2004年03月
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●2004年03月31日(水)
★今日のワンコ★

今日はチン(狆)のハルちゃん、2歳の女の子です。原産地は日本ですが、中国が原産地のペキニーズと似ていますね。先祖をたどると、どこかでつながっているのかもしれませんね。

文芸春秋3月臨時増刊号の「犬のいる人生、犬のいる暮らし」を読んでいます。作家、大学の先生、芸能人、介護犬の訓練士、南極観測隊の隊員の方など70名くらいの方が、愛犬のエッセイを書き下ろしています。犬好きな方には、身近で心温まるお話がたくさんありますよ。

その中の一節です。
「人間は能弁に語ることが出来るが、その内容は大半が空疎であり、いつわりである。動物はかぎられたことしか話せないが、内容はすべてが真実である」レオナルド・ダ・ヴィンチ

犬は真実だけを話す(表現する)から、我々は、愛しくて心許せるのでしょうね。

●2004年03月30日(火)
★今日のワンコ★

雌犬のクーちゃんです。避妊手術を受けるために、来院しました。コーギーと柴犬のミックスだそうです。写真では判りませんが、確かに手足はコーギーそっくりでした。術後に様子を見に行くと、お部屋の中で「ウー」って怒っていましたが、飼い主の方がお迎えに来ると、喜んで帰って行きました。

●2004年03月29日(月)
★今日のワンコ★

「初めての病院で、僕はとても不安で困っています」というお顔をしているのは、クウちゃん、約4ヶ月目の男の子です。1週間前に、今の飼い主の方のところにやって来ました。今日は、初めてのワクチン接種で来院しました。飼い主の方の愛情に包まれて、伸び伸びと育っています。1ヵ月後の2回目のワクチンの時に、会うのが楽しみですね。

●2004年03月27日(土)

★今日のワンコ★

後ろ足が不自由な7歳のワンコが来院しました。膝が不安定で、後ろ足が後方にすべる様な歩き方をします。レントゲンを撮ってみると、膝のお皿(膝蓋骨)が内側にずれていることが判りました。「膝蓋骨内方脱臼」という病気で、ほとんどが先天的なものです。

この病気の小型犬は、時々診ますが、後ろ足の不安定さが、通常の「内方脱臼」とは、違う様な気がします。背骨のレントゲン写真から、脊椎にも原因がありそうです。膝だけの問題だと、膝の手術で、後ろ足の不安定さが回復する可能性もありますが、「椎間板ヘルニア」などの、脊椎が原因だとすると、そう簡単にはいきません。そこで整形外科を得意とする先生の意見を、聞くことにしました。

その病院で診察してもらったところ、やはり、脊椎に原因があるようで、そこでしばらくレーザー治療を受けることになりました。今までは、お薬中心の治療でしたから、この新しい治療法で、機能が少しずつでも回復すると良いですね。

●2004年03月26日(金)
★今日のワンコ★

シェルティーのベーゼルちゃんです。7歳の女の子です。診察台の上で澄ましている所を撮りました。

●2004年03月25日(木)

★今日のニャンコ★

「昨日からなんとなく何時もの元気がないのですが・・」と2歳のオスの猫が来院しました。自由に外を出入りする猫なので、「怪我かなぁ」と思いながら体を触っていると、「あれまぁ、膀胱がパンパンだ」。

猫は昨日からオシッコが出ていない様です。石の様に硬く張った膀胱に触ります。オチンチンの先から細い管をいれて、排尿を試みますが、猫は嫌がって暴れるので、軽くガス麻酔を嗅がせて、猫には眠っていただき、膀胱の中のオシッコを抜きました。

膀胱炎による出血で、血の塊が尿道に詰まっていました。幸い来院されたのが早かったので、尿毒症に陥っていませんでしたから、処置が終ってお家に帰りました。もし、後1日来院が遅かったら、多分2〜3日は点滴のために入院する必要があったと思いますし、それより遅かったら、命に関わっていたかもしれません。

いつもペットを見ている方の、「ん?今日は何かおかしいぞ?」という感覚は、とても大切ですね。

●2004年03月24日(水)
★今日のワンコ★

マルチーズのアイちゃん、4歳の女の子です。頑張ってお耳の治療を受けていました。

●2004年03月23日(火)
★今日のニャンコ★

チンチラのチャマちゃんです。13歳の雌猫ですが、年より若く見えますね。まだ、元気一杯です。

●2004年03月22日(月)
★今日のワンコ★

昨日は、当院のシーズー犬「オバア」を海に連れて行きました。当院には、この他に雑種の大型犬「コテツ」と、シーズー犬の親子「モップ&ロク」が居ます。

海にはコテツが適任なのですが、彼は車に弱くて、すぐに酔ってしまいます。以前、潮干狩りに連れて行ったところ、海岸を走り回った後、何を思ったのか海の水をガブガブ飲んで、それを帰りの車中で全部噴き出して、とんでもない事になったので、今回はお留守番、モップ&ロクは、車は大好きなのですが、車中で二匹だけにすると、私を探して吼えまくるので、やはりお留守番・・

そこで白羽の矢がたったのが、オバアでした。車で連れ出すのは初めてだったので、少し心配しましたが、外出しても相変わらずマイペースで、海岸をお散歩した後は、車の中でグーグー、目が覚めて、お散歩してお水を飲んで、飼い主が遊んでいる間は、またグーグー・・。あまり暑くならないうちに、もう一回連れて行こうと思っていますが、本人が楽しかったのかどうかは判りませんね。

写真は、ヨークシャーテリアのメグちゃん、2ヶ月の女の子です。飼い主の方の懐に入っている所を、パチリと撮りました。少し、ビックリしていますね。

●2004年03月19日(金)

★今日のニャンコ★

腎不全で治療中の猫が旅立って行きました。

1週間ほど前に体調を崩して来院した猫ですが、検査の結果、腎臓が悪くなっていることが判りました。病気はかなり進行しているので、点滴で延命治療をします。事故や伝染病を除くと、多くの猫が,年を取ると「腎不全」で亡くなります。多分、体の中で腎臓が一番初めに悪くなるのでしょう。

ほとんど毎日来院していただいて、点滴をしていましたが、日増しに様態が悪くなって行きます。もう、今日か、明日かという状態です。

飼い主の方は、この週末にご旅行に行かれる予定です。留守中の猫のことを,とても心配していらっしゃいます。お留守の間は、当院でお預かりすることにしていましたが、猫は、ご家族の方が旅立たれたすぐ後に自宅で亡くなりました。

多分、ご家族の方は、「○○ちゃん、行ってくるからね。頑張ってね」と声をかけて、旅立たれたのでしょう。その時を待って、息を引き取ったことに、動物の生命の神秘さを感じます。

ご冥福をお祈りします。

●2004年03月18日(木)
★今日のワンコ★

今日はボクサーのボス君、3ヶ月目の男の子です。ボクサーというと、軍用犬の精悍なイメージがありますが、陽気な楽しいワンコです。なんとなくユーモラスな表情が、かわいいでしょう。

●2004年03月17日(水)
★今日のワンコ★

今日はオスのワンコの去勢手術でした。

去勢手術というのは、睾丸(いわゆるタマタマですね)を取り除く手術です。少しかわいそうな気もしますが、将来、オス犬特有のいくつかの病気の予防になるので、その子の子孫を残す予定がなければ、手術をお勧めしています。性格的にも温厚になり、子犬の性格のまま大きくなる様な感じです。但し、体型は少し太り気味になりますね。

豚や牛も、オスとして生まれてきたものの、ほとんどが去勢されています。去勢されていないのは、能力が飛びぬけてすぐれたオスだけで、多分何万頭に1頭でしょう。卵を産む鶏の場合は、まだ悲惨で、ヒヨコの時に雌雄選別で、生き残るのはメスだけですからね。人のオスでよかったなぁ。

写真は、柴犬のテツ君、2ヶ月目の男の子です。ダックスフンドやチワワが多い中で、久々の日本犬の登場です。日本男児の凛々しさみたいなものを感じますね。ワクチン接種で来院しました。

●2004年03月16日(火)

★今日のニャンコ★

10歳の雌猫が、陰部から膿が出ている、ということで来院しました。「子宮蓄膿症」という病気で、避妊手術を受けていない雌犬に見られる病気ですが、猫では比較的まれです。野良猫以外の雌猫は、そのほとんどが若いときに、手術を受けていますから、避妊していない雌猫がまだ多ければ、まれな病気ではないかもしれません。

手術以外に、完治させる方法はありませんが、猫の状態はあまり良くなさそうです。初めて来院した猫ですが、かなり痩せています。この病気になって経過が長いのかもしれません。とりあえずすぐには手術しないで、入院させて、点滴等で体調を整えてから、手術することにしました。

入院時に血液検査をすると、思ったほど悪い数値は出ていません。食事を与えると、ヨロヨロしながらも、パクパクと良く食べます。飼い主の方にお伺いすると、日ごろから痩せ気味の猫だそうです。日ごろ肥満気味の猫ばかり見ていますから、今日のニャンコが妙にやつれて見えたのかもしれません。

一晩点滴をして、元気も回復してきたので、卵巣と子宮の摘出手術を行いました。予想どうり、子宮の中は膿で充満していました。悪い部分を取り除いたので、あとは術後の経過を見守るだけです。

この手術をするたびに思うのですが、人では、盲腸が少し化膿しただけでも、七転八倒の苦しみだそうですが、子宮がこんなに化膿しても、犬や猫は痛くはないのでしょうかねぇ。ほんとに動物は強いですね。

●2004年03月15日(月)
★今日のワンコ★

今日はワンコの腫瘍の切除が3件続きました。

一件目は12歳の小型犬です。以前からあった腰のイボが大きくなってきたので、切除しました。良性の様ですが、これ以上大きくなると厄介なので、ワンコが元気なうちに手術することにしました。

二件目は7歳の中型犬ですが、「皮膚病になって、そこを掻くので出血しています」ということで来院されました。診察すると、皮膚の下に腫瘍が出来て、その表面が破れて火山のクレーターのように穴が開いて、そこからの出血でした。これは切除しないと治らないし、悪性腫瘍の疑いもあるので、少し大きめに切って取り除きました。

三件目は、夕方来院された14歳の中型犬で、やはりお腹に腫瘍がぶら下がって、少し出血しています。少し気の荒いワンコだったので、口輪をかけて診察しましたが、治療は切除以外にないことをお話すると、出来ればすぐにして欲しいというご希望だったので、急遽、切除手術をしました。

開業当時、子犬だったワンコ達も、だんだん高齢化してきて、これからも、この様な手術が増えてくることでしょう。

写真は、キャバリアのマロンちゃん、約2ヶ月目の女の子です.今日は健康診断で来院しました。慌しく仕事をしている中で、こんな子が来院すると、心が和みますね。


●2004年03月13日(土)

★今日のニャンコ★

今日は、予約なしの飛び込みの猫の避妊手術がありました。朝一番に来院された方で、「お庭にワナを仕掛けていたところ、メスの野良猫がつかまりましたぁ」と息せき切って、連れてこられました。

このワナが本格的なもので、猫が中に入って、餌が下がった袋を引っ張ると、ガシャンと入口がバネの力で閉まるようになっています。猫は「しまった!やられた!」と思ったのか、カゴの中でかなり暴れた形跡があります。まだ、目をランランと光らせて、今にも襲い掛かってきそうな気迫です。

幸いカゴの形が網目になっていますから、いつもの要領で、網目の隙間から、猫の一瞬の隙をついて、麻酔の注射を打ちます。念のために、何時もより少し多めに打ちますが、猫は気合がはいっているのか、フラフラしながらも、まだ逃げ出そうと暴れています。何時もでしたら、この状態で猫を引っ張り出して、透明なアクリルのケースに入れて、吸入麻酔を入れて(いわゆるガス室ですね)眠らせるのですが、今日のニャンコは、とても手をだせそうにありません。

これ以上注射の麻酔を追加するわけにもいかず、「はてどうしたものか」と考えた末、ワナが入る位の大きなビニール袋を探してきて、その中にワナごと猫を入れて、袋の入口から、麻酔ガスを入れて眠らせました。

通常の避妊手術ですと、麻酔の注射を打ってから、手術が終るまで、1時間程度ですが、今日のニャンコは3時間近くかかってしまいました。眠らせるまでにかなりの時間がかかりましたが、手術が終って麻酔を切ると、通常の猫の半分位の早さで目覚め、まだ朦朧としているのに、ウーウーと怒ってました。野生の猫は気合が違いますね。


●2004年03月12日(金)
★今日のワンコ★

前足を両方とも骨折して、手術のために他院をご紹介したワンコが、無事手術が終って今日退院したと、飼い主の方からご連絡をいただきました。手術を執刀した先生ともお話しましたが、両方同時に手術したので、時間がかかって大変だったそうです。最終的に完治するまでには、約3ヶ月ほどかかるそうです。活発な子ですから、飼い主の方の術後の看護が大変ですね。

写真は、ミニチュアダックスのラブちゃん、2ヶ月目の女の子です。女の子らしい優しいお顔です。ラブちゃんの視線の先には飼い主の方がいらっしゃいます。写真から「知らない人に抱っこされているんだけど、何とかしてよ!」というラブちゃんの不安な気持ちが伝わりますね。


●2004年03月11日(木)
★今日のワンコ★

パピヨンのモモちゃんです。遊んでいて足を痛めたということで来院しました。お話をお伺いしたときには、ヒヤリとしましたが、幸い骨折や脱臼などはありませんでした。椅子から飛び降りたり、抱っこしていて落っことしたりすると、大きな事故につながりますから、気をつけてくださいね。

●2004年03月10日(水)
★今日のワンコ★

ちょっとダンディなのは、ヨークシャーテリアのチーズ君です。5歳の男の子です。今日はワクチン接種で来院しました。

●2004年03月09日(火)
★今日のニャンコ★

暖かくなったせいか、ノミアレルギーで来院するニャンコが出てきました。ノミアレルギー性皮膚炎は、猫の背中やお腹にブツブツが出来る皮膚病です。特に尻尾の付け根から背中にかけて、たくさん出来ます。猫は痒いので体中を舐めて、イライラして機嫌が悪くなります。

ブツブツが出来た時は治療が必要ですが、予防するには、ノミ対策が大切です。毎年、春先から夏にかけて、ブツブツができるニャンコは、早めにノミ駆除薬(フロントライン)をつけて下さい。今年は、新製品も出ています。

写真は、トラちゃん、ノミの駆除で来院しました。写真では子猫みたいに見えますが、8歳の熟年女性です。

●2004年03月08日(月)
★今日のワンコ★

昨日の日曜日は、セミナーでした。会場には約350名の獣医師が集まって、各人が興味のある講座を熱心に聴講していました。大半が30代の若い獣医師達で、彼らの熱気に圧倒された一日でした。若い先生たちの診療に対する熱意は、良い刺激になります。新しい治療法を仕入れてきましたから、当院の治療に反映できるといいですね。

写真はチワワのココアちゃん、2ヶ月の男の子です。このお顔も診療の励みになりますね。

●2004年03月06日(土)

★今日のワンコ★

昨日、小型犬の骨折の治療で、ようやくギブスが取れて、治療が終了して、めでたし、めでたしと書きましたが、診療終了後の午後8時に、またもや交通事故で骨折した中型犬が来院しました。

いつもはお庭で飼われているワンコですが、風雪の中をお庭から飛び出して、事故にあった様です。昨夜のその時間は、春の嵐でカミナリが鳴っていましたから、その音に怯えて、飛び出してしまったのかもしれません。

前足を2本とも骨折していますし、折れ方も複雑なので、当院の手には負えないと判断し、整形外科が得意な先生をご紹介することにしました。先ほどその先生に、レントゲンを見ていただいたところ、手術を快諾していただけたので、週明け早々に、そちらの病院に搬送することにしました。それまでの間は当院に入院していますが、ワンコは両手?をギブスで固定されて、入院室でしょんぼりしています。日ごろは活発なワンコですから、「何で歩けないのかなぁ」と思っていることでしょうね。


●2004年03月05日(金)

★今日のワンコ★

約1ヶ月前に前足を骨折した小型犬の子犬のギブスが、今日取れました。ギブスで固定してから、1週間毎に異常がないことをレントゲンで確認しながら、徐々にギブスを小さくしていきました。その間、飼い主の方はワンコが走り回らないように、ゲージに閉じ込めて、「出してくれぇ〜」と騒ぐときには、抱っこしていただいてました。飼い主の方のご苦労も、大変だったと思います。

骨折した部分にゆっくりゆっくり骨が出来てきて、もうほとんど骨折した部分が判らない様になったので、今日で治療終了です。

骨折は、治療する獣医師よりも、治療後の看護が治癒に大きな影響を与えます。整形外科医がどんなに上手な手術をしても、その後、動物を暴れさせたりすると、治療が失敗することもあります。人の様に、「治るまでの1ヶ月間はベットでゆっくり寝ておいて下さいね」なんて、出来ませんからね。

●2004年03月04日(木)

★疫病の時代★

昨日「鳥インフルエンザ」の研修会に行ってきました。

鳥インフルエンザは鶏が感染すると、24時間で死亡するそうです。「高病原性型インフルエンザ」と表現されていますが、たった24時間で元気な鳥が急死する病気は、今までにはありませんでした。そのため、インフルエンザに感染した鶏を解剖してもほとんど病変はありませんが、特殊な検査をすると、ウイルスが全身に回っていることが判りました。一般的に、動物にウイルスが感染すると、そのウイルスが好む場所で増殖して、セキや発熱などの全身症状が現れるのですが、それが感染と同時にたった24時間で全身に回ってしまうというは、とても恐ろしいことです。

ウイルスが鶏から鶏に感染している間に、強毒なタイプに変異したのでしょう。鳥の病気が人に感染するようになったのも、突然変異によるものかもしれません。鶏はその生産効率を高めるために、1坪あたり数十羽と、高密度で飼育されています。野生の鳥がこの様な環境で生活することはありえません。密閉された環境でウイルスが感染すると、自然界では考えられない速さで、広がって、ウイルスの変異が起こるのかもしれません。

BSE(狂牛病)も、牛を速く大きくするために与えた牛や羊の肉骨粉が原因だと言われています。自然界では、草食獣の牛が牛を食べたり、羊を食べたりすることはありえませんから、やはりこれも自然の摂理には反しています。

BSEにしても鳥インフルエンザにしても、恐ろしい疫病ですが、ひょっとしたら、安定して食材を得るために、動物を自然の摂理に反した飼い方をした人間に対する、自然からの警告かもしれませんね。

●2004年03月03日(水)
★今日のワンコ★

ラッキーちゃんです。40日目の男の子です。昨日、飼い主の方の所にやって来ました。今日は健康診断で来院しました。もう少ししたらワクチン接種です。まだ少し不安そうですね。

●2004年03月02日(火)
★今日のニャンコ★

写真は、チビちゃん、約6ヶ月目の女の子です。風邪の治療で来院しました。診察券用の写真を撮るので、前足と首をつかまれて、あんまり楽しくなさそうなお顔ですね。

●2004年03月01日(月)

★今日のワンコ★

ブッシュ大統領の愛犬が14歳で亡くなったという記事を読みました。持病の発作がひどくなったので「安楽死」されたということです。日本ではペットの安楽死には、「冷たい」とか「人間味のない」とかいう暗いイメージがありますが、欧米では、治療の最後の選択肢の一つに「安楽死」が含まれています。

先日、年配の方の飼っている小型犬の具合が悪くなりました。以前から咳き込んでいたそうですが、だんだんセキがひどくなり、呼吸困難になりました。3日間ほど色々なお薬で治療しましたが、症状はあまり好転しません。飼い主の方は、犬が苦しむので、夜もほとんど眠っていないそうです。「もうそろそろ楽にしてあげようか」と思っているようです。

治療する側としては、「もう少し治療を続けたら、回復するのでは」という気持ちがありますが、飼い主の方の「少しでも楽にして・・」というご希望で、鎮静剤を投与しました。心臓が弱っている子には、あまり好ましいお薬ではありませんが、呼吸や心臓の動きが抑制されますし、沈静効果も現れるので、苦しがっていたワンコが楽になります。

このワンコはそれから数時間後にご自宅で亡くなりました。それまで苦しがっていたワンコは、注射を打った後から安静になって、静かに息を引き取ったそうです。「犬を楽にしていただいてて・・。」と飼い主の方がご挨拶にみえました。安楽死をしたわけではありませんが、いたずらに治療を延ばさないで、こんな処置の方法もあるのかなと考えさせられた事例でした。




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