2006年08月
[] [過去の日記一覧] [管理]
●2006年08月31日(木)
★今日のワンコ★

MDのショコラちゃんです。2ヶ月目の男の子です。ショコラちゃんは1回目のワクチンを済ませてから、今の飼い主のところにやってきましたから、今日は健康診断をしてフィラリアの予防薬をもらって帰りました。

明日(9月1日 金曜日)は、急用のため休診になりました。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。スタッフは居ますので、フロントラインなどはお出しできます。

●2006年08月30日(水)

★捨て猫防止キャンペーン★

北九州市獣医師会では、抽選ですが、メス猫の避妊手術に1万円の助成をしています。毎年多くの犬や猫が不用犬や不用猫として処分されていますが、その多くが、生まれたばかりの子猫です。

獣医師会では、その様な不幸な子猫を増やさないために、メス猫に避妊手術を受けさせることを勧めています。その一助となればということで、会員が出し合って、北九州市から補助金も頂いて、この事業を行っています。事業が始まってから数年が経ちますが、徐々に効果が上がってきて、子猫の処分頭数が少なくなってきました。これは、市民の皆様の意識が高まってきたことも、一因だと思います。

この事業の申し込み期限が、8月一杯になっています。これから手術を受けようと思っている猫を飼っている方、今年の5月以降に手術を受けた方も、応募対象になりますから、希望する方(北九州市民に限る)は明日までに最寄の動物病院(北九州市獣医師会員病院)で申し込んで下さいね。

●2006年08月29日(火)

★今日のワンコ★

今日はメス犬の子宮蓄膿症の手術でした。この手術は、先週したばかりなので、余裕を持って臨むことができました。久しぶりだと、やはり少し緊張します。

しかし、今日のワンコは、肥満犬でした。理想体重は12〜13kgですが、20kg以上あります。健康な子なので、1年のうちに、当院に来院するのは、ワクチンとフィラリアの予防のみですが、数年前から、カルテに体重指導とか、減量指示とか書いてあります。避妊手術をしていないメス犬ですから、いつかこの病気になる可能性があります。その時に、このままの状態でしたら、手術がやりにくくて、麻酔も普通の体型の犬と比べて危険性が増しますから、減量をお勧めしていました。

予想は的中して、減量が成功しないどころか、年々体重は増加し、今日に至りました。手術しないと治らない病気ですから、「危険なので手術はしません。あれほど、減量、減量って言ってたでしょう!」と飼い主の方に言うわけにも行かず、「いつもやっている手術ですから、頑張りましょう」と、顔で笑って、心で泣いて、手術に挑みました。

どんどん湧いてくるお腹の中の脂肪と戦いながら、無事に手術を終えました。年配のご婦人が室内で飼っているワンコです。いつも美味しいものを食べているのでしょう。明日は愛犬に差し入れを持って来院するそうですが、差し入れには何が入ってくるのでしょうね。

●2006年08月28日(月)

★今日のワンコ★

風邪気味の子犬が来院しました。ワクチンはすでに2回済ませていますが、コンコンとセキをしています。飼い主の方の所に来てから2週間位になりますが、来た時と比べて少し元気がないようです。

子犬がセキをする病気には何種類かあります。ジステンパーのような怖い病気から、軽いウイルス性の風邪までありますが、いずれもウイルスの感染が原因です。

この子がどの種類のウイルスに感染しているかは、今後を見ていかないと判りません。今のところ食欲もあり、嘔吐や下痢などは見られませんが、「もう大丈夫ですよ」と飼い主の方を安心させてあげられるまでには、もう少し時間がかかりそうです。

●2006年08月26日(土)
★今日のワンコ★

写真はトキちゃんです。4ヶ月目の男の子です。今日は2回目のワクチン接種で来院しました。トキちゃんは、少し遠方の動物病院から、今の飼い主の方に貰われて来ましたから、健康診断や予防関係はバッチリでした。手足が長くて、大きくなりそうな感じの子犬でした。

●2006年08月25日(金)

★今日のワンコ★

メス犬の「子宮蓄膿症」の手術がありました。先週の終り頃から、食欲や元気がなくなってきたということで、11歳の中型犬が来院しました。避妊手術を受けていなかったので、子宮の病気を疑ってエコー検査をすると、予想的中で、お腹の中に太くて大きくなった子宮が観察されました。

確定診断がついたので、飼い主の方に病気の説明をして手術をお勧めしますが、飼い主の方は、何となく調子が悪そうだということで来院して、いきなり手術を勧められるので、ビックリしています。この病気は診断がついたら、なるべく早く手術した方が良いのです。

お腹を開けてみると、中に膿が溜まってパンパンになった子宮が、ありました。摘出した後、重さを測ると、1kgもありました。体重が8kgのワンコですから、人に換算すると、体重50kgの女の人のお腹の中に、5リットル以上の膿が詰っている計算になります。それでもワンコはウロウロしているわけですから、苦しかったでしょうね。手術は無事に終り、2〜3日で退院できそうですよ。

(お知らせ)
明日の土曜日は、総会出席のため午後が休診になります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

●2006年08月24日(木)
★今日のニャンコ★

生後4ヶ月のメス猫のヤナギちゃんです。怪我で来院しました。怪我の原因は「兄弟げんか」だ」そうです。

●2006年08月23日(水)
★今日のニャンコ★

キャリーバックの中から、まぶしそうにこっちを見ているのはケンシロウ君です。4ヶ月目の男の子です。「今朝、お腹を踏んじゃったみたい!」ということで、飼い主の方が心配して連れてこられましたが、診察の結果「異常なし」でした。良かったね。

●2006年08月22日(火)

★今日のワンコ★

今日は高齢犬のお尻に出来た腫瘍の手術でした。

初めて来院された方ですが、排便するとお尻から肛門が飛び出してきて、ウンチが出しにくい状態が続いていたのですが、最近出血するようになったので、来院されました。飼い主の方は脱肛と思っているようです。

調べてみると、肛門の出口の内側にピンポン玉くらいの大きさの腫瘍が出来ていました。普通は、お尻の中に入っているので気付きませんが、排便する時に飛び出してきて、しばらくすると自然に戻るので、飼い主の方は脱肛と思っていたようです。

このまま放置しても大きくなる一方だし、出血も増えることが予想されましたので、思い切って手術することにしました。一見すると取り易そうに見えましたが、実際にメスを入れると、頑強な肛門括約筋に取り囲まれている腫瘍だったので、悪戦苦闘しながら、何とか取り終えました。

お尻はスッキリしましたが、場所が場所だけに、今後の傷の回復と排便の状況は、注意して経過を見ていかなければなりませんね。

●2006年08月21日(月)
★今日のワンコ★

柴犬のさくらちゃんです。2ヶ月目の女の子です。久しぶりに、日本犬の登場ですね。さくらちゃんは、おうちの中を走り回って、そのヤンチャぶりには、飼い主の方も驚いているそうです。

●2006年08月19日(土)
★今日のワンコ★

4ヶ月目のメス犬のココアちゃんです。ワクチン接種と健康診断で来院しました。ココアちゃんは北九州市主催のワンワン譲渡会で、今の飼い主の所にやって来ました。手足が長くてスタイルの良いワンコでした。お耳も大きいですね。体重はまだ2kgほどですから、まだまだ大きくなりますね。

●2006年08月18日(金)
★今日のワンコ★

チワワのビヨンセちゃんです。2ヶ月目の女の子です。体重は700g!、今日はワクチン接種で来院しました。チワワ人気は続きますね。

●2006年08月17日(木)

★今日のニャンコ★

マンションの4階から落っこちたニャンコが来院しました。レントゲンなどを撮って検査しましたが、幸い怪我も骨折もなく、胸やお腹の中も異常ありませんでした。猫は少し元気がありませんでしたが痛み止めの注射を打って、様子を見ることにしました。

状況をお伺いすると、ベランダの手すりから上に飛び移ろうとして滑ったのだそうです。何時も飛び移っているのですが、今朝は雨が降って手すりが濡れていたので、ツルリと滑って、前足だけでぶら下がりましたが、体を支えることが出来ずに、飼い主の方の目の前で、落ちていったそうです。猫も飼い主の方もビックリしたでしょうね。

以前、マンションの8階から落っこちた猫を診たことがありますが、この子も顎の下を擦りむいた程度の怪我でした。当院のマツも3階の屋上から、落っこちたことがありましたが、この子も無傷でした。猫は上手に着地するんでしょうね。ひょっとしたら、手足を広げて、スピードと落とすワザを知っているのかもしれませんね。

●2006年08月16日(水)
★今日のワンコ★

チワワのDECOちゃんです。3ヶ月目の女の子です。体重はまだ800gしかありません。飼い主の方の前の愛犬は10kgもあるシーズー犬でしたから、1ヶ月前にこの子が来た時には、「ネズミの子」かと思ったそうです。体は小さいけれど、元気なワンコでした。

●2006年08月11日(金)
★今日のワンコ★

シーズー犬のハナちゃんです。2ヶ月目の女の子です。シーズー犬の登場は久しぶりです。シーズーは、毛が抜けないし、骨格もしっかりしていて、性格も温厚です。室内で飼い易い犬種ですね。

明日の午後から15日まで「お盆休み」に入ります。よろしくお願いします。盆明けから、少し涼しくなると良いですね。

●2006年08月10日(木)

★昨日のニャンコ★

昨日の続きです。

仮に、眼球を摘出するとしても、もう少し化膿が治まらないと手術は出来ません。目の表面の角膜が破れて、目が飛び出している状態ですから、目を閉じる必要があります。通常は、麻酔をかけて上マブタと下マブタを縫い合わせて、目を閉じさせます。人に例えると「眼帯」をかけている状態を作るわけですが、今回は子猫ですし、健康状態もあまり良くないので、外科用のホッチキスの様な器具を使って、マブタを閉じました。一瞬で終わりますから、子猫にあまり負担をかけません。

マブタの隙間から、目薬を入れてもらって様子をみることにしました。化膿がある程度治まったら手術することにしました。それから、1ヶ月間来院がありませんでしたから、どうなったか気にしていましたが、今日診てみると、目の状態はかなり良くなっていました。もう、飛び出していませんし、傷がついて穴が開いていた角膜もすっかり修復されていました。少し濁ってはいますが、この状態でしたら、目を摘出する必要はありません。

連れてきた方にお伺いすると、この子猫を他の猫から隔離して、1頭だけで別飼いにして、食事を十分与えて介護していたんだそうです。病気だった子猫は、体力の回復とともに、目のほうも快方に向かったようです。目汁、ハナ汁でヨレヨレだった子猫は、ふっくらとした可愛い子猫になって、名前も付けてもらって、野良猫から飼い猫に出世していました。

●2006年08月09日(水)

★今日のニャンコ★

猫には「猫伝染性鼻気管炎」という伝染病があります。いわゆる「猫風邪」です。この病気にかかると、結膜炎や鼻炎、口内炎を起こして、猫は「目汁、ハナ汁、ヨダレ」で、なんとも悲惨な顔になります。生まれたばかりの子猫が感染すると、治療しないとかなりの確立で亡くなってしまいますし、丁度目が開く時期に感染すると、眼球炎を起こして失明することもあります。

1ヶ月ほど前に、この病気にかかった生後1ヶ月くらいの子猫が来院しました。外で生まれた子猫ですが、ひどい風邪をひいているので、近くの方が見かねて連れてこられました。特に、結膜炎がひどくて、片目はほとんどつぶれて、目から膿がドロドロ出ている状態です。抗生物質の目薬を処方しましたが、症状はあまり好転しません。眼球は多分ダメになっていると思われるので、あまり長引かせないで、早めに眼球を摘出してあげた方が、この子のためには良いかもしれません。幸い、もう片方の目は投薬でかなり良くなりましたから、片目でも生活は出来ます。

つづく・・

●2006年08月08日(火)

★今日のワンコ★

今日は10歳の雄犬の、会陰ヘルニアの手術でした。

会陰ヘルニアはオス犬特有の病気です。お尻の筋肉が薄くなってそこに直腸が曲がって入り込むので、便が出にくくなります。排便のたびに「キャン、キャン」と痛がって、なかなか便が出ないので、飼い主の方(犬も?)を悩ませます。

今日のワンコも、何度か病院で引っかかった便を取り出してもらっていましたが、自然に治癒する病気ではないし、放っておくと、直腸だけでなく膀胱も飛び出して大変なことになりますから、手術することにしました。

この病気は、目で見てわかりますから、症状が出ていなくても、早めに手術した方が、再発も少なくて経過が良いようです。ところが、ワクチン接種やフィラリアの予防で来院されたときに病気が見つかっても、まだ何も症状がでていないからと、手術を先延ばしにする方も多くて、結局、ワンコが「キャン、キャン」泣き出してから来院されます。

今日のワンコは、まだお尻の筋肉が少し残っていましたので、それぞれを寄せ集めて縫って、ヘルニアの穴を塞ぎました。なんとも変な病気ですが、これで「快便快調」になると良いですね。

●2006年08月07日(月)
★今日のニャンコ★

オス猫のブラッキーちゃんです。ワクチン接種で来院しました。ブラッキーちゃんは、当院に来院されている方の所で一昨年の5月に生まれた5頭の子猫のうちの1頭です。私とは2年ぶりの再会でした。お家から出ない猫なので、診察台の上で不安そうですね。室内飼いの猫の方が、外の猫から病気をもらうこともないし、事故にあうこともないので、健康に過ごせますよ。

●2006年08月05日(土)

★今日のニャンコ★

14歳の猫が食欲不振で来院しました。食べないので、元気がなくておうちでゴロゴロしているばかりだそうです。

食欲不振以外は、特に症状がありませんが、年齢から考えても腎不全など、色々な病気が浮かびますから、血液検査を行いました。検査の結果、白血球が増えていましたが、他は大きな異常はありませんでした。

口の中を見ると、かなり歯石が付着して歯周炎を起こしていました。特に右上の歯が悪い状態だったので、歯石を取る鉗子で歯の表面をこすると、ポロリと歯まで抜けてしまいました。歯周炎が進んで、歯がグラグラだった様です。口の中の細菌が増えて歯茎が化膿したので、血液中の白血球が増えたのかもしれません。

化膿止めのお薬と、軟らかいフードをお出ししました。今日の処置で食べられるようになると良いですね。

●2006年08月04日(金)
★今日のニャンコ★

今日は猫の避妊手術でした。

お庭で餌だけをあげている猫ですが、先日出産して子猫がウロウロしていると思っていたら、また母猫のお腹が大きくなってきたので、あわてて連れて来られました。予想通り、間もなく出産という状況でした。飼い主の方は、犬や猫は1年に1回しか出産しないと思っていたそうです。

猫は1年に3〜4回発情します。まだ授乳しているのに、次の発情が来ることもあります。外に野良猫はたくさん居ますから、すぐにお相手が見つかりお腹が大きくなってきます。猫は1回に3〜4頭出産しますし、メス猫は、生後半年位で出産可能年齢になりますから、避妊していないと、どんどん増えていって、「お庭が猫だらけ」という状況になります。

写真は、当院のマツ&タケです。暑いので病院の廊下で、のびています。日中は室内ですごして、涼しくなってから外に出ています。

●2006年08月03日(木)
★今日のニャンコ★

ロシアン・ブルーのモネちゃんとブルーちゃんです。2頭は異母兄弟で、20日ほどブルーちゃんが早く生まれていますが、とても仲良しです。今日はワクチン接種と健康診断で来院しました。

●2006年08月02日(水)
★今日のワンコ★

前足を痛がる若い中型犬が来院しました。猫を追いかけて縁側から庭に飛び降りた後から痛がっています。「キャン、キャン」言いながら足先を舐めているそうです。

歩く様子を見た感じでは、脱臼や骨折はなさそうです。足先を触ると何か硬いものに触れました。犬をなだめながら足の裏の毛をかき分けて見ると、何か変なものが刺さっていました。

鉗子を使って引っこ抜くと、ブリキの小さな破片でした。先端が尖っていたので、刺さったようです。傷は浅くて、すぐに抜けましたが、ワンコは自分では抜くことが出来なかったようです。治療が終ると、ワンコは元気よく歩いて帰って行きました。

●2006年08月01日(火)
★今日のニャンコ★

オス猫のガウちゃんです。生後7ヶ月です。そろそろ大人になる時期です。体重は6kg、大きいですね。


WebDiary CGI-LAND