2006年01月
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●2006年01月31日(火)

★今日のワンコ★

先日の「今日の診察室」に掲載した里親探しのワンコに、興味を持っていただいた方からご連絡が入りました。

ワンコの世話をしてる方に連絡を入れて、当院で会ってもらうことにしました。とりあえず双方をご紹介して、ワンコとのご対面になります。今お世話をしている方も、事情があって飼えなくなっただけで、ワンコにはとても愛着があります。新しく飼おうと思っている方とワンコとの相性もあります。

ここでどうするかというと、飼おうかなと思っている方に、ワンコといっしょに近くの公園まで散歩に行っていただきます。そこで、二人きり(?)になっていただいて、ゆっくりとワンコを観察して、触って頂いて、相性を見てもらいます。

「ではここらで、私らは引っ込んで、後は若い者同士で・・」という感じです。今日会っていただいた方は、少し考えてからというご返事だったのですが、しばらくして、「先生の方から、先方に私の気持ちを伝えていただけませんか?」と、お電話が入りました。

気に入っていただいた様で、飼っていただけそうなのですが、私の役目は、イヌ対ヒトの仲人そのものでした。まさか、新しい犬が来たお祝いの席に呼ばれたりはしないだろうなぁ。

●2006年01月30日(月)

★今日のワンコ★

今日は、11歳のメス犬の乳腺腫瘍の摘出手術でした。

子犬の時から来院しているワンコですから、もう10年以上のお付合いです。元気な子で、毎年ワクチンとフィラリア予防で来院しているだけですから、10年以上とは言っても、1年に1度会うだけです。

昨年の4月にワクチンで来院された時に、乳腺の腫瘍に気付き手術をお勧めしましたが、延び延びになって、最近特に大きくなってきたので、今日の手術になりました。4月には5cm程度だった腫瘍も大人の握りこぶし程に大きくなっていました。

乳腺腫瘍(乳がん)は、肺に転移することが多いので、レントゲン検査をしましたが、異常はありませんでしたから、手術で摘出することにしました。肺に転移していると、乳腺の腫瘍を摘出しても延命効果はありません。

出血に注意しながら、電気メスを使って慎重に手術を進めました。大きな腫瘍でしたが、比較的スムーズに終りました。赤黒く異常に膨れていた乳腺が無くなって、ワンコの胸がスッキリとスマートになりました。私の胸も、手術が無事に終って、スッキリしました。転移や再発がないと良いですね。

●2006年01月28日(土)

★今日のワンコ★

4歳の大型犬の避妊手術をしました。

避妊手術は、卵巣と子宮を取り除く手術です。この手術を受けると、発情、妊娠はありません。将来、子宮の病気になることもありませんし、乳がんの発病も抑えることが出来ます。

皮下脂肪や、お腹の中の脂肪がまだ少ない1歳前後に手術をします。この時期が一番手術がしやすいので、安全に手術できます。また、小型犬の方が、大型犬よりも手術は簡単です。ということは、4歳の少し太り気味の大型犬というのは、かなり手術がやり難くなります。

通常は、私と助手で手術します。その他に、麻酔の状態を管理する人が必要ですから、3人で手術することになりますが、今回は、どうしても助手が2人必要でした。4本の手で、あっちこっちを引っ張ったり、押さえたりしながら、何とか無事に手術を終えました。

「こっち押さえて!」とか「そこ真っすぐ引っ張って!」なんて、ワーワー言いながら汗だくで手術しているなんて、飼い主の方は知らないでしょうね。

●2006年01月27日(金)
★飼い主さん募集中★

当院に来院されている方のワンコに、散歩中について来たそうです。もう3ヶ月ほど近所の皆さんでお世話をしていますが、出来たらどなたか飼っていただけないかと、相談されました。

4〜5歳位のオスのワンちゃんです。中型で、性格の穏やかな人懐っこいワンコです。毛がカットしてありますが、犬種的には、オールド・イングリッシュ・シープドッグが先祖に居そうな感じの、長毛種です。

すでに、大きさや性格が判っていますから、成犬から飼い始めると、「こんなはずじゃなかった!!」ということが、ありませんので安心です。当院に居る4頭の犬たちの内、2頭が成犬でやって来ましたが、今では、すっかり我が家の犬になって、大きな顔をしています。

興味のある方は、メール下さいね。

●2006年01月26日(木)
★今日のワンコ★

メス犬のナナちゃんです。生後3ヶ月くらいかな?ナナちゃんは、動物管理センターから、今の飼い主の方のところにやって来ました。昨年の12月に愛犬を亡くされた飼い主の方が、犬のいない生活は寂しいので、管理センターに子犬を見に行ったところ、ナナちゃんと目が合ったのだそうです。

ナナちゃんは、落ち着いて人懐っこい、良い性格のワンちゃんでした。これから、ナナちゃんとの楽しい生活が始まります。飼い主の方もナナちゃんも幸せになって、良かったですね。

●2006年01月25日(水)
★今日のワンコ★

4歳の大型犬の避妊手術の依頼がありました。

通常、犬の避妊手術は初回発情の前後に行いますから、生後1〜2年で手術します。4歳以降に大型犬の手術することは、滅多にありません。年齢を重ねると、お腹の中に脂肪が付いて、手術がやり難くなるのです。「まあ、命がけで手術することもありませんから・・」」なんて言いながら、やんわりとお断りします。

初診の方でしたから、今回もそんな風にお断りパターンで話していると、「実はこの子、先月犯されたんです」。

どうも、散歩の時に放れて、雄犬と交配してしまった様です。とりあえす、来院していただいて、妊娠の有無を確認することにしました。妊娠していなければ、無理に手術する必要はありません。

超音波で見ると、しっかり胎児が写っていました。生ませるとしても、大型犬ですから、きっと多産です。育ててくれる方を見つけるのは大変です。これは、何とかしなければなりません。今でしたら、通常の避妊と同じように手術することが出来ますから、早めに手術することにしました。

最近、犬を放し飼いにする方は少なくなったので、雄犬が道端をうろついていることは、あまりないのですが、油断すると犯されます(?)から、避妊していない雌犬を飼っている方は、気をつけないといけませんね。

写真は、ヨークシャー・」テリアのこまちゃんです。昨年の11月生まれの女の子です。体重はまだ700gです。小さなぬいぐるみみたいでしたよ。

●2006年01月24日(火)
★今日のワンコ★

今日は、中型犬の避妊手術でした。約1歳の雌犬です。昨年の12月に最初の発情が来ましたので、それが終るのを待って手術しました。当院では、発情中の雌犬の避妊手術は、避けています。

避妊手術というのは、開腹して卵巣や子宮を取り除く手術ですが、発情中の子宮はかなり充血しているので、出血が多くてもろいのです。哀願されて、無理やりしたことがありますが、ヒヤヒヤして(私の)心臓に悪いので、ご相談を受けても、発情が終ってから手術しています。

犬は半年に1回しか発情しませんから、あわてて手術しなくても大丈夫ですが、雌猫はシーズンになるとしょっちゅう発情しますから、時期に関係なく手術しています。猫は犬と違って、発情中でも安全に手術できます。

写真は、MDのロンちゃんです。5ヶ月目の男の子です。診察台の上でバッチリカメラ目線です。写真慣れしているのかな?

●2006年01月23日(月)

★昨今のワンコ事情★

先日、車中でラジオを聞いていると、東京のペットサロンのオーナーがインタビューを受けていました。

ワンコをお預かりして、癒し系のサービスを提供しているそうです。最近のワンコは室内飼いが多くてストレスが溜まっているので、アロマオイルでマッサージの後は、泥パックをしてリラックスさせます。お水は朝露の成分で出来たものを、飲ませてあげて・・・。

さて、当院のスリーピーですが、私の海行きに同行して、サーファー以外はほとんど人気のない海岸で放すと、あっちウロウロ、こっちウロウロして、何やらくわえて来たかと思うと、海岸に打ち上げられた、ハリセンボンやカワハギの頭、海草などなど・・。

カモメやカラスを追いかけて、波打ち際をバシャバシャ、ノドが乾いて、ちょっと油断すると、置きっぱなしのヨットの船底に溜まった雨水をゴクゴク・・。帰る時には、海水で塩&砂パック状態です。

この子にストレスはなさそうですね。

●2006年01月21日(土)

★今日のワンコ★

生後5ヶ月のミニチュアダックスフンドが、健康診断を兼ねて診察に来ました。耳や皮膚の検査を済ませて、最後に口の中を診ると、丁度、乳歯が永久歯に生え変わる時期で、小さな乳歯と大きな永久歯が、混ざって生えています。

ところが、永久歯のうちの何本かは、先端が折れて少し変色しています。おかしいなぁと思って飼い主の方からお話をお伺いすると、最近色々なものを噛むようになったので、硬いガムを与えていたのだそうです。

先日、歯科の講習会を受けた時に、ペットショップなどには、愛犬の歯の健康のためにと、犬に噛ませるための「牛のひづめ」を乾燥させてものがあるそうで、これを噛ませると、硬いので歯を傷つけることがあるので注意するように言われました。

ひょっとしたら、今日のワンコも、まだ生えてきたばかりの永久歯で硬いものを噛んだので、歯を傷つけてしまったのかもしれません。どうしても、噛むためのオモチャを与える時には、硬いゴム製のものや、太いロープで出来たものの方が良いかもしれませんね。

しつけの本に、ワンコとの引っ張りっこで飼い主が愛犬に負けると、犬が調子づいて、飼い主より優位に立つ、と書いてありましたから、この点も注意して下さいね。

●2006年01月20日(金)

★今日のニャンコ★

今日は猫の去勢手術でした。猫の去勢手術は、我々が通常行う手術の中では、簡単な方です。今日も、手術の段取りを簡単にご説明して、猫をお預かりしました。

帰り際に飼い主の方が「ああ、そう言えば、昨年、この猫横隔膜ヘルニアという病気になって、日曜日で先生のところに連絡したんですが、お休みだったんで、○○動物病院で手術してもらったんですよ。先生は、手術しても助かるのは半々ですって言われたんですが、元気になりました」と笑いながら言いました。

動物の体の中には、横隔膜という膜があって、胸とお腹を分けています。これがあるので、お腹の中の臓器は胸の中に入ることはありません。とごろが、事故などで胸部を強打すると、この膜が破れて、お腹の中の臓器が胸の中に入ってきます。猫は呼吸が出来なくなって、容態が悪くなります。放って置くと、呼吸不全で死亡することもあります。手術で治しますが、術中に死亡することもあります。

この病気になっているのを知らないで、麻酔をかけると、大変なことになりますから、念のためにレントゲンを撮らせていただきました。手術を受けたのは、市内でも外科手術で有名な病院でしたが、レントゲンを見ると、きれいに治っていました。

去勢手術は無事に終わりました。休日返上で横隔膜ヘルニアの手術をして、治してくださった先生に、深謝ですね。

●2006年01月19日(木)
★今日のワンコ★

ボーダーコリーのsundy(サンディ)ちゃんです。約1ヵ月半の女の子です。2日前に着たばかりで、今日は健康診断で来院しました。耳の中や口の中を診ていると、ギャウギャウと抵抗していました。オテンバな娘になりそうですね。

●2006年01月18日(水)

★今日のニャンコ★

「オシッコを漏らす」ということで、8歳のオス猫が来院しました。最近オシッコの出が悪いような感じがありましたが、昨夜はコタツの中に大量のオシッコをしていたそうです。

オス猫の泌尿器系の病気で一番多いのは、膀胱の中に砂が溜まることが原因で起きる「猫泌尿器症候群」という病気です。ここでもよくご紹介しますが、膀胱炎を起こしたり、尿道に砂が溜まってオシッコが出にくくなったりする病気です。

今日のニャンコはオシッコは出ているようですが、エコーで膀胱の中を見ると、どうやら砂がありそうでした。食事療法で膀胱の中の砂を溶かしますが、この猫は食べ物の好き嫌いが激しくて、同じ缶詰でも、すぐに飽きてしまうのだそうです。3年前には、カニかまぼこばかり食べていたところ、腎臓が悪くなって入院したことがあります。

今の好物はお菓子だそうです。留守にするとポテトチップを見つけ出して食べたりします。キャットフードに、おかきのかけらをまぶすと良く食べます。

猫は本来肉食のはずなんですが、食事療法が出来るかなぁ。

●2006年01月17日(火)
★今日のニャンコ★

黒猫のあらし君です。今日は怪我をして来院しました。あらし君は今時珍しく未去勢のオス猫です。飼い主は小学生の男の子です。気が強くて、治療を嫌がって反抗するあらし君を、しっかり持ってくれました。

「咬まれないように気をつけてね」と言うと、「手を咬ませておきますから、その間に治療してください」と言われて、ビックリしました。大人顔負けのりっぱな飼い主ですね。ちなみに、お母さんは隣で怯えていました。実は私もあらし君の迫力に、少し怯えました。久々に気合の入ったオス猫でした。

●2006年01月16日(月)

★今日のワンコ★

椎間板ヘルニアという病気があります。

背骨は椎骨という骨が繋がって出来ていますが、この椎骨と椎骨の間には、椎間板という柔らかな組織があります。この椎間板が何だかの原因で飛び出してくると、脊髄神経を圧迫して麻痺が出ます。後ろ足を軽く引きずる程度の麻痺から、腰が抜けて排便も排尿も出来なくなるほどひどい麻痺まで、症状の程度はまちまちです。ダックスフンドやビーグルに多い病気です。

内服薬で治療する方法と、手術をしなければ治らない場合があります。一般的に症状が重い場合や、進行する場合は手術することになりますが、この手術は熟練が必要なので、どこの病院でも出来るわけではありません。

また、椎間板ヘルニアが原因で、脊髄に出血が起きることがあります。これが起きると極めて予後が悪くて、急激に脊髄が壊れていきますから、始めは後ろ足の麻痺だけだったのが、麻痺が前足にまで及んで、最後には呼吸が出来なくなって死亡します。発病から7日程度で亡くなります。

肥満、階段の上り下り、ベットや椅子への飛び上がりや飛び降りが原因で起こりますから、ダックスフンドやビーグルの飼い主の方は注意が必要です。

●2006年01月14日(土)
★今日のニャンコ★

メス猫のもみじちゃんです。3ヶ月位かな?1ヶ月前に今の飼い主の方から雨の中で保護された時は、ひどい風邪をひいていました。目汁、鼻汁でヨレヨレで心配しましたけど、持ち前の生命力と飼い主の看護で、こんなに可愛い子猫になりました。今日はワクチン接種も済ませました。これで一安心ですね。

●2006年01月13日(金)

★今日のワンコ★

オス犬の睾丸は、赤ちゃんの時にはお腹の中に入っていますが、成長とともに降りていて、股の付け根を通って、袋の中に納まります。ところが、降りる途中で引っかかって袋の中に納まらないことがあります。「陰睾」と言います。

一つが降りていれば、精子は出来ますから、子供を作ることは出来ますが、年をとると降りていない方の睾丸が、腫瘍化することがあります。セルトリ細胞腫とか精細胞腫と呼ばれています。ガンとは少し異なりますが、あまり良性ではありません。

不思議なことに、この細胞腫からエストロジェンという女性ホルモンが分泌されます。エストロジェンが体内で分泌されると、雄犬は雌性化が起こります。オチンチンが小さくなって、乳頭が大きくなったりしますし、このホルモンの影響で、血が止まりにくくなったりもします。

雄犬がワクチン接種などで来院した時には、それとなく触って確認するようにしています。お腹の中に残った睾丸を見つけるのは大変(ベテランの先生は、見つけられるそうです)ですが、途中引っかかっているのは、外からでも判りますから、陰睾があれば、腫瘍化する前に取って置いたほうが良いでしょうね。


●2006年01月12日(木)
★今日のワンコ★

ボストン・テリアのジャックくんです。生後3ヶ月です。ボストンテリアは、ブルドッグ、ブルテリア、ボクサーから作り出されたそうです。ユーモラスな表情は、この犬種のチャームポイントですね。

●2006年01月11日(水)
★今日のワンコ★

MDのロビン君です。2ヶ月目の男の子です。今日はワクチン接種で来院しましたが、まだ体重が900gしかなくて、便も少し柔らかいので、1週間ほど先に延ばすことにしました。

食欲は旺盛で、いくらでも食べるそうです。来院時もお腹がポンポコリンになるほど食べていましたから、少し食事の量を控えていただくようにお願いしました。食べ過ぎでお腹がゆるいのかもしれません。

ワクチン接種は1週間程度延ばしても、その間に病気の子と接触しなければ感染しませんから、お家にいれば大丈夫ですね。

●2006年01月10日(火)
★今日のワンコ★

ラブラドル・レト・リバーの諒(りょう)君です。4ヶ月目の男の子です。今日は2回目のワクチン接種で来院しました。当院のスリーピーと同じブリーダーさんの所で生まれています。生年月日は違いますが、ひょっとしたら、お父さんは一緒かもしれませんね。

●2006年01月07日(土)

★猫ひっかき病★

昨日は、猫に咬まれた猫の話を書きましたが、今日は猫に咬まれた人の話です。

猫に咬まれたり、引っかかれたりすると「猫ひっかき病」という病気になることがあります。バルトネラ・ヘンセレという細菌を口や爪に持っている猫から咬まれたり、引っかかれたりすると、この細菌が人の体の中に入って悪さをします。傷の深さは関係ありません。少し引っかかれただけでも感染します。

細菌が感染して10日位経つと、脇の下や股の付け根などの咬まれた部位に近いリンパ腺が腫れます。腫れが大きいと鶏卵大にもなります。微熱が続いて倦怠感もあります。

当院に来院されている猫の飼い主の方で、この病気になった方が居ます。年配の方ですが、リンパ腺が腫れて体がだるいので、ガンになったかと思ったそうです。まれな病気なので、何件かの病院を回って、総合病院で診てもらって初めて判ったそうです。その間、検査入院やなんやかんやで大変だったそうです。

咬まれてすぐだと「もしや?」と思うのでしょうけど、10日近くの潜伏期間がありますし、飼い猫からちょこっと引っかかれたことなど覚えていませんから、診断に手間取るのでしょうね。

10%位の猫がバルトネラ菌を持っているそうです。子供さんや高齢な方が発病するようですから、体力のない方は注意が必要ですね。ちなみに、何度も引っかかれている私は、まだ大丈夫です。毎晩のアルコール消毒?が効いているのかもしれませんね。

●2006年01月06日(金)

★今日のニャンコ★

今日は猫の外傷を縫合しました。

午前中の一番最後に来院されましたが、首のところを怪我しているということで診察すると、500円玉ほどの大きさで皮膚がなくなって、赤みが出ていました。

猫どうしのケンカで傷を負って、皮膚の下が化膿してしまったので、皮膚が落っこちたのでしょう。欠損した部分が大きかったので、すぐに麻酔をかけて縫いました。

最近、外傷で来院する猫が増えています。メス猫が発情期を迎えると、オス猫のケンカが増えます。傷が浅い時は、消毒と化膿止めの処置で治りますが、傷が大きいと麻酔をかけて縫った方が早く良くなります。

「この寒いのに、君達はいったい何をしているのだ」と言いながら、治療にあたっています。


●2006年01月05日(木)
★海のワンコ★

いつもお世話になっている福間海岸のマリンショップで飼われているアキちゃんです。2歳の男の子です。ショップの子供さんが拾ってきた時は、小さくて弱弱しい感じでしたが、海で鍛えられて立派な青年ワンコに成長しました。

ショップを拠点に半径1kmを、いつも走り回っています。波打ち際を全力疾走する姿は、本当に美しいです。放し飼いが禁止されているので、犬が全力疾走する姿を目にすることは、あまりありませんが、躍動する筋肉の動きを見ると、本来の犬の姿とは、こんな感じじゃないかなぁと思います。

飼い主の小学生の女の子が学校から帰ってくる時間になると、高台から見て待っています。姿が見えると一目散に走って行って、嬉しそうに尾を振りながらいっしょに帰ります。

海岸を散歩する犬を見つけると駆け寄って、遊べそうな子にはじゃれ付いて、危険そうな子には近づかないで様子を見ています。隣のショップで飼っているロットワイラーというボブサップ似のオス犬に、唯一近づけるワンコです。どうも、もうすでに何頭かの子犬の父親になっている様です。海水浴シーズンになると、なぜか若い女性の側をウロウロしています。

怪我をしないで、いつまでも海岸を走っている姿を見せて欲しいですね。


●2006年01月04日(水)
★謹賀新年★

皆様、明けましておめでとうございます。動物達は、元気でお正月を過ごしましたか?

当院は今日から通常診療になり、お正月に体調を崩した動物達が来院してきました。膀胱に砂が溜まってオシッコが出にくくなったオス猫、便秘でウンチが出なくなった高齢猫、ケンカで怪我をした猫等等・・。オシッコが出なくなった猫の膀胱の中には、ビックリする位の量の砂(小さじ一杯ほど)が溜まっていました。膀胱炎は初めてだったそうですが、今まで何も起こらなかったのが不思議です。

今年1年、胃がきりきりと痛む事無く、無事に過ぎればと思っています。そのためにも、スキルアップに努めたいと思います。今年もよろしくお願いします。


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