2005年11月
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●2005年11月30日(水)

★新しいお薬★

インターフェロンというお薬があります。細菌をやっつけるのが「抗生物質」で、ウイルスをやっつけるのが、インターフェロンです。人では、ウイルス性肝炎の治療薬として使われています。動物では、猫のカリシウイルス感染症の治療薬として発売されて、この病気以外の猫のウイルス感染症(エイズ、白血病など)でも使われています。

来月には、「犬インターフェロン」が、犬のアトピー性皮膚炎の治療薬として発売されます。アトピー性皮膚炎で悩んでいる犬は多いので、効果があればすぐにでも使ってみたいのですが、とりあえず、アトピー性皮膚炎の犬代表で、当院のオバアに使ってみようと思います。

オバアは、脂体質で3日以上シャンプーしないと、体がべとついて、そこに細菌が繁殖してきますから、いつも体をポリポリ掻いたり、口でガシガシ咬んだりしています。食事療法、ホルモン治療、サプリメントなどなど、色々と試しましたが、結論は、薬に頼らないで、毛を短くカットして、殺菌力の強いシャンプーでまめに洗うことでした。

インターフェロン治療は8週間ほどで結果が出ます。どの位痒みから解放されるか少し楽しみです。

●2005年11月29日(火)

★今日のニャンコ★

猫の病気にひとつに「口内炎」や「歯肉炎」があります。代表的なもので、カリシウイルスというウイルスに感染すると、舌に潰瘍が出来て、食事が食べられなくなります。よだれも出て、風邪と併発することが多いので、猫の顔が、鼻水&よだれ&涙目で、グショグショになります。

このウイルス感染症とは別に、ノドの奥や歯肉が炎症をおこす治りにくい口内炎があります。猫エイズや白血病に感染している猫に多く見られますが、猫は口が痛いので食べられなくなります。

持続性のあるステロイド薬を注射すると、しばらくは痛みが取れて食べられるようになりますが、また再発します。ステロイドは副作用もあるので、なるべく間隔を空けたいのですが、猫が食べられなくなるのでそうもいきません。

歯周炎を起こしている歯を抜くと良くなることもあるので、抜歯をお勧めすることもあります。今日のニャンコも、かなり長い期間ステロイド治療をしていましたが、思い切って麻酔をかけて抜歯することにしました。高齢ですし、あまり健康状態も良くなさそうなので、事前に血液検査をすると、腎臓がかなり悪くなっているのが判りました。この状態で麻酔をかけると危険なので、抜歯は中止にしました。「命がけ」でする処置ではありませんから、これからも定期的に注射することになりますね。

●2005年11月28日(月)

★今日の???★

猫にかじられた方が小型犬を抱いて来院されました。年配の女性の方ですが、今猫にかじられたので診て欲しいということです。指に包帯を巻いています。タクシーで来られていますが、小型犬は付き添いの様です。

始めは意味が判らなかったのですが、どうも私に診て欲しいようです。当方は獣医で診るのは動物です。かじられたは人ですから、「やはりこれは外科に行って診てもらった方が良いのでは・・」とお話すると、病院を何件かタクシーで回ったのですが、どこもお休みで、当院に来たのだそうです。

包帯を剥がしてみると、かじられた傷があります。傷自体は大したことはなさそうですが、猫に咬まれたりかじられたりしておこる「猫ひっかき病」という病気もありますし、年配の方ですから何かあったら大変です。傷を消毒して、タクシーの運転手さんに、救急病院の場所を教えて、そちらに行っていただきました。

「どこに行っても、時間外でお休みなんです」と、小型犬の飼い主の方は途方に暮れていましたが、私もどうしたものか、途方にくれてしまいました。

●2005年11月26日(土)

★今日のワンコ★

今日は大型犬の子宮蓄膿症の手術でした。

「子宮蓄膿症」とは、子宮の中に「膿」が溜まる病気で、避妊手術を受けていないメスの犬に見られます。若い犬には見られません。8歳以上の子に多い様です。中高年のメス犬が具合が悪くなると、獣医師の頭の中に真っ先に浮かぶ病気の一つです。

手術で子宮を摘出しますが、悪くなってからの経過が長くで、ワンコの容態が悪いときには、点滴などをしながら体調を整えてから手術することもあります。

今日のワンコは、手術前の血液検査ではそれほど悪い値は出ていませんでしたから、1日点滴治療をした後に手術で子宮を摘出しました。手術前の検査で子宮が大きく腫れあがっているのはある程度予想はしていましたが、実際お腹を開けて見てみるとビックリ!、ボンレスハムほどの太さ(健康時はエンピツ程度)に膨れ上がった子宮が、お腹の中にとぐろを巻いていました。

大きくお腹を開けて、子宮を取り出しましたが、手術が終ってお腹を閉じると、お腹はすっかりペッタンコになっていました。こんなに大量に膿が溜まった子宮を、お腹に入れていたわけですから、ワンコも気分が悪かったでしょうね。経過がよければ、3~4日で退院です。

●2005年11月25日(金)

★今日のニャンコ★

今週の初めに、膀胱結石の手術をした2歳のオス猫が退院しました。

膀胱に砂が溜まって、それが尿道に詰まってオシッコが出なくなるオス猫は時々来院します。オチンチンの先から細い管を入れて通してあげると、オシッコが出るようになります。頻繁に起こす子は、尿道を切り広げる手術をすることもありますが、最近は予防できるキャットフードがありますから、ここ数年は手術はありません。食事療法で大丈夫です。

今日退院したニャンコは、砂ではなくて小さな石が溜まっていましたから、膀胱を切開して取り出しました。こんな大きな石が出来るのは、猫では稀です。この猫は、まだ若いのですが、大変太っています。理想体重の1.5倍くらいあります。退院後の食事の種類と量を飼い主の方にご説明すると、ご夫婦で顔を見合わせています。どうも、倍近く与えていた様です。結石の原因は、食事中のマグネシウムの取りすぎが原因ですから、今日のニャンコも、ドライフードの過食が一因でしょう。再発防止のために、これからは、ダイエットが必要ですね。

●2005年11月24日(木)
★今日のニャンコ★

カメラを向けると、「なんだ、なんだ!」と近づいて来たのはラッキーちゃんです。4ヶ月目の男の子です。病院に来ると怯える子猫も多いのですが、ラッキーちゃんは好奇心旺盛で、ストロボの光にも動じずに、レンズにどんどん近づいて来るので、写真のピントに苦労しました。目がブルーでぱっちりとして、とても可愛い子猫でしたよ。

●2005年11月22日(火)
★今日のワンコ★

柴犬の美々ちゃんです。2ヶ月目の女の子です。今日はワクチン接種で来院しました。今月の初めに来院した時は体重が1.4kgでしたが、今日は2.1kgになっていました。

初診時にお腹をこわして来院した時には、伝染病を心配しましたが、無事に回復してすっかり元気になっていました。もう大丈夫ですね。

●2005年11月21日(月)

★今日のニャンコ★

今日は猫の膀胱結石の摘出手術でした。先週、オシッコが出なくて入院していた猫ですが、一旦退院したのですが、やはり調子が悪くて再退院して来ました。

通常、オシッコが出なくなったオス猫は、膀胱の中に細かな砂が溜まって、それが尿道に詰まるので、排尿できなくなります。オチンチンの先から細い管を膀胱まで入れて、何回か膀胱の中を洗ってあげると、砂が取れてオシッコが出せるようになります。

今日のニャンコも、その様な処置をしたのですが、あまり容態は回復しません。いつもの「オシッコ詰まり猫」とは、少し様子が違いますから、念のためにレントゲンを撮ってみると、膀胱の中に直径1〜2mm位の小さな石が沢山ありました。この大きさになると、細い管で洗い出すことは出来ませんから、手術で取り出しました。

その手術が終ると、今度は便秘の猫が来院しました。慢性の便秘で悩まされている高齢猫です。「巨大結腸症」という病気です。浣腸をして便を柔らかくしてから、岩の様に詰まった便を、指を使って取り出しました。

今日は1日、猫の下半身と格闘していたような気がします。

●2005年11月19日(土)
★今日のワンコ★

今週の木曜日から、3週連続で、北九州市動物管理センターで「犬のしつけ方教室」が開催されています。以前から、定期的に訓練士の方を講師に招いて行われていましたが、今回は、実際に飼い主が犬を連れて来て、講習が行われています。

申し込み順に、10頭の犬と飼い主が選ばれて、その他に講習だけを受ける方が50名だそうで、10頭の犬の枠は、申し込み開始から15分で一杯になったそうです。

その中の1頭に当院のピーが入っています。教室は3回で終了ですが、次の講義までの宿題もあって大変です。犬のしつけは、声をかけて大げさに褒めることが大切だそうですよ。

●2005年11月18日(金)
★今日のワンコ★

シーズーのラッキー君です。2ヵ月半の男の子です。ワクチンの接種で来院しましたが、ついでに目の周りの毛をカットしてもらいました。毛の中に埋まっていた目が出てきたので、前が見えやすくなったでしょうね。

●2005年11月17日(木)
★今日のワンコ★

当院のオバア&スリーピーです。生後45日でやって来た時は、オバアよりも小さかったスリーピー(通称ピー)も、生後5ヶ月でこんなに大きくなりました。

遊びたくてたまらないピーが、オバアにちょっかいを出して、そのたびにオバアから思いっきり叱られてします。怒り方に迫力がないので、オバアはやられっぱなしで、私が助け舟を出しています。

米国での報告ですが、心不全で入院中の患者76人を、(1)ボランティアが連れて来た犬と触れ合う。(2)ボランティアの訪問を受ける。(3)安静に休んでいる。の3グループに分けてその後の容態を観察したところ、(1)のグループが一番ストレスを軽減したそうです。「犬は人をより幸福で落ち着いた気分にさせる」と報告されていました。犬を飼っている方でしたら、この気持ちわかりますね。

●2005年11月16日(水)
★今日のニャンコ★

暖かい日々が続いていましたが、昨日くらいから、やっと本来の11月中旬の気候になりましたね。この時期の猫の病気が「膀胱炎」です。寒くなって、運動量が落ちてあまり水を飲まなくなるので、膀胱に問題をかかえている(膀胱結石など)猫が、膀胱炎を起こします。

今日も2頭のオス猫が、この病気で来院しました。1頭は、尿道閉塞を起こしていましたので、入院になりました。この病気で来院する猫が出てくると、「冬も近いなぁ」と感じます。鍋物が恋しくなり、忘年会の案内もちらほら・・。1年は早いですね。

写真は、MDのクッキーちゃんです。8ヶ月目の女の子です。カメラに興味深深です。

●2005年11月15日(火)
★今日のワンコ★

ブッちゃんとボンちゃんです。5歳のメスのシーズー犬たちです。仲良く並んで写真に納まりました。このまま、カレンダーの表紙に使えそうなワンショットです。そういえば、来年は戌年ですね。

●2005年11月14日(月)

★今日のニャンコ★

今年の夏頃からお庭に猫が入って来て、時々食事を食べさせていますが、メス猫なので避妊手術をして欲しいということで、健康そうな猫が来院しました。お腹が大きいのでひょっとしたら、妊娠しているかもしれないと言うことです。

野良猫だそうですが、体を触っても嫌がる気配はありません。とりあえずエコー検査で、妊娠の有無を確認しますが、お腹の中には赤ちゃんは居ませんでした。お腹が大きく感じたのは、単に太っていただけのようです。

それでは、避妊手術を・・ということですが、猫を見た感じでは、1〜2才という感じではありません。歯の状態などから判断すると3〜5才ではないかと思われます。そうすると、すでに避妊手術を受けているかもしれません。人慣れしていますから、多分誰かに飼われていたことがあるでしょう。そうすると手術を受けている可能性大です。

慎重にお腹を触って傷の有無を確認しますが、なんとなく手術跡があるような、ないような・・。もし手術を受けているならば、再びお腹を切るのはかわいそうですし、子宮が見つからない時には、大きく切って、本当にないかどうかを確認しなければなりません。このまま、お庭で飼うことにしていますから、今のお腹の大きさを覚えておいて、それ以上に大きくなった時は妊娠の可能性が出ますから、再来院していただくことにしました。

これからは、栄養状態が良くなりますから、「先生、お腹が大きくなりました」って来院されて、検査してみたら、ただ太っただけだった、てなことが起こりそうですね。

●2005年11月12日(土)
★今日のワンコ★

MDのリンちゃんです。3ヶ月目の女の子です。2回目のワクチン接種で来院しました。バッチリカメラ目線ですね。カメラに慣れているのかな?

●2005年11月11日(金)

★今日のニャンコ★

今日は、尿道に砂が詰まってオシッコが出なくなったオス猫の処置をしました。

以前から膀胱炎の治療で来院していましたので、この病気を警戒して、飼い主の方には注意を促していましたが、「昨日からオシッコが出ていないようで、時々苦しそうに奇声を発して、何度か吐いている」ということで、朝一番に来院してきました。

お腹を触ると、カチンカチンに硬くなった膀胱が確認できました。間違いなくオシッコが出ていないので、すぐに尿道を開通させる処置をしました。猫はオシッコを出そうとしても出ないので、苦しくて奇声を出します。嘔吐もありますから、尿毒症の症状も出ているようです。

ガス麻酔を吸わせて眠らせて、細い管を尿道に入れますが、尿道の入口から数mmのところで詰まっています。詰まっている砂の塊をほぐすために、尿道の入口をマッサージすると、ジャリジャリと砂の感触が指先にあったと思うと同時に、ピューって血の混ざったオシッコが2mほど飛び散りました。無事開通です。あまりの勢いで、もう少しで顔面にかかるところでした。

猫は、再閉塞しないように尿道に管を入れられて、尿毒症の治療のために入院治療中です。青息吐息で来院しましたが、今はスッキリした顔で、入院室で休んでいます。来週始めには、退院できるでしょう。

かつお節や魚の頭がのっかったご飯(いわゆる「猫マンマ」)を食べて、外を走り回っていた時代の猫には見られなかった病気ですから、やはり猫の「現代病」でしょうね。

●2005年11月10日(木)
★今日のワンコ★

MDのマックス君です。3ヶ月目の男の子です。今日は2回目のワクチン接種です。

最近、子犬に伝染病が発生している話を聞きます。イベント会場で販売された子犬や、インターネット経由で販売された子犬に発生が見られるようです。子犬を購入される時は、その地域で長くやっている信頼できるペットショップに頼んでおいて、わくわくしながら、連絡が来るのをゆっくり待つのが良いみたいですよ。

●2005年11月09日(水)

★今日のワンコ★

今日は小型犬の臍(さい)ヘルニアの手術でした。

赤ちゃんは生まれたときには、おへそが母犬の胎盤とつながっています。お腹の中に居る時には胎盤を通してお母さんから栄養をもらっているのですが、生まれると同時に、もう必要なくなりますから、母犬はこれをかみ切って、赤ちゃんを離します。ところが、繋がっている胎盤がお腹に近いところで切れると、お腹に小さな穴が開いて、そこからお腹の中のものが皮膚の下に飛び出してきます。これが臍ヘルニアです。いわゆる「デベソ」ですね。

ヘルニアの中に入っているのは、ほとんどがお腹の中の脂肪ですが、穴が大きな時は、小腸などが入ることもあって、こうなるとすぐに手術しないと、大変なことになります。

今日のワンコは以前からヘルニアがありましたが、急に大きくなって元に戻らなくなったので、手術で元に戻すことにしました。お腹の穴を見つけて、飛び出したものを元に戻してから、穴を塞ぎました。

臍ヘルニアは短頭種の犬に多いと言われています。これは、母犬の歯のかみ合わせが悪いので、うまく胎盤を噛み切ることが出来ずに、口でくわえて引っ張るので、お腹に近いところでちょん切れてヘルニアになるのだそうです。

出産直後の母犬は、胎盤を切ったり、赤ちゃんを舐めて呼吸や排便をうながしたり、授乳したり、飼い主から赤ちゃんを守ったり?大変ですね。

●2005年11月08日(火)
★今日のワンコ★

フレンチ・ブルドッグのチョコちゃんです。2ヶ月目の女の子です。フレンチ・ブルは、1860年代にイギリスから小型のブルドッグを輸入して、フランスのテリア犬と交配させて出来たのだそうです。

私はいつ見ても、子犬の時のフレンチ・ブルとボストン・テリアの違いが判りません。どなたか、見分け方のコツ知っていますか?以前、タヌキの赤ちゃんを犬の赤ちゃんと間違えたくらいだから、しょうがないかなぁ。

●2005年11月07日(月)

★今日のワンコ★

7歳のメスのキャバリアが来院しました。「9月上旬に交配させたので、妊娠しているかどうか検査して欲しい」ということです。交配して20日目に一度調べましたが、少し早すぎてはっきりしなかったので、今日は再検査のための来院です。

キャバリアは、心疾患の多い犬種です。多分、遺伝的な原因だと思いますが、比較的若い時期から発病します。今日のワンコも2歳の時に、興奮した後に倒れることがある、ということで診察し、先天的な心臓病を疑いました。この当時から、出産させたいというご希望がありましたが、病気のこともあるのであまりお勧めはしませんでした。

それからは、ワクチンやフィラリアの予防で来院していましたが、特に何事もなく平穏無事に過ごしていました。今回、交配させたと聞いてビックリしました。7歳の初産というのは、犬にとっては高齢出産になりますから、あまりお勧めはしません。それに加えて、この子には心臓病も疑われます。

ドキドキしながらエコーのディスプレイを見ると、はっきりと何頭かの赤ちゃんが見えました。おめでたくて、嬉しい話ですが、主治医としては、どうなることやらハラハラしますね。

●2005年11月05日(土)
★今日のワンコ★

今日は久々のシーズー犬の子犬の登場です。名前は、れんちゃんで、3ヶ月目の男の子です。お顔の黒い毛が伸びているので、どこが目だか口だかわかりませんね。シーズー犬は、毛も抜けないし、体格もしっかりしているので、室内で飼い易い犬種ですね。他の小型犬に比べると無駄吠えも少ないようです。

●2005年11月04日(金)
★今日のワンコ★

MDのマロンちゃんです。3ヶ月目の男の子です。フィラリアの予防とワクチンの接種で来院しました。体重は2.5kgです。成犬で3kg程度のMDも居ますから、大きなワンコになるのかな?

●2005年11月02日(水)
★今日のワンコ★

チワワのラブちゃんです。生後約2ヶ月の女の子です。体重は1kgほどですが、しっかりとしたワンちゃんでした。最近の子犬のワクチンは、ミニチュアダックスとチワワばかりの気がしますね。

●2005年11月01日(火)

★今日のワンコ★

右足を上げた若いワンコが来院しました。室内で生活している小型犬ですが、外に出す時に50cm位の高さから前足を持って下ろしたところ「キャン」と鳴いて、後ろ足を着かなくなったそうです。

来院時も、後ろ足をあまり使っていません。飼い主の方のお話からすると捻挫や打撲の様な気がしますが、それにしては、症状が重い様です。

念のためにレントゲンを撮ってみると、足のすねの膝に近い部分の骨にヒビが入っていました。ワンコにはしばらくの間、安静にしてもらって、自然に骨が治癒すののを待つことにしました。ワンコをお庭に下ろしたときに、下が不安定で変な格好で着地したのが原因かもしれませんね。

若い犬は、まだ骨格がしっかりと出来ていませんから、変な弾みで骨折することがあります。「遊んでいて、側溝の穴に足を突っ込んだ」とか、「鎖が足に絡みついて暴れた時、足をひねった」ことが原因で骨折したワンコを診たことがあります。ワンコと遊ぶ時には、あまり夢中にならないように、注意してあげて下さいね。


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