2004年05月
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●2004年05月31日(月)
★今日のワンコ★

今日はムクちゃんです。ムクちゃんは大の病院嫌いです。今日はワクチン接種で来院しましたが、どうしても病院の中に入ってこないので、外で打ちました。写真は、注射が終ってホッとしたところです。先ほどまでの大騒ぎが嘘の様に、ケロリとしてますね。

●2004年05月29日(土)
★今日のワンコ★

「知らない人に抱っこされて、心細いなぁ」って顔しているのは、ミニチュア・ダックスの「ぎゅう」ちゃん、ワクチン接種で来院しました。まだ2ヶ月目ですが、体重は3kg近くあります。大きくなるのかな?

●2004年05月28日(金)
★今日のニャンコ★

今日は猫の外傷の処置をしました。猫どうしのケンカによる傷で、右のほっぺたに大きな穴が開いています。15歳の高齢猫だったので、麻酔に気を使いましたが、無事に終了しました。

ほっぺたの五円玉位の大きさの穴を縫い合わせたので、顔の皮膚が少し引きつってしまいました。口の端と目じりがつりあがって、頬に大きな縫い傷ができて、まるで映画の悪役の様な顔になってしまいました。抜糸が終れば、少しは皮膚が伸びてくるとは思いますが、それまでは、この顔で、近所の猫に睨みを効かせていることでしょう。

写真は、マルチーズのチロちゃん、6歳の男の子です。目がクリクリした可愛いワンコでしたよ。

●2004年05月27日(木)
★今日のニャンコ★

今日は、ラグドールのボムくん、2ヶ月目の男の子です。ワクチン接種で来院しました。

ラクドールは、おとなしい性格ですが、他の猫と比べて筋肉質で大きな猫ということです。図鑑には、成猫の体重は4.5〜9.0kgと書いてありました。9kgにもなったらすごいですね。長毛種ですから、体重よりも大きく見えますから、見事な猫になるでしょうね。

●2004年05月26日(水)

★今日のニャンコ★

ワクチンの接種と、ついでに爪を切って欲しいと20歳!のニャンコが来院しました。まだ20歳以上の猫や犬を見たことがないので、当院の患者さんの中では最高齢でしょう。

もう外にも出ないし、年齢を考えて、あまりストレスを与えない方が良いと思うので、ワクチンは打たずに、とりあえず爪を切りましょうと、診てみると・・・。

長毛種ですが、足先の毛の中から伸びた爪が、ぐるりと回ってパットに突き刺さっています。1〜2本爪が刺さった猫は見たことがありますが、前足の半分位の爪が刺さっています。

バチバチと爪を切っていくと、刺さっていた爪が抜け落ちたパットから血が滴り落ちます。20歳の猫は「ギャァ、ギャァ」怒ります。高齢なので心臓麻痺でも起こしたら、と心配しましたが、無事に切り終えて、傷の処置も終わりました。

処置が終って飼い主の方に、「どの位、爪を切らなかったのですか?」とお伺いすると、「20年!」。

若い時は「爪とぎ」をするので、あまり伸びなかったのでしょうが、年を取ってどんどん伸びて、こんなことになったのでしょう。長毛種なので、足先がよく見えなかったのでしょうね。ニャンコは久しぶりに、足先がすっきりしたことでしょう。まだまだ長生き出来そうですね。


●2004年05月25日(火)

★今日のワンコ★

昨日の続きです。

入院して2日が過ぎました。ケイレンの頻度は少なくなりましたが、発作の後遺症なのか、体がふらついて、上手く歩けません。元気な時には食欲旺盛なワンコですが、まだ自分からは食べようとしません。

その日の午後に、飼い主の方が面会にみえました。ワンコを入院室から下ろして、診察室で面会してもらいました。始めは飼い主の方が声をかけても、よくわからないみたいでしたが、その内に声をかけると、ヨロヨロと近づいて来て、手の匂いを嗅ぐような素振りを見せます。ためしに、食べやすいように柔らかくした食事を与えると、美味しそうにぺちゃぺちゃと食べました。飼い主の方も「○○ちゃん、私がわかったんだねぇ。しっかり食べて早く元気になるんだよ。また来るからね」と嬉しそうです。

まだふらついていますが、食欲も出てきたし、飼い主の方の呼びかけにも反応したので、だんだん元気になるのでは、と思いました。飼い主の方にも、その様にお話して、ワンコを入院室に入れました。

ワンコはそのまま、体を丸めてスヤスヤと眠ってしまいました。ここ数日間は、発作が続いたので、ほとんど眠っていません。久しぶりに食事を食べて、飼い主の方の顔も見たので、安心して眠っていると思いました。それまでの苦悶の表情がなくなって、穏やかな寝顔でした。

2時間後、ワンコはそのままの姿で息を引き取りました。私は、ワンコが飼い主の方に最後のお別れをするために、頑張って待っていた様に思えてなりません。この仕事をしていると、動物の生命の神秘性を感じることがあります。命を助けることができなかったのは、とても残念でしたが、このワンコの穏やかな最期を、忘れることはないでしょう。ご冥福をお祈りします。

●2004年05月24日(月)

★今日のワンコ★

ある雨の日に往診の依頼がありました。年配の女性の方が飼っている中型犬ですが、昨日からケイレンをしているので、診て欲しいということです。ワクチンなどで、時々往診しているお宅の、まだ若い元気のいいワンコです。飼い主の方のお話では、半年ほど前から同じような症状になることがありましたが、今までは、短時間で回復していたそうです。

お伺いすると、ワンコは雨の中でケイレンをしていますから、びしょ濡れで泥んこです。原因がよくわかりませんが、とりあえず病院に連れ帰って、きちんと診察することにして、ワンコを入れるゲージを持って出直しました。

病院に連れ帰って体を洗って、鎮静剤とケイレンを押さえる注射を打って、入院させました。鎮静剤の効果で、ワンコはウトウトしていますが、時々ケイレンしています。ケイレンの原因として、薬物や毒性のある植物の摂取、テンカンの発作、脳腫瘍、ジステンパーなどの感染症が頭に浮かびますが、飼い主の方のお話や環境から推測しても、原因が特定できません。脳腫瘍などは、大学病院でのCTやMRI検査で調べますが、とても搬送できる状態ではありません。

つづく・・

●2004年05月22日(土)
★今日のワンコ★

シーズー犬はアトピー性皮膚炎の多い犬種です。わきの下や内股の皮膚が炎症を起こして、痒がり、ポロポロとフケが落ちるので、飼い主の方が心配されますが、毛を短く刈って、週に一回、薬用シャンプーで洗ってあげるのが、一番の様です。

同じ体質だった当院のシーズー犬も、1年間で随分きれいになって、当初は患者さんから「まあ、可愛そう」と言われていましたが、最近は、「まあ、可愛い」て言ってもらえるようになりました。本人も自信を持ったのか、以前と比べて、人前でも快活になりました。

写真はシーズー犬のポロちゃん、9歳の女の子です。ワクチン接種で来院しました。

●2004年05月21日(金)
★今日のニャンコ★

ノルウェイジャン・フォレスト・キャットのルイちゃん、3ヶ月目の男の子です。ワクチン接種で来院しました。ノルウェイジャンは、名前のとおりノルウェイが原産地です。スカンジナビアの激しい冬を乗りきるために、長毛で大きな体になったのだそうです。ルイちゃんにも、バイキングの血が流れているのかな?

●2004年05月20日(木)
★今日のワンコ★

成犬時の体重約10kg、大部分の犬は年に2回発情しますが、この犬は、オオカミなどの野生の犬属と一緒で、年に1回しか発情しません。有能な狩猟犬なので、めったに吠えないかわりに、アルプスのヨーデルの様な声で遠吠えします。走るのが得意で、まるで馬の様な走り方をします。さて、私は誰でしょう?

答えは「バセンジー」です。原産地は中央アフリカだそうです。犬好きの当院の看護士さんは知っていましたが、私は全然知りませんでした。早速、図鑑で調べました。文頭はその引用です。まだ2ヶ月ですが、大きくなったら、マラソン好きのご主人さまといっしょに走るのだそうです。サラブレッドの様な走り方をするそうですから、早くその姿を見てみたいですね。

●2004年05月19日(水)
★今日のワンコ★

6歳のワンコの避妊手術のご予約が入っていました。2年ほど前から避妊手術の相談を受けていたのですが、飼い主の方の踏ん切りがつかなかったのと、ワンコが太っていて手術がやりにくそうだったので、「ダイエットで減量に成功したら手術しましょうね」、ということにしていました。通常、犬の避妊手術は1歳前後に行います。この時期だと、お腹の中の脂肪もまだ少ないので、安全に手術ができます。

悩んでいた飼い主の方がやっと決心がついたようで、手術の予約が入りました。ダイエットに成功したのでしょうか?

来院したワンコを見てびっくり!ワンコは以前にも増して、太っていました。6歳の太っている雌犬に避妊手術をするメリットとデメリットをお話している間に、またまた、飼い主の方の気が変わって、手術中止になりました。

手術が中止になって、一番ホッとしたのは、私とワンコかもしれません。

写真はリンちゃんです。ワクチン接種で来院しました。リンちゃんのお父さんかお母さんは、ゴールデン・レト・リバーかな?

●2004年05月18日(火)

★今日のニャンコ★

今日は猫の避妊手術でした。通常、雌猫の避妊手術は、発情が始まる1歳未満にすることが多いのですが、今日のニャンコは5歳の雌猫でした。

家から出ない猫なので、子供が出来る心配もなく、今まで手術を見合わせていましたが、将来の子宮の病気などが心配なので、手術をすることにしました。

5年間も家から出たことがないと、人見知りが激しくて、飼い主の方が居なくなると「豹変」して、手が出せなくなる子がいますが、今日のニャンコは、大人しく麻酔の注射を打たせてくれました。

手術が終って麻酔が覚めて入院室に移しますが、しばらくしてAHTが、「先生、あの猫、猫から虎に変わっています」。見に行ってみると、手術前まで大人しかった猫は、ゲージの中で目をランランと光らせて、近寄ろうとすると「ガウッ!」と、ゲージの中から襲ってきます。やはり「豹変」していました。

明日は、飼い主の方がお迎えに来ますが、飼い主の方が来ても、ゲージから出せないほどだと、ゲージに入ったまま退院して、お家に帰ってから出すということになります。はたして、どうなることでしょうね。手術中に,よほど悪い夢見たんだろうなぁ〜.

●2004年05月17日(月)
★今日のワンコ★

今日は休み明けでバタバタした一日でした。風邪の治療は内科、皮膚病の治療は皮膚科,結膜炎は眼科、外耳炎は耳鼻科、しつけ方は心療内科?午後の手術は外科・・と変幻自在の活躍(自画自賛?)でした。

待合室の椅子にチョコンと座っているのは、シーズー犬のランちゃん、7歳の女の子です。写真からもわかるとおり、大人しい子でした。

●2004年05月15日(土)

★今日のワンコ★

今日はワンコの往診に行きました。

通常は、往診先では病気の診断をするのが難しく、思い通りの治療ができないので、往診を依頼されても、なんとか来院してくれるようにお願いします。今日のワンコは、ワクチンとフィラリアの予防の依頼で、車に乗ると大騒ぎをするそうなので、お伺いすることにしました。

フィラリアの予防暦がはっきりしないので、往診先で採血して検査をすることにしましたが、昨年往診した先生は、犬が咬みつくので、採血を見合わせたそうです。通常の往診セットのほかに、口輪やリード、厚い皮製の手袋を持参しました。

初めて会うワンコでしたが、飼い主の方がしっかり捕まえていてくれたので、採血もスムースにいって、検査が出来ました。幸いフィラリアにも感染しておらず、16歳のワンコでしたから、余った血液で健康診断もすることにして、血液を持ち帰りました。

昨年と比べて一歳(人に換算すると4〜5歳)年をとったので、大人しく検査をさせてくれたのかもしれませんね。

●2004年05月14日(金)
★今日のニャンコ★

今日は雌猫のシロちゃん、14歳です。飼い主のお膝の上でドッカとお腹を見せて、撮りました。若い頃は、まだ大きかったそうです。

●2004年05月13日(木)
★今日のワンコ★

今日は柴犬のユキちゃんです。避妊手術の予約で来院しました。ユキちゃんは、大人になって、今の飼い主の方のところにやってきました。来て間もなく4頭出産したそうです。子供達は皆貰われていきましたが、1頭のつもりが5頭になって、飼い主の方はびっくりしたでしょうね。

●2004年05月12日(水)

★今日のニャンコ★

今日は猫の避妊手術が重なりました。1頭は以前から予定していた子ですが、もう一頭は、野生の猫です。「食事だけ与えている猫がうまく捕まったので・・」と、ご近所の方が連れてきました。

さすがに野生猫です。カゴの中で「すきがあれば、逃げてやるぞ!」と目をランランと輝かせています。麻酔の注射を打ちますが、通常の量より少し多めに打ったのに、全然効きません。危険なので、あまり大量に打つわけにはいきません。そこで、猫が入っているカゴが入る位の大きなビニールの袋を探してきました。その中にカゴを入れて、袋の隙間から、ガス麻酔器のホースを入れ、ガスを流して猫を眠らせました。

手術が終って麻酔を切ると、覚めるのが早いこと、早いこと・・。通常でしたら10分程度は寝ていますが、今日の野生猫は、顔を見るとまだ意識がないのに、体をつかむと後ろ足をけって、脱走を試みています。

麻酔から覚めると、また目をランランと光らせて、カゴの中から私を睨みつけています。すごい気迫です。明日には、また野に放たれます。長生きしろよぉ〜。

●2004年05月11日(火)
★今日のワンコ★

小さい時から、ホッペに不思議なものを引っ付けたワンコが居ました。9kg位の小型犬ですが、ほっぺたにマツボックリの様な物が引っ付いています。飼い主の方のお話では、子犬の頃はなかったが、1歳の時には、すでにあったそうです。

実は1年位前に、手術で切除する話になっていましたが、諸々の事情で先延ばしになって、だんだん大きくなってきたので、今日切除手術をしました。

小型犬の耳の下に、色もイボイボの大きさも、マツボックリそっくりの変なものがひっついているのですから、手術のためにその部分の毛を刈って、全貌が現れると、見れば見るほど不思議な物体です。

幸い皮膚に付着している部分は小さかったので、切除手術は比較的簡単でした。切除後は、随分とすっきりとした顔になりました。目と耳とのバランスを考えながら、皮膚の欠損部を縫合する時は、美容整形外科医の気分でした。

写真は、ゴールデン・レト・リバーのノコちゃん、8歳の女の子です。フィラリアの予防で来院しました。マツボックリとは関係ありません。

●2004年05月10日(月)

★今日のワンコ★

今日は柴犬の乳腺腫瘍を切除しました。

15歳のメスの柴犬ですが、実はこの子、当院にとって思い出深いワンコです。この子が最初に来院したのは、1992年12月2日で、この日は当院が開院した日です。

「開院したけど患者さん来てくれるかなぁ」と不安な気持ちで一杯な時に、飼い主の方に連られて来院しました。冬の寒い日でした。

すでにその子も15歳ですが、元気なワンコでどこも悪いところがないので、麻酔も順調にいって、手術も無事終りました。初診の時は緊張で何を話したか覚えていませんが、その子がまだ元気に暮らしているのは、感慨深いですね。

●2004年05月08日(土)
★今日のワンコ★

チワワのクッキーちゃんとウィンちゃんです。クッキーちゃんが男の子、ウィンちゃんが女の子す。年齢はほぼ同じなのですが、体重は3倍位違います。写真では、2匹でヘラヘラ笑っている様に見えますね。

●2004年05月07日(金)

★今日のワンコ★

フィラリアの予防やワクチンで来院するワンコが増えています。

フィラリアのお薬は、病気を媒介する「蚊」が出始めて、1ヶ月後位から飲み始めて充分間に合いますが、蚊がいなくなって1ヵ月後の投薬が、その年の予防薬投与の最後になります。この地区では、6月から11月までの半年間が、予防薬の投与時期です。ただ、蚊の多い地区では、12月までの7ヶ月間飲ませた方が安心です。

週末は病院が混みあいますから、お時間の都合がつけば、平日の方が待ち時間が少なくてすむと思います。明日は、連休明けの土曜日です。あまり混まないといいですね。病気知らずで、この時期だけ会えるワンコもいますので、ゆっくり診たいですからね。


●2004年05月06日(木)
★今日のワンコ★

ゴールデンウイークも終りましたが、みんな元気で過ごせましたか?休日中は留守番電話にしていましたが、1日2〜3名の方から診療の依頼がありました。早く、動物の急患センターみたいなものが出来るといいですね。

写真はマリンちゃんです。5ヶ月目のシーズー犬です。

●2004年05月01日(土)

★ゴールデンウイーク★

連休前日の診療も無事に終り、入院中のニャンコ達も帰りました。みんな元気で連休を過ごせるといいですね。晴天だと日差しが強いので、ワンコの熱射病に注意してくださいね。日中、ワンコを車の中でお留守番させて、みんなでお食事・・。なんてことをしないように、ご注意くださいね。


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