●2006年05月31日(水)
★昨日のニャンコ★ 昨日の続きです。 3〜4日で退院する予定でしたが、飼い主の方のご都合もあって1週間お預かりしました。相変わらず膀胱からの出血が止まりません。「膀胱がん」でしたら、治らないかもしれません。 血尿は止まりませんが、元気や食欲は回復して、もりもり食べるようになったので、一旦お返しすることにしました。あっちこっちに血尿をすると、飼い主の方も困るので、下がスノコになったゲージをお貸しすることにしました。しばらく、お家では猫をこの中に入れてお世話をしていただくことになります。 膀胱炎のお薬を少し長めに処方して、ゲージとともに猫は退院していきました。それから2週間ほど経って、飼い主の方がゲージを返しに来られました。猫の様子をお伺いすると、しばらくは大人しくゲージに入っていましたが、ギャーギャーと騒ぐ様になったので、外に出したそうです。猫はそれから外でオシッコをしているので、血尿の状況は判りません。 問題の猫も連れて来られていました。猫は毛づやも良くなり体重も増えて、体調は良さそうです。試しにエコーで膀胱の中を見ると、あの怪しげな塊はすっかり無くなって、きれいな膀胱になっていました。 「膀胱がん」だと、さんざん飼い主の方を脅かしましたが、塊の正体は、膀胱の中で固まった、血の塊だった様です。猫が元気になったのでなによりですが、あれほどの血の塊が出来るほどの膀胱炎だったとは、ひょっとしたら、事故か何かで、膀胱を傷つけて出血したのかもしれませんが、それにしても、ひどい出血でした。真実は「猫のみぞ知る」ですね。
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