖尿病に罹患しているのが判りました。

犬や猫の糖尿病は、ほどんどが遺伝的な原因です。遺伝的因子に肥満や美食などの要素が加わると発病します。治療は血糖降下剤を与えたりしますが、あまり効果がなくて、インシュリンの注射と食事療法がメインになります。

初めは、自分の犬や猫に注射を打つのをためらう飼い主の方が多いのですが、すぐに慣れる様です。今日のワンコも、1年以上インシュリンを打ってもらっていますから、毎日元気に過ごせています。

●2007年01月17日(水)

★今日のワンコ★

今日は犬の避妊手術でした。このワンコ、放浪癖があって、以前発情中に脱走して、どっかのオスと交配して子犬を産んだことがあります。

それから、半年後、またまた発情中に、自宅の庭でどっかのオスとつながっているのが見つかり、当院に連れて来られました。交配してすぐにホルモン注射を打つと、受精卵の着床を阻止することが出来ます。100%ではありませんが、この処置が間に合うと妊娠が成立しませんから、子供は出来ません。ただし、この注射を打つと発情期が少し延びますから、注意が必要です。

飼い主の方には、発情が延びるので注意するようには言ってましたが、このワンコ、またまた脱走して情夫の元に行ってるのが判り、とうとう避妊手術を受けることになりました。

手術で卵巣と子宮を取り除きましたから、もうこれからは、発情はありません。脱走することも、オス犬が侵入することもないでしょう。何とかして子孫を残そうとする動物の行動は、自然の摂理なんでしょうね。人のオスが女の子を追いかけるのも自然の摂理かな?

●2007年01月16日(火)

★今日のニャンコ★

今日は猫の避妊手術でした。2頭手術しましたが、その内の1頭は、北九州市獣医師会が行っている「捨て猫・捨て犬防止キャンペーン」に当選された方から依頼された手術でした。

「捨て猫・捨て犬防止キャンペーン」というのは、犬や猫の避妊手術に助成金を出す事業で、毎年抽選で200名の方に1万円の助成をしています。数年前は獣医師会単独の事業だったので、100名の方が対象でしたが、事業が北九州市に認められて、市から補助金が出ることになり、200名に拡大しました。このキャンペーンが始まってから、動物管理センターで処分される子猫の数がかなり減ってきていますから、効果が出てきているのかもしれません。

手術期間の締め切りが2月10日ですから、当選葉書をお持ちの方は、早めに手術を受けて下さいね。


●2007年01月15日(月)

★昨日の講習会★

昨日は、外科&リハビリの講習会に行きました。東京から大学の先生を呼んで、所属している研究会のメンバーが聴講しました。

外科の講習会はよく開かれますが、リハビリの話は初めてでした。腰の病気が多いダックスフンドや、年を取ると股関節や肘関節に痛みがでることが多いレトリバーが、人気犬種になっているからでしょう。

手術後のリハビリや、鎮痛薬を使いながらのリハビリのメニューが紹介されていました。米国では、獣医師の指導のもとで、AHTや専門のトレーナーがリハビリを担当しているそうですし、飼い主の方も積極的に参加してました。

手足のマッサージやら、前足を持って立たせて一緒にダンスをするようなリハビリ、床が動く温水プールに入れて歩かせるリハビリ、車椅子を使ったリハビリなどが紹介されていました。

そのうちに動物専門の理学療法士や整体師などが現れるかもしれませんね。東洋医学の針や灸を学んでいる獣医師は居るようですよ。

●2007年01月13日(土)
★今日のニャンコ★

アメリカン・ショート・ヘアーのもみじちゃんです。1歳の女の子です。お婿さん募集中だそうです。

●2007年01月12日(金)

★今日のニャンコ★

先週腸重積の手術を受けた猫が退院しました。

悪くなった小腸の一部を切除して、健康な部分をつなぎ合わせる手術でした。健康な部分をつながないとうまく引っ付きませんから、少し余裕を持って切除しますが、あまり切除する部分が長いと、栄養を吸収する部分が減りますから、術後に栄養失調のような状態になってしまいます。

手術から24時間後から少量の流動食を与えました。これを食べてくれると、第一関門通過です。腹膜炎などが起きていると、食べることができません。そして少しずつ食べる量を増やしていきます。

猫は長い間食べていませんから、かなり弱っています。食欲が回復して、沢山食べられるようになり、元気が出てきたら、第二関門通過で、一安心です。

今日のニャンコも、術後に発熱して、元気がない時期もありましたが、飼い主の方が毎日面会に来てくれて、元気を取り戻していきました。

手術の後は、猫のことが気にかかって落ち着かない日々でしたが、無事に退院できてホッとしました。きっと今夜は、晩酌のお酒が美味しいでしょうね。

●2007年01月11日(木)
★今日のワンコ★

ラブラドル・レト・リバーのマーブルちゃんです。8歳の女の子です。レトリバーは、この年齢になるとお年寄りっぽくなる子が多いのですが、マーブルちゃんは毛艶もピカピカ、体型もスマートでハツラツとしています。適度な運動と食事管理が行き届いているのでしょうね。

●2007年01月10日(水)

★今日のニャンコ★

今日は猫の外傷の処置をしました。

ケンカによる傷で、数日前から顔の横が腫れていたそうですが、腫れがだんだんひどくなってきたので、来院しました。ニャンコの左の頬は大きく腫れて、腫れによる圧迫で左目はほとんど塞がっています。腫れた部分の皮膚はすで変色していますから、皮膚がダメになっているようでした。

内部に膿が溜まっていることが予想されますから、メスで小さな穴を開けて排膿させて、中を消毒することにしました。いずれ麻酔をかけて壊死した皮膚を取り除いてから、縫合しなければなりませんが、しばらく化膿止めのお薬を飲ませて、炎症がある程度治まってから、処置することにしました。その方が、術後の回復が良いのです。

小さな穴を開けて膿を出す処置は、一瞬で終わりますので無麻酔で行います。メスでチョコンと切ると、それまで大人しかった猫はフギャーと怒り出しました。内部を消毒したいのですが、フギャー、ニャゴーと怒り狂って、とても出来ません。私が少し大きく切り過ぎた様です。猫は怒るし、血は出るし、なんか凄惨な感じになってきました。

そこで、麻酔をかけて、後日する予定だった、壊死した皮膚の切除と内部の消毒、縫合をすぐすることにしました。1時間ほどで処置は終りましたが、猫の頬には10針も縫う大傷が出来て、一昔前のヤクザ映画の悪役みたいな顔になりました。

猫のケンカ傷は、時間が経つと皮膚の下が化膿して、今回の様なことになりますから、皮膚が壊死しない内に、早めの消毒と化膿止めの処置をした方が、ダメージが少なくて良いようです。猫は、夕方、飼い主の方に抱っこされて帰宅しました。直径2cmほどのホッペの皮が切り取られました。人は、ホッペ一枚切り取られると大変ですが、猫の皮膚はよく伸びるので、抜糸の頃には、普通の顔に戻っているでしょう。

●2007年01月09日(火)
★今日のニャンコ★

今日は猫の避妊手術でした。

駐車場で餌をもらっているニャンコです。今日の手術の予約だったのですが、連休中の留守電に「連休明けに連れて行けるように、逃げないように紐でつないでいたのですが、紐をつけた途端に大暴れして、紐を切って逃げてしまいました」とメッセージが入っていました。

「しばらくの間は警戒して、餌を貰いに来ないかもしれませんね。今度は当院のカゴをお貸ししますから、ほとぼりが醒めた頃に、捕まえてカゴに入れて連れてきてください」と話していましたが、このニャンコ、またすぐに捕まって、当院に連行されました。手術が終ったにニャンコは、カゴの中で虎視眈々と逃げる機会を狙っています。明日は、元の場所に放される予定です。

写真は、M・ダックスのルルちゃんです。3ヶ月目の女の子です。優しい顔をしてますね。


●2007年01月06日(土)

★今日のニャンコ★

今日は猫の「腸重積」の手術でした。

元旦に仏さんの花をかじって、それを吐いてから調子が悪いということで5歳の猫が来院してきました。今は吐き気はありませんが、全く食事を食べようとしないし、元気もありません。吐くということで来院する猫は結構多いのですが、今日のニャンコは何か様子が変です。我々が見て、「何か変だなぁ」という感覚は、重要なのです。

エコー検査やレントゲン検査で、腸閉塞や腸重積が疑われる結果が出てきます。バリウムを飲ませて、時間ごとにレントゲンを撮ると、バリウムが大腸まで流れていかないのが確認できましたから、もうこれっきゃない!と言うことで、手術を決めました。

お腹を開けてみると、予想どうり、小腸が癒着して塞がった部分が見つかりましたから、悪い部分を切除して、腸をつなぎ合わせました。猫が無事に回復するかどうかは、経過を見ないとわかりませんが、診断は間違いありませんでした。

飼い主の方は、胃炎程度だと思っていたのが、開腹手術になりましたから、ビックリされていましたが、手術しないと絶対に助からない病気でした。腸が無事につながって、何とか治ってくれよ!



●2007年01月05日(金)
★今日のワンコ★

ポメラニアンのココアちゃんとマロンちゃんです。マロンちゃんが6歳でココアちゃんが4歳です。マロンちゃんはココアちゃんのお母さんです。母の落ち着きと貫禄がある方が、マロンちゃんです。さて、どっちかな?

●2007年01月04日(木)
★謹賀新年★

明けましておめでとうございます。今日から今年の診療が始まりました。今年は木曜日からのスタートなので、午前中のみの診療になりましたが、お正月に体調を崩したり、昨年からの継続診療の動物たちが来院し、慌しい1日でした。今年1年、皆様のペット達が元気に過ごせると良いですね。食事や生活環境に気を配ってあげて下さいね。病気は治療より予防が一番ですよ!

写真は、当院のワンコ達です。今年でモップは15歳、ロクは13歳、スリーピーは2歳です。初詣から帰ったときのワンショットです。みんなで一緒に歩くのはスピードが違うので大変でした。今年もよろしくお願いします。


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