2004年06月
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●2004年06月30日(水)
★今日のニャンコ★

チビちゃん、1歳の女の子です。避妊手術後の傷の確認で来院しました。手術の傷を自分で舐めない様に、当院特製の洋服を着ているのが、判りますか?傷はきれいに治っていましたから、このすぐ後に洋服を脱がせて貰いました。これで、すっきりしたね。

●2004年06月29日(火)
★今日のワンコ★

2回目のワクチンを接種した3ヶ月目のミニチュアダックスフンドに、ワクチンが原因のアレルギー反応が出ました。

アレルギー反応は、接種直後に血圧や心拍数が急激に下がって、危険な状態になる反応(アナフラキシーショック)と、接種して1時間位経ってから、体が痒くなったり、顔が腫れてきたりする反応(遅延型アレルギー)があります。

アナフラキシーショックは、場合によっては死亡することもあり緊急な処置が必要です。遅延型アレルギー反応は、アレルギーを抑える注射をして12〜24時間で回復します。

今日のワンコは、顔が腫れるタイプの反応でしたが、様子を診るために半日入院しました。夕方には、元気になったのでお家に帰りました。この反応が出るのは、確率的には、500〜1000頭に1頭位だと思いますが、可愛いさかりのワンコですから、元気になってなによりでした。

写真は、顔が腫れたワンコです。帰るときには、この腫れも随分少なくなりました。大事に至らなくてよかったね。

●2004年06月28日(月)
★今日のワンコ★

柴犬のイチゴちゃんです。生まれて約1ヶ月目です。健康診断で来院しました。診察中にウトウトと眠ってしまいました。まだ夢うつつのところを、パチリと撮りました。飼い主の方の手の中で、お母さんの夢でも見ているのかな?

●2004年06月26日(土)

★今日のニャンコ★

6月12日の「今日の診察室」でご紹介した、前足の肘の部分を骨折したニャンコが来院しました。

折れた部分をギブスで固定していたのですが、固定しにくい部位ですし、カゴの中に閉じ込めてはいますが、猫も動きますから、ギブスがずれてしまいます。その度に巻きなおしていましたが、なかなか上手くいきません。そこでギブスを作り直すことにしました。腕だけでは、うまく固定できないので、上半身まで巻きつけて固定する方法を、夜も寝ないで?考えました。

ところが、ギブスを作り直すために来院した猫の歩く姿を見てビックリ!今週の始めは、まだ折れた方の前足が不安定にぶらぶらしていましたが、今日は、ある程度固まっています。不完全ですが、骨折した方の足を少し使って歩きます。このまま、カゴに入れて後1週間くらい大人しくていれば、何とかなりそうな感じです。

「猫の自然治癒力に期待したい・・」と書きましたが、本当にそうなりそうで、驚いています。1週間後のレントゲン検査が楽しみです。

●2004年06月25日(金)
★今日のワンコ★

今週の月曜日に目の手術をしたワンコが来院しました。元々目が大きく飛び出しているワンコですが、目を気にして自分の前足で掻いているうちに、眼球を傷つけてしまいました。そのまま掻き続けたので、腫れあがった眼球が飛び出して、なんとも悲惨な状態になっています。このままだと、眼球を摘出しなければならなくなりそうです。

麻酔をかけて、目をきれいに洗って、元に戻してまぶたを縫い合わせました。縫い合わせたまぶたが、ヒトの眼帯の代わりです。このままにして、2〜3週間後に糸を抜いて、目を開きます。

目の状態が悪かったので、術後の経過が心配でしたが、眼球は化膿することもなく、腫れも少しひいていました。後は、2週間後にまぶたを開けた時に、目がどうなっているかですが、眼球摘出だけは、免れそうです。

写真は、コーギーのコゴロウ君、3ヶ月目の男の子です。わんぱく盛りですね。

●2004年06月24日(木)
★今日のニャンコ★

今日はフクちゃん&シロちゃんです。ワクチン接種で来院しました。二匹は兄弟で、とても仲が良いそうで、いつもいっしょに遊んでいます。

ニャンコはなかなかカメラの方を見てくれないので、写真を撮るのが大変なんです。この写真の様に、二匹の子猫がカメラ目線というのは、奇蹟に近いかもしれません。

●2004年06月23日(水)
★今日のワンコ★

今日はウイリーちゃん、4歳のマルチーズです。フィラリアの予防と健康診断で来院しました。健康診断は飼い主の方のご希望で、血液検査まで実施しましたが、どこにも異常はなく、健康体でした。

ワンコの1年は、ヒトの4年に相当します。10歳を過ぎたワンコ(ヒトに換算すると55歳)は、年に一度の血液検査をお勧めします。

●2004年06月22日(火)

★今日のワンコ★

「昨日からオシッコが出ないんですけど」とメスの小型犬が来院しました。何回もオシッコに行くという行動は、膀胱炎の時に見られます。何回も行くので、飼い主の方は、オシッコが出てないんじゃないかな?と思いますが、残尿感があって何度も排尿行為をしているだけで、オシッコは出ています。

ところが、今日のワンコは、膀胱に尿が沢山溜まっているので、本当に出ていない様です。オス犬は、尿道が細いので結石が詰まって、尿が出なくなることがありますが、メスでは稀です。すぐに尿道から細いカテーテルを入れてみると、スーと排尿しました。

オシッコを抜いた後、今度はエコーで見ながら、生理食塩水を膀胱に入れると、膀胱の中で砂の様な顆粒物が舞っています。膀胱内に砂が溜まっているようです。この砂が、オシッコの出口を塞いだので、オシッコが出なくなったんでしょう。

ワンコは膀胱炎の治療と、膀胱内の砂を溶かすための食事療法が始まりました。上手くいくといいですね。

●2004年06月21日(月)
★今日のワンコ★

今日は台風の影響で天気が悪そうだし、手術の予約も入っていなかったので、あまり忙しくならないだろうと思っていたところ、目を怪我したワンコや、屋根から落っこちて怪我したニャンコの手術、予約なしの猫の避妊手術などが飛び込み、忙しい一日でした。

ワクチン接種やフィラリアの予防は、あまり時間がかからないのですが、各種の検査が必要な病気の時は、1時間以上かかることもあって、次の方を随分お待たせしてしまいます。1時間待って、3分診療にならないように、気をつけなければいけませんね。

写真は、ゴールデンレトリバーのマロン君、1年目の男の子です。凛々しいお顔ですね。

●2004年06月19日(土)

★今日のワンコ★

「犬が嘔吐するのですが・・」と、年配の女性の方から往診の依頼がありました。お電話での容態と経過から、お薬を準備してお伺いしました。通常は、充分な診療や検査が出来ないので、連れてきてくれる様にお願いしますが、連れてくる手段がないということなので、往診しました。

ワンコの様子を診ると、思った以上に容態が悪そうです。そこで、採血をして、血液を持ち帰って検査してから、出直すことにしました。検査の結果、腎臓がかなり悪くなっているのが判りました。腎不全からくる嘔吐で、犬の年齢から考えると、回復は難しそうです。

飼い主の方に病状をご説明しました。ワンコに点滴をしていると、後ろから「○○ちゃん、逝く時は、ばあちゃんといっしょに逝こうねって言ってたじゃないの。頑張らなくちゃだめよ」という飼い主の方の声が聞こえました。近くの市場に買い物に行くときは、いつも一緒だったそうです。大人しいワンコなので、市場の方からも可愛がられて、時々、ごほうびに美味しいものをもらっていました。ほんとうに、もう少し頑張って欲しいですね。


●2004年06月18日(金)
★今日のワンコ★

飼い主の方のお膝に座って、こっちを見ているのは、ゆきちゃん、3月生まれの女の子です。ワクチンの接種で来院しました。大きくなりそうなワンコでした。

種類は違いますが、下の写真の子が3ヶ月経つと、こうなるんですから、すごいですよね。生まれたばかりの赤ちゃんは、1週間後には体重が倍になります。動物の成長は早いですね。それを何頭も育てるわけだから、母さんワンコは大変です。

●2004年06月17日(木)
★昨日のワンコ★

昨日の続きです。
母犬の手術が無事に終って、子犬たちは初乳を飲ませてもらっています。初乳には、子犬たちを病気から守る色々な免疫成分が含まれています。母犬が麻酔から覚めて、しっかりしたら、子犬といっしょにお家に帰ります。これから先は、母犬の仕事です。お腹を痛めて産んだ子だぞ!しっかり育てろよぉ〜。

●2004年06月16日(水)
★今日のワンコ★

今日は、ビーグル犬の帝王切開がありました。3時間ほど前に破水したのに、まだ生まれてこないということで、午後の診療が終る間際に連絡がありました。エコー検査で胎児の生存は確認できましたが、1頭が産道に引っかかっている様だったので、すぐに帝王切開に踏み切りました。

写真は、生後30分のワンコの赤ちゃんです。こんなに若い子は、初めて見る方も多いのでは?こんな可愛い子犬が見られるのは、獣医師の役得かな?

●2004年06月15日(火)
★今日のワンコ★

今日は、モップちゃん、5歳の女の子です。我が家のシーズー犬と同じ名前のワンコです。飼い主の方の後ろに隠れて、こっちを見ているところを、撮りました。フィライリアの予防での来院です。

昨年の夏を越していない若いワンコや、昨年まで毎年半年間、予防薬をきちんと飲んだワンコは、血液検査をしないで、お薬だけ出せますが、あいまいな子は血液検査で、感染していないことを確認して、薬を出しています。

検査には、時間と3千円程度の検査費用がかかりますから、今年は最後まできちんと飲ませてくださいね。


●2004年06月14日(月)
★今日のワンコ★

今日は、ミニチュアダックスの慎之介くんです。1歳の男の子です。フィラリアの予防で来院しました。毛の色が珍しいですね。小さなかわいいホルスタイン(乳牛)みたいでしたよ。

病院が忙しいシーズンです。午前と午後の診療開始直後は、来院される方が多いので、込み合ってご迷惑をおかけしています。午前中でしたら10時半、午後でしたら17時半以降が、空いていますので、お急ぎでない方は、この時間帯にご来院下さい。

●2004年06月12日(土)

★今日のニャンコ★

昨日の続きです。

整形外科の専門医にレントゲンを見てもらって、手術の術式を説明していただきました。折れた骨の端っこがとても小さいので、創外固定という特殊な方法になるということです。

通常の骨折の手術は、折れた骨を金属製のプレートやピンで固定します。固定した器具は骨に引っ付いているので、外からは見えませんが、創外固定という方法は、折れた骨をピンで串刺しにして、皮膚の外側で固定する方法です。骨が引っ付くまで、猫の前足に器具を装着することになります。

飼い主の方は手術を希望されていましたが、出入り自由な多くの猫を飼っている方で、手術後の管理が充分にできそうにないということで、手術はしないで、ギブスで固定することにしました。この方法では、前足の関節の機能は回復しないと思われますが、うまくいくと、補助的に足を使える様になるかもしれません。

ニャンコは、今前足にギブスを巻かれて、入院室で休んでいます。バラバラの骨がうまく融合してくれるといいのですが、今後の経過を見ていかなくては、いけませんね。猫の自然治癒力に期待しています。

●2004年06月11日(金)
★今日のニャンコ★

前足を骨折したニャンコが来院しました。交通事故の様です。レントゲンを撮ると、前足の関節の部分が、バラバラに折れています。粉砕骨折というタイプの骨折です。当院の実力では、手術はとても無理なので、市内の整形外科を得意とする先生に相談しました。

ところが、相談した先生方も、難色を示されました。関節の端っこがバラバラになっていて、骨が小さいので、とても細かい手術になります。そこで、大分県の日田市にある、動物の整形外科の専門病院にレントゲン写真を送りました。手術するとすれば、この病院しかありません。一般の診療はしない整形外科専門の病院です。獣医師から依頼された手術だけを行っていますから、全国から、難しい症例が集まってきます。

その手術を見ようと、九州各地から獣医師が集まってきますから、手術は深夜から明け方にかけて行われます。手術が無事に終って、麻酔から覚めたワンコを、朝焼けの中、日田市から当院まで搬送したことが、何回かあります。手術してもらった動物達は、今はみんな元気で走り回っています。。安静にしてない犬や猫の骨折の手術は、高度な技術が要求されます。自分も、もし骨折したら、この先生に密かにお願いしようかな・・。ニャンコの顛末は、明日お知らせしますね。

写真はカン平くん、13歳です。人に換算すると70歳くらいかな?今日は、皮膚病の治療での来院です。

●2004年06月10日(木)
★今日のワンコ★

今日はメグちゃん、6年目の女の子です。ワクチンとフィラリア予防で来院しました。

●2004年06月09日(水)

★今日のニャンコ★

全身の脱毛がひどいニャンコが来院しました。脱毛の原因としては、ノミの寄生やアレルギー性の皮膚炎が考えられます。ニャンコは痒いので、後ろ足でバリバリかきむしったり、口でがりがり咬んだりしますから、病変はどんどん広がっていきます。

ノミの駆除や、痒みを止めるお薬を処方しても、あまり改善されません。あまりにかきむしるので、エリザベスカラーを装着されています。このままでは、良くないので、ためしに精神安定剤を処方して、1週間経過をみました。

1週間後に来院すると、皮膚病はかなり良くなっています。今までソワソワして、いつも体を掻いていた猫が、よく眠るようになって、落ち着いてきたそうです。治療が成功したようです。

猫は、他の猫が家に入ってきたり、安心して休めていた場所を
他の猫から取られりすると、ストレスがかかって、必要以上にグルーミングしたり、体を掻いたりします。

人の社会も、ストレスが原因の病気がたくさんありますけど、猫の世界も同じなんですね。やはり、神経質な子の方が、ストレスに弱いみたいです。私は楽天家ですから、きっと大丈夫でしょうね。

●2004年06月08日(火)
★今日のワンコ★

シロちゃん、7歳の女の子です。体重は15kg、抱っこしている飼い主の方は重たそうでした。フィライリアの予防と狂犬病のワクチンで来院しました。

時々、「狂犬病は、まだ打たなくてはいけませんか?」と尋ねられます。日本では30年以上発生はありませんが、中国や近隣の国ではまだ発生し、発病した犬に咬まれて、多くの人が亡くなっています。

最近、BSE(狂牛病)や鳥インフルエンザなど、今まで日本では見られなかった病気が発生していますから、狂犬病も例外ではないと思います。法律でも接種が義務付けられていますから、注射を受けるようにしましょうね。

●2004年06月07日(月)
★今日のニャンコ★

今日は子猫のテンちゃんです。生後3週間くらいかな?飼い主の方の所に迷い込んで来たそうです。母親と別れてからあまり時間が経っていなかったのか、栄養状態も良く、健康状態は良好でした。

写真からもわかるように、好奇心旺盛で元気な子猫でした。しばらくは離乳食とミルクで育ててもらっています。

●2004年06月05日(土)
★今日のワンコ★

今日は四国犬のハナちゃんです。5歳の女の子です。ワクチンの接種とフィラリアの予防で来院しました。四国犬や紀州犬は性格が激しくて、飼い主以外の人にはなつかないと言われています。ハナちゃんは、精悍なお顔をしていますが、とても大人しいワンコです。

●2004年06月04日(金)
★今日のニャンコ★

今日は妊娠診断が続きました。犬や猫は交配して約1ヶ月すると、エコー検査で妊娠の有無が判ります。人では尿検査で妊娠診断が出来るキットが出ていますが、動物にはまだありません。

エコー検査で妊娠が判ると、出産を待ち望んでいる飼い主の方から、「うわぁ〜嬉しいな。ところで何頭います?」と必ず尋ねられますが、エコー検査では、はっきりとした頭数はまだ判りません。頭数は、妊娠50日目以降のレントゲン検査で確認します。

今日のニャンコは5頭も妊娠していました。後2週間もすると、飼い主のお宅はベビーラッシュになりますね。

写真は、チワワのサクラちゃんです。笑ったお顔が、CMに出ているワンコに似ていますね。

●2004年06月03日(木)
★今日のワンコ★

今日もMD(ミニチュアダックス)のブランちゃんとワインちゃんです。ワインちゃんはブランちゃんのお母さんで、ワインちゃんが3歳、ブランちゃんが1歳です。ワインを蒸留してできたのが、ブランデーですね。名前の由来がわかりますか?

●2004年06月02日(水)
★今日のワンコ★

「フィラリアの予防薬は、蚊が出始めて1ヶ月後の6月から、蚊が居なくなって1ヵ月後の11月まで、飲ませてください。特に、終りが肝心ですから、必ず全部飲ませて下さいね」と、機会があるごとにお話していたので、6月に入って、フィラリア予防で来院するワンコが増えています。

昨年までしっかり予防していただいた方には、簡単な健康診断をした後にお薬を出していますが、予防がはっきりしなかったり、昨年の分のお薬が残っている方は、血液検査で、感染の有無を確認してから、お薬を出しています。

昨年の6月の検査では、陰性だったのに、それ以降の予防が不十分で感染してしまったワンコもいましたから、必ず最後まで忘れないで飲ませてあげて下さいね。どうしても忘れそうね方には、一度で半年間有効な注射もありますが、安全性の面では、内服薬の方が良いようです。

写真は、MDのラムちゃん。2ヶ月目の女の子です。ラムちゃんはこれからどんどん大きくなるので、毎月来院していただいて、体重を計りながら、お薬を出すことになります。飼い主の方の手にチョコンと乗せた前足が可愛いですね。

●2004年06月01日(火)

★今日のワンコ★

今日は梅雨の晴れ間で、天気の良い一日でした。お天気だったせいか、午後からの来院者が多くて、かなりお待たせしてしまいました。

今日は、泌尿器系の病気の子が重なりました。朝一番は、オシッコが出ないオスのニャンコで、尿道に、血液と混じった砂状の結石が粘土の様になって、詰まっていました。幸い大人しい子だったので、飼い主の方にあやしてもらいながら、細い管を尿道に入れて、オシッコを出しました。発病してからまだ1日だったのが幸いでした。

午後からは、血尿が続く小型犬で、この子は膀胱の中に結石がありました。食事療法とお薬で石が小さくなるといいのですが、変わらなければ、手術で取り出すことになります。うまく溶けるといいですね。


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