●2004年07月14日（水）

★今日のワンコ★

今日は、１０歳のオスのワンコの顔に出来たイボを切除しました。数ミリ程度の小さなものですが、ワンコは気になるのか、壁などにこすりつけて、表面から少し出血したりするので、飼い主の方のご希望で切除しました。

人だと切除部位だけの局所麻酔で充分でしょうけど、ワンコは動くので、全身麻酔で眠らせての処置になります。今日のワンコは、イボの切除といっしょに、伸びすぎている狼爪をカットして、歯石の処置も同時に行いました。今日の当院は、美容整形＆エステサロンみたいですね。

●2004年07月12日（月）

★今日のワンコ★

１０日ほど前に首をかまれて、当院で縫合したワンコがいました。咬まれた傷は、普通の傷を違って、化膿することが多いので、縫合してもうまく引っ付かないことがあります。一部が開いたりするので、縫合して３日目くらいに、傷の確認のために来院していただきます。

このワンコにもお願いしていましたが、来院することなく、抜糸の日を迎えました。「どうなったかなぁ？」と気になっていましたが、すっかりきれいに良くなっていました。不思議なことに、傷がきれいに引っ付いたところには、すでに糸がありません。縫ったところは、犬の口が届かないところなので、後ろ足でバリバリ掻いている間に、糸が取れてしまったのでしょう。カサブタになっている所だけに、何本か糸が残っていました。

咬まれた直後から、飼い主の方が消毒していたそうですから、それが良かったのかもしれませんね。

●2004年07月08日（木）

★今日のニャンコ★

皮膚病のニャンコが来院しました。病変は主に頭部にあり、自分でかきむしるので、悲惨な状態になっています。かきむしる手足が届かないように、いつもエリザベス・カラーを装着されています。外耳炎も見られます。治療歴は長いようです。

とりあえず痒み止めのお薬を処方しましたが、経過はあまり思わしくありません。そこで、精神安定剤を処方しました。猫はストレスがかかると、自分で毛を抜いてしまったり、体をかきむしったりします。

この治療は、少し効果があがりましたが、お薬を飲ませた当初は、薬が効き過ぎたのか、眠ってばかりいたそうです。

次に、アレルギー食を処方しました。犬のアレルギー性皮膚炎はよく見られますが、猫での経験はありませんでした。猫はあまり喜んでは食べなかったようですが、飼い主の方が頑張って食べさせました。

食べ始めて３週間目くらいから、猫があまりかきむしらなくなりました。そのため、皮膚病が綺麗になり、エリザベス・カラーも時々外せるようになりました。

「長年苦しんだ皮膚病の原因が、食事性アレルギーだったとは・・」と飼い主の方は驚いていましたが、実は、治療した私の方も、ビックリしました。これから、安定剤の量を徐々に減らしていきますが、食事療法だけで皮膚病がコントロールできたら、治療成功ですね。

●2004年07月07日（水）

★今日のワンコ★

当院のシーズー犬は、皮膚に分布する分泌腺が他の犬より多いので、いつも体の表面がシットリしています。ここから分泌される脂肪分などに、細菌が繁殖するので、皮膚が痒くなります。特に夏になると、痒みが増すようで、いつもポリポリを体を掻いています。時には、背中を床にこすり付けてヒーヒー言ってます。

週に一回はシャンプーしていますが、２〜３日で、体がシットリしてきます。今までは院内をウロウロしていましたが、ここ最近暑くなってからは、半径１ｍの範囲で、ゴロゴロしています。そこで、気分転換に午後の手術が終ってから、散歩に連れて行くようにしました。

暑い中に引っ張り出されますから、最初はやっとこさ歩いて来てましたが、最近は、かなり元気に歩けるようになりました。散歩から帰ると、お水をガブガブ飲んで、疲れるのか、ひたすらグースカ寝ていますから、体を掻く頻度も少なくなりました。暑い中のお散歩は、皮膚のためには良さそうだけど、本人は楽しいのかなぁ？

●2004年07月03日（土）

★今日のワンコ★

首を咬まれた中型犬が来院しました。数日前に咬まれたそうですが、治らないので来院しました。咬傷は化膿することが多いので、普通の傷と比べて治りにくいのです。

毛を刈って消毒しなければなりませんが、ワンコには麻酔で眠ってもらうことにしました。今回の傷は大きいので、麻酔下で処置した方が、手早く出来ます。麻酔をかけて、消毒して、傷を縫合しました。

山でワンコを放していたところ、野犬に咬まれて帰ってきたのだそうです。数年前に、その地区でかなりひどく咬まれた犬た来院したことがあったので、その話をすると、「あっ、その犬多分うちの犬です」。重なっていたもう一枚のカルテを見ると、確かにそうでした。

野犬は数頭で襲ってきますから、致命的なダメージを受けることもあります。愛犬を山に連れて行く時も、リードはきちんと付けておいた方が、安全ですね。