2005年01月
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●2005年01月31日(月)
★今日のワンコ★

今日は、チワワの鯉太郎くんです。3ヶ月目の男の子です。飼い主の方の所にやって来て10日目です。ワクチン接種と健康診断で来院しました。初めての病院で緊張したのか、診察が終ると、飼い主の方の胸の中に、もぐりこんでいました。チワワらしい、ワンショットですね。

●2005年01月29日(土)

★今日のワンコ★

今日は、雌犬の乳腺腫瘍の摘出手術でした。10歳の小型犬ですが、お腹の下に「赤ちゃんの握りこぶし大」のコブが出来たので、手術で切除することにしました。飼い主の方が2ヶ月前に気が付いた時にはまだ小さかったのですが、急に大きくなりました。

犬の乳腺の腫瘍は、約半数が悪性の乳がんだと言われています。腫瘍が良性だと少々大きくても問題ありませんが、悪性だと、肺や他の臓器に転移したり、切除しても、また再発したりして、犬の寿命を縮めることになります。

悪性、良性の診断は、摘出した腫瘍を組織検査に出すとわかりますが、摘出前の外観だけでは判りません。ただ、急に大きくなったものは、要注意です。愛犬のオッパイのしこりに気付いたら、早めに診察を受けてくださいね。特に、避妊手術を受けていない中高年の雌犬は、要注意です。

●2005年01月28日(金)

★今日のニャンコ★

今日は猫の手術が重なりました。

子猫を3頭(オス1、メス2)飼っていらっしゃる方の子猫たちが、生後6ヶ月になり、お年頃になってきたので、皆一緒に手術することになりました。

当院は午後1時〜4時を手術時間にしていますが、この時間内に手術できる猫の頭数は3頭で、一杯一杯です。ところが、急に予約なしの猫の避妊手術が入って、今日の午後は、4頭の手術ということになりました。

12時前から1頭目のニャンコに麻酔を入れて、その子が終る頃に、次の子に麻酔を入れて、と順繰りに手術をこなして、午後の診療時間に食い込むことなく、無事時間内に終了しました。

猫の避妊、去勢手術は、日ごろから慣れている手術で、手術の対象が健康な猫達ですから、スムーズにいきますが、病気の子の手術はとてもこんな風にはいきません。時間内に1頭がやっとです。

今夜の猫の入院室は、手術が終って、神妙な面持ちのニャンコ達が、大人しく明日の退院を待っています。ニャンコ達にとっては一生に一回の経験ですね。

●2005年01月27日(木)
★今日のワンコ★

今日も柴犬のハルちゃんです。3ヶ月目の女の子です。2回目のワクチン接種で来院しましたが、まだ少し早かったので、今日は健康診断をしました。

子犬の時のワクチン接種は、2ヶ月目と3ヶ月目に2回接種しますが、これは、お母さんからもらった免疫の関係です。お母さんから高い免疫をもらった子犬は、2ヶ月目のワクチンが効かないので3ヶ月目に、低い免疫しかもらっていない子犬は、2ヶ月に接種します。お母さんからもらった免疫のレベルが判らないので、2ヶ月目と3ヶ月目に2回接種するのです。

今日のワンコは、来月に入ったら、2回目のワクチンを接種します。それまでは、「外出禁止」かな?

●2005年01月26日(水)
★今日のワンコ★

柴犬のコテツ君です。2ヶ月目の男の子です。ワクチン接種前の健康診断で来院しました。飼い主の方は、「元気が良くて、困っています」と笑っていらっしゃいました。腕白そうですね。

●2005年01月25日(火)

★今日のニャンコ★

今日はメス猫の避妊手術でした。今日、当院で手術を受けた猫の飼い主の方は、獣医師会と北九州市協賛の「捨て猫防止キャンペーン」事業に応募して、当選された方です。

事情があって飼えなくなったり、生まれても育てることが出来ない犬や猫は、動物管理センターに持ち込まれて、処分されます。以前は犬が多かったそうですが、最近は、放し飼いの犬が少なくなった関係で、処分されるのは、猫の方が多いそうです。処分されるのは、生まれたばかりの子猫がほとんどです。

猫は、1年に3回出産します。飼い猫が子供を生んで、困ってしまって、管理センターに持ち込むのでしょう。猫は1回に3〜5頭出産しますから、1頭の母猫から、1年間に10頭以上の子猫が生まれる計算になりますね。

この様な不幸な子猫を増やさないために、メス猫の避妊手術に1万円の補助をする事業です。補助の対象は100頭のメス猫で、抽選で決まります。当選した方は、今月末までに手術を受けなければ補助金が交付できないので、当選葉書をもらって、まだ手術を受けてない方は、早めに動物病院を受診して下さいね。

●2005年01月24日(月)

★今日のワンコ★

「最近お腹が膨れてきて、元気もないし、妊娠じゃないと思いますが・・」と12歳のメスの大型犬が来院しました。

診察すると、体は痩せているのですが、お腹だけがポッコリと出ています。表情からも、体調の悪さがうかがえます。

諸検査の結果、フィラリアが心臓に寄生していることが原因で、お腹に水(腹水)が溜まってきていることが判りました。フィラリアは体長が10cm位の寄生虫で、心臓の右心房という場所に寄生しています。この場所は、お腹からの血液が戻ってくる場所で、そこに虫が邪魔しているので、血液の戻りが悪くなって、腹水が溜まってきたのです。

少量の腹水は問題ありませんが、たくさん溜まると、胸を圧迫するので、呼吸が苦しくなりますから、今日のワンコはお腹に小さな針を刺して、腹水を抜くことにしました。急激に抜くとショックを起こしてはいけないので、少しずつ抜きましたが、全部で8リットル以上抜けました。一升瓶4本以上です。

ワンコの体重は約20kgです。単純に比較すると、我々のお腹の中に一升瓶10本以上の水が溜まっているわけですがら、大変な量です。腹水が抜けてお腹がペッタンコになったワンコは、随分楽になりました。後は、お薬を飲んで、溜まってくる腹水を、オシッコで出してあげることになります。

心臓の中の虫を駆除することは出来ませんから、やはり、この病気は予防が一番ですね。

●2005年01月22日(土)

★今日のワンコ★

今日は、小型犬の骨折の手術でした。

事故で骨盤を骨折した若いワンコですが、当院での手術は技術的に無理だったので、近隣の整形外科を得意とする先生に相談した結果、日田市にある整形外科の専門病院で手術を受けることにしました。

昨日の診療終了後の、午後8時過ぎに北九州の獣医師4名と出発して、病院着が10時半、手術が終ったのが、午前2時過ぎでした。それから、北九州に手術を終えたワンコと一緒に帰って来ました。

手術は成功し、手術前は後ろ足をフラフラさせて、上手く立てなかったワンコが、今日は、しっかり自分の足で踏ん張っていました。ワンコも、遠方に連れて行かれて、長い手術に耐えて、良く頑張りました。そんなワンコの姿を見ると、寝不足の疲れも吹っ飛びますね。

日田市の病院では、すばらしい整形外科の技術を見せていただきました。ハードでしたが、充実した1日でした。ワンコは休み明けには、退院できそうです。

●2005年01月21日(金)
★今日のワンコ★

今日もMDのナナちゃんです。5ヶ月目の女の子です。ワクチンを2回済ませてから、10日前に飼い主の方のところに来ました。まだ少し緊張気味です。

●2005年01月20日(木)
★今日のワンコ★

今日はMDのアイちゃんです。4ヶ月目の女の子です。今日はワクチン接種で来院しました。バッチリカメラ目線ですね。

●2005年01月19日(水)
★今日のワンコ★

今日は、ラブラドル・レト・リバーのサランちゃん、昨年の11月生まれの女の子です。この毛色のラブラドルは珍しいですね。大人になると、きっと美しい雌犬になるでしょう。楽しみですね。

●2005年01月18日(火)

★今日のワンコ★

犬に咬まれた小型犬が来院しました。

飼い主の方のお話によると、散歩中に首輪が外れた大型犬が飛び出してきて、いきなりガブリと頭を咬んだそうです。体重が3kgの小型犬ですから、頭がスッポリ大型犬の口の中に入ったそうで、咬まれた瞬間「あぁ、もうダメ!」と思ったそうです。

幸い、大事には至らず、傷の消毒と化膿止めの処置で、大丈夫でした。咬まれた時、相手の歯が入りますから、毛をかき分けて、傷口を探します。傷口に気付かずに置くと、後日、皮膚の下が化膿して腫れてくることがあります。こうなると、厄介で、治るのに時間がかかります。

今回も咬まれた場所を調べていると、なにやら毛の中に白い物が絡まっています。「これは何かな?」と良く見ると「歯」でした。歯の大きさからして、咬んだ方の犬の歯の様でした。

歯が折れるほど咬まれても、比較的軽症でしたから、この小型犬、かなりの「石頭」かもしれませんね。いずれにしても、咬傷事故は、そのほとんどが散歩中の事故です。うちの犬は絶対大丈夫だと思っても、首輪はきちんとしめて、散歩中はリードを放さないようにしましょうね。

●2005年01月17日(月)
★今日のニャンコ★

スコティッシュ・ホールド??いえいえ、当院の猫のタケです。今日は耳そうじの日だった様です。そうじの後に耳をひっくり返されて、AHTから遊ばれています。面白くないのか、「ムスッ」としていますね。

●2005年01月15日(土)
★今日のワンコ★

今日は、マリーちゃん、13歳の女の子です。

マリーちゃんは年末から体調が悪くなって、年明けに来院した時、子宮の病気になっているのが判り、その日に子宮を切除する手術を受けました。術後、順調に回復して、今日は抜糸でした。手術の後、傷口を舐めない様に、エリザベスカラーを着けられていましたが、それも、今日外されて、10日振りにすっきりしました。

来院された時、飼い主の方は「風邪をひいて、お腹をこわしたのかな?」程度にしか思ってなかった様で、いきなり手術と言われたので、きっとビックリしたことと思います。当院を信頼して、手術を任せてくれた飼い主の方に、感謝!!ですね。

●2005年01月14日(金)

★今日のワンコ★

今日はオスの1歳ワンコの去勢手術でした。この子は首のところに小さな腫瘤があり、年齢から考えて良性とは思いましたが、飼い主の方の希望もあって、麻酔をかけたついでに、これも切除しました。

「オス犬に去勢手術を受けさせた方が、いいでしょうか?」というご質問をよく受けます。去勢手術をすると、高齢になった時に起こるオス犬特有の病気の予防になります。前立腺肥大や、肛門周囲の腫瘍、お尻の筋肉が薄くなって、そこに直腸が落ち込んで便が出にくくなる会陰ヘルニアなどが、オス犬特有の病気です。

去勢すると、気性も和らぎます。子犬の性格のまま大人になる様な感じです。変化するのは、性格だけで、活力や運動能力などには変化はありません。その他の変化として、皮下脂肪が増えて、少し肥満気味になる子がいます。

繁殖を望まないのであれば、去勢しておいた方が、飼い易いかなと思います。

●2005年01月13日(木)
★今日のワンコ★

テツ君、14歳の男の子(おッさんかな?)です。外耳炎の治療で来院しました。

外耳炎の治療は、耳の中を洗浄液で洗ったり、耳の中に薬を入れたりしますから、かなり嫌がります。特に炎症が起きて痛みがあるときなどは大変で、犬を押さえられなくて、処置を先延ばしにすることもあります。

診察台の上で治療を始めると、テツ君は少し嫌そうなそぶりを見せましたが、飼い主の方が号令をかけると、大人しく治療を受けさせました。きっと、若い時からのしつけが行き届いているのでしょうね。


●2005年01月12日(水)

★今日のニャンコ★

今日は猫の外傷の処置をしました。

外出する猫です.2〜3日前から、体を触るとギャオゥと怒っていたそうですが、今日見ると、尻尾の付け根に、傷が開いているのが見つかりました。多分、外出中に他の猫に咬まれた傷が化膿したのでしょう。

化膿している時は、猫は痛いので、その部位を触られると怒ります。何となく、猫の元気がないのも、この時期です。その時期を過ぎると、皮膚が破れて排膿して、皮膚に穴が開きます。飼い主の方はビックリして、猫を連れて来院されますが、猫自身は痛い時期が過ぎていますので、元気が戻っています。

今日のニャンコは、麻酔をかけて、開いている傷を縫い合わせました。縫合した部位を舐めない様に、首にエリマキトカゲの様な首輪(エリザベスカラー)も着けられました。ニャンコは当分の間、外出禁止ですね。

●2005年01月11日(火)
★今日のニャンコ★

今日は、オス猫のミントちゃん、5歳です。

後ろ足を痛めて来院しました。どうも、他の猫とケンカをして、怪我したようです。化膿止めのお薬を注射して、内服薬を処方しました。

「お薬を1日2回飲ませてあげて下さいね」と飼い主の方にお願いすると、飼い主の方は、「今度は何時帰ってくるやら・・」。

ミントちゃんは、食事が終るとまたすぐに出て行って、2〜3日帰って来ないこともあるそうです。ジロリとカメラを睨んだ姿に、外の社会で生きている猫の逞しさを感じますね。

●2005年01月08日(土)
★今日のワンコ★

コーギーのタロウ君です。2歳の男の子です。正月明けにお腹をこわして来院しました。ドッグフードを食べているワンコは、日ごろ食べ慣れない食品を食べると、お腹をこわすことがあります。食事を元に戻すとほとんど治りますが、ワンコが突然下痢するので、飼い主の方は驚きます。

タロウ君も「おせち料理」を、もらい過ぎたのかもしれませんね。

●2005年01月07日(金)

★今日のワンコ★

昨日、山に入って野犬から襲われたワンコの話を書きましたが、実は当院で飼っていた通称「ヤギ」と呼んでいた中型犬も、皿倉山で野犬に襲われそうになったことがありました。

「ヤギ」は名前のとおりの白いやせっぽちで気の弱い、おとなしいメス犬でした。交通事故で当院に搬入されたワンコで、身元不明だったので、そのまま居ついたワンコです。

ある日、山に連れて行って山頂近くで放したところ、1匹でヨロヨロフラフラとヤブの中に入って行ったと思ったら、いきなり数頭の野犬が現れて、一瞬で襲いかかられました。野犬に覆いかぶされてヤギの姿が見えなくなり、「しまった!やられた」と思わず顔を覆いました。野犬はすぐに「ヤギ」から離れましたが、ヤギの惨状が頭に浮かび、恐る恐る指の間から見ると、なんと、ヤギはお腹を上にして、固まっていました。ショックでしばらくは起き上がれませんでしたが、無傷でした。ヤギの体には、野犬の唾液が沢山引っ付いていました。

襲われた瞬間に、お腹を上にして「降参」のポーズをとったのが幸いして、襲われずに済んだのでした。ヤギは弱虫だったので助かりましたが、抵抗するワンコだったら、きっとひどい目にあったことでしょう。

この事件を思い出すたびに、犬社会の「仁義」を感じます。弱いものばかりいじめている人の社会も、少し見習わないといけせんね。

●2005年01月06日(木)

★今日のワンコ★

昨日、犬から咬まれたワンコの話を少し書きましたが、実は、このお宅では3回めです。咬まれたワンコはそれぞれ違うのですが、3年連続して、咬傷事故が起きています。通常は、散歩中に他の犬から咬まれることが多く、そのほとんどが、傷口の消毒と化膿止めの処置で済みますが、このお宅のワンコは咬まれ具合がひどくて、麻酔下で縫合しなければなりません。

実は、ここのお宅は皿倉山のふもとにあって、ご自宅のワンコが時々脱走するのだそうです。いつもは元気で帰ってきますが、山に住み着いている野犬に襲われると、今回の様に、かなりひどい傷を負います。小型犬だと致命傷になりそうな傷です。

以前、半野生のタヌキを治療しようとして、思いっきり咬まれたことがあります。この時、野生動物の「凄み」を感じました。咬み方が「威嚇」の範疇を超えていました。「コイツを殺らなければ、自分が殺られる」って感じでした。

犬も、野生にもどるとかなり危険ですから、愛犬を山に連れて行くときは、野犬に充分ご注意下さいね。

●2005年01月05日(水)

★今日のワンコ★

昨日、今日と忙しい日々が続いています。「年末から調子が悪かったのですが、お休みに入っているし・・」というワンコが、次々に来院し、その中には、手術が必要な子もいて、麻酔器が、フル稼働しています。

年末犬に咬まれて、長毛種だったので、傷が化膿するまで気付かずに、皮膚に大きな穴が開いてしまった中型犬や、胃腸炎だと思っていたら、実は子宮が炎症をおこしていた小型犬など、正月ボケの頭と腕をシャキッとさせられています。

毎年、2週目以降は暇になりますから、もう少し頑張らなくてはいけませんね。


●2005年01月04日(火)
★謹賀新年★

明けましておめでとうございます。

お正月をいかがお過ごしでしたか?年始のお客さんからおせちをもらったワンコが、お腹をこわしたりしていませんか?

当院では、大晦日に交通事故のワンコが急患で来院しましたが、幸い大事には至らず、3が日は年末からの継続診療の子以外は来院することもなく、平穏無事に過ごすことが出来ました。

初詣に行くと、顔見知りのワンコ達が飼い主の方と一緒に、お参りに来ていました。当方も、愛犬3頭を引き連れてのお参りでしたが、皆、家族の一員なんですね。今年も、ペットと元気に楽しく過ごしましょうね。





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