2005年02月
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●2005年02月28日(月)
★今日のワンコ★

今日は、モコちゃん、女の子です。推定年齢2ヶ月の、大きなワンコです。お口を見ると、まだ小さな乳歯なのに、体重は9kgもあります。足も太いし、性格も活発で、活動的です。将来は、どんなレディーに成長するのでしょう?楽しみですね。

●2005年02月26日(土)
★今日のワンコ★

シーズー犬のトロちゃんです。今年のお正月に生まれたそうですから、もう少しで2ヶ月ですね。ワクチン接種で来院しましたが、まだ少し早いので、今日は、健康診断をして帰りました。お耳、目などには、何処にも異常なく、検便もしましたが、寄生虫も感染していませんでした。まだ、何をされているのかわからない様で、キョトンとしていました。

シーズー犬は毛も抜けないし、性格はおとなしく、活発で、室内で飼い易いワンコです。

●2005年02月25日(金)
★今日のワンコ★

昨日の夕方、新しいノミ&ダニ駆除薬の説明会に博多まで行ってきました。会場には約100名位集まって、みんな熱心に講習を聴いていました。若い女性が多いので、知り合いの獣医師に「最近の女性の獣医さんは、若くて綺麗だね」と、ヒソヒソ話すと、「センセイ、あの女性達は、病院の看護婦さん達ですよ!」と言われました。赤面でした。いやはや、参った、参った。

写真は、MDのミリオン君、2歳の男の子です。窓からの日差しが、まぶしそうですね。

●2005年02月24日(木)
★今日のワンコ★

秋田犬の桃太郎くんです。2ヶ月目の男の子です。体重は5kgです。まだ子犬ですが、ムスッとした顔つきに、オスの秋田犬の威厳を感じます。飼い主の方も威厳を持って、しっかり躾けて下さいね。

●2005年02月23日(水)

★今日のワンコ★

フィラリア病で治療している15歳の中型犬がいます。

2年前に、「散歩中に倒れる」ということで来院しました。検査の結果、心臓にフィラリアが寄生していることが判りました。心臓の中の虫を駆除することは出来ませんから、心臓の負担を楽にしたり、血栓を予防するお薬を処方していました。ワンコは痩せて、健康状態も悪そうでした。

その内にお腹が膨れてきました。心臓に虫が寄生して血行が悪くなって、腹水が溜まってきたのです。いよいよ、病気が進行してきました。お腹に針を刺して水を抜きます。お腹に水が溜まってこないようにお薬を処方しますが、フィラリア病で腹水が溜まり出すと、かなり病気が進行しています。このまま衰弱していくこともあります。その後、1年間に3回ほど腹水を抜きました。

投薬は続いていましたが、今日は久しぶりにワンコも来院しました。「またお腹に水が溜まったようなので、抜いて欲しい」ということです。ところが、ワンコを見ると、見違える様に元気になっていました。痩せてひょろひょろだったワンコに筋肉が付いたので、飼い主の方が、腹水が溜まったと勘違いされたようです。

飼い主の方は年配の方です。初めて来院されてから2年間、毎日欠かさずに投薬を続けて、ワンコは健康を取り戻しました。心臓の中に虫も居なくなりました。「不治の病」とあきらめないで、根気良く治療を続けた甲斐がありました。「元気になりましたね」と声をかけると、言葉少なげに「お蔭様で」と言われた飼い主の方の嬉しそうな顔が、印象的でした。長生きして欲しいですね。

●2005年02月22日(火)

★今日のニャンコ★

今日は、2月22日、「ニャン、ニャン、ニャン」ということで「猫の日」だそうです。「猫の日」だからというわけではありませんが、今日は、兄弟猫2頭の去勢手術でした。今日のニャンコ達は、人懐っこい猫達だったので、麻酔もよく効いて、手術も1時間足らずで、スムーズに終りました。

麻酔の効きと猫の性格の関係ですが、野生味あふれる野良猫は、なかなか麻酔が効きません。いつもより大目に投与して、フラフラしながらも、手を出そうとすると、「カーッ」とむかって来ます。「打たれ強いボクサー」みたいです。こんなニャンコは、醒めるのも早くて、油断していると、醒めかけに襲われそうになります。

野生の生存競争の中で生きていると「気合」が違うのでしょうね。

●2005年02月21日(月)
★今日のワンコ★

今日はチョコちゃんです。3ヶ月目の女の子です。1回目のワクチン接種で来院しました。飼い主の方が声をかけて、そっちを見たところを写しました。一生懸命見ている姿が、微笑ましいですね。

●2005年02月19日(土)
★今日のニャンコ★

最近、メス猫が発情期を迎えています。「にゃーご〜、にゃーご〜」と大きな声で鳴くので、困っている方もいらゃっしゃるのでは?今日はそんな猫の飼い主の方から、ご相談を受けました。

推定年齢10ン才のオス猫です。今までも、ケンカによる外傷で何度か来院しています。顔つきはふてぶてしくて、いかにも「近所のボス猫」という感じです。この猫が最近、外から聞こえるメス猫の声に誘われて、すぐに家を飛び出して行くので、去勢手術をしたら何とかならないだろうか?というご相談でした。

すでにオスとして10年以上も生きてきているので、多分手術しても、すぐには猫の行動に変化はないでしょうと、お答えしました。手術をすると、年々大人しくはなると思いますが、劇的な変化はないでしょう。年齢的に麻酔のリスクのお話もして、ご家族で相談していただくことにしました。10年以上もオスとして生きてきた、飼い猫には珍しいオス猫です。このまま天寿をまっとうして欲しいものです。

今日はMDのシアンちゃんです。6ヶ月目の男の子です。診療が終って、飼い主の方の腕の中で一安心というワンショットです。

●2005年02月18日(金)

★今日のニャンコ★

今日は、猫の「胸水」を抜きました。

若い猫ですが、1ヶ月ほど前から、呼吸する様子がおかしく、胸をフーフーと膨らませる様な呼吸の仕方です。レントゲンと超音波検査で、胸に水が溜まっているのがわかりました。それで、呼吸が苦しくなったのです。

猫の胸に水が溜まる病気は、いくつかありますが、呼吸が苦しい様だと、針を刺して抜かなければなりません。呼吸状態が悪いので、麻酔をかけるわけにはいきませんが、猫は容態が悪いので、無麻酔で針を刺しても、あまり暴れません。大人しくしています。

今日のニャンコは、体重が3kg程度でしたが、100ml以上抜けました。比率からいくと、60kgの体重に換算すると約2lの水が胸に溜まっているわけですから、呼吸も苦しくなりますよね。

病気としては、胸部のリンパ腫が疑われました。今日の処置で少し容態が落ち着いてくれるといいですね。

●2005年02月17日(木)

★今日のワンコ★

糖尿病でインシュリンを投与しているワンコの血糖値が安定してきました。

「食欲もあって、お水を沢山飲むのですが、最近痩せてきて元気がありません」と、10歳のメスの中型犬が来院しました。血液検査の結果、糖尿病になっていることが判りました。

犬の糖尿病は、人の様に生活習慣病ではなく、そのほとんどが遺伝性です。飼い主の方に、「糖尿病ですね」とお話すると、「そういえば、うちの犬は、甘いものが好きだから、それが悪かったかな?」とか、「食べて寝てるばかりなので、運動不足だったかな?」とか質問されますが、特に美食でなければ、あまり関係ありません。生まれつきの病気です。

血糖値を下げるお薬を処方することもありますが、主に食事管理とインシュリンの投与で治療します。インシュリンは注射で投与します。毎日決まった時間に、飼い主の方がワンコに注射を打ってあげます。注射なんて打ったことがない方がほとんどなので、最初にこのお話をすると、「私には出来ない!」と、言われますが、すぐに慣れます。細い針で打ちますから、ワンコもほとんど痛みを感じません。

今日のワンコもインシュリンの投与を始めて1ヶ月が過ぎ、血糖値が安定してきました。落ちていた体重も少しずつ増えて、元気が出てきました。毎日のお世話が必要になったことで、かえって、飼い主の方とワンコの関係が親密になった様な気がします。ワンコがいつまでも元気で、この関係が長く続くと良いですね。

●2005年02月16日(水)
★今日のワンコ★

今日は、シオンちゃんです。3ヶ月目の女の子です。シオンちゃんは、柴犬とコリー犬のMIXだそうです。成犬になると、どんな感じになるのか楽しみですね。人懐っこくて、明るいワンコでした。

●2005年02月15日(火)

★今日のワンコ★

先日、膀胱の中に溜まった砂が尿道に詰まって、オシッコが出にくくなったパグ犬が、やっと普通に排尿できるようになりました

オチンチンの先から細い管を入れて、なんとか砂を膀胱に押し戻して排尿させようとするのですが、膀胱の中に溜まった尿の圧力で、なかなか上手く押し戻すことが出来ません。時間がかかると、犬も不快なので嫌がって動き出します。

オシッコは出ないし、犬は嫌がるし、こっちも泣きそうになりますが、根気良く処置を続け、無事に尿道が開通しました。とりあえず膀胱の中の尿を抜いて、生理食塩水で膀胱内を何回か洗うと、サラサラと砂が出てきました。細い管では、完全に取り除くことは出来ませんが、急場はしのげました。後は、お薬と食事療法で砂を溶かして、再発を防ぎます。

2〜3日は、再発して「また、オシッコが出てないのですが・・」と言う、飼い主の方からの電話に怯える日々が続きます。「無事に出ていますよ!」というお電話をいただくと、正直ほっとします。

人では、こんな病気聞いたことがないけど、犬や猫には、なぜ頻繁に起きるのでしょうね。栄養価の高いフードが原因なのかなぁ。

●2005年02月14日(月)
★今日のワンコ★

今日は12歳の小型犬のまぶたに出来た数mmのイボを切除しました。

小さかったものが、だんだん大きくなってきて、上が擦れて血が滲んだりするので、切除することにしました。処置自体は、電気メスでチョンと切るだけですから、簡単ですが、犬が動くと危ないので、全身麻酔下での処置です。

麻酔の導入や、切除部位の消毒に約20分、このワンコは、他の所にも2〜3箇所イボがあったので、それも同時に切除しました。切除は数分で終りました。間もなく麻酔から覚めて、夕方には、飼い主の方がお迎えにみえて、いっしょに帰って行きました。手術が簡単なだけに、麻酔には気を使いますね。

写真は、コーギーのショコラちゃんです。6ヶ月目の男の子です。お耳が大きなワンコです。少し不安そうですね。

●2005年02月12日(土)
★今日のニャンコ★

今日は連休の中日で、忙しい1日でした。

膀胱炎でオシッコが出にくくなった猫が3頭、便秘の猫、毛糸を食べてしまった猫、後ろ足を怪我した猫、こうやって書いていくと、猫の来院が多いですね。そういえば、手術も猫の避妊手術でした。

夏は、ノミやダニが原因の皮膚病で来院するワンコが多いのですが、冬は、風邪や膀胱炎で来院するニャンコが多いですね。また、猫が発情期を迎えるこの時期は、猫同士のケンカも多く、猫の外傷も増えます。室内飼の猫で、膀胱炎が多いのは、運動量が少ないのと同時に、寒くて飲水量が減るので、排尿回数が減少することが原因ではないかと言われています。

外に出ると、伝染病や、野良猫から襲われる危険があり、家に閉じこもると膀胱炎になり、ニャンコも大変ですね。

写真は、ナルト君です。9ヶ月目の男の子です。なかなかの、ハンサムボーイです。猫の世界のジャニーズ系かな?

●2005年02月10日(木)

★いつかのニャンコ★

昨日の続きです。

酒屋の店主には、逃げ込んだ猫を捕まえに来たことを伝えると同時に、猫が外に出ないように、入口を閉めて、誰も入れないようにお願いしました。お店にとっては、いい迷惑ですが、快諾してくれました。

みんなで逃げ込んだ猫を探します。見つけても、決して猫を追いかけないことを、申し合わせます。猫は追われると高いところに逃げようとする習性があります。店内の棚には、高級洋酒が陳列してあります。そのボトルを蹴落としながら、猫が駆け抜ける姿を想像すると、ゾッとします。

探すこと10数分、店主が「あっ、ここに居ます!」

なんと猫は、業務用の冷蔵庫の裏で、壁と冷蔵庫の隙間に落っこちて、身動きが取れなくなっていました。手を出そうとするとフーと威嚇します。逃げようともがくと、じわりじわりと狭い隙間に体が落ちていって、いよいよ息も苦しそうです。

店主にお願いして、冷蔵庫を少し前に出してもらい、それと同時に、猫の首輪に付いている紐を引っ張って、無事に捕獲しました。酒屋の店主まで巻き込んだ「大捕り物」でした。

飼い主の方は、当院から持参したゲージに猫を入れて帰り、私は、お店へのお礼と自分への慰労を兼ねて、缶ビールを買って帰りました。猫の逃亡には、くれぐれもご注意下さいね。

●2005年02月09日(水)

★いつかのニャンコ★

昨日、ダンボール箱に神経質な猫を入れてくると、開けた途端に飛び出して逃げてしまう話を書きましたが、中には、何にも入れないで、そのまま抱いて来院される方もいます。

以前、避妊手術が終った猫を退院させた時のことです。飼い主の方は猫の首輪に紐を着けて、猫を連れてお帰りになりました。室内飼の猫でしたから、外に出たことがありません。「車の音に驚きませんか?」とお尋ねすると、「大丈夫、大丈夫」とのことです。逃がしそうな時には、カゴをお貸しますが、そういうことなので、そのままお帰しました。

しばらくすると、飼い主の方が途方にくれて来院しました。「猫が逃げたので、捕まえてくれませんか?」。帰る途中、車の音に驚いて暴れ出して、近くの酒屋の店内に、逃げ込んだのだそうです。

行きがかり上、知らない顔も出来ないので、咬まれてもいいように、捕獲用の厚手の革の手袋を持参して、酒屋に駆けつけました。酒屋の店主も、いきなり猫がギャーギャーと飛び込んで来たので、驚いて唖然としています。そこにドヤドヤと、白衣を着たオジサン(私のことですが)やオネエサン(AHT)や、血相を変えた飼い主のオバサンやらが、やってきたので、いよいよ唖然としています。

つづく・・

●2005年02月08日(火)
★今日のニャンコ★

ダンボールの箱からチョコンと顔を出しているのは、リキちゃんです。7ヶ月目の男の子です。前足が少し腫れたので、来院しました。リキちゃんは、外出する猫ですから、どうも、何かに刺された様です。

リキちゃんは大人しいニャンコなので、大丈夫でしたが、神経質な猫は、ダンボールの箱に入れてくると、蓋を開けた途端に、飛び出して、逃げてしまうことがあります。可能性のありそうなニャンコは、ペットゲージが安全ですね。もっと凶暴な猫は、洗濯用のネットに入れてきていただくこともあります。

●2005年02月07日(月)

★今日のワンコ★

「今朝から血便をしているのですが・・」と8歳の中型犬が来院しました。以前から軟便気味でしたが、朝、真っ赤な下痢をしたので、ビックリして連れて来ました。

血便というと真っ先に頭に浮かぶのが、犬伝染性腸炎(パルボウイルス感染症)という伝染病です。血便と嘔吐がひどくて、死亡率の高い伝染病です。そんなお話を飼い主の方にしながら、経過を伺っていると、ワンコはいきなり、ビューと水の様な血便を、診察室に飛ばしました。AHTがタオルを持って、アタフタしています。ワンコは申し訳なさそうな顔はしていませんが、症状の割には、比較的元気そうです。

その便をスポイトで一滴吸って顕微鏡で見ると、一面にレモンの輪切りの様な形をした寄生虫の卵が見えました。鞭虫症です。鞭虫という小さな寄生虫が大腸に寄生しています。この虫は、腸の壁に頭を突っ込んで住み着いているので、大量に寄生すると、今日のワンコの様な症状になります。子犬や体力の落ちた老犬などは、脱水症状で死亡することもあります。

今日のワンコは、虫下しの注射を打って、大腸炎の薬を処方しました。この虫は卵の状態で数年間は土の中で生存しますから、再感染の防止には、糞の処理が重要です。卵に汚染された糞を、犬の側に置かないことです。この卵が口から入ると、人も感染しますから、小さなお子さんがいるご家庭では、この点にも注意が必要ですね。

●2005年02月05日(土)

★今日のワンコ★

昨日、高齢犬の話を書きましたが、我が家のコテツ君も14歳になり、立派に高齢犬の仲間入りをしています。昨年の今頃は、まだ元気良く、私のジョギングのパートナーを勤めていましたが、夏くらいから、走るのが少し負担になるようになったので、最近では、近くの公園に行く程度の散歩になりました。

動きは緩慢になりましたが、食欲は旺盛でした。ところが、最近、食事をこぼす様になりました。食器のまわりに、パラパラとドッグフードがこぼれているのです。人では高齢になると、食事を食べても、ポロポロと口の端からこぼれるという話を聞いたことがあるので、犬もそうなるのかと、コテツを哀れんでいました。

ある日の午後、何気なく外を見ると、ドッグフードをくわえたスズメがチョロチョロしています。犯人はスズメでした。ドッグフードに缶詰を混ぜて与えていますが、その缶詰が、スズメのお気に入りだった様です。

でも、自分の食事をスズメに横取りされても、のんびりと見ているわけですから、やはり年を取ったのでしょうね。

●2005年02月04日(金)

★今日のワンコ★

「オシッコが出ていない様なんですが・・」と12歳のオスの中型犬が来院しました。確かに、ポタポタとオシッコが漏れています。頭の中にいくつかの病気が浮かびます。尿道結石、前立腺肥大、神経学的な麻痺etc・・。

とりあえずエコー検査で膀胱を確認すると、膀胱は小さく縮んでいます。試しに、尿道から細い管を入れて、生理食塩水を逆流させてみると、水風船が膨らむ様に、膀胱が拡張します。オシッコは出ていました。通過障害はありませんでした。ただ、膀胱の壁が厚くなって、尿に血液が少し混じっていましたから、膀胱炎を起こして、ワンコは残尿感があって、何度もオシッコの格好をしたのでしょう。

犬も年を取ると、オシッコが少し漏れるようになります。若い頃は、高く足を上げて、シャーッと元気良く排尿していたのが、トロトロ、ポタポタとオシッコをする様になります。足もあまり高くは上がりません。中年男性としては、とても人(犬?)事とは思えませんね。

●2005年02月03日(木)
★今日のワンコ★

今日はチワワのイチロウ君です。昨年の6月生まれの男の子です。診療が終って、飼い主の方のところに戻って、一安心したところです。

●2005年02月02日(水)

★今日のニャンコ★

2〜3日前から食欲がなくなった18歳のニャンコが来院しました。年配の方が飼っていらっしゃいます。血液検査で、腎臓がかなり悪くなっていることが、判りました。

怪我や伝染病を除くと、ほとんどの猫が腎不全で亡くなります。10歳以下で発病する場合もありますし、20歳を過ぎて発病することもあります。腎臓の機能が徐々に悪くなって、食欲不振や嘔吐などの症状が出て来院された時は、ほとんど腎臓が機能していない状態(尿毒症)になっています。

人の場合は、透析という治療方法がありますが、動物の場合は、まだ現実的ではなく、点滴中心の治療になります。点滴で血液循環を良くしてあげて、悪くなった腎臓の機能を改善しますが、対処療法で、根本的な治療ではありません。

そのため、一時的に回復して食欲や元気が出ても、退院すると、また悪くなることがあります。そのため、退院後も週に何回か、点滴に来院していただくことになりますし、治療の甲斐なく、入院中に亡くなってしまうこともあります。

今日のニャンコは、入院治療になりましたが、一時的に回復しても、再び腎不全を起こすようだと、あまり苦しませずに、楽にしてあげることも、飼い主の方は考えています。獣医師として難しい選択を迫られることになります。飼い主の方とよく相談しながら、猫にとってベストな方法を考えなければいけませんね。

●2005年02月01日(火)
★今日のワンコ★

今日は、風が強い「冬の嵐」の1日でした。

あまりに寒いので、屋上から室内に入れてもらった猫の「タケ」は、物珍しそうに、院内を探検していました。PCのスクリーンセイバーの動きに興味があるのか、さかんにチョッカイを出していました。もう一匹の「マツ」の方は、ゲージの中で、1日中ゴロゴロと寝ていました。こんな日は、外に出ないで、猫と遊ぶのが一番の過ごし方ですね。

写真は、キャバリアの小太郎くん、1歳の男の子です。写真を撮ろうとしたら、診察台の上でペタンとなってしまいました。怖かったのかな?


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