2004年08月
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●2004年08月31日(火)

★今日のニャンコ★

今日は12歳の猫の後ろ足の腫瘍を切除しました。

先月、「足を怪我したようだ」ということで来院したニャンコで、怪我の処置を続けていましたが、一向に治る気配がないので、高齢ですが、思い切って麻酔をかけて縫合することにしました。

全身麻酔下で詳しく診ると、中央が盛り上がっていて、どうも怪我ではなくて、腫瘍(デキモノ)の様でしたので、切除しました。初診の時より少し大きくなっている様でしたから、切除して正解でした。

今日は、午前中来院した子が緊急手術になったので、猫の手術が終るとすぐに、H動物病院にワンコほ搬送して、手術を行いました。そのため、私が不在になり、午後からの診療が出来ませんでした。知らずに来院された方にはご迷惑をおかけしました。1頭のワンコの命を助けられるかもしれない、ということで、お許しくださいね。




●2004年08月30日(月)

★台風到来★

今日は朝から風雨が強く、嵐の一日でした。

昨夜から屋上の猫たちと彼らの家を、屋内に避難させて、外で生活しているコテツも、いつもはお気に入りの軒下で休んでいますが、この風雨ではずぶぬれになるので、当院の入院室に避難させました。上の部屋には猫たちが入っていますから、いつになく入院室がにぎやかです。犬も猫も狭いところに閉じ込められて、不満そうです。

激しい風雨の中を、来院された方がいらっしゃいました。猫の去勢手術を予約されていた方も、今日しか連れてこられないということで、嵐の中を来院されました。スタッフは休んでいましたから、久しぶりに1人でゴソゴソと手術しました。来院された方も少なかったので、開院当時を思い出しました。

明日は台風一過で、さわやかな晴天が広がることでしょう。被害が少ないといいですね。

●2004年08月28日(土)
★今日のワンコ★

ニッコリ笑って?写っているのは、くらのすけ君です。5歳の男の子です。狂犬病の注射と、フィラリアの検査で来院しました。

くらのすけ君は、ここ2〜3年のフィラリア予防薬の投薬がはっきりしなかったので検査をしましたが、感染していませんでした。

蚊の少ない地域では、1〜2年予防薬を投薬していなくても感染していないこともありますが、やはり毎年きちんと飲ませてあげた方が、安心ですね。

●2004年08月27日(金)
★今日のワンコ★

プリンちゃんです。16歳!の女の子です。今日は膀胱炎の治療で来院しました。元気な子で、病院にかかったのは、先月が初めてだそうです。今でも、食欲旺盛で、元気一杯です。飼い主の方を見上げる姿に、16年間の飼い主の方との気綱の深さを感じますね。

●2004年08月26日(木)
★今日のワンコ★

受付の横に置いてあるフードのサンプルの前にたたずむシーズー犬のオバアです。どれが食べたいのかな?

●2004年08月25日(水)
★今日のワンコ★

ミニチュア・ダックスのマクリちゃんです。10ヶ月目の男の子です。ノミの駆除で来院しました。飼い主の方は、あまり外に出ないワンコなので、なぜノミが大量発生したか、不思議がっていましたが、お話をお伺いすると、どうも飼い主の方が連れ帰った子猫が、ノミの犯人の様でした。

まだ目も開いていない子猫が捨てられていたので、かわいそうに思って、飼い主の方が連れ帰ってお世話していましたが、その子猫にノミが沢山ついていたそうです。

ノミも、格好の餌場が近くにあったので、喜んで乗り移ったのでしょうね。

●2004年08月24日(火)

★今日のニャンコ★

診療終了間近に、「猫の毛玉をハサミで切っていたら、身も切ってしまったんですが・・・」というご連絡が入りました。

来院していただくと、確かに前足の上がスッパリと切れています。傷は浅いので出血はありませんが、縫合しなければならない様です。

初めての方でしたが、以前、トリミングのために麻酔をかけた時に具合が悪くなったことがあるそうです。たった今、切ったばかりなので、外科用のホッチキスでパチリと止めることにしました。

性格が激しい猫なので暴れると困るなぁと、内心ドキドキしながら、止めましたが、我慢強い子で、パチリと止めても平然としていました。

毛玉を切る時に、身も切ってしまう事故が時々あります。毛玉を切る時は、ハサミよりはバリカンの方が安全ですね。

●2004年08月23日(月)
★今日のニャンコ★

子猫のクロちゃんです。健康診断とノミ駆除で来院しました。約1ヵ月半の男の子です。少々緊張気味です。白いソックスを履いた様な足が、可愛いでしょう。

●2004年08月21日(土)
★今日のワンコ★

ブルドッグのゴンザレス君です。まだ8ヶ月ですが、名前に負けない立派な風貌ですね。

●2004年08月20日(金)
★今日のニャンコ★

アメリカン・ショート・ヘアーのロッキーちゃん、10歳の男の子です。今日は、歯の診察で来院しました。

「はい、お口を開けてね」
「あーん」
としたところを、パチリ!ってわけはありませんね。

「そんなに怒らないでね」と心の中で唱えながら、口の中を見せてもらいました。迫力満点のお顔でしょう。

●2004年08月19日(木)

★今日のワンコ★

後ろ足を痛がっている1歳のワンコが来院しました。

散歩に行く時、お家から外に出る階段を駆け下りた後から、後ろ足を痛がっているそうです。お顔に土も付いていたので、駆け下りる途中で転んだのかもしれません。毎日、階段を駆け下りた後リードを付けて、散歩に行くのだそうです。

レントゲンを撮ってみると、左の後ろ足が亜脱臼しているのが判りました。完全に脱臼している場合は、麻酔をかけて整復を試みて、ダメな時は、手術することになります。

今日のワンコは、まだ完全に外れているわけではないので、1週間ほど安静にさせて、様子を見ることにしました。飼い主の方に病状をご説明して、しばらくは、階段の上り下りや運動を控えていただくことにしました。トイレは外でする習慣なので、下までの階段は抱っこしていただいて、トイレを済ませたら、運動させないで、また抱っこして、家に入れていただくことを、ご理解いただきました。

会計が終って、「お大事に」と声をかけながら、ふと見ると、当院の前の道路を駐車場まで、ダッシュで駈けていく、ワンコと飼い主の方の後姿が見えました。「1週間安静に出来るかなぁ」と心配しています。完全に外れたら大変なんだけどなぁ〜。

●2004年08月18日(水)
★今日のニャンコ★

昨日のカミナリは、すごかったですね。雷鳴が大嫌いな我が家のシーズー犬のロクは、心身症状態でした。他の3匹は、みんな年を取って耳が遠くなったので、平気でした。

バックの中からこっちを見ているのは、アメリカン・ショート・ヘアーの子猫達です。ワクチン接種で来院しました。全部で4匹居ます。可愛いですね。

●2004年08月17日(火)

★今日のワンコ★

骨肉腫で闘病中の10歳のワンコの飼い主の方から、訃報のお電話をいただきました。

昨年の暮れに後ろ足を痛がるということで来院されて、諸検査の結果、後ろ足に骨肉腫(悪性の癌)が出来ていることが、判りました。腫瘍は肺にも転移していました。

完治は無理なので、抗癌剤療法や、痛みを和らげるための断脚手術などの治療方法と、それが出来る病院、その治療を行った後に予想されるワンコの容態を、ご説明しました。飼い主の方には、よくご理解頂いて、延命治療や手術はせずに、ワンコの「生活の質」を重視することにしました。

飼い主の方は、後ろ足が不自由なワンコを、毎日ゆっくり、ゆっくり散歩に連れて行って、最近は、帰りが遅くなるので、中型犬ですが、抱っこして帰っていました。食欲がなくなってきたワンコには美味しい食事を作ってあげて、散歩で夕飯の準備が遅くなるので、ご主人には少し我慢してもらっていたそうです。

亡くなる日の朝も、ゆっくり散歩に行った後、飼い主の方が準備した煮豆を美味しそうに食べて、いつもの様にお縁の下にもぐりこみました。ワンコは、いつもは夕方の食事時まで、お縁の下から出てきませんが、その日に限って、ゴソゴソと這い出して来ました。

いつもとは様子が違うので、飼い主の方が抱っこして、お家の中に入れようとしたら、腕の中で意識を失ったそうです。もう亡くなってしまったと思った飼い主の方が「○○ちゃん、良く頑張ったねぇ」と言いながら、体をさすってあげると、大きく目を開けて飼い主の方を見て、大きく息をして、ゆっくりとその目は、光を失っていきました。

医療が発達して、動物達が長生きするようになって、動物達の癌が増えてきました。CTやMRI検査も出来るようになり、手術や抗癌剤治療が積極的に行われるようになりましたが、献身的な看護を受けながら、飼い主の方の腕の中で亡くなったこのワンコは、きっといい人生(犬生?)だったんじゃないかなぁ、と思いました。ご冥福をお祈りします。

●2004年08月16日(月)
★今日のワンコ★

お盆休みはいかがお過ごしでしたか?当院は午前中のみ診療していましたが、お盆は休診している病院が多いので、急患が飛び込んで来るのではと、内心心配していました。

フィラリアのお薬を間違って2か月分飲ませてしまった!、

18歳の猫が出て行ってしまって、2日ぶりにヨレヨレで帰って来た!

猫が川原に落っこちた!

という様な事件がありましたが、入院や手術が必要な子はいなくて、おおむね無事にお盆休みを終えました。

写真は、ベーちゃん今年の5月生まれの男の子です。ワクチン接種で来院しました。

●2004年08月11日(水)
★今日のワンコ★

モモ&ステちゃんです。狂犬病の注射で来院しました。狂犬病は、まだ諸外国では発生しています。そのため、この病気が日本に侵入しないように、狂犬病が発生している国からは、10ヶ月未満の子犬と子猫が輸入出来なくなります。

狂犬病は犬や猫から人に感染する病気です。人が発病すると死亡率の高い病気ですから、水際作戦とワクチン接種が大切ですね。

明日からお盆に入りますね。当院は、12,13,14日は、午前中のみの診療になります。「今日の診察室」は、4日間お休みします。

●2004年08月10日(火)
★今日のニャンコ★

昨日は、後ろ足が不自由になったワンコのことを書きましたが、今日は、後ろ足が急に麻痺したニャンコが来院しました。

後ろ足が麻痺して、触ると冷たくなっていることと、股の動脈の脈がとれないことなどから判断すると、「後大動脈血栓症」という難しい病気の様です。

心臓が悪い猫に見られる病気ですが、心臓の中の血の循環が悪くて、心臓の中に血の塊が出来てしまいます。この塊が、何かの拍子に流れて行って、下半身の動きを司る動脈に詰まるので、後ろ足が麻痺してしまいます。発病の仕方が人の「エコノミー症候群」と似ていますが、猫の場合は症状が重いのです。

血栓を溶かすお薬を静脈から入れますが、思うように効果が出ないのが現状です。

写真は、ハスキー犬のチョビちゃんです。若く見えますが、10歳になります。昔大流行したハスキー犬も、10歳を超える子が多くなって、高齢化してきましたね。天真爛漫な目が、可愛いですね。


●2004年08月09日(月)
★今日のワンコ★

後ろ足が不自由になった小型犬が来院しました。症状から推測すると、背骨の病気(椎間板疾患)の様です。脊髄の圧迫によって、神経の伝達が上手くいかなくなって、後ろ足が不自由になります。軽く足を引きずる程度から、後ろ足が完全に麻痺してしまって、排便や排尿にまで影響する重篤なものまであります。胴が長くて足が短いダックスフンドは、この病気の好発犬種です。

症状の程度や進行具合で、お薬で治療する場合から、手術する場合もあります。脊髄の悪いところを確実に探るには、MRI検査が最適なので、検査や手術が必要と思われる時は、大きな病院や大学病院をご紹介しています。

今日のワンコは、しばらくお薬で様子を見ていましたが、あまり回復が思わしくないので、レーザー治療をお勧めしました。この機器を設置している病院をご紹介しました。この治療は、体に負担がかかりませんし、副作用もないので、安心ですね。

今、ミニチュア・ダックスが人気ですから、この子達が年齢を重ねてくると、この病気が増えてくるかもしれませんね。当院にも、レーザー治療器が必要になるかもしれません。

写真は、ピックちゃんです。8歳の女の子です。怪我で来院しました。早く良くなるといいね。

●2004年08月07日(土)

★昨日のニャンコ★

昨日の続きです。

コブは「悪性腫瘍」の場合も考えられるので、お腹の中との関係や、他の臓器への転移の有無を調べるために、レントゲンを撮りました。

麻酔をかけて、腫瘍の周囲の毛を刈って、いよいよ手術が始まりました。大きさは5cm程度あります。猫を仰向けにして、腫瘍の上に開いた穴から内部を観察します。さぞや、「おどろおどろしい物」が見えるのでは、恐る恐る観察すると・・?。

見えているのは、いつも良く見ている光景です。猫がケンカなどで、外傷を受けた時、少し時間が経過すると「肉芽組織」という組織が増殖して、傷を治癒させようとします。穴の周囲には、大きな肉芽組織が出来ていました。

多分、外傷が原因で、それが長く治癒しなかったので、大きな肉芽組織が出来てしまったのでしょう。手術は、それを取り除くのではなく、傷の内部を消毒して清潔にし、穴と傷を塞ぐために縫合しましたから、短時間で終わりました。

まだ若い猫ですから、悪性だったらどうしようかと心配しましたが、大丈夫でしょう。心配していた飼い主の方も、ホッとされていました。猫が一言、「実は怪我したんだよ」って言ってくれればなぁ。

●2004年08月06日(金)

★今日のニャンコ★

お腹にコブのある5歳のオス猫が来院しました。急にお腹の真ん中あたりにコブが出来たそうです。

お腹に出来たコブで一番先に頭に浮かぶのは、メス猫の「乳腺腫瘍」です。特に猫の場合は、悪性のものが多いのです。でも、今回はオス猫ですし、年齢的にもまだ若いので、そのまま少し様子を見ることにしました。

それから数日して、コブの表面が破れてしまったということで、再来院してきました。コブの表面には穴が開いて、そこから血膿様の液体が出ています。今回は、様子を見るわけには、いきません。外科的に切除しなければなりません。飼い主の方には、コブは大きいので、切除が結構大変なこと、万一悪性腫瘍の場合は、再発や転移の可能性もあることを、ご説明して、手術することにしました。

つづく・・

●2004年08月05日(木)
★今日のワンコ★

今日はシーズー犬のはちべえ君です。2ヶ月目の男の子です。ワクチンの接種で来院しました。面白い名前ですね。八月にやって来たから、「はちべえ」なのかな?

●2004年08月04日(水)
★今日のワンコ★

子犬にワクチンを接種した時に、アレルギー反応が出ることがあります。初めての接種の時は大丈夫ですが、2回目を接種した直後にショックを起こして、死亡する危険性のある、「極めて危険なアレルギー反応」と、2回目を接種して1時間後くらいから、顔や唇、まぶたが腫れたり、顔を痒がったりする「穏やかなアレルギー反応」があります。

「穏やかなアレルギー反応」は、だんだん顔が腫れてくるので心配になりますが、命に関わることはありません。アレルギーを抑える注射を打つと、24時間以内には、腫れはひいて、普通の顔になります。

「ショックを伴う危険なアレルギー反応」は、強心剤や酸素吸入などで、救命に努めます。幸い、当院では死亡例はありませんが、子犬が接種後にショック状態に陥ると、動転して、私の心臓も止まりそうになります。人で、蜂に刺された後に呼吸困難などのショック状態になるのは、これと同じ反応です。刺された初回より2回目以降の方が、危険だと言われていますね。

アレルギーを起こす確立は、0.2〜0.3%以下だと思いますが、犬種では、マルチーズ、パピヨン、ミニチュア・ダックス、チワワなどの小型犬が多いようです。

写真はチビちゃんです。2ヶ月目のマルチーズです。初めてのワクチン接種で来院しました。体重がまだ1kgほどだったので、少し心配しましたが、無事にワクチン接種を終えて、帰っていきました。

●2004年08月03日(火)
★今日のワンコ★

ヨークシャーテリアのモモちゃんです。生後約3ヶ月です。飼い主の方の腕の中で抱かれているところを、パチリを撮りました。小さくて、ぬいぐるみみたいでしたよ。

●2004年08月02日(月)
★今日のニャンコ★

「お尻から何かが出ているのですが???」とメス猫が来院しました。診察すると、確かにお尻から赤い風船状の物体が飛び出しています。どうも「直腸脱」の様です。いわゆる脱肛ですね。

日ごろから便秘気味のニャンコなので、いきみ過ぎて、直腸が飛び出してしまったのでしょう。何とか元に戻そうと頑張りましたが、飛び出した部分が腫れあがっていて戻らないので、手術で切除することになりました。

手術は1時間程度で無事に終りました。これで、排便がうまくいけばOKですが、もう少し経過を見なければいけませんね。人でいうと今日は「痔」の手術かなぁ。

写真はは、ミント君といちごちゃん、3ヶ月目の兄弟犬です。ワクチン接種で来院しました。注射の時に、ミント君はへっちゃらでしたが、イチゴちゃんは「キャン」って鳴いていました。先に注射が終ったミント君が、心配そうに見ていました。二匹は仲良しなんですね。


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