2004年10月
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●2004年10月30日(土)
★今日のワンコ★

写真は、おやつを貰って楽しんでいるオバアです。気候が涼しくなって、皮膚の状態が随分良くなってきました。皮膚病で来院するワンコの数も少なくなってきたし、秋の到来ですね。

木枯らしの季節になると、猫風邪が流行し始めます。1年以上ワクチンを接種していないニャンコは、今の時期に接種しておくと、冬を元気で乗り切れると思います。

●2004年10月29日(金)
★今日のニャンコ★

キャリーバッグからちょこんと顔を出したとところを、パチリと撮られたのは、タマゴちゃん、約6ヶ月目の男の子です。今日はワクチンの接種と健康診断で来院しました。検査の結果、耳ダニが寄生していることもわかったので、お薬をもらって帰りました。

1ヶ月後の2回目のワクチン接種の時には、すっかり良くなっていることでしょう。

●2004年10月28日(木)
★今日のワンコ★

「咬みつきますから気をつけてくださいね」って言われたのは、柴犬のケンタロウ君、9歳の男の子です。皮膚病の診察で初来院しましたが、確かに体を触ると「ウ〜」って威嚇されました。写真からも、その迫力が伝わって来るでしょう。

飼い主の方は女性の方でしたが、きちんと躾けてあり、飼い主の方には従順でしたから、この方に持っていただいて安心して診察できました。

中には、飼い主の方が、ご自分の飼い犬を怖がることがあります。ワンコが小さければ何とかなりますが、10kg以上の中型犬だと、こちらも危険なので、「どなたかご家族の方で、しっかりと押さえることが出来る人と来てください」と、その場の診療をお断りする場合もあります。

犬のしつけは子犬から6ヶ月までが勝負です。この時期に主従関係をきちんと教え込んでいないと、飼い主にも従わない「わがままワンコ」になってしまします。特に、柴犬などの日本犬の血が入っているオスのワンコは気難しいので、頑張ってしつけて下さいね。

●2004年10月27日(水)
★今日のワンコ★

緊張気味に当院のAHTに抱っこされているのは、マルチーズのピカちゃんです。6歳の女の子です。今日は、お耳と皮膚の診察で来院しました。名前のとおり、ピッカッピカの可愛いワンコでした。知らない人に抱かれて、少し困っていますね。

●2004年10月26日(火)
★今日のニャンコ★

今日はニャンコのお腹の傷の処置でした。

お腹に怪我をして少し時間が経った様で、お腹に穴が開いて、その中に傷を治すための組織が盛り上がり、大きな腫瘍の様になっていました。飼い主の方は、沢山の猫をお世話しているので、この子の異常に気付くのが遅れたそうです。

麻酔をかけて、傷を消毒して、邪魔な組織を取り除き、縫合しました。傷の大きさは3cm程度ですが、人に換算すると、直径20cm位の大穴が、お腹に開いていることになります。それでも猫は元気に走り回って、食事を旺盛に食べているわけですから、動物は強いですね。

写真はミチルちゃん、10歳の女の子です。診察台の上の堂々とした姿に「熟女の貫禄」を感じませんか?

●2004年10月25日(月)
★今日のニャンコ★

台風の後は地震、今年は災害の多い年ですね。被災地のペット達はどうしているのか、気になります。被災者の方たちと一緒に居られると良いですね。

今日は、メス猫のモモコちゃんです。1ヶ月前の台風の夜に、側溝を流されているところを、今の飼い主の方に保護されました。保護された時の体重は、わずか300gだったそうです。それからの飼い主の方のお世話で、今は800gにもなり、写真の様な可愛いニャンコになりました。

今日は健康診断で来院しましたが、元気に育っていました。新聞やTVなどで、被災地の悲惨な状況が報道される中、少しホッとして、心温まりました。

飼い主の方がこれからこの子と生活していく中で、この子から心癒される時、「あの時にこの子を助けてあげてよかったなぁ」って思うでしょうね。

●2004年10月23日(土)

★今日のワンコ★

お尻に大きな腫瘍が出来た13歳の大型犬が来院しました。

「肛門周囲腺腫」という腫瘍で、去勢手術をしていない高齢なオス犬に見られる腫瘍です。表明がドーム状に盛り上がる程度のものから、表面が破れて出血して、悲惨な状態になるものまであります。後者の様な場合は「肛門周囲腺癌」の可能性もあります。

手術で切除するのがベストで、再発を抑える目的で、手術時には去勢手術を同時に行います。

今日のワンコは、他院からの転院でしたので、初めて診るワンコでした。車に乗るの嫌がるので、歩いて来られる当院に来院されたそうです。体重が40kg以上ありそうな大型犬で、入院室が2階にある当院では、入院室までの搬入が難しいこと、大型犬の手術はスタッフの多い病院で行った方が良いこと、仮に当院で手術をしても、術後は何回か来院する必要があるので、嫌がっても、車に乗せる必要があること、などをお話して、今までかかりつけの先生に診ていただくことにしました。

当院の様な獣医師1名、スタッフ3名程度のクリニックでは、出来る治療にも限界がありますね。

●2004年10月22日(金)
★今日のワンコ★

8月31日生まれのナナちゃん、女の子です。今日は、新しい飼い主の方の所に来たので、健康診断で来院しました。キョトンとした顔がかわいいですね。

●2004年10月21日(木)
★今日のワンコ★

生後2ヶ月のメス犬のチヨちゃんです。今日は1回目のワクチン接種で来院しました。実は、チヨちゃんは「今日の診察室」には2回目の登場なんですよ。

まだ生後1ヶ月位の時に健康診断で来院して、診察台の上でスヤスヤ眠ってしまったワンコです(9月15日)。随分大きくなりましたね。

●2004年10月20日(水)
★今日のワンコ★

今日は台風来襲で風雨が強かったですが、被害はありませんでしたか?我が家のシーズー犬のロクは、雷が大嫌いです。最近は、雷が鳴り出しそうな雰囲気になるだけで、気の毒な位、ブルブルと震えています。今日は、風がビュービュー鳴るわ、雨は降るわで、彼女にとっては「最悪の1日」だった様です。

病院の方は、さすがにこの天気ですから、来院される方もいつもより少なく、午後の去勢手術もキャンセルになったので、のんびりとした1日でした。

写真はジュリーちゃんです。3ヶ月くらいの女の子です。飼い主の方は、前のワンコが老衰で亡くなってしばらく経って、「そろそろ子犬が欲しいな」って思っていたら、たまたまドライブ中に迷子になっているこの子を保護したのだそうです。

前のワンコはシェルティーで、この子もシェルティーの血が入っている様だし、きっと「神様からの贈り物」でしょうね。不思議なことがあるものですね。

●2004年10月19日(火)
★今日のワンコ★

興味津々でカメラに突進して来たのは、ダルメシアンのオリーブちゃんです。3ヶ月目の女の子です。

写真では迫力満点ですが、とても明るくて、人懐っこい子でしたよ。体重は約9kgです。まだ柴犬くらいですが、今から大きくなるでしょうね。

●2004年10月18日(月)
★今日のワンコ★

毎日良いお天気が続いていますね。随分涼しくなったので、暑さでバテていた高齢ワンコ達の食欲が回復して、元気になりました。

写真はポメラニアンのチョウちゃんです。10歳の男の子です。バッチリカメラ目線の美男子ですね。

●2004年10月16日(土)
★今日のワンコ★

今日は土曜日でしたので、忙しい一日でした。

皮膚病や外耳炎の治療で来院するワンコが多いですね。原因は、はっきりとしませんが、肥満気味で室内飼育のワンコが、これらの病気で来院することが多いようです。

特に太り気味のワンコは、セキや呼吸困難で来院することもあり、減量に成功すると、呼吸器疾患と皮膚病が同時に改善することもあります。

写真はマルチーズのミミちゃんです。15歳の女の子ですが、肥満することもなく、健康的なワンコでした。先日、乳腺腫瘍の手術をした16歳のワンコも、適正体重だったので、成人病とは無縁で、スムーズな手術ができました。

ワンコも10歳を過ぎたら、太りすぎには注意した方が良いですね。

●2004年10月15日(金)
★今日のニャンコ★

子猫のミミちゃんです。5日前に飼い主の方のお家の前でフラフラになっているところを、保護されました。

弱っていたので点滴をして、高カロリー栄養食をお渡しました。元気になっているかどうか心配でしたが、5日後に来院された時には、元気になって、写真の様な可愛い子猫になっていました。優しい人にめぐり逢って良かったですね。

●2004年10月14日(木)
★今日のワンコ★

週末が近づき、今週前半に手術した子達が退院していきます。元気になって帰って行くのを見ると、ホッとしますね。今日の午後は休診なので、手術は一休みです。

写真は、モップちゃんとチョコちゃんです。二匹は親子です。我が家の愛犬と同じ名前なので、愛着が湧きますね。この名前、有りそうで無いんですよ。当院では、この子で2頭目です。

●2004年10月13日(水)

★今日のワンコ★

今日はワンコにマイクロチップを埋め込みました。

ご主人のお仕事の都合で、海外に引っ越すことになったワンコです。入国の条件は、それぞれの国によって異なりますが、今日のワンコの入国先は、1年以内の狂犬病の予防注射と、マイクロチップの埋め込みが条件でした。

マイクロチップというのは、固体識別票で長さが10mm、直径が2mm程度の小さなチップの中に数字が書き込まれてあり、専用の読み取り機を、埋め込んである皮膚の上から当てると、数字が現れます。体の中に埋め込む「名札」の様なものですね。

少し太めの注射針の様な特殊な器具を使って、注射を打つ要領で打ち込みましたが、やはりワンコは痛そうでしたね。埋め込んだ皮膚の上からセンサーをあててみると、はっきりとナンバーが出てきました。

英文の狂犬病接種証明書も悪戦苦闘しながら書き上げたし、マイクロチップも埋め込んだし、これで無事に入国できるはずです。以前、書類の不備で、出国直前に成田の検疫所から電話が入ったことがありました。このときは、ワンコが日本を出国できないかと焦りましたね。

●2004年10月12日(火)

★今日のワンコ★

今日は16歳のメスのワンコの、乳腺腫瘍の切除手術でした。

小型犬ですが、胸のところの腫瘍が急に大きくなって、鶏卵大にもなったので、思い切って手術で切除しました。

高齢ですし、内臓の機能も落ちているので、麻酔や手術の危険性があります。手術せずにこのまま様子を見た場合、この腫瘍が破れて生活の質が落ちる可能性があることや、手術した場合のリスクなどを飼い主の方にご説明して相談の結果、今日の手術となりました。

高齢ですが、心肺機能には問題がなかったので手術に踏み切りましたが、手術中の心電図の所見も若いワンコと変わりなく、無事に終りました。人に換算すると85〜90歳位になると思いますが、とても元気なおばあさんワンコでした。

しばらくは、点滴しながら術後の回復を待ちますが、順調にいけば2〜3日で退院できると思います。

実は、先週、この手術の予約が入ってから、気になって落ち着かない日々でしたが、今日は安心して眠れそうです。よかった、よかった・・。

●2004年10月09日(土)

★今日のワンコ★

今日は手術の多かった一日でした。

まず、犬の臍ヘルニアの手術です。出生時に母犬は、胎盤とつながっている赤ちゃんのへその緒を口で噛み切りますが、それが、お腹の近くで切れると、お腹に小さな穴が開いてしまいます。そこから、お腹の中の脂肪などが皮膚の下に飛び出してきます。これが「臍ヘルニア」です。いわゆる「デベソ」ですね。

小さなもので、指で圧迫すると元に戻る程度のものは、そのまま様子を見ることもありますが、穴が大きい場合や、それまでは圧迫すれば戻っていたのが、戻らなくなって腫れてきた時には、手術で治します。飛び出したお腹の中の脂肪などを元に戻して、穴を塞ぐ、比較的簡単な手術です。

それが終って、今度はワンコの顎に出来たコブの摘出手術でした。中型犬ですが、顎のところに3cm程度の柔らかなコブが出来て表面が破れて、ジュクジュクと出血するので、切除しました。飼い主の方は、麻酔を心配されていましたが、無事に終わりました。

その後が、先日骨折の手術をしたニャンコの手術部位から、骨折部を止めているピンの頭が出てきたので、それの切除手術、やれやれこれで終りと思っていたら、午後の診療終了間際に、抱っこしていたら落っこちて、前足を骨折した小型犬が来院しました。

明日は休日出勤になりそうです。今日は休日前ですが、自重していなければいけませんね。

●2004年10月08日(金)

★今日のワンコ★

今日はオスのワンコの去勢手術でした。

去勢手術というのは、陰嚢(いわゆる袋ですね)の中の睾丸を摘出する手術です。通常、睾丸は胎児期にはお腹の中に入っていて、出生後成長するに連れて、お腹の中から下りてきて、生後3ヶ月以内に袋の中に納まります。

今日のワンコはそれが下りてこないで、お腹の横に引っかかっているワンコの手術でした。通常、この様な状態の睾丸は成長しないので、生殖能力はありませんが、高齢になった時にその睾丸が腫瘍化することがあるので、早めの摘出をお勧めしています。

今日のワンコはまだ若く、飼い主の方もいずれ手術をするお積りでしたが、片方が急に大きくなってきたので、摘出手術を行いました。手術は通常の去勢手術よりは、少し煩雑になりますが、無事に終了しました。

今日の手術は、このワンコだけの予定だったのですが、午後の診療一番に、足を怪我したワンコが来院して、急遽麻酔をかけて縫合しました。このため、それ以降に来院された方を、お待たせさせてしまいました。忙しい時は、もう1人獣医師が欲しくなりますね。

●2004年10月07日(木)
★今日のニャンコ★

黒猫のモモタちゃんです。6ヶ月目の男の子です。今日はクシャミが出るので来院しました。

猫の伝染病で「伝染性鼻気管炎」という病気があります。いわゆる「猫風邪」です。クシャミや鼻づまり程度で軽くてすむ場合と、目やにや鼻水、ヨダレで顔がグショグショになって、食欲も無くなって、入院しなければならなくなることもあります。人の風邪同様に、秋から冬にかけて流行します。

予防ワクチンがあるので、流行期前の、今の時期に接種しておくと、良いでしょう。特に、若い猫で外出する子は、必須です。

●2004年10月06日(水)
★今日のワンコ★

ユキちゃんです。飼い主の方から昨日保護されて、今日は健康診断で来院しました。丸々として健康そうでした。初めての病院で、少し緊張気味です。

●2004年10月05日(火)

★今日のワンコ★

今日はワンコの避妊手術でした。

犬種はヨークシャーテリアですが、体重は2.0kg!、超小型犬です。通常は10kg前後のワンコの手術が多いので、今日はその1/5
のスケールです。

超小型犬とは言っても、通常の避妊手術とは何も変わりませんから、血管に点滴用の管を入れて、微量の麻酔導入薬を注射してワンコを眠らせ、吸入麻酔用の管を気管に入れて、手術を行いました。

ただ、やはりワンコが小さいので、切開部位も小さくて、子宮や卵巣も細いのです。手術をする私の手が、子供の手位だと丁度バランスが良いのですが、そういうわけにもいかず、太い指でチマチマと手術をしました。

大型犬と比べると、使う麻酔量が少ないためか、手術後の覚醒はすこぶる良好で、大型犬の場合、手術翌日の朝まで、入院室で、のびていることがありますが、今日のワンコは、もうすでに立ち上がって、近づくと尻尾を振って歓迎してくれました。飼い主の方は、明日の朝一番でお迎えに来るそうです。

●2004年10月04日(月)
★今日のニャンコ★

今日はチビちゃんです。9歳の男の子です。ワクチン接種で来院しました。

9年前に飼い主の方のところにやって来た時は、わずか600g、3ヶ月目のワクチン接種の時が2.1kg、1年目の去勢手術時が5.0kg、それから毎年約1kgずつ増えて、9年目の今年は8kg以上あります。8kgというと、犬では柴犬クラスです。

小型犬用のゲージに入って来院しましたが、とても窮屈そうでした。写真から、大きさがわかりますか?食事をシニア(中高年用)からライト(体重減用)に変えることにしました。1年後の体重はどうなっているかな?

●2004年10月02日(土)

★今日のニャンコ★

膀胱炎のニャンコが入院しています。

「猫が何回もトイレに行って、オシッコに少し血も混じっているようだ」とういうことで、10歳のメスのニャンコが来院しました。膀胱炎です。

膀胱炎の原因は、膀胱の中に細かな砂が溜まって、それが原因になる場合や、複数の猫を飼っていて、力の弱い子がトイレを我慢することで、膀胱炎になることがあります。膀胱の中の砂が原因の場合は、それを取り除く処置をしますが、それ以外は、お薬で治療します。治療には2週間程度の投薬が必要です。

今日のニャンコは、お家では上手く薬が飲めないということで、当院に入院させて治療することになりました。かなり症状が改善されましたので、来週早々には退院できると思いますが、お家に帰ると、また集団生活が待っています。この子にはトイレのための「個室」が必要かもしれませんね。

●2004年10月01日(金)
★今日のワンコ★

ひたすら眠る我が家の愛犬「モップ」です。

この子が迷い子で当院にやってきたのが、10年以上前で、その頃小学校低学年だった子供が、来年は成人します。時々、「お前、いったい何処から来たんだ?」と尋ねますが、当然彼女は何も答えないで、グースカ眠っています。きっと、「未熟だった私に対する神様からの贈り物」、と思います。

周りの環境はどんどん変わって行くのに、ペット達はいつまでも子供のままですね。他の子たちを含めて、家族に安らぎを与えてくれています。健康で長生きして欲しいですね。


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