2005年12月
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●2005年12月30日(金)
★御用納め★

今日で今年の診療は終了です。

今年当院では、3月に長年のジョギングパートナーだったコテツが去って、6月に新たなパートナーとして、ラブラドルのスリーピーがやってきました。現在生後7ヶ月目で体重は20kgを超え、ダッシュで走ると、私の方が引っ張られる始末です。

オバアは相変わらず寝てばかりですが、アレルギー性皮膚炎の新薬の実験治療中です。この病気で悩んでいるワンコは沢山いますから、治療が上手くいったら、日々の診療に還元できると思います。

自宅のモップ&ロクは親子ですが、それぞれが10歳を過ぎ、寝ている時間が長くなりました。それでも、家族に潤いを与える大役を果たしています。長生きして欲しいものです。

猫のマツ&タケは、寒い日は室内に入れてもらいますが、膝に上がったりパソコンのキーボードを踏んで歩いたりして、仕事のじゃまをしています。

来年は戌年ですね。皆様のペットたちが元気に過ごせることを願っています。どうぞ、良い年をお迎え下さい。新春は、4日からの診療です。

●2005年12月29日(木)

★今日のワンコの飼い主★

チワワを連れた中年の女性が来院しました。愛犬が耳を痒がるということです。診察して、耳の中に薬を入れて治療します。「お家でワンコの耳の中に薬を入れることが出来ますか?」とお尋ねすると、孫の言うことは良く聞くのですが、自分には反抗して噛み付きそうになるから、ダメだそうです。私の頭の中には小学生位のお孫さんが浮かびましたから、「小さいのにしっかり犬をしつけているのですね」とお話すると、飼い主の方はけげんそうです。なんと、この方のお孫さんは25歳だそうです。お若く見えましたが、結構年配の方だった様です。

先日手術したワンコの飼い主の方は90歳近い方でした。当院は市内でも特に年配の方が多い地区にあります。1日に来院するクライアントの方の大半が、私よりも年配の方方です。ご夫婦で小型犬や猫を大変可愛がっています。飼い主の方が体調を崩してワンコの来院が途絶えることも多々ありますから、久しく顔を見ないとワンコの健康より飼い主の方の健康が気になります。

年配の方達だけの家庭で、ペットはしっかりとその役目を果たしていますから、ずっと健康に過ごして欲しいものです。日本の人口は初めて前年よりも減少したそうです。少子化高齢化社会の中で、ひょっとしたら、当院は最先端を走っているのかもしれませんね。


●2005年12月28日(水)

★今日のニャンコ★

今日は猫の抜歯をしました。

歯周炎と口内炎で定期的に治療していましたが、まだ若い猫なので、歯周炎治療のために抜歯することにしました。

猫には全身麻酔をかけて処置をします。歯周炎がひどい歯は、すでに根がボロボロになっています。根っこを残さないように抜歯しなければならないので、歯が折れないように慎重に処理します。

歯を抜いてその部分を新しい歯茎が覆うと、歯周炎はよくなります。悪い歯の近くの歯も、残しておくとそのうちに歯周炎になりますので、これも抜歯します。これらの歯は、まだ健康なのでしっかりしていますから、これも抜くのが大変です。

今日は、上下合わせて8本の歯を抜きましたが、1時間半もかかりました。避妊手術が50分程度ですから、猫の麻酔下の措置としては、長時間かかる方です。自分が歯医者さんで抜歯してもらった時は、すぐに終ったような気がするのですが、人の方が簡単なんですかねぇ。

●2005年12月27日(火)
★今日のワンコ★

コーギーのタム君です。今年の10月生まれの男の子です。秋(autumn:オータム)に生まれたので、タムと名づけたそうです。可愛い名前ですね。

●2005年12月26日(月)

★今日のワンコ★

朝一番に、お尻を紙おむつで包まれたメスの小型犬が来院しました。診察台の上に仰向けに横たわって、具合が悪そうです。紙おむつをはずしてみると、沢山の血膿が陰部から出ています。子宮が化膿する「子宮蓄膿症」という病気に間違いありません。

高齢な方が飼っているワンコで、今日はご近所の方が代理で連れて来ました。ここ最近調子が悪そうで、元気な時は、その方が訪問すると喜んで飛び出して来たのが、最近はじっとしていることが多かったそうです。今朝は、お尻の辺りが大変なことになっているので、連れて来ました。治らないのなら安楽死も考えているそうです。

この病気は、手術で悪くなった子宮を取り出すのが一番の治療ですが、発病してから、手術までの時間が治療の成功を左右します。何日も経ってから来院された時は、手術しても助けられないこともあります。

今日のワンコは、代理の方が連れてきたので、経過がよく判りませんが、ワンコの状態を見ると、あまり良くなさそうです。病気の説明をして、手術しても助けられないかもしれないなどなど、私は見通しの暗い話ばかりしています。

血液検査の結果は、そう悪くはありません。試しに当院の缶詰をおさじに取って口元まで持って行くと、仰向けになったままパクリと食べます。「!」案外いけるかもしれません。

ワンコはその日の午後に手術して、徐々に元気になりました。年配の方との二人暮しで、とても大人しい(反応の鈍い?)ワンコだった様です。飼い主の方は90歳が近いそうですが、お電話でお話しましたが、とてもそんなお年とは思えない位、矍鑠(かくしゃく)とした方でした。明日の愛犬の退院を、心待ちにしているでしょうね。

●2005年12月24日(土)
★今日のワンコ★

パピヨンのパピくんです。5歳の男の子です。スクッと立った姿が凛々しいですね。

●2005年12月22日(木)
★今日のワンコ★

キャバリアのルークちゃんです。5ヶ月目の男の子です。ルークちゃんは、今の飼い主の方の所に来てまだ間がありませんが、今日は、お腹をこわして来院しました。

元気食欲は問題ないのですが、検便するとどうも消化不良の様です。食事内容をお伺いすると、きちんと良質のドッグフードを食べています。そこで食事の量をお伺いすると、1日にカップ3杯だそうです。体重3kg程度なので、明らかに食べ過ぎです。

飼い主の方は、「カップ1杯を3回に分けて・・」と教えられたのを、「カップ1杯を3回・・」と勘違いしていた様です。食事の量を減らしていただくことにしましたが、食欲旺盛なのは元気な証拠ですから、立派なワンコに育つでしょうね。

●2005年12月21日(水)
★今日のワンコ★

今日は犬の去勢手術でした。

8ヶ月位のオスの柴犬です。先日、当院のスリーピーが受講した「犬のしつけかた教室」をいっしょに受講したワンコです。訓練士の先生から、日本犬は早めに去勢手術を受けておいた方がいいです。と言われて、手術することになりました。

特に問題のある子ではなさそうで、人懐っこいのですが、嫌なことをされると、「ウ〜」と威嚇することがあるそうです。この年齢のオス犬はまだ子供ですが、2〜3才になると、オス特有の荒々しさが出てくることがあるので、この時期に手術を受けておいた方が良いでしょう。

麻酔から覚めて入院室に入っているワンコに、ピーを近づけてみました。クラスメートとの久々に再会に感激するかと思いましたが、首にエリザベスカラーを巻いている姿を一目見た途端、臆病なピーはしり込みして、部屋からささっと逃げ出しました。

写真は、オバアをまくらにして、その上で寝返りしているピーです。オバアは大変迷惑そうです。

●2005年12月20日(火)

★野犬に襲われたヤギ★

以前当院に白い毛がフサフサした中型犬が居ました。寒い夜に行き倒れになっているのを保護されて、当院にやってきました。事故にあったのか、後ろ足を脱臼していましたので、私の技術向上のために、貰い受けて手術して、そのまま当院の居候犬になり、「ヤギ」と名付けました。気が弱くて内向的な性格で、めったに吼えないおとなしい雌犬でした。

このヤギを連れて皿倉山に登ったことがあります。山頂近くで見晴らしが良くなったのでリードを放して、歩いていました。ヤギは気の弱い犬なので、私からはあまり遠くには離れませんが、放してもらったのが嬉しかったのか、何か興味があるものを見つけてのか、50m程先のヤブの中に入って行くのが見えました。

その瞬間、周りから数頭の野犬が飛び出してきて、ヤギに襲いかかりました。一瞬の出来事なので、追い払うことも出来ません。間もなく(時間にすると10秒くらい)野犬はヤギを残して走り去って行きました。ヤブの中のヤギの姿は見えません。白い毛が血で朱に染まったヤギの姿が頭をよぎりました。

私が駆けつけると藪の中にお腹を上に向けて、完全に固まっているヤギの姿がありました。思わず死んでいるのかと思いましたが、体を揺り動かすと目覚めました。失神していたようです。体を注意深く調べましたが、野犬のヨダレは体中に引っ付いていましたが、ヤギの体は無傷でした。

襲われた瞬間にお腹を見せて降参したので、無傷ですんだのでしょう。犬の世界にも「仁義」はあるようです。それを考えると、無抵抗な子供に危害を加えたり、弱いものをいじめたりする人間の方が、野犬よりよほど野蛮かもしれませんね。

●2005年12月19日(月)

★今日のワンコ★

今日は、ワンコの断脚手術でした。

2週間ほど前に、野犬に襲われたワンコです。左足をひどく咬まれています。出血が多かったそうで、来院した時は、包帯でグルグル巻いてありました。足先は大きく腫れて、冷たくなっていました。

毎日化膿止めの処置と傷の消毒に来院してもらいましたが、筋肉の損傷が激しくて、化膿を止めることが出来ません。スネの筋肉がどんどん脱落していきます。多分、咬まれた時に太い動脈を傷つけて、血行が止まってしまったのでしょう。人でしたら、何ヶ月もかけて皮膚移植などの手術を繰り返しながら、傷を治していくのでしょうけど、動物はそこまでの治療は出来ません。

ワンコは不快なのか、自分で傷を咬んでいます。あまり治療を引き伸ばすと、ワンコは体調を崩すかもしれません。傷の経過を見ても、完全に治る可能性は低いので、断脚することにしました。

犬はは前足で体重を支えて、後ろ足で蹴って歩きます。後ろ足が1本になっても、蹴る力はありますから、日常生活にはほとんど支障ありません。手術直後は毛を剃られていますから、痛々しいのですが、2ヶ月もして、毛が生えてくると、チョット見ただけでは、足が3本しかないのに気付かないこともあります。

今日のワンコは、皿倉山で野犬に襲われました。先日は、やはり同じ山でイノシシに襲われた犬も来院しました。北九州市のシンボルの様な山で、犬を連れてゆくことも多いのですが、しっかりリードで繋いで行くことが、危険防止には大切ですね。

●2005年12月17日(土)
★今日のワンコ★

少し不安そうにカメラの方を向いているのはシュナウザーのチョコちゃんです。1歳の男の子です。

シュナウザーは現在では愛玩犬ですが、原産地のドイツではは猟犬として使われていたそうです。以前は、断耳&断尾手術を受けている犬が多かったので、耳が短くでピンと立っていましたが、今は、断尾手術だけ受けている子が多いようです。

断尾手術は、生後1週間くらいに尾を切ります。まだ血管もそんなに発達していないので、比較的簡単に切れますが、断耳手術は、体が大きくなってから切ります。

麻酔をかけて、希望のラインに沿ってハサミを入れますが、残酷なイメージがあるのと、きちんと耳を立たせるには、技術がいるので、最近の獣医師は、断耳手術をあまりしなくなりました。

個人的には、耳の長いシュナウザーやボクサー、尻尾の長いコーギーも可愛いと思いますけど、どうですか?

●2005年12月16日(金)

★今日のワンコ★

先日、帝王切開をしたキャバリアが抜糸で来院しました。

7歳の初産(人に換算すると40歳過ぎ)でしたから、産後の母犬の健康状態や、子犬のお世話が心配でしたが、母子ともに健康で、しっかり子育てに励んでいる様子でした。

育児書を読んだわけでもないのに、母犬は出産食後から子犬のお世話をせっせとします。へその緒をかみ切って、まだ濡れている子犬を舐めてきれいにしたあげて、ふところに抱きこんで体を温めてあげながら、オッパイに近づけて吸わせてやって、お尻を舐めて排泄を促し・・。大型犬は10頭近く生みますから、母犬は大忙しです。

今日のワンコは2頭の子犬を妊娠しました。胎児が大きすぎて帝王切開になりましたが、その後も母乳を沢山飲んで、ドンドン大きくなっている様でした。「こんなに大きくなって、大丈夫でしょうか?肥満ではないでしょうか?」と心配されていましたが、心配無用です。

母犬は、出産直後よりも少しやつれていました。離乳までは、まだ3週間近くありますから、もうひと頑張りですね。

●2005年12月15日(木)

★今日のワンコ★

2~3日前から、急に食欲と元気がなくなって、足の付け根あたりを触ると「キャン」と痛がるということで、11歳のオス犬が来院しました。いつもは、元気一杯で食欲も旺盛です。

痛がる以外には、特に嘔吐や下痢などの症状は見られませんが、いつもは元気なワンちゃんですから、体の中に異変が起こっていることは、間違いありません。

ワンコは背中を丸めて、どこかが痛そうです。とりあえず、内臓の病気をチェックするために、採血をしましたが、白血球が多い以外は、特に異常ありません。

血液検査の結果が出る間、待合室で待ってもらっていましたが、そこでワンコがオシッコをしてしまいました。こんなことは良くあることで、スタッフがすぐにふき取ってくれるのですが、飼い主の方が、オシッコの検査も希望されましたので、サンプルを取って置いてもらいました。

「痛がるので、背骨か腰を痛めてるのかなぁ」なんて思いながら、取ってあった尿のサンプルを見ると「!」。オシッコが白く濁っています。原因究明のためにエコーで膀胱や前立腺を見ると、前立腺の中に液体がたまっています。オシッコを白くしている犯人は、白血球でした。「前立腺のう胞」という病気で、前立腺の中に膿が溜まっている様です。それで、お腹の下のほうを触ると痛がっていたわけです。

前立腺を小さくするお薬と、化膿止めのお薬を処方しました。ワンコが待合室でオシッコをしなければ、腰痛の治療をするところでした。ワンコは「誤診」されそうになったので、あわててオシッコしたのかな?

●2005年12月14日(水)
★今日のワンコ★

コーギーのラブリーちゃんです。生後2ヶ月目の女の子です。今日は兄弟犬4頭といっしょにワクチン接種で来院しました。

キャリーバックに4頭が入って順番を待っている姿、可愛かったですよ。ラブリーちゃんはお母さんといっしょに過ごします。2頭はすでに行く先が決まっているそうです。新しい飼い主の方は、首を長〜くして、待っていることでしょうね。

●2005年12月13日(火)
★今日のニャンコ★

ストロボの光がまぶしかったのは、猫のミー君です。3歳の男の子です。猫はカメラを向けると顔を背けるので、犬と比べて、診察券用の写真が撮りにくいのですが、ミー君は、何枚撮っても顔は背けないで目をつぶっていました。

写真を撮らせていただいて恐縮です。ゴメンね。

●2005年12月12日(月)

★今日のニャンコ★

今日は猫の抜歯でした。

「口を痛がって食べるのが辛そうだ」ということで、8歳の猫が来院しました。診察すると歯石がついて歯周炎を起こしていました。口内炎はないので、抜歯すると治りそうです。猫の平均寿命が15歳とすると、あと7年以上も歯周炎に悩まされるより、思い切って悪い歯を抜いてしまった方が良さそうです。

麻酔をかけて抜歯しますが、ほとんどの歯が軽く引っ張ったら抜けるほど、歯肉が炎症を起こしていました。歯茎がしっかりしていると、臼歯を抜くのに20分以上かかることがありますが、今日のニャンコは悪い歯すべて(10本)を40分程度で抜くことができました。

すでに抜けている歯もありましたから、残りの歯は1本しかありませんが、猫は我々人間ほど、食べ物を細かく噛み砕いて飲み込む必要はありませんから、通常のフードであれば、問題なく食べられると思います。

歯の痛みから解放されて食べられるようになると、体重も増えて健康になります。口臭も少なくなるので、飼い主の方にとっても、良いですね。

●2005年12月10日(土)
★今日のワンコ★

カゴに入って来院したのは、シェルティのマックス君です。2ヵ月半の男の子です。2回目のワクチン接種で来院しましたが、1回目からまだ半月しか経っていなかったので、少し伸ばすことにしました。

子犬は、母犬の母乳を飲むことで免疫を貰います。母犬から貰った免疫は、約2ヶ月で無くなりますから、この時期にワクチンを接種しますが、高い免疫を持った母犬から生まれた子犬は、3ヶ月位まで免疫を持っています。この子たちは、2ヶ月目に打ったワクチンが、自分の持っている免疫に邪魔されて、効いていないことがあるので、3ヶ月目に接種します。

子犬が持っている免疫の高さが判らないので、2ヶ月目と3ヶ月目に2回ワクチンを接種しますが、訓練に出したり、ショーに出たりする犬は、他の犬との接触が多いので、3回接種しておいた方が安心です。

●2005年12月09日(金)
★今日のワンコ★

チワワのサクラちゃんです。キャリーバッグの中に毛布をたくさん入れて暖かくしてもらって来院しました。冬用の洋服も着せてもらっています。寒い12月ですが、あったかそうですね。

●2005年12月08日(木)
★ピー&オバア★

西日本総合展示場で開催された環境省主催の「動物適正飼養講習会」に参加しました。「犬のしつけ方実技」に借り出されたスリーピーは、お疲れ気味で、オバアを枕にして眠っています。オバアは迷惑そうです。

先日、ピーが訓練を受けた「アンディシマダ ドッグスクール」の島田先生によると、義務的な散歩よりも、狭くても良いから、お庭でのボール遊びや布切れの引っ張りっこが、犬にとって、ストレスや有り余ったエネルギーの発散になるそうですし、遊びを通した飼い主とのコンタクトが犬にとっては、大きな喜びだそうです。

スリーピーは、ストレスフリーの生活を送っているので、良い意味でのハングリーな気持ちを持たせることが大切だと指導されました。確かにこの顔見ると、ストレスなさそうですね。

●2005年12月07日(水)
★今日のニャンコ★

今日も、膀胱に砂が溜まってオシッコが出なくなった若いオス猫が来院しました。幸い、飼い主の方が、猫のこの病気をご存知で、すぐに来院してくださったので、大事に至らずに済みました。

経過が長いと、膀胱や腎臓のダメージが大きいので、3~4日の点滴&入院が必要ですし、最悪の場合、間に合わなくて、処置中に猫が死亡することもあります。今回は、早目に処置が出来ましたから、すぐに帰れました。

しかし、最近この病気多いですね。週に1回は、細かい作業なので目を細めながら、オス猫のオチンチンと格闘しています。マグネシウムの取りすぎが原因と言われていますから、キャットフードの栄養価が必要以上に高くなってるんでしょうかね?

写真は、ポメラニアンのタマちゃんです。6ヶ月目の男の子です。ぬいぐるみみたいで、可愛いですね。

●2005年12月06日(火)

★今日のニャンコ★

今日は猫の抜歯をしました。

猫には口内炎が良く見られます。痛みには強い猫が、口内炎だけは耐えられない様で、口に食べ物を入れた途端に、「ギャー」と痛がります。しまいには、餌入れの前にたたずんで食べるのを考える様になります。

痛み止めのために、ステロイドの注射を打つとしばらくは食べられますが、1〜2ヶ月で再発します。同じように注射を打つとまた食べる様になりますが、長い間この治療を続けると、ホルモン剤の副作用で、猫の体調が悪くなります。糖尿病を併発することもあります。

そこで、歯肉炎を起こしている臼歯をすべて抜歯すると、炎症が治まって、薬から解放されることがあります。すべての猫が治るわけではありませんが、麻酔の心配がなければ、試す価値はあります。

2日前の日曜日に歯科の講習会に参加して、まだ知識がホヤホヤでしたから、きちんと抜歯できました。今後の猫の状態が楽しみです。痛みから解放されて、食べられるようになると良いですね。

●2005年12月05日(月)

★今日のワンコ★

寒くなりましたね。動物病院に来院される方は、動物の具合が悪くなって来院される方と、ワクチンやノミの駆除、フィラリアの予防などで来院される方が居ます。後者の方達は、特に緊急を要していないので、天気が悪いと来院を差し控えます。

「寒くなったので、今日はそんなに忙しくないだろうなぁ」と、のんびり構えていると、お産の問い合わせがありました。当院で定期的に検査を受けていた小型犬が、昨夜から陣痛が来ているのですが、まだ生まれないとのことです。破水もしているようです。

余裕があるときは、すぐに帝王切開には持って行かずに、電話連絡を取りながら少し様子をみることもあるのですが、今日のケースは、陣痛が始まってかなり時間が経っているので、自力では生めそうにありません。すぐに連れてきてもらって診察すると、2頭の赤ちゃんのうちの1頭が産道に引っかかっています。この場合はのんびりしているわけにはいかないので、すぐに麻酔をかけて、手術を始めました。

1時間後、2頭の赤ちゃんは無事に生まれて、元気良くお母さんのオッパイに吸い付いていました。赤ちゃんがお腹の中で大きく成りすぎで、難産になった様です。今頃は、母犬がせっせと赤ちゃんの面倒を見ていることでしょうね。



●2005年12月03日(土)

★今日のワンコ★

今日は大型犬の足の先に出来たイボ(腫瘍)を取りました。小指の頭大の腫瘍ですが、表面が破れて出血し始めたので、切除しました。

実は、このワンコ、2年前にも足に出来たイボを切除したことがあります。いずれも良性腫瘍で、簡単に切除できたのですが、とても器用なワンコで、上手に傷を舐めて、糸を取ってしますのです。術後は、傷を舐めない様に、首にエリザベスカラーを付けますが、あっちこっちにぶつかって、不自由なので、通常は必要最小限の大きさのものを使います。

今日のワンコもそうしたのですが、上手に鼻を突き出して舐めるので、一番大きなものを使いました。それでも、首が細いので口が届いて、抜糸前に、自分で糸を取ってしまいました。

今回も多分そうなりそうなので、傷の部分をテーピングしようと思っています。付け替えが必要なので、あまり粘着性の強いテープを使うと剥がすの大変ですし、弱いとすぐに口で剥ぎ取ってしまいそうです。ワンコとの知恵比べになりそうですね。

●2005年12月02日(金)
★ワンコの学校★

毎週木曜日に動物管理センターで行われた「犬のしつけかた教室」が昨日終りました。ぜんぜん飼い主の言うことをきかなかったワンコが、訓練士の先生の手に掛かるとピシッと言うことをきくようになって、まるでマジックを見ている様だったと話していました。

週に一回で、3週連続で行われました。次の講義までの宿題もあって、全部で10頭の犬が学び?ましたが、他のワンコたちはどんどんお利口になっていくのに、当院のスリーピーはあまり変わらず、訓練士の先生から「この子は苦労がないんでしょうねぇ」といわれたそうです。

昨日は、病院が忙しくなったので「早引き」して帰って来たし、学校では落ちこぼれだったかもしれませんね。

●2005年12月01日(木)

★今日のワンコ★

怪我をしたオスの柴犬が来院しました。

山(皿倉山)で放して遊ばせていたところ、ヤブの中に入っていったかと思うと、突然ギャンと悲鳴を上げて、戻ってきた時には、怪我をしていたそうです。崖などから落っこちた様子はなかったそうです。山には、毎日のように行っていますが、こんなことは初めてです。

診察すると、左足を痛そうに上げています。右前脇も大きく切れています。左足のレントゲンを撮ると、指の骨が3本も折れていました。怪我の状態から推測すると、どうもイノシシにやられた様です。以前、イノシシ猟に行った猟犬が、同じような傷で来院したことがあります。その犬は、太ももを牙でザックリと切り裂かれていました。

幸い今日の午後は休診日で予定が入っていなかったので、麻酔をかけて、骨折と外傷の手術を行いました。山の中でイノシシと遭遇して、さっさと逃げれば良かったのでしょうけど、柴犬(日本犬)は気性が強いので、向かって行って、襲われたのでしょう。ひょっとしたら、「こいつはなんじゃい?」と興味津々で近づいたところを、やられたのかもしれません。

野山を、愛犬と歩くのはとても楽しいのですが、この時期は気をつけた方が良いかもしれませんね。



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