2006年03月
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●2006年03月31日(金)

★今日のワンコ★

今日は小型犬の避妊手術でした。体重は3kgですから、小柄な猫ほどの大きさです。同じ犬の避妊手術でも、体重30kgの大型犬と、体重3kgの小型犬では、手術に使う器具や材料は違いますし、手術時間も小型犬の方が短くて済みます。

麻酔薬も少量で済みますが、その反面、さじ加減がが難しのです。大型犬では30ml必要な麻酔薬も、小型犬では3mlで済みます。同じ1mlでも、小型犬は大型犬の10倍効くわけですから、ゆっくりと少々ずつ入れないと、麻酔が効きすぎて大変なことになります。

麻酔の覚めは小型犬の方が早くて、今日のワンコも近づくと立ち上がって尻尾をふるほどに回復しています。お腹を切られてまだ数時間しか経っていないのに、ワンコは逞しいですね。

●2006年03月30日(木)
★今日のワンコ★

トイプードルのナナちゃんです。体重700gの男の子です。ワクチン接種で来院しましたが、飼い主の方のところに来たのが昨日だったので、新しい環境に慣れるまで、もう少し様子を見ることにしました。健康診断をしましたが、とても元気そうでした。

●2006年03月29日(水)

★今日のワンコ★

4月から公園などで狂犬病の集合注射が始まりますが、昨夜はその打ち合わせ会議でした。遅れると困るので、診療時間の問い合わせがあったら、午後7時に私は居なくなるので、早めに来院していただくようにとAHTに伝えていました。

7時前10分に電話が鳴りました。診療だったら困るなと思っていたら、AHTが深刻な顔で申し訳なさそうに、私に電話を取り次ぎました。「大型犬が今ボールを飲み込んだそうです」。

もうこちらに向かっているということなので、すぐに来院していただきました。とりあえず吐かせなればいけません。上手く吐けるとと良いのですが、出ない時には最悪の場合、開腹手術になります。放っておくと、腸閉塞を起こして大変なことになります。

吐かせるために、薬物を無理にのどに流し込みます。食べ物といっしょに吐かせた方がいいと考えて、少し食事を与えてから薬を投与しましたが、出てくるのは与えた食べ物や胃液だけで、異物(ボール)は出てきません。頻繁に吐きますが、出ないので、すでに私は少し諦めムードで、次(明日)の処置を考えていました。急に腸閉塞を起こすわけではないので、時間的な余裕はあります。

「明日は、内視鏡を持っている病院に連れて行って、内視鏡で見て摘出できそうだったら取り出してもらって、ダメだったら、そのまま開腹手術だな」と考えていましたが、飼い主の方が「センセイ、もう一回だけチャレンジして下さい」と言われるので、先ほどとは違う薬剤を飲ませました。この薬(実は塩なんですが・・)は、吐き気が長引いて、ひどいと吐血したりするので、あまり使いたくはななかったのですが、飼い主の方からお願いされたので、大匙2杯ほど無理やり飲ませました。

その直後に、「オェッ、オェッ」と言い出したかと思ったら、最後に苦しそうに、「オェッ!ゲー」と、へしゃげたボールを吐き出しました。ワンコは苦しそうでしたが、我々一同は万々歳でした。

会議には遅刻しましたが、ホッとした気持ちでした。今夜処置しないで、話だけ聞いていたら、私も飼い主の方も眠れない夜を過ごしたことでしょうね。

●2006年03月28日(火)
★今日のワンコ★

オスのピレニアン・マウンテンドッグ(グレート・ピレニーズ)のキサラちゃんです。10歳です。大型犬の10歳は、小型犬の13〜14歳くらいに相当しますが、写真の通り、綺麗で元気なワンコです。体重は35kgですから、ゴールデンやラブラドルのオスとあまり変わりませんが、実際より大きく見えますね。当院の狭い待合室に入ると、もう一杯一杯です。

●2006年03月27日(月)

★今日のワンコ★

今日は中型犬の避妊手術でした。

まだ、生後半年くらいの若いメス犬ですが、発情前に手術を済ませておきたいという飼い主の方のご希望で、手術することにしました。お庭で放して飼っているので、万一発情中にオス犬が入り込んでややこしいことになったら困るということです。

まだ若くてヤンチャなワンコです。遊びた盛りの様です。いつもはお預かりして、飼い主の方には帰っていただいてから鎮静剤を打ちますが、今日は鎮静剤が効くまで、ワンコの側に付いていてもらいました。

鎮静剤や麻酔薬の効き具合は、その動物の精神状態に大きく左右されます。のんびりした性格の動物では、少ない量でもよく効きますが、神経質な性格だと、効きが悪いことがあります。特に野生に近い生活を送っている猫などは、通常の量ではなかなか効きません。「こんな知らない所では、眠っちゃイカン!」と、気合が入るのでしょう。

今日のワンコは、活発でヤンチャな娘でしたが、飼い主の方が付いていてくれていたお陰で、鎮静剤を打ってから15分ほどで、トロトロと眠たげになり、大人しく入院室に運ばれて行きました。

今は手術が終って数時間経ちますが、まだ薬の効果で、トロンとしながらも、声をかけるとユラユラと尻尾を振って喜んでいます。明日の朝には、再び、ヤンチャ娘に戻っていることでしょうね。

●2006年03月25日(土)

★今日のニャンコ★

今日は15歳の猫の抜歯をしました。

歯周炎や口内炎で長年悩まされている猫たちが居ます。口の中が痛いので、食べ物が痛いところにあたると「ギャー」悲鳴を上げて、食べなくなります。お腹は空くのだけど食べられないという、可愛そうな状態になります。人の歯痛といっしょですね。動物は人と比べて痛みには強いのですが、さすがにこの痛みには耐えられない様です。食が細くなるので、だんだん体重も落ちて痩せてきて、毛づやも悪くなります。

今までは、痛み止めの注射をしていましたが、昨年の年末に受けた歯科(動物のですよ)の講習会で、抜歯の方法を習ってきたので、それ以降、結構積極的に抜歯をお勧めしています。歯周炎を患っている猫は高齢猫が多いので、事前に血液検査を行って、健康状態をチェックしてから麻酔をかけますが、幸い今のところはトラブルはありません。

歯周炎だけの時は、抜歯の効果が出て痛みから解放されますが、ノドの奥の方に口内炎がある子では、期待したほどの効果が出ないこともあります。処置の前にノドの奥が診られると良いのですが、猫は口の中が痛いので、なかなか診せてくれません。わざと「ファ〜ア〜」と怒らせてノドを診ることもあります。


●2006年03月24日(金)

★今日のワンコ★

今日は大型犬の横腹に出来た4cmほどの腫瘍を切除しました。

腫瘍の上が破れて少し出血するので、麻酔をかけて切除することにしました。周囲の組織には癒着もなくて、比較的切除し易そうだったので、午後から手術して夕方お迎えに来ていただくことにしました。

手術はガス麻酔で行います。ガスを吸わせるためのマスクを被せるためには、注射でワンコを大人しくさせなければなりませんが、手術当日に帰宅するので、あまり強い薬は使えません。鎮静効果の低い薬を使うと、意識がまだはっきりとしているので、マスクを被せるを嫌がって暴れることがあります。体重が35kgもある大型犬ですから、暴れると大変です。

今日のワンコは、マスクを被せて眠りにつくまで、飼い主の方が側に付いて優しく声をかえて下さいましたから、スムースに麻酔を導入することが出来ました。ワンコの性格が大人しかったのも良かったです。

手術は1時間ほどで終り、3時間程入院室で休んでいましたが、夕方には、飼い主の方といっしょにお家に帰りました。今夜は少しボーっとしているかもしれませんね。

●2006年03月23日(木)
★今日のワンコ★

ヨークシャー・テリアのソクちゃんです。3ヶ月目の男の子で、体重は700gです。ヨーキーは大きさにばらつきがありますが、ソクちゃんは小柄な方ですね。今日はワクチン接種で来院しましたが、朝からいつもと比べて食欲がないということなので、今日は健康診断だけで帰りました。特に悪いところはなかったので、近々元気な姿を見せてくれることでしょう。

最近、初回のワクチンで来院する子犬で、体重が1kg以上ある子はまれです。チワワやミニチュア・ダックス、ヨーキーなどが人気犬種ですね。一時大人気だったシーズーやマルチーズは、どこに行っちゃったのかな?

●2006年03月22日(水)

★今日のニャンコ★

避妊手術が終って退院した猫が出戻って来ました。

通常、避妊手術は予約制で行っていますが、予約なしで突然連れて来られることがあります。たまたま猫が捕まったとか、予約が必要だと知らなかったという方も居ます。出来るだけ対応していますが、どうしても当日飛び入り手術が出来ない時は、お預かりして、その翌日か翌々日にはなんとか時間を作って、手術しています。

今日のニャンコも予約なしで連れてこられたニャンコです。尻尾も怪我していましたので、同時に処置しました。手術が終った連絡をすると、連れて来た方がお迎えに来てくれました。ところが、しばらくすると、その猫を連れてまたお見えになりました。もう少し預かって欲しいということです。

どうも、その猫はお隣の猫のようで、尻尾を怪我していて発情も始まったので、見かねて連れて来られたみたいです。連れて帰るとお隣はお留守で、2〜3日戻らないので、当院で預かって欲しいそうです。

猫は先ほどまで居たお部屋に逆戻りになりました。そうこうしているうちに、抜糸の日にちも迫ってきます。抜糸まで終ってからの退院になりそうです。飼い主の方が早く帰ってくると良いですね。

●2006年03月20日(月)

★今日のニャンコ★

今日は、連休の中日で忙しい1日でした。

午後の手術の予定は、17歳!の猫の抜歯でした。長年歯肉炎で悩まされているジイチャン猫です。しばらくは痛み止めの注射で治療していましたが、最近効きが悪くなってきたので、思い切って抜歯をすることにしました。

17歳というと猫の平均寿命を2年ほど越えています。猫の1年は人の4〜5年に相当するので、人に換算すると90歳位です。そんなオジイチャンに歯の処置程度で全身麻酔をかけるのは勇気が要りますが、処置前の血液検査で異常はなかったので、思い切って処置をしました。

血液検査では異常がなかったとはいえ、心臓や肺の機能は血液検査では判りません。一見健康そうに見えても、何が起こるか分からないので、慎重に麻酔をかけました。

抜歯は意外と時間がかかりますし、出血も多いのです。避妊手術の方が、よほど簡単です。今日のニャンコも予定していたよりも少し時間がかかりましたが、無事に終了して、麻酔も順調に覚めて夕方退院しました。

これで、歯の痛みから解放されて」、もう一花?咲かせられると良いですね。

●2006年03月18日(土)
★今日のワンコ★

MDのRUNちゃんです。2ヶ月過ぎの女の子です。病院では大人しくワクチンを打たせてくれましたが、お家では食欲旺盛で元気一杯だそうです。きっと、お部屋の中を走り回っているので、「RUN」と名づけられたのでしょうね。

●2006年03月17日(金)

★今日のワンコ★

今日は、15歳の小型犬の「子宮蓄膿症」の手術でした。

子宮蓄膿症というのは、ここでも時々ご説明していますが、避妊手術を受けていないメス犬が、中高年になって発病する病気で、子宮が細菌の感染によって化膿する病気です。そのままにしておくと、犬の容態がとても悪くなります。

手術で、悪くなった子宮を摘出するのが一番の治療ですが、犬の状態や年齢によって、手術の成否が左右されます。当院での、この手術は、8〜12歳位ですることが多いので、今日のワンコは15歳とかなり高齢でした。人に換算すると80歳位になります。

飼い主の方に、手術をした場合のリスクと、手術をしないで、お薬で治療して治らなかったときに犬がどのような経過をとるかをご説明して、手術するかしないかを、ご家族で相談していただくことにしました。私自身は「少々危険を伴っても、手術した方がいいだろうな」と考えていましたが、無理にお勧めするわけにもいきません。

飼い主の方のご返事は、「もし先生の愛犬だったらどうするか?」ということで判断していただいて結構です」ということでした。実は、治療方針で私自身が迷った時に使う判断基準が、「もし自分の犬だったら・・」という物差しです。今日の飼い主の方はズバリとそこを指摘されました。

手術は上手く行き、今ワンコは入院室で休んでいます。摘出した子宮は、思った以上に悪くなっていました。手術しないで、お薬だけで治療したらどうなっていたかと思うとゾッとします。

実は、今日のワンコの飼い主の方はお医者様です。きっとご自身が「もし自分の子供だったら」という判断基準でお仕事をしていらっしゃるのでしょう。「人に優しくて良い先生なんだろうなぁ」と思いました。

●2006年03月16日(木)

★今日のワンコ★

先週末からフィラリア症が原因で、腎臓が悪くなって入院治療中だった小型犬が、元気になりました。

来院時はグッタリしていたので、助けられるかどうか心配だったのですが、入院させて点滴治療をするとだんだん元気になってきて、食欲が回復してきました。元々、食欲旺盛な子だった様で、腎疾患用のドライフードを与えるとガツガツと一気に食べてしまいます。小型犬には、珍しいほどの食欲です。

血液検査の成績も、まだ正常値とはいきませんが、入院時と比べると随分良くなっています。今週中には退院できそうです。老齢な子では、こう上手くはいきませんから、まだ若くて、生命力の強い子だったので、回復が早かったのかもしれません。

体調を崩した原因のフィラリアは、まだ心臓に居るわけですから、これからは、薬を使いながらこの寄生虫と上手く付き合って、じょじょに駆除していくことになります。

●2006年03月15日(水)
★今日のワンコ★

飼い主のお膝の上で、困った顔をしているのは、チワワの結平ちゃんです。4ヶ月目の男の子です。今日は健康診断で来院しました。体重はまだ900gでしたが、元気な子犬でした。

●2006年03月14日(火)
★今日のワンコ★

ミックス犬(チワワ&プードル?)のクゥちゃんです。生後3ヶ月を過ぎましたが、体重はまだ700gです。クゥちゃんは1ヶ月ほど前に低血糖でグッタリして来院しました。

小型犬は、まだ体が未熟なので、体の中で糖をうまく合成できないことがあります。ちょっとした食欲不振や嘔吐、下痢などで低血糖を起こして虚脱状態になります。

クゥちゃんもそんな状態で当院に運び込まれました。血管からの点滴が無理だったので、皮下からブドウ糖を補給して、口から入れるシロップをお渡しして帰しました。翌日に少し回復したとお聞きしていましたが、その後の来院がなかったので気になっていました。元気になって少し大きくなったクゥちゃんに会えて嬉しかったです。

●2006年03月13日(月)

★今日のワンコ★

具合の悪そうな小型犬が来院しました。まだ若いワンコですが、痩せていて、活力がなく、年齢よりも上に見えます。診察台の上では、じっとうずくまっています。体の中で、何か異変が起きているのには間違いがないので、悪くなった状況を飼い主の方にしつこく聞きます。怪我などは、一目見て判りますが、内科的な病気は、動物は口がきけませんから、飼い主の方のお話が診断の重要なヒントになります。

何か変なものは食べていないか?飼っているのは室内か、外か?散歩の時に放してはいないか?フィラリアなどの予防はしているか?食事の種類は?元気な時は、良く食べる子なのか、いつも偏食気味なのか?などなど・・。

それらのヒントを元に、検査項目を絞り込んで、診断にこぎ着けます。診断がつけば、治療方針を立てられます。一番困って悩むのが「何で、こんな状態になっているのか分からない」という状況です。頭の中にある引き出しを、あっちこっち引っ張り出して頭をかきむしることになります。

今日のワンコは、フィラリアに感染していました。通常は室内で飼われることが多い犬種ですが、事情があって、昨年の夏ごろから外で飼っていたのだそうです。ひと夏、外で過ごしただけで、運悪く、フィラリアに感染してしまいました。フィラリアは体調が10cm程度の細長い虫です。小型犬の心臓はクルミ大ほどしかありませんから、大きなダメージになったのでしょう。

フィラリアが寄生すると、心臓だけではなくて、肝臓や腎臓も悪くなります。ワンコは入院治療中です。なんとか、元気になって、もう一度飼い主の元に帰って欲しいものです。

●2006年03月12日(日)

★号 外★

当院が利用しているサーパーがダウンして、ここのHPから当院にメールが送れなくなっていますので、御用の方は下記のアドレスをご利用下さい。

tomishita2002@yahoo.co.jp



●2006年03月11日(土)

★今日のワンコ★

今日は大型犬の避妊手術でした。2歳のラブラドル・レト・リバーです。以前から手術を依頼されていたのですが、太り気味だったので、「減量に成功したら手術しましょう」と、言っていました。太ったワンコは、皮下脂肪や内臓に付着した脂肪が多いので、スリムな子に比べて、とても手術がやり難いのです。

避妊手術は、卵巣や子宮を取り除く手術ですが、卵巣は体の背中に近いところにあります。それを、お腹の方に引っ張り出して切除しますが、脂肪が多いと、それに邪魔をされて、なかなかお腹の外に出てきません。内臓に脂肪が多いと、それが手にまとわり付いて、手がすべって大切な血管を取りこぼしそうになって、肝を冷やすこともあります。特に、胸の深い大型犬は大変です。

今日のワンコも一時は30kg以上あった体重が、ダイエットの効果で25kgまで、減量に成功しましたので、今日無事に手術を終えることが出来ました。

避妊手術を受けると太るワンコが居ます。ホルモンバランスの変化だと言われています。今日のワンコは、今まで食事を制限されていましたから、「手術も終ったし、もうこれでどれだけ食べても大丈夫!」なんてことになると、とんでもない体重になりますから、注意して下さいね。

●2006年03月10日(金)

★今日のワンコ★

今日は、小型犬の乳腺腫瘍の摘出手術でした。

10歳のメスのワンコですが、お腹の下の方の乳腺に何個がしこりが出来ているので、それの切除手術です。このワンコ、実は半年前に今の飼い主の方のところに来たワンコです。丁度、ご旅行で2〜3日留守をするので、そのついで(?)に、以前から気になっていた腫瘍を切除して下さい。ということで、今日の手術になりました。

乳腺腫瘍は、良性と悪性の比率が5:5と言われています。乳腺に出来た腫瘍の50%は「乳がん」だということです。乳がんは、異常に大きくなってワンコの健康に悪影響を及ぼしたり、肺に転移して、肺がんになったりします。当院で手術した例では、2〜3割が悪性の様な感じを受けています。

乳腺腫瘍の手術は、腫瘍が何箇所かあってそのすべてを切除すると、とても傷が大きくなります。胸の部分から下まで切除すると、胴体を真一文字に縦断する傷になりますから、手術が終ったワンコに面会した飼い主の方は、傷を見るとその大きさにびっくりされます。ただ、お腹の中の手術と違って、体の表面の手術なので、傷の大きさに比べて、体に対するダメージは少ないようです。

今日の飼い主の方は、週明けにお帰りになります。簡単な手術と思っている様子なので、ワンコの傷を見たらびっくりされるでしょうね。

●2006年03月09日(木)
★今日のワンコ★

MDのヒメちゃんです。2ヶ月目の女の子です。1回目のワクチン接種で来院しました。体重は1kgですから、小柄の方ですね。飼い主の方の膝の上で、ハイポーズのワンショットです。

●2006年03月08日(水)
★今日のワンコ★

今日は、12歳のオスのワンコの後ろ足の先に出来た腫瘤を切除しました。

昨年の狂犬病の注射会場でご相談を受けたワンコです。狂犬病の注射は、病院で接種する個々注射と、毎年4月に公園などで行う集合注射があります。どちらで受けても良いのですが、集合注射の会場には、多い所では、100頭以上の犬が集まりますから、ゆっくりと診察する余裕はありません。

今日の方は、注射が終るまで会場の隅で待っていらっしゃいました。当院の近くの会場だったので、2〜3日後に来院していただいて、診察しました。手術の話もしていましたが、ノビノビになって、今日の手術になりました。1年前と比べると、倍ほどの大きさになりましたが、無事に切除できました。

写真は、イギーちゃんです。1歳の男の子です。イギーちゃんは、子犬の時に、北九州市動物管理センターのワンニャン譲渡会で今の飼い主の方のところにやってきました。飼い主の方のことが大好きみたいでしたよ。

●2006年03月07日(火)

★今日のワンコ★

今日はキャバリアの歯石の処置をしました。8歳ということで、比較的若いワンコですが、歯石が少し付着しきたので、早めに処置することにしました。

歯石は全身麻酔で、処置をします。少ししか付着していない時でも、沢山付いていて、歯周炎がひどくて抜歯する時でも、処置にかかる時間は、異なりますが、麻酔方法は同じです。注射で眠らせて、気管の中に管を入れてガス麻酔で行います。

歯石の処置を必要とする子は、高齢な子が多いので、麻酔には神経を使います。飼い主の方は、手術と違って大きな処置とは思っていないので、尚いっそう気をつけて麻酔をかけます。パグ犬などの短頭種で、日ごろから呼吸が上手く出来ない子は、お断りすることもあります。

今日処置したキャバリアは、先天性心疾患の多い犬種です。当院でも、急性心不全を起こして急死した子や、右心不全で腹水が溜まってきた子を診たことがありますので、キャバリアに麻酔をかける時は、気を使います。一見健康でも、心臓に問題のある子は、興奮したり沈静をかけたりすると、状態が急変することがあるのです。

今日のワンコも、聴診で心肥大が疑われましたが、無事に処置を終え、麻酔も順調に覚めました。今日の飼い主の方は、歯医者さんです。大人しい子でしたから、これからは、飼い主の方がきちんとケアしてくれそうなので、歯の処置でヒヤヒヤしながら麻酔をかけなくて済みそうですね。

●2006年03月06日(月)

★今日のニャンコ★

今日は外傷の猫の処置をしました。

1ヶ月ほど前から来院している子です。胸のところに傷があって、1cmほど皮膚が欠損して赤みが出ています。猫どうしのケンカで噛まれて、皮膚の下が化膿して穴が開いてしまったのでしょう。

この程度の傷ならば、消毒と化膿止めの処置でいけそうだったので、飼い主の方にお薬をお渡して、舐めないように、傷のところにバンテージをしていました。ところが、この猫、オス猫で去勢手術をしているにも関わらず、外に出ては、ケンカばかりしています。近くに好敵手が居るようです。傷の治療中に新しい傷を作って来院する始末です。

新しい傷はその都度治療しましたから、治りましたが、1ヶ月前の傷が、どうしても塞がらないので、今回は麻酔をかけて、ガッチリと縫合しました。体全体を覆うようにバンテージをして、エリザベスカラーも装着しました。抜糸までは、外に出さない様にお願いしていますが、猫はストレスがたまりそうですね。

●2006年03月04日(土)
★今日のニャンコ★

昨日と同じショップに居るニャンコです。昨年の秋ごろからお世話をしているのですが、お年頃になったので避妊手術を受けるために、当院に連れて来ました。

ショップの近くには、沢山の野良猫が居るので、子供が出来たら困ります。一回の妊娠で、4〜5頭生まれますので、今手術していないと、初夏の頃には、数頭の猫のお世話をしなくてはならなくなります。

当院の休診日の木曜日にお迎えに行って、金曜日に手術して、日曜日にお返ししました。明日の日曜日は、傷の確認をします。ちゃんと、艇庫に居るかな?

●2006年03月03日(金)
★今日のワンコ★

今日はロットワイラーです。福間海岸のサーフショップに居るワンコです。オスで体重は50kg以上あります。本気で暴走すると、大人3人がかりでも止められません。顔に似合わず?人に対しては、従順で大人しいのですが、吠え掛かる犬に対しては、猛然と抗議します。飼い主に引かれて海岸を、ヌッシヌッシと散歩する姿は、なかなか勇壮です。でも、病気になって治療することを考えると、ちょっと引きますね。本気で噛まれたら、腕をへし折られそうです。アメリカでは、この犬は危険なので飼ってはいけない州があるような話を、聞いたことがあります。下の写真のワンコと見比べると、とても同種の動物とは思えませんね。

●2006年03月02日(木)
★今日のワンコ★

スムース・フォックス・テリアのボギーちゃんです。4歳の男の子です。体重は5kgです。この犬種の来院は、当院では初めてでした。

フォックス・テリアという名のとおり、元はきつね(fox)狩りに使われていました。原産地はイギリスだそうです。犬の本には、「頑固で強情なところがある」と書いてありましたが、ボギーちゃんは、写真で見たとおりの、人懐っこくで可愛いワンコでした。

●2006年03月01日(水)

★今日のニャンコ★

今日は猫の去勢&避妊手術が続きました。

ご予約が入っていたのは、オスの去勢手術1頭と、メスの避妊手術が1頭だったので、前準備も入れて2時間程度で終わりますから、当院の処理能力としては、まあ妥当な手術数でした。

午前中に、メス猫を連れた方が来院しました。今年になって、すでに成猫になったメス猫を飼われた方です。避妊の相談を受けていましたが、人馴れした大人の猫ですから、すでに手術を受けているかもしれません。手術を済ませている猫に再び手術して、お腹を開けるわけにもいかないので、もし妊娠が確認されたら、手術しましょう。ということで、今はメス猫が発情シーズンに入っているので、定期的にエコー検査に来院していただいていました。何度かの検査で妊娠(ー)だったので、多分手術が終ってるんじゃないかな?と思いながら、今日もエコー画面を見ると、「あらま!」。で、急きょ、手術することになりました。

午後の手術時間も終り頃になって、「2日前から、うちのメス猫が夜中にワーワー鳴くので、眠れません」というお電話が入り、すぐに連れてきていただいて、この子も急きょ手術することになりました。

3月に入って寒のもどりで、外は冷たい雨が降っていましたが、猫は熱いシーズンを過ごしているようですね。


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