●2004年04月28日(水)
★今日のニャンコ★ 通常、猫は知らない間に子供が生まれてしまうくらい安産ですが、今日は、お腹の中に胎児が残ってしまったニャンコが来院しました。 昨日からお産が始まりました。2頭出産しましたが、まだお腹に残っているようなので、来院しました。レントゲンを撮ると、出口付近に1頭とお腹の中に1頭います。時間が経過しているので、胎児は死亡していると思われます。出口付近の1頭はツルリと引っ張り出してあげて、もう1頭は手術で出すことにしました。 母猫は数日前から食欲が落ちていますし、昨日からの出産で疲労していると思われるので、1日点滴で体調を整えてから、手術することにしました。24時間の点滴を終えて、AHTに猫を手術のために入院室から連れてきてくれるように、頼みました。 なかなか連れて来ないので様子を見に行くと、猫舎の前で固まっています。「センセイ、お尻から何か出てきているんですが・・」。最後の胎児が出掛かっていました。こんなことは、当院でもめったにないことです。 その後、炎症を起こした子宮と卵巣を摘出する手術をして、一件落着しましたが、死亡胎児と対面したAHTは、当院に4月から勤務し始めた人なので、ビックリしたでしょうね。
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