2004年02月
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●2004年02月28日(土)

★今日のワンコ★

今日は、小型犬の歯石の処置をしました。

こちらのお宅には2匹のワンコがいますが、このうちの1匹の歯石を取って欲しいと、ご予約がありました。来院していただいて、口の中を見ると、今日ご予約が入ったワンコは、まだ若くて、あまり歯石も付着していません。しばらくは、ガーゼなどで歯を拭いてあげることで、対応できそうです。歯の処置は全身麻酔で行いますから、飼い主の方が思っている以上に、危険が伴うことをご説明して、今回はこの子の歯石の処置は見合わせることにしました。

もう一頭の同居犬も来院していて、この子は今日ワクチンを接種する予定だったのですが、歯を見てみると、この子の方がかなり歯石が付着して、歯周炎を起こしています。何本かは、抜歯した方が良い歯も見られます。年齢もこちらのワンコの方が高齢ですから、元気な内に麻酔をかけて、歯の処置をした方が、これから先を健康に過ごせそうです。

そこで、飼い主の方のご希望もあり、こちらのワンコの歯の処置をすることにしました。付き添い犬の方が処置されることになって、ワンコは何も判りませんが、人だったら「心の準備」が出来てなくて、ビックリしたことでしょうね。

●2004年02月27日(金)
★今日のワンコ★

写真は、トノ君、1歳の男の子です。家では、「殿」って呼ばれているのかな?

●2004年02月26日(木)

★今日のニャンコ★

先日、骨盤骨折の手術と避妊手術を同時に行ったニャンコが、抜糸のために来院しました。術後の経過は良好で、抜糸も無事に終わりましたが、尻尾の付け根あたりが、何やらジュクジュクしています。もしや、手術の傷口が化膿したのかと、ヒヤリとしましたが、傷の状態は問題ありません。

ジュクジュクしているあたりを詳しく調べると、やはり膿が出ています。膿は尻尾の内側から出ている様です。毛を刈ってみると、尻尾の内側の皮膚がボロボロになって、皮膚が化膿していました。骨盤骨折の手術をした時には、全然気が付かなかったのですが、事故の時に、尻尾も傷つけていた様です。多分、車にぶつかって、あわてて逃げたときに、尻尾を踏まれて、尻尾の皮がずりっと剥けてしまったのでしょう。

抜糸が終って、これで「完治」の予定だったニャンコは、再び傷の治療のために「入院」になりました。抜糸が終ったら、もとの野外生活に復帰の予定でしたが、現役復帰は、しばらく後になりそうですね。

●2004年02月25日(水)
★今日のワンコ★

写真は、ミニチュアダックスのいえやす君、2ヶ月の男の子です。立派なお名前ですね。

●2004年02月24日(火)
★今日のワンコ★

今日はハナちゃんです。2ヶ月目の女の子です。ハナちゃんのお父さんはマルチーズ、お母さんはシーズーです。きっと可愛いレディになるでしようね。

●2004年02月23日(月)

★今日のワンコ★

土曜日に交通事故で運び込まれたワンコが退院しました。事故直後は自力では起き上がれない程のダメージを受けていましたが、手術の翌朝から食事を食べるようになり、元気も回復したので、今日の退院となりました。頭部を強打した割りには、すごい回復力ですね。

実はこのワンコ、動物管理センターから飼い主の方の所に貰われて来た子で、あと一日遅かったら、処分されるところだったそうです。退院の時にお迎えに来た飼い主の方が、「これで2回命拾いしたね」とワンコに声をかけていたのが、印象的でした。これからは、元気で過ごせるといいですね。

●2004年02月21日(土)

★今日のワンコ★

交通事故のワンコが来院しました。土曜日の午前中は、時間帯によって込み合いますが、その最中に、「すみませーん。犬が今事故にあったんですが、診てくれますか?」と緊張した面持ちで、犬を車に乗せた方が来院されました。院内に緊張が走ります。病院は一瞬にして「救急病院25時」状態になります。気を利かせてくれて、「急ぎませんから、午後から出直します」と言ってくださる飼い主の方もいらっしゃいます。

交通事故の時は、怪我の程度の予想がつかないので大変です。出血が多くて悲惨な様相になっているワンコが、詳しく診てみると、外傷だけだったり、見た目はきれいなのに、膀胱破裂や脊髄の損傷で、大変なことになっていたりすることもあります。4本の足でしっかり踏ん張って歩いていたら、少なくとも四肢の骨折の心配はありませんから、少し安心します。

今日のワンコは、頭部、特に顔面を強打した様で、3箇所に深い傷があります。そこから出血していますから、凄惨な形相になっていますが、立たせてみると、4本足で少しふらつきながらも歩いていますから、骨折はなさそうです。連れてきた方は、飼い主の方ではなくて、ご近所の方です。顔見知りのワンコが目の前で事故にあったので、あわてて連れてきたのだそうです。このワンコいつもは繋いで飼っていますが、何かの拍子に鎖がはずれて、放れてしまった様です。

入院させて点滴をしながら様態を診ていましたが、事故のショックから回復して、近づくと尾を振る位まで元気になってきたので、麻酔をかけて、顔面の傷を縫合しました。

夕方近くなって、飼い主の方が来院されました。事故の知らせに驚いていましたが、ワンコは飼い主の方の顔を見ると、縫合されてフランケンシュタインの様になったお顔で、さかんに尻尾を振って喜んでいました。午後から出直して下さった方方も、ワンコが元気になったので、喜んで下さいました。ワンコは来週の始めには退院できそうです。


●2004年02月20日(金)

★今日のワンコ★

先日ここでご紹介した前足の骨にヒビが入った小型犬が、定期健診で来院しました。その後の経過は順調で、骨折した部分には、うっすらと骨が出来てきているのが、レントゲンで確認できるようになりました。

受傷後はしょんぼりしていたワンコも、傷の回復とともに元気一杯になって、ギブスの下に巻いている布は引っ張り出して噛み千切るし、ゲージの中でピョンピョン飛び跳ねるし、動きが激しいので、巻いているギブスがずれてくるし、飼い主の方は、「いやぁ〜、こんなにやんちゃだとは思いませんでした」と大変そうです。

予定では後2週間ほど、固定しておきたいのですが、ワンコがそれに耐えられるかなぁ。

●2004年02月19日(木)

★今日のニャンコ★

人の医療では、インフォームド・コンセントとか、セカンドオピニオンという言葉がよく使われます。前者は「患者さんに対する説明と同意」後者は「他の医師の意見を聞いてみる」という意味でしょう。

当院にも時々、他院で治療中の子が来院することがあります。今日も15歳のニャンコを連れた方が、来院しました。「他院で治療中ですが、治療方法に疑問があるので・・。」ということです。講習会や研究会を通じて、いつも病院間で情報交換をしていますから、動物病院の治療は、外科を除くと、病院間で治療方法にあまり大きな差はありません。

今日来院された方にも、治療方法はそう大きくは変わらないから、そのまま引き続いて主治医の先生に診てもらう方が良いことをお話しました。少し時間をかけて、病気の説明をしたので、納得していただいた様です。

難しい病気に関しては、当方からお願いして、その病気に詳しい先生に診てもらうこともありますし、飼い主の方からも、他の先生の意見が聞きたいというご希望があれば、いつでもご紹介しますので、遠慮なくご相談くださいね。

●2004年02月18日(水)
★今日のワンコ★

「心細いなぁ」って顔をして写っているのは、マリーちゃん、12歳女の子(熟女?)です。今日は健康相談で来院しました。写真で見るとおり、毛づやも良くて若々しいワンコでした。

●2004年02月17日(火)

★今日のワンコ★

昨日の続きです。

ギブスで固定して、ゲージに閉じ込めて4日目です。レントゲンで、骨折した部分がずれていないか、確認する日になりました。もし、ずれていたら、手術しなければなりません。以前、ギブスで固定して1週間後に来院していただいたら、骨折部がずれていたので、手術をしなければならなくなった事が、頭の隅をよぎります。

レントゲンを撮影して、フィルムを自動現像機に入れます。フイルムが現像されて出てくるまでの数分間が、とても長く感じられます。実は、この4日間、この事が気になって、寝不足が続いています。現像されたフィルムを見て「!」。

骨は、ずれていませんでした。骨折した時と同じ位置で、薄皮一枚でつながっていました。でも、まだ大丈夫という太鼓判は押せません。次の来院は1週間後です。1週間後に骨折した部分に骨が出来始めていたら、一安心です。

「頼むから、このまま上手くつながってくれよぉ」と祈りながら、再びギブスを巻いて、ワンコを飼い主の方に、お返ししました。今夜からは、少し安眠できそうです。

●2004年02月16日(月)

★今日のワンコ★

先週の続きです。

レントゲンを見ると、骨折した所は、完全に真っ二つに折れているわけではなくて、ヒビが入ったところが、骨の薄皮一枚でつながっている様に見えます。このままの状態で動かなければ、手術しないで済むかもしれません。若い犬ですから、回復も早いでしょう。

骨折の手術は、折れたところを、ピンやプレートで固定しますが、これは、骨が大きくずれたところを、この様な器材を用いて元のように戻す手術です。大きく切開して骨を露出して、ピンやプレートを入れるわけで、周囲の組織に対するダメージも大きく、生体のもっている自然治癒力には、あまり良い影響を与えません。

手術した場合のリスクを考えて、とりあえず、今回はギブス固定することにしました。骨折部位にギブスを巻いて、ワンコが動かない様に閉じ込めておくゲージをお貸ししました。そこら中を走り回っているワンコですから、ここ1週間はゲージから出さない様にお願いしました。3〜4日後にレントゲンを撮って、骨がずれていなければ、この方法で何とかなるかもしれません。ここ1週間のこの子の活動の制限が、前足の運命を左右します。

つづく・・



●2004年02月14日(土)

★今日のワンコ★

前足を痛めた4ヶ月令の小型犬が来院しました。つい先日、ワクチン接種で来院したばかりです。

ポメラニアンやチワワなどの超小型犬は、前足の骨がとても細いので、少し高い所から飛び降りたり、暴れているうちに強く打ったりすると、すぐに骨折してしまいます。「ガラスの骨」と言っても、過言ではありません。そのため、これらの小型犬がワクチン接種などで来院した時には、飼い主の方に、飛び降りたり、落っことしたり、乱暴に暴れさせたりしにように、しつこい位に話ます。

前足の骨折は、一般的には、手術で、骨を固定するプレートを入れますが、これらの小型犬は、骨が細いので、上手くいかないことが多いのです。上手くいかないと「癒合不全」と言って、骨がくっつかずに、足が曲がってしまったり、その足が使えずに一生3本足で生活することになります。ベテランの先生方もポメラニアンやパピヨンなどの小型犬の前足の骨折には、頭を悩ませます。

今回のワンコも、飼い主の方と暴れていたら、急に「キャン」と鳴いて、それから前足を上げているそうです。いやな予感がします。レントゲンを撮ってみると、細〜い骨にピシッとヒビが入って、骨折していました。もう目の前が真っ暗になりました。「あれだけ注意したのにぃ〜」とぼやいても、しかたがありません。

来週につづく・・

●2004年02月13日(金)

★今日のニャンコ★

今週の月曜日に骨盤の手術をした猫が、今日退院しました。

若いメスの猫ですから、出来れば避妊手術もいっしょにして欲しいと、飼い主の方は希望されていました。骨盤骨折の手術は結構時間がかかりますから、猫の体力も考えて、出来そうだったら、同時に手術して、無理だったら、日にちを空けて、ということで、猫を入院させました。

骨盤は、交通事故にあったと思われる怪我です。骨盤以外にも問題があるかもしれませんから、様子を見ていましたが、入院翌日から、バリバリと食事を食べるようになり、元気も回復したので、二つ同時に手術をしました。

背中の後ろのほうを切られて、骨盤を止めるボルトを入れられて、お腹を切られて、子宮と卵巣を切除されて、人で考えると「大手術」を同時に二つ受けた猫は、手術翌日から、またバリバリ食べて、2日目にはゲージから出すと、スタスタ歩いて、4日目に退院しました。ほんとに、動物(特に猫)は逞しいですね。

●2004年02月12日(木)
★今日のワンコ★

キャバリアのボニーちゃん、2ヶ月目の女の子です。ワクチン接種と健康診断で来院しました。「どうしてみんなで私を見ているの?」って顔が、あどけなくて可愛いですね。

●2004年02月10日(火)
★今日のワンコ★

今日は、糸を誤って食べてしまった猫の抜糸でした。手術後4日間ほど流動食を与えながら経過を見ていましたが、嘔吐もなくて食欲も回復したので、退院しました。退院して5日ほどですが、元々食欲が旺盛な猫でしたから、入院したときと比べて体重が1kgも増えていました。逞しい猫ですね。

写真はミニチュアダックスのショコラちゃん、3ヶ月目の男の子です。あどけない表情が、かわいいですね。

●2004年02月09日(月)
★今日のワンコ★

ほっぺたを怪我したワンコが来院しました。目の下がL字型にスッパリと切れています。いつもは繋いであるワンコですが、昨日脱走して、帰って来たら、怪我をしていたそうです。多分、脱走した時に、有刺鉄線か何かに引っ掛けたのでしょう。麻酔をかけて縫合しました。

今日は、猫の避妊手術&猫の骨折の手術&犬のほっぺの怪我の縫合と、当院は「外科病院」でした。動物病院は、その日によって、皮膚科になったり、耳鼻科になったり、内科になったりしますから、なかなか大変です。

写真はチェリーちゃん、2ヶ月目の男の子です。お母さんはミニチュアダックスだそうです。こんな子犬がたくさんやってくると、院内は保育園みたいになりますね。

●2004年02月07日(土)

★今日のニャンコ★

おうちで食事だけあげていた猫が、3日ほど留守をして帰って来ました。猫はいつもと比べて、なんとなく元気がなくて、座ったままあまり動こうとしません。食欲もない様です。この猫、いわゆる「半野良」状態で飼われているので警戒心が強くて、あまり他の人になつきません。

猫をあまり怯えさせないように注意しながら、「何もしないから、大丈夫だよ」と心の中で唱えながら、ソーとカゴから出します。猫が「ん??」と考えている間に、そそくさとレントゲンを撮りました。検査で骨盤を骨折していることが判りました。猫を入院させて観察して、骨折以外に健康状態に問題がなければ、来週始めに手術になります。

毎年かなりの数の猫が処分されているそうです。処分される猫の大半が生まれて間もない子猫だそうで、そのような可愛そうな猫を増やさないためにも、避妊や去勢手術をして、猫は外に出さないで室内で飼おうという動きがあります。室内で飼うと、伝染病や怪我の心配もないので、猫は長生きできます。

野生のままに太く短い生きるか、箱入り猫として長生きするか、どちらがいいかは「猫のみぞ知る」ですね。私が猫だったら、「太く短く」がいいかな?

●2004年02月06日(金)
★今日のワンコ★

クーちゃん、3ヶ月目の女の子です。今日は健康診断で来院しました。クーちゃんは、飼い主の方の会社に迷い込んで来たので、飼ってもらうことになりました。放浪生活が長かったのか、最初はかなり弱っていたそうですが、保護されて1週間で、随分元気になってました。これから、どんどん活発になることでしょうね。

●2004年02月05日(木)
★今日のワンコ★

今日は、ゴールデン・レト・リバーのゴンタくんです。ワクチンの接種で来院しました。ペローンと舌を出したお顔が可愛いですね。散歩の時にグイグイ引っ張るので、大変だそうです。

●2004年02月04日(水)
★今日のニャンコ★

今日は、チビちゃんです。4ヶ月目の男の子です。ワクチン接種での来院です。このお宅には、他にもニャンコが居ますが、チビちゃんが興味津々で寄って行くと、スタスタと逃げていってしまうそうです。仲良くなれるかな?

●2004年02月03日(火)

★今日のワンコ★

お産が近づいている小型犬が来院しました。そろそろ予定日ですが、今朝から元気がなくて、少し出血しています。

分娩が近づくと、食欲がなくなりますし、少量の出血が見られることもあります。とりあえず、お腹の赤ちゃんをエコーで検査します。出産が近づいて、エコーで胎児の状態を観察することは時々ありますが、今回は何となく様子が変です。心拍(心臓が打つ回数)も下がっていて、赤ちゃんに活力が感じられません。通常は複数の胎児が確認されますが、今回は1頭しか確認できません。

胎児の数はレントゲンの方がはっきりと分かります。レントゲンで確認すると、大きな赤ちゃんが1頭だけしか居ませんでした。母犬の大きさから考えて、難産が予想されましたし、胎児が弱ってきている様な気がしたので、急遽、帝王切開で赤ちゃんを取り出すことにしました。

お腹を開けて見ると、子宮がねじれていました。子宮捻転です。このまま陣痛が始まると、子宮は急激に収縮しますが、ねじれているために、胎児は産道に降りることができません。最悪の場合は、子宮破裂を起こして、母犬の命まで危険になります。

幸い、仮死状態で生まれた子犬も、しばらく介助すると無事に息を吹き返し、ピーピーと鳴き出しました。この声を聞くとホッとします。今まで重苦しい雰囲気だった診療室の中が、急に明るくなります。でも、手術が無事に終って、母犬が麻酔から覚めるまでは、まだ安心できません。

手術翌日に飼い主の方に、その後の状況をお伺いすると、母子ともに元気で、手術当日はボーとしていた母犬も、今日はしっかり子犬の面倒をみているそうです。めでたし、めでたし・・・

●2004年02月02日(月)

★今日のニャンコ★

土曜日の続きです。

突然の発病ですから、お腹の中で、何か重大なことが起こっている可能性があること。2日間の点滴でも、猫の状態は改善しませんから、このままの治療では、猫がだんだん弱って、死亡する可能性があること。などをお話して、検査のために開腹手術をしました。

お腹を開けて、お腹の中を注意深く観察していくと、小腸が引きつった様になっています。さらに注意深く触ってみると、何か細い糸のようなものが指先に触れます。腸を切開してその中を調べると、細い糸があります。糸は胃のほうから、小腸の下の方にまでつながっています。

今度は胃を切開すると、糸はさらに上の方につながっています。抜けないかと引っ張ってみると、麻酔を担当していたAHTが「先生、舌が動いています!」私が胃の中の糸をツンツンと引っ張ると、猫の舌も同じようにツンツンと動きます。「何じゃ、こりゃぁ」

注意深く舌の根元を観察すると、細い糸が舌の付け根に絡まっていました。糸の端が舌に絡まって、もう一方の端はどんどん腸の動きで下の方に運ばれることで、腸が引っ張られて、小腸がまるで「アコーデオン・カーテン」の様になっていました。

くしゃくしゃに折りたたまれた腸の中にピーンと張った糸があるので、無理に引っ張ると、腸を傷つける可能性があります。何箇所か腸を切開して、糸を取り出しました。一番先端の糸の端には草の様なものが絡まっていました。

上から入ってきた食べ物を、下に送り出すのは、自然な腸の動きですから、たまたまそこに糸が絡まったので、この様なことになったのでしょう。

すべての糸を取り除きましたが、胃から小腸にかけて、何箇所も切開しなければならないので、猫に与えるダメージはかなりのもにになりますし、糸で傷ついた腸の損傷が大きいと、回復は難しくなります。このニャンコが助かるかどうかは、これからの経過を見なければ判りませんが、少なくとも、外科手術をしなければ、このニャンコを助けることは出来なかったでしょう。

猫の飼い主の皆さん、「糸にご用心!」ですぞ。


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