2006年09月
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●2006年09月30日(土)
★今日のワンコ★

A・コッカー・スパニエルのモモちゃんです。生後1ヶ月半の女の子です。毛色が真っ黒なので、全体が真っ黒けに見えますが、可愛いワンコです。毛づやがよくて、きれいですね。

今日は病院が混んで来院された方にご迷惑をおかけしました。3頭の猫の去勢手術が終ると、まぶたに小さなイボの出来た小型犬が来院し、大人しい子だったので、軽くガス麻酔をかがせて鎮静をかけて切除しました。そうこうしていると、食欲がなくなったニャンコ、お腹をこわしたワンコ、待合室からは、ご近所同士の飼い主の方が偶然一緒になって、「あら、お宅のワンちゃんどうしたの?」、「ちょっとお腹をこわしてね」、「あはは、可愛がりすぎよ!」なんて会話が聞こえてきます。

幸い容態の重い子は来院しませんでしたから、こんな話し声を聞きながら無事に1日を終えました。タイミングが悪くて、長く待たされた方もいらして、恐縮でした。

●2006年09月29日(金)

★今日のワンコ★

お腹の下が大きく膨らんでいる雄犬が来院しました。年齢は10歳です。最近になって、飼い主の方が膨らみに気付きました。膨らみはフワフワしています。袋の中に何かが入っているような腫れ方です。

ワンコは元気も良くて、食欲も旺盛です。しばらく様子をみていましたが、膨らみは少しずつ大きくなっているようです。足の付け根にあるお腹の筋肉の一部に穴が開いて、そこからお腹の中のものが出てくる「鼠径ヘルニア」に似ていますが、このヘルニアはメスに多く見られます。まだオスの「鼠径ヘルニア」の経験はなかったので、いつもお世話になっているH動物病院で診察してもらいました。いずれにしても、手術しなければ治りませんが、もしヘルニアではなくて腫瘍でだったら、大変な手術になります。

診察の結果、やはりヘルニアが疑わしいが、手術で膨らみを開けてみないとはっきりと判らないということで、手術に臨みました。

結果は、やはり「鼠径ヘルニア」でした。袋を開いてみると、薄い膜の下に、お腹の中にあるはずの脂肪組織が見えました。執刀はH動物病院の院長で、私が助手を務めましが、脂肪組織が見えたときにはお互いにホッとして、笑みがこぼれました。余分な脂肪を取り除いて、穴を塞いで、無事に手術を終えました。

●2006年09月28日(木)
★今日のワンコ★

マルチーズのアコちゃんです。9歳の女の子です。大人しい子でしたよ。今日は健康診断で来院しました。

●2006年09月27日(水)

★今日のワンコ★

「後ろ足を痒がって舐めているのです。皮膚病だと思うのですが・・」ということで、14歳のワンコが来院しました。ワンコは痒いと執拗に舐めて、皮膚を真っ赤にしてしまうことがあります。ノミが原因のことが多いので、まあそんな病気かな?と思いながら見てみると、確かに赤くなって表面から少し出血していますが、皮膚病とは感じが違います。触ってみると、鶏卵大の腫瘤があって、その表面が破れて出血していました。ワンコが舐めていたのは、腫瘍があってそれが破れたからでした。

フィラリアの予防は毎年きちんとやっていただいていましたし、当院まで1km位の距離を歩いて来院してくるほど、元気なワンコでした。血液検査にも異常はなく、今日の午後に手術の予約は入っていなかったので、急きょ腫瘍の摘出手術を行いました。ちょっと見た目が悪そうな(悪性?)感じの腫瘍でしたから、少し大きめに切除して、転移を考えてリンパ節も同時に摘出しました。

今日のワンコは、予防薬も毎年飲ませてもらっていましたし、肥満もしていなかったので、14歳と高齢でしたが、安心して手術に臨むことが出来ました。ワンコが高齢化して、これからもこんな病気が増えてきます。いざという時のために、日頃から、動物の健康管理には気をつけてあげてくださいね。

●2006年09月26日(火)
★今日のニャンコ★

メス猫のミクちゃんです。「もしかしたら、妊娠してるかも?」ということで来院しましたが、検査結果は(ー)でした。室内猫ですが、7月の終りにちょっと目を離した隙に外出したそうです。

猫の妊娠期間は約2ヶ月ですから、もし妊娠しているとすると、もう出産間近ということになりますが、お腹は小さいしエコー検査でも赤ちゃんは見えませんでした。それは良かった!ということで、近々避妊手術を受けることにしました。避妊すると発情もなくなりますから、外に出たがることもないと思います。

●2006年09月25日(月)
★今日のニャンコ★

今日は、里親探しの子猫をご紹介します。

当院に来院されている方が保護してお世話をしている子猫です。推定年齢2ヶ月目の女の子です。今月の始めに保護しました。ノミの駆除や虫下しのお薬をのませてもらって、今日はワクチンも接種しました。保護された時と比べて、体重も増えて見違えるように元気な可愛い子猫になりました。食欲も旺盛で、元気な子猫です。目がブルーで毛並みはうすいシルバーです。美人(美猫)になりそうですよ。

メスはオスと比べると、大人しいし、オシッコのしつけも簡単です。子猫を探している方は、当院までご連絡くださいね。このHPのご相談・お問い合わせコーナーからメールして下さっても結構です。よろしくお願いします。

●2006年09月22日(金)
★今日のワンコ★

MDのナナちゃんです。2ヶ月目の女の子です。ワクチン接種と健康診断で来院しました。お母さんにノミが居たそうで、ノミ取りのお薬もつけてもらって帰りました。

●2006年09月21日(木)

★今日のワンコ★

今日は、先日同居している大型犬に咬まれた小型犬の抜糸をしました。

咬まれた時が休日だったので、休日診療している病院で応急処置だけした状態で、咬まれた翌日に当院に来院しました。首の上半分近くが大きく裂けているという、かなりひどい状態で、実際どうしたものか途方にくれました。通常、咬まれた傷は縫合しないで、消毒と化膿止めの処置で治療します。傷口を閉じてしまうと、その下が化膿して膿が溜まって、皮膚が落ちることがあるのです。

今回は、毛を刈ってみるとあまりにも傷口が大きいので、縫合しました。化膿していましたから、「縫っても多分上手くは引っ付かないだろうなぁ」と思いながらも、とりあえず傷口を寄せておこうと、ワンコを押さえて局所麻酔だけで、かなり乱暴に、ザクザクと縫いました。

ところが、予想に反して?順調に回復して傷口はきれいに引っ付きました。傷口がひどく化膿して治らずに、断脚をしなけらばならなくなった症例もあります。今日のワンコは若かったから、治癒力が強かったのでしょうね。

●2006年09月20日(水)

★今日のワンコ★

皮膚病の小型犬が来院しました。室内で清潔に飼われているワンコですが、両手足が皮膚病になって、痒がっています。

動物病院で診療する犬の病気の科目の中で、一番多いのが「皮膚病」で次が「外耳炎」です。だいたい一目見ると、「はは〜ん、これかな?」という感じで病気の種類が浮かんで、検査で確認しますが、今日のワンコの病変は、あまり見たことがなくて浮かんできません。それでも明らかに皮膚が広範囲に皮膚炎を起こしています。診察中もポリポリと掻いています。

とりあえず、その部分を擦ってフケを顕微鏡で見ます。「アレルギーやアトピーだと完治しないので、一生付き合うことになるかも・・・。ワンコの寿命はあと何年かな?」なんて、不謹慎なことを考えながら、細菌を見るために、標本を作って染色します。それぞれ顕微鏡で見ると、フケの中に何やら卵の様な格好をした変なものが、固まって見えます。「!」。

もしやと思って、飼い主の方に「この子と一緒に寝たりした時に、体が痒くなりませんか?」とお尋ねすると、その通りだそうで、皮膚科に行ってもよく判らないのだそうです。

これで当たりです。ワンコは「カイセン」に感染していました。カイセンは、皮膚の下にトンネルを作って住んでいるダニの一種です。顕微鏡で見えたのは、カイセンの卵でした。野外で生活している猫では、よく見る病気ですが、きれいな室内犬で見たのは初めてでした。カイセンはタヌキなどの野生動物に寄生していて、彼らの体から落ちて、感染の機会を待っています。

今日のワンコは近くの街中で飼われているワンコです。いったい何処でもらったのでしょう?私の皮膚病の引き出しが、また一つ増えました。きちんと治療すると、3〜4週間で完治します。ワンコのカイセンを駆除すると、人も治ります。同じ病気を分かち合うと、飼い主と愛犬の関係も深まるのかな?「お布団の中で、お互いに良くなって良かったねぇ〜」って、語り合ったりして・・(←失言です)

●2006年09月19日(火)
★今日のニャンコ★

メス猫のタイガーちやんです。5ヶ月目の女の子です。女の子ですが、なかなか眼光が鋭いですね。アイラインがあるので、チンチラが入っているようです。


●2006年09月15日(金)

★今日のニャンコ★

今日は、猫の避妊手術でした。いつもやっている手術ですから、いつものとおりに準備をして、手術始めました。「ひょっとしたら妊娠しているかもしれない」ということでしたから、前もって超音波検査をしましたが、その様子はありません。

お腹を切って、子宮を探します。子宮はすぐに見つかりましたが、なんか変な格好をしています。妊娠していない猫の子宮は、太くても「割り箸」程度です。若い猫だと「竹串」位の大きさの時もあります。今日のニャンコの子宮は、大人の小指程度もあって、場所によっては親指ほどに大きくなっているところもあります。

「おかしいなぁ?妊娠してないはずだけど、超音波の見間違いだったかな?」と思いながら、子宮をお腹の外に引っ張り出すと、卵巣の近くから、ドロリとなにやら白い液体がこぼれ出ました。「うわ〜、蓄膿症になっている!」。

なんと、子宮の中に膿が溜まっていたのです。それが、卵管からこぼれ出たようです。のんびりしていた手術が、一転して、シビアな手術になりました。膿をお腹に中にこぼすと、腹膜炎を起こして大変なことになるかもしれません。一滴も漏らさないように、細心の注意をしながら子宮と卵巣を取り出して、無事手術を終えました。

飼い主の方によると、猫は元気が良くて、何も変わったことはなかったそうです。今日手術できたのは、不幸中の幸いでした。後1週間もこのままにしていたら、きっと具合が悪くなっていたことでしょう。

明日から、3日間獣医学関係のセミナーに参加します。そのため、明日は休診になります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。錆びついた脳みそに注油してきますね。

●2006年09月14日(木)
★今日のワンコ★

パグ犬のハナちゃんです。10歳の女の子(オバサマ?)です。1年に1回のワクチン接種で来院しました。少し太り気味ですが、とても元気です。

ハナちゃんは、2歳の時に出産しました。パグ犬は、普通は3〜4頭出産しますが、なんとハナちゃんは7頭も生みました。出産は1度きりでしたが、今はひ孫まで居るそうです。当院にも、ハナちゃんの子供が来院していますが、お母さんそっくりです。もうその子も8歳ですから、月日の経つのは早いですね。

今日は、午後が休診でしたので、久々に当院のスリーピーを連れて福間海岸に行きました。私は頻繁に行ってますが、ピーを連れて行くのは久しぶりです。真夏の炎天下に連れて行くのは、あまりにも酷ですし、ビーチには人も多いので、夏は我が家で涼んでいましたが、気候も良くなったので今回は同行しました。

夏前に泳ぎを教えていたのですが、もうすっかり忘れて、私の後を、半分溺れ気味に、名前の通り、ピーピー泣きながら追いかけて来てました。途中で私が抱き上げて救助しますが、上手く泳げないラブラドルが居るんですねぇ。落ちこぼれラブのピーは、今は精根尽き果てて、私の横で寝ています。天真爛漫な寝顔も可愛いなぁ←(親ばかですね)。

●2006年09月13日(水)
★今日のワンコ★

キャバリアのティアラちゃんです。3ヶ月目の女の子です。3回目のワクチン接種に来院しました。

当院では、犬のワクチンは、2ヶ月目と3ヶ月目の2回接種をお勧めしていますが、最近の子犬は、もっと早い時期(60日以前)にペットショップで1回目のワクチンを済ませて、飼い主の方のところにやって来た子も居ます。この様な子犬は、最終のワクチンを3ヶ月目にしますから、3回接種をお勧めしています。

ワクチン接種が普及したおかげで、以前と比べて、犬の伝染病の発生が少なくなりました。以前は、伝染病で入院治療中のワンコが居ると、他の病気や手術で入院している子にうつさない様に、大変気を使いました。入院室の入口で履物や白衣を着替えたり、消毒液を入れた手洗いを準備したりしていました。BSEや鳥インフルエンザの例もありますから、まだまだ安心は禁物ですね。

●2006年09月12日(火)

★今日のニャンコ★

今日は猫の「子宮蓄膿症」の手術でした。子宮が化膿する病気ですが、ほとんどのメス猫は、早い時期に避妊手術を受けていますので、猫でこの病気はまれです。

今日のニャンコは、先月ワクチンで来院した時に、飼い主の方から、「陰部から透明な粘液が出る」というご相談を受けていました。猫は元気なのですが、早い時期に避妊手術を受けることをお勧めしていました。猫の健康状態は良いので、少し涼しくなってからということで、今日の手術になりました。

お預かりする時に、「猫は元気なのですが、透明だった粘液が少し濁って、白っぽくなったようだ」ということでした。お腹を開けてみると、太くなった子宮が目に飛び込んできました。すでに「子宮蓄膿症」という病気になっていたようです。

通常の避妊手術どうりに、子宮と卵巣を摘出しました。犬で子宮がこの状態になると、健康状態が悪くなるのですが、猫は比較的元気です。猫は犬と比べると、病気に強いですね。

●2006年09月11日(月)

★今日のワンコ★

飼い犬にかまれた小型犬が来院しました。同じお家で飼われている2頭ですが、いつも相性が悪かったので、近づけないようにしていたところ、目を離したすきに小型犬が近づいて、咬まれました。

威嚇程度で咬まれたときには、大きな傷になることはありません。以前我が家の中型犬が食事中に、小型犬がちょっかいを出したことがありました。「グァウ!」と威嚇されて、小型犬は「キャンキャン」泣いていましたが、無傷でした。ところが、今日のワンコは本気で攻撃されていました。首を咬まれて振り回されたとかで、首の上が大きく裂けていました。これが首の下(ノド)だと致命傷です。

通常は、咬まれた傷は縫合しないで、消毒と化膿止めの処置で治療しますが、今回は、あまりにも傷が大きいので、縫合しました。咬まれた傷は、通常の手術などの傷に比べて、化膿し易く、傷も治りにくいのです。今日のワンコもしばらくは、毎日来院していただいて、傷の消毒をすることになります。無事に引っ付いてくれると良いのですが・・。

●2006年09月09日(土)

★今日のニャンコ★

呼吸の様子がおかしい若いネコが来院しました。外出するネコです。昨夜までは元気が良かったのですが、今朝帰ってくると、様子がおかしくて、息をするのが苦しそうです。

ネコは、お腹で呼吸しています。いわゆる「腹式呼吸」というやつで、呼吸困難の時の症状です。外出中に何かがあったのは間違いありません。早速、レントゲンを撮ると、胸部に異常がみられます。胸とお腹を仕切る「横隔膜」という膜が、事故で破れることがあります。お腹の中の臓器が胸に入り込むので、肺が膨らまなくなって、呼吸ができなくなります。どうもその病気が疑われます。この場合、手術が必要になります。

すぐに、いつもお世話になっているH動物病院に連絡を入れて、診察を依頼しました。私の診断に間違いなければ、手術もその病院でうけることになります。午後の予定が入っていたので、先にネコだけをスタッフにたのんで、H動物病院に搬送しました。少し遅れて私がおっとり刀で駆けつけると、「センセイ、手術しないで良いみたいですよ」とH病院のスタッフが、耳打ちしてくれました。

ネコは、気胸という状態になっていました。肺が傷ついて、肺の空気が胸に漏れて肺を圧迫していました。H病院で、胸に針を刺して空気を抜いてもらうと、かなり容態がよくなりました。そのまま、また当院に搬送して、今は、酸素室の中で休んでいます。

今回は手術しないで回復したので、本当に良かったです。H病院の院長に深謝ですね。


●2006年09月08日(金)
★今日のワンコ★

チワワのティナちゃんです。2ヶ月目の女の子です。チワワのこのチョコレート色の毛色は珍しいですね。まだ小さいけれど、元気一杯だそうです。

●2006年09月07日(木)
★今日のワンコ★

雄犬のワンダー君です。ワンダー君は、近くの公園でホームレス生活をしているところを、今の飼い主の方に保護されました。

この公園には、食事のお世話をしている方がいるので、ホームレス犬が何頭かいます。朝のジョギングコースなので、少し気になっていましたが、その中に1頭が、めでたく飼い犬に出世した様です。

なかなかなつかないので、ホームレス犬から、飼い犬に出世するワンコは、あまり居ませんが、ワンダー君は、大人しくて従順なワンコでした。まだ少し警戒していますが、日増しに表情が緩んでくることでしょうね。

●2006年09月06日(水)

★今日のワンコ★

今日は12才の中型犬の肩に出来た腫瘍を切除しました。

昨日当院を初めて来院された方ですが、「肩に出来たイボが最近急に大きくなってきたので・・」ということでご相談にみえました。

肩のイボはかなり大きくて、直径が5cmほどあります。急に大きくなったせいか、表面の皮膚が破れています。ワンコも気になるのか、後ろ足でガリガリかき、そのたびに出血して、大変なようです。

手で触ると、奥行きはあまり深くなく、比較的切除しやすそうなので、手術をお勧めしました。このままにして置いても、自然に小さくなることはありませんし、適当なお薬もありません。但し、腫瘍があまりにも広範囲に広がっていると、取りきれないことや、すぐに再発することもありますが、今回の腫瘍はそうでもなさそうです。

飼い主の方は、説明を受けてしばらく考えていましたが、「早い方がいいのなら、明日お願いします!」ということで、今日の手術になりました。当院には、初めて来院された方で、ワンコを診るのも初めてでしたが、フィラリアやワクチンなどの予防は、定期的に行われていましたし、ワンコの健康状態も良さそうだったので、安心して手術に臨むことができました。

予想した時間どおりに手術は終了し、ワンコにも余裕があったので、歯石の処置もついでに行いました。夕方、飼い主の方が面会に見えましたが、麻酔からすっかり覚めたワンコは、おうちに帰りたそうでした。今夜は当院で過ごしていただいて、明日の朝、退院です。

●2006年09月05日(火)
★今日のニャンコ★

オス猫のチロちゃんです。始めは「外ネコ」で、お庭で食事だけあげていましたが、だんだんお家の中に入って来るようになったので、ワクチンを打ってあげることにしました。飼い主の方の所には、すでにおうちの中だけで生活しているネコが居ます。今日のニャンコは、出入り自由なネコですから、この子が病気を持ってきてはいけないという親心?から、ワクチンを打つことにしました。

外ネコだということで、逃げ出してはいけないと、厳重に紐で巻かれて来院しましたが、実は大人しくて、「されるがまま」に、グニャグニャしていました。勝手にお家に入ってくるくらいだから、大物なのかもしれませんね。

●2006年09月04日(月)

★今日のニャンコ★

「最近水を飲む量が多いのですが・・」ということで、10歳の猫が来院しました。ワクチンを接種する時にお伺いしましたから、早めの血液検査をお勧めしました。

中高年の猫が沢山水を飲むときは、腎臓病や糖尿病になっていることがあります。特に猫は、伝染病や怪我、腫瘍を除くと、そのほとんどが「腎不全」で死亡します。猫の老衰は、腎不全が原因です。猫の体の中で、一番初めに悪くなるのが「腎臓」なんですね。

腎不全の初期の症状は、多飲多尿です。沢山お水を飲んで、沢山オシッコをします。高齢猫にこの様な症状が続いたら要注意です。早めの血液検査をお勧めします。腎臓病は完治はしませんが、病気の進行を抑えるお薬はあります。

●2006年09月02日(土)

★今日のワンコ★

先日、「子宮蓄膿症」の手術をしたワンコが、術後の診察で来院しました。抜糸までは、まだ1週間ほどありますが、退院してから初めての診察です。

体調は回復した様子で、食欲も出て元気になりました。傷の状態を見ると、傷の下の方がすこしジュクジュクして、化膿しかかっています。通常は、あまりこんなことはないのですが、このワンコ、とても太っていて、オッパイが垂れ下がっています。そのため、傷口が、垂れ下がったオッパイとオッパイの間に埋まってしまったので、通気性が悪くて、ジュクジュクになったようです。

飼い主の方には、ワンコを1日に1回仰向けに寝かせて、垂れ下がったオッパイを広げて、傷を乾かすお薬を塗ってもらうことにしました。抜糸までには、傷は乾燥すると思いますが、太ったワンコには、色んなことが起こりますね。


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