2006年11月
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●2006年11月30日(木)
★今日のワンコ★

パグ犬のはなこちゃんです。6歳の女の子です。はなこちゃんは4歳の時に出産しました。出産前の体重は7kgでしたが、今は11kgもあります。母親の落ち着きと貫禄を感じますが、そろそろダイエットが必要かも?

●2006年11月28日(火)

★狂犬病★

フィリピンで旅行中に犬に咬まれて、帰国後、狂犬病を発病して2名の方が亡くなりました。狂犬病にかかった犬に咬まれると、狂犬病のウイルスが体内に入って、人もほぼ100%発病します。狂犬病のウイルスは脳に病変を作りますから、人もケイレンなどの神経症状が出て死亡してしまいます。

狂犬病は、犬以外に、猫、リスなどにも発症しますから、外国に行って、可愛いからと野生のリスに手を出してはいけません。南米では、吸血コウモリに咬まれて集団発生したこともあります。狂犬病を発病している動物は、狂っていますから、見境なく噛みつきます。

狂犬病のない国は、日本や英国、オーストラリア、北欧など一部の国だけです。中国では、ある地域に狂犬病が発生したところ、その地区の愛玩犬を含めた全ての犬を、殺処分したそうです。散歩中の犬まで撲殺したそうですから、強烈です。

日本に入る犬については、狂犬病のワクチンを摂取していないと入国できませんし、入国する時にも厳しい検疫があります。ところが、最近、北海道に入港するロシア船の乗組員が犬を連れてきて、この犬が検疫を受けないで、上陸することがあるそうで、動物検疫所は神経を尖らせています。

日本での狂犬病の発生が報じられた関係で、最近、今まで打ったことのない子が、狂犬病の注射で来院してきますから、当院でもワクチンや鑑札などの関係書類を慌てて準備しています。

明日は、所用のため臨時休診します。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

●2006年11月27日(月)

★αーリポ酸★

獣医師からの情報提供ですが、猫はαーリポ酸を食すると中毒を起こすそうです。αーリポ酸は、人のダイエットサプリメントだそうですが、これを猫が摂取すると、激しい興奮状態になりケイレンを起こして、呼吸停止、心停止の経過で死亡するそうです。

私は、αーリポ酸というサプリメントは知りませんでしたが、当院のAHTによると、TVやラジオでよく宣伝しているそうで、コンビニにも置いてあるということです。猫が好む匂いと味だそうです。猫の飼い主の方は、ご注意くださいね。

●2006年11月25日(土)
★今日のワンコ★

ボーダーコリーのレオ君です。今年の9月生まれの男の子です。今日はワクチン接種で来院しました。レオ君は、9歳のラブラドルのテディ君といっしょに、おうちの中で生活しています。ボーダーコリーは活発な犬種ですから、この生活が続けられるのは、時間の問題かもしれません。1ヶ月後の2回目のワクチン接種の頃には、お庭に出されているでしょうね。顔つきもヤンチャそうでしょう。

●2006年11月24日(金)
★今日のニャンコ★

黒猫のネーコちゃんです。2ヶ月目の男の子です。ワクチンの接種で来院しましたが、少し風邪気味だったので、治療を受けて帰りました。飼い主の方のところに来てから3週間ほどです。保護した時は手の平の上に乗るくらいの大きさでしたが、スクスク成長して、今日の体重は1kgでした。元気になったらワクチン接種ですね。

●2006年11月22日(水)

★救出されたワンコ★

徳島県で崖に取り残された犬が、今朝のTVで放映されていましたね。1週間ほど前から、この崖をウロウロしていたらしいのですが、近所の方が消防に通報して、昨日から救出劇が始まったようです。TVでは、見識者たちが「行政の対応が遅い」とか、「ロッククライマーを雇って助けてもらった方が早いのでは?」なんて勝手なこと言ってましたが、お昼過ぎに無事助けられたようです。

約200名の地域住民が見守る中、17名のレスキュー隊員が、2日間で11時間もかかって救出しました。助けられた時には、皆拍手喝さいで、涙を浮かべて喜ぶ人も居ました。その後、犬は動物管理センターに搬送されました。

私はその後が気になるのですが、通常、捕獲された野犬は、管理センターに3〜5日抑留されて、引き取り手がない時には、安楽死されます。この犬も、これが適用されると、後数日の命ということになります。マスコミがこの事実まで報道してくれると、全国ネットで飼い主探しが出来たでしょうね。

飼ってくれる方が見つかると、この犬にとっては、「災い転じて福となす」ということになります。「折角助けられた犬が安楽死されました」だと、あまりにも可愛そうですね。

●2006年11月21日(火)
★今日のワンコ★

今日の午後は手術が入っていませんでした。それで、福間海岸まで、避妊手術予定のニャンコをお迎えに行きました。片道40kmの往診?です。

いつもお世話になっている(何度か救助してもらいました)サーフショップの子猫ですが、お年頃になったので、避妊手術を依頼されました。タイミング良く、今日の午後の予定がありませんでしたから、ニャンコをお迎えに行くことにしました。

往復の時間を計算すると、30分くらい海岸でゆっくりできそうだったので、当院のスリーピーも車に乗せて行きました。お天気も良くて、海岸には人も少なかったので、ピーを放してやると、カモメや水鳥を追いかけて、波打ち際を走り回っていました。砂浜を全力疾走する姿を見ると、「活発な大型犬には、こんな環境が必要だな」と思いました。

写真は帰宅後のピーです。うれしそうでしょう。

●2006年11月20日(月)
★今日のニャンコ★

オス猫のチビちゃんです。生後半年くらいです。チビちゃんは10日前に、具合が悪くなって来院しました。外出から帰ってから調子が悪く、食欲もなく、呼吸の状態がおかしくなっていました。

検査の結果、横隔膜が破れていることがわかりました。外で事故にあったのでしょう。すぐに大きな病院に搬送して、緊急手術になりました。手術の後当院に3日ほど入院しましたが、経過は良く、今日は抜糸で来院しました。ついでに、ワクチンまで打ってもらって帰りました。手術で助けてもらった命です。元気で長生きして欲しいですね。

●2006年11月18日(土)
★今日のニャンコ★

メス猫のコアちゃんです。生後3ヶ月くらいです。飼い主の方に保護されて、1ヶ月が経ち、今日は健康診断で来院しました。アイラインが入っているので、目がパッチリと見えます。チンチラ系のミックスでしょうね。

●2006年11月17日(金)

★今日のニャンコ★

今日は猫の尻尾のにできたコブを取りました。

コブの大きさは2cm程度です。随分前からあるそうで、2年に1回くらい病院に行って、小さく切開してもらって、中身を搾り出すと小さくなっていたそうです。飼い主の方によると、「ジュルジュルと中身が出ると小さくなるので、今日も切って下さい」ということです。ただ、前回の時にはコブが硬くなっていて、大きく切ってプリンを出してもらったそうです。

今日のコブを見ると、とてもそう簡単そうではありません。しっかりしたコブですから、切除後に縫合の必要もあります。そこで麻酔をかけて切除しました。コブ自体はスムーズに取れましたが、切除に20分ほどかかりました。歯周炎もおこしていましたから、抜歯もしました。眠っている間に終わりましたから、猫にとっても、こっちの方が楽だったでしょうね。

●2006年11月16日(木)

★今日のワンコ★

「最近、目が良く見えていないようなんですが・・。」ということで、12歳のパグ犬が来院しました。

パグやブルドック、シーズーなどの短頭種は、目の病気が多い犬種です。目が大きく出っ張っているので、眠っている時も薄目が開いていますから、目が乾いてしまいます。目の下の皮膚が盛り上がっていて、毛がチクチクと目を刺激してるのも、原因の一つです。

長年この状態が続くと、目の内側から眼球の表面が黒ずんできます(色素沈着)。それが目全体を被うと、目の表面が黒ずんできてものが見えにくくなります。ワンコは、夜になると歩きたがらなくなったり、階段を下りるのを躊躇するようになります。

今日のワンコも、定期的に来院されて、目薬を処方していましたが、色素沈着が広がってきて、見えにくくなったようです。先日受講した眼科の講習会では、目の表面を刺激しないように、若い時に、目の下の皮膚のシワを切り取ってしまうと良いという話を聞きました。術後の写真を見ましたが、なんだかパグ犬の顔のしわがなくなって、ツルンとした顔になっていました。

●2006年11月15日(水)
★今日のニャンコ★

アメショーのななこちゃんです。3ヶ月目の女の子です。ワクチン接種で来院しました。カメラに興味深深です。可愛いですね。

●2006年11月14日(火)

★今日のニャンコ★

今日は猫の避妊手術が3頭ありました。

1頭目は、昨日捕まらなかった野良猫が、今日は無事に捕まり(当院のカゴをお貸ししていたら、その中の餌に釣られて入ったのでバタリと入口を閉めたそうです)、次の2頭は、外で飼われている猫と、家から一歩も出たことがない箱入り猫でした。

1頭目の野良猫は、何度か出産経験があります。さすがに野生猫だけあって、皮下脂肪が少くて、お腹を開けるとすぐに子宮が見つかりましたが、何度か使用された子宮は、未使用の子宮と比べて脆い感じでしたから、慎重に手術を進めました。

外で飼われている2頭目の猫は、風邪気味だったので、麻酔に注意して手術しました。

3頭目の箱入り猫は、美味しい食事を食べさせてもらっているようで、まだ1歳になってないのですが、皮下脂肪がたっぷりと付いていて、皮膚を切開して、脂肪をより分けながら、お腹の筋肉に達しました。未使用の子宮は、まだ細くて脂肪の中から探し出すのに少し苦労しました。

同じ猫の避妊手術でも、三種三様ですね。みんな明日退院していきます。野良猫はきっと元の場所で放されるのでしょう。入院中のゲージの中で、すでに虎視眈々と逃げるチャンスを狙っています。後の2頭は、丸くなってじっとしています。

●2006年11月13日(月)

★今日のニャンコ★

今日は、猫の避妊手術の予定?でした。

近所で餌をもらっている猫ですが、何度か出産しているので、手術をお願いしたいと連絡がありました。餌をもらう時は、ニャオ、ニャオと近づいてきて、体を触ることは出来ますが、捕まえようとすると、サッと逃げていってしまうそうです。それでも何とか捕まえられそうなので、当院のカゴをお貸ししました。

ところが、捕まえようとしたところ、爪で引っかいて逃げてしまいました。野良猫は、爪や口の中に悪い細菌を持っていることがあります。咬まれてからすぐに、ひどい腫れと痛みが始まって、発熱する「パスツレラ感染症」や、咬まれた後はなんともないのですが、1週間ほどすると、腕の付け根のリンパ腺が大きく腫れて発熱し、入院が必要になることもある「猫引っかき病」などがあります。

ノミが沢山付いている猫が、この病原体を持っていることが多いので、外の猫を触る時は注意して下さいね。「触らぬ神(猫?)に、たたりなし」かもしれませんよ。

●2006年11月11日(土)

★今日のワンコ★

今日は、10歳の中型犬の腰に出来た腫瘍を切除しました。3ヶ月ほど前に、背中の後ろの方に何か出来ているのに気付きました。全身麻酔をかけて、ワンコが体調を崩したらどうしよう・・。ということで、飼い主の方はしばらく様子をみていましたが、一向に小さくなる気配はなく、逆に少しずつ大きくなってきて、表面から漿液がにじみ出るようになったので、手術で切除することにしました。

麻酔をかけて、毛を剃ると、大きな腫瘍の少し上に、親指の頭大の腫瘍も見つかったので、同時に切除しました。腫瘍自体は、比較的に取りやすかったので、悪いものではない様な感じでした。麻酔も安定していたので、歯石の処置も済ませました。

今日の午前中は、母校の高校で卒業生による職業セミナーが開催され、30歳以上年が離れた後輩達の前で、仕事の話をしてきました。高校生が進路を決定するのに、各界で活躍(?)している先輩の話を聞くという催しです。午後の手術に、猫の去勢手術が飛び入りで入り、それが終って、上記の犬の腫瘍切除があって、午後の診療が始まると、午前中に来院されて、私が不在だったために、帰宅された方達が再来院され、てんやわんやでした。

外は、雨模様で木枯らしが吹く寒い1日でしたが、その中で長くお待ちになった方には、申し訳ない思いでした。

●2006年11月10日(金)
★今日のニャンコ★

今日は我が家のニャンコ、マツ&タケの登場です。秋らしくなって、気温の低い日は、日中も室内に入れてもらっています。陽だまりの暖かい場所を見つけて、食事時間以外は、日がな一日眠っています。2匹で寄り添って、何の夢見てるのかな?


●2006年11月09日(木)

★今日のワンコ★

昨夜、少し高い所から落っこちた小型犬の子犬が来院しました。落っこちた直後は、意識がもうろうとしていたそうですが、今日は朝から食事も食べて、特に異常はなさそうでした。

昨夜の事故ですが、飼い主の方は、福岡市の夜間救急病院(092-504-8999)に連れて行かれました。104の番号案内で調べてもらったそうです。北九州からは、高速で1時間ほどです。午後9時から午前5時まで診療しています。

救急病院では複数の獣医師が診療にあたっています。検査体制も整っていて、今日のワンコも、血液検査、尿検査、レントゲン検査、エコー検査を受けて、脳に異常がないかと、眼圧も測ってありました。各種検査で異常なしでしたが、念のために点滴をしてもらってから、帰宅したそうです。今日は、その検査成績をを持って当院に来院されました。

交通事故などの場合は、処置に人手が必要なことも多々ありますが、この病院は、夜間の獣医師からの依頼も受けています。飼い主の方にも、獣医師にも心強い味方ですね。


●2006年11月08日(水)
★今日のワンコ★

ビション・フリーゼのCOCOちゃんです。3ヶ月目の女の子です。マルチーズの子犬と似ていますが、成犬になると、少しカールしたフワフワの毛が全身を被って、とても綺麗です。原産地は地中海地方で、中世では王室の人気者だったと犬の図鑑には、書いてありました。

●2006年11月07日(火)
★今日のワンコ★

今日は大型犬の背中にできた腫瘍の、切除手術でした。

6歳の若いワンコですが、背中のイボがだんだん大きくなってきたので、あまり大きくならないうちに切除することにしました。

大人しいワンコですが、体重が30kg以上もありますから、怖がって暴れてはいけないので、麻酔の注射を打つ時に、飼い主の方に居てもらいました。ワンコは静かに打たせてくれて、大人しくなったところで、ガス麻酔を吸わせるためのマスクを口にかけました。通常ですと、この段階で飼い主の方には帰っていただいて、当方だけで手術を行いますが、今日の飼い主の方は、「見ていてもいいですか?」ということなので、手術終了まで、側に居てもらいました。

犬が若いので麻酔も順調で、比較的簡単な処置でしたから、見学OKですが、これが、高齢犬の子宮切除手術なんかだと、当方に余裕がないので、飼い主の方にはお引取り願っています。イライラして助手のAHTに暴言を吐いている姿なんて、お見せするわけにはいきませんからね。

写真はキャバリアの琵按ちゃんです。今年の4月生まれの女の子です。

●2006年11月06日(月)
★今日のワンコ★

先週の週末、ある酒場に集まった20代から50代の男女数名の携帯の待ち受け画面は、すべて愛犬の写真でした。シーズー、チワワ、ミニチュアダックス、ポメラニアンetc・・・。私を含めて、みんな自分の犬が一番可愛いと思っている様で、雑誌や新聞に投稿して、掲載された話で盛り上がりました。犬好きな方、多いですね。

写真は、MDのレックスちゃんです。2ヶ月目の男の子です。まだ、飼い主の方のところに来てから、間がないようです。今日は健康診断での来院でした。

●2006年11月04日(土)

★今日のニャンコ★

今日は猫の外傷の処置をしました。

飼い主の方は、今週の木曜日ごろに前足の腫れに気付きましたが、お仕事の都合や当院の休みの関係で、今日の来院になりました。

見てみると確かに前足の先が腫れています。そーっと触ると、足の裏がしっとりと濡れています。何やら嫌な感じです。猫が暴れないように押さえてから、足の裏を見ると、大きな穴が開いていました。外に出る猫ですから、何かが刺さったままになっていたのか、他の猫から攻撃されたのか判りませんが、傷がわかり難い場所だったので、そのままになっていた様で、化膿が進んで、大きな穴になってしまった様です。

すぐに麻酔をかけて、傷口を消毒してから縫い合わせました。1日入院して、明朝退院の予定です。大人しい猫です。何でこんなところを怪我したのでしょうね。

●2006年11月02日(木)
★今日のワンコ★

ゴールデン・レト・リバーのデニーロちゃんです。今年の5月生まれの男の子です。今日はフィラリアの予防で来院しました。こちらのお宅には、同じレトリバーの4歳の女の子が居ます。良いお友達になれると良いですね。

●2006年11月01日(水)

★今日のワンコ★

今日は、オスの中型犬の去勢手術でした。まだ子犬の面影の残る、1歳の若い雄犬です。

オス犬の去勢手術の相談を受けることがあります。「手術した方が良いのでしょうか?」というご相談です。

若い時期に去勢手術をすると、性格が子供のまま大きくなっていくような感じをうけます。3〜4歳の壮年期になっても、オス特有の荒々しさが出ないで、無邪気なまんま大人になって行きます。3〜4歳を過ぎて去勢手術をすると、少し性格が温厚になって、久しぶりに会うと大人しくなった印象を受けます。去勢手術のために鎮静剤を打ちますが、その時「ウ〜ッ」と威嚇してきたワンコが、その後ワクチンなどで来院した時に、大人しくなっているのに気付きます。

去勢手術を受けると、前立腺肥大など、雄犬特有の病気の予防にもなりますし、愛犬が、少年の心を持った飼い主に従順な、「チョイ悪オヤジ」で生涯を過ごせますよ。


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