2003年12月
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●2003年12月30日(火)
★今日のワンコ★

今年の診療も今日の午前中で終りのはずでしたが、「3日ほど前から、お尻のデキモノから出血してます」とオスのワンコが来院しました。なんでも、「年賀状書き」が忙しくて、連れてこられなかったのだそうです。

デキモノは「肛門腺腫」というもので、去勢手術を受けていない中高年のオス犬に時々見られるものです。幸い出血は止まっているようです。来春は5日からの診療ですが、それまでにまたポタポタと出血が始まると、困るので、急遽、大掃除の予定を変更して、切除手術を行いました。比較的短時間で手術は終わりました。その後、総出(3人!)で床にワックスをかけて、本日は終了しました。

毎年のことですが、1年を振り返ると、色んなことを思い出します。治療が上手くいって、喜んで元気になったペットと一緒に帰る飼い主の方の笑顔もあれば、不幸な結果になって、沈うつな表情の飼い主の方をお見送りすることもあります。少しでも多く方の笑顔が見られる様に、技術と知識の向上に努めたいと思います。良い年をお迎え下さい。

今年の最後を飾るのは、ソラ(空)ちゃんです。わんわん里親探しで、今の飼い主の方が里親さんになってくれました。天真爛漫な可愛い子でした。幸せになってね。

●2003年12月29日(月)
★今日のワンコ★

今年の診療も残すところ2日となりました。幸い重症患者はいないので、今年は静かに年末年始を迎えられるなぁと思っていた矢先、診療終了間際になって、身元不明の交通事故にあったワンコが、心優しい人によって運び込まれました。

高齢(推定年齢14〜16才)のオスの柴犬です。到津の西鉄ストアーの所に倒れていたそうです。顎を骨折しています。とりあえず入院させて治療していますが、今後のことは連れてきた方と相談することになると思います。

飼い主に心当たりのある方は、ご一報ください。青い首輪をしています。

●2003年12月27日(土)

★今日のワンコ★

「昨日から散歩にも喜んで行きたがらないし、何となく元気がない」ということで、オスのワンコが来院しました。まだ老け込む様な年齢ではありません。元気盛りの年です。

血液検査で貧血していることが判りました。貧血を起こす犬の病気が何種類か頭に浮かびます。寄生虫の感染、玉ねぎの中毒・・・。お腹が少し膨れているということなので、お腹の中をエコー検査してみると、お腹の中に液体が溜まってます。貧血していますから、お腹の中の液体は血液の可能性があります。これは大変なことです。出血が続くと、急激に様態が悪くなるかもしれません。

お腹の中の腫瘍からの出血が疑われましたので、万一のことを考えて、摘出手術が可能な病院をご紹介しました。その病院で検査を受けたところ、肝臓にいくつかの腫瘍があることが判りました。腫瘍の数が多いので、手術は無理だそうです。

出血が収まったのか、ワンコの様態は安定していますが、何時また出血が始まるか判りません。飼い主の方がとても可愛がっているワンコです。お薬による治療が主になりますが、このまま様態が安定することを願っています。

●2003年12月26日(金)
★今日のニャンコ★

「もう帰りたいよぉ〜」って外を見ているのは、オス猫のバルちゃん、10歳です。体重は約8kgもあります。8kgというと柴犬並の大きさです。待合室のこの子をチラリと見て診察室に入った私は、AHTから「次の子はワクチンです」って聞いたときに、犬のワクチンを準備しそうになりました。当院の「大きい猫ベスト3」に入ると思います。写真から大きさが判るかな?

●2003年12月25日(木)
★今日のワンコ★

ミニチュア・プードルのアンリーちゃんです。6歳の男の子です。「怖くて腰が抜けちゃったぁ」って感じのショットですね。

●2003年12月24日(水)

★今日のワンコ★

今日は休み明けで忙しい一日でした。

当院に初めて来院した方のワンコが検査の結果、子宮の病気にかっているのが分かったので、午後から緊急手術になりました。飼い主の方は、「お正月明けにでも来院しようか?」と思っていたそうですが、早く来ていただいて良かったです。手術を後10日も伸ばしていたらどうなっていたか・・。

今日はクリスマスイブですね。ワンコにとっては、「早く手術を受けさせて貰った」のが、プレゼントかな?明日には帰れそうですよ。


●2003年12月22日(月)
★今日のワンコ★

シーズー犬のあやちゃんです。2ヶ月の女の子です。ワクチン接種で来院しました。シーズー犬の子犬は久々の登場ですね。

●2003年12月20日(土)
★今日のワンコ★

フレンチ・ブルドッグのフエタちゃんです。5ヶ月目の男の子です。原産地はフランスですが、イギリスから小型のブルドッグを輸入して、フランスのテリア犬と交配させたのが、フレンチ・ブルドッグだそうです。こんな子が家に居たら、家庭が明るくなりそうですね。

●2003年12月19日(金)

★今日のワンコ達★

今日は寒い一日でした。こんな日に来院される方は少ないのですが、ワクチンをうったり、フィラリア症の子の腹水を抜いたりと、思いのほか(?)忙しい一日でした。年配の方に「寒くて大変でしたねぇ」とお話すると、「自分が具合が悪いのは我慢するけど、この子はしゃべれないし、かわいそうだから、寒い中を来たんですよ」というお返事が返ってきました。

明日も寒そうですよ。ワンちゃん達の具合が悪くならないといいですね。

●2003年12月18日(木)

★ペットの保険★

待合室から飼い主の方達の会話が聞こえてきます。
「お宅はどうされたんですかぁ?」
「子宮の病気になって手術したんですよぉ。今日が抜糸なんです」
「それは大変でしたねぇ。でも、良くなってよかったですね。ペットにも保険があればいいですよねぇ」

ペット保険というのは以前からありましたが、採算がとれないのか、加入する方が少ないのか、あまり広まってはいない様です。先日、猫のワクチンで来院された方が、「保険に加入するのに、ワクチン接種が義務付けられていたもので」と言われたので、少し気にしていたら、ペット保険を比較してるサイトがありました(http://www.kitakita.ne.jp/insurance/top.html)。

当院では高額医療の場合、飼い主の方と相談して「月賦」にすることもあるから、あまり「保険」は必要ないかな?

●2003年12月17日(水)
★今日のワンコ★

カメラを見てニッコリしている(?)のは、ゴン君です。3歳の男の子です。ワクチン接種で来院しました。とても元気そうでしたよ。

●2003年12月16日(火)

★今日のワンコ★

午後の診療が終り近くになって、「犬が怪我ししたんですが・・」というお電話を頂きました。詳細がわからなかったのでドキドキしながら待っていると、後ろ足を引きずって大型犬が来院しました。交通事故だそうです。

午前中に事故にあったそうで、足を怪我していますが、全身状態は大丈夫そうです。幸い骨折や脱臼などはありませんでしたので、麻酔をかけて怪我をした所を縫って、お帰ししました。

このワンコ、今までも事故に会いそうになったことが何回かあるそうです。散歩中にワンコを放すのは止めましょうね。先日も、10年以上も元気で過ごしていたワンコが、ちょっとした不注意で事故にあって、大きなハンディを背負うことになりました。

「不幸中の幸い」ということで、今回の事故がワンコと飼い主の方の薬になると良いんですが、「二度あることは三度ある」なんてことがない様に、お願いしますよ。

●2003年12月15日(月)
★今日のワンコ★

ヨークシャーテリアのカーラちゃん、2歳の女の子です。ワクチン接種のために来院しました。「気品あふれるお顔」かな?

●2003年12月13日(土)
★今日のワンコ★

毎月第二土曜日に北九州市動物管理センターで、ワンワン里親さがしが催されています。子犬が産まれて困っている方と、子犬が欲しい方が集まって、子犬の新しい飼い主の方を見つけるシステムです。市内の獣医師が持ちまわりで、新しく子犬の飼い主になった方に、飼い方や病気の予防などのご相談を受けていますが、今日は私の番でした。

午前10時から受付ですが、すでに沢山の方が集まっています。人気のあるワンコはくじ引きになるようです。12時に終了しますが、貰われなかったワンコが寂しそうに残っていました。残ったワンコは連れてきた方が、また引き取って帰るそうですが、「その後はどうなるのかなぁ」と少し気になりました。望まれない子犬を作らないためにも、避妊手術を受けましょうね。

写真は寄り添うワンコ達です。きっと兄弟かな。

●2003年12月12日(金)
★今日のニャンコ★

元気と食欲のないニャンコが来院しました。丸々としているので、栄養状態は良好の様です。頭の横が少し膨れて、そこに触れると痛がります。猫同士のケンカによる外傷のようです。しばらくお薬で様子をみますが、腫れが引かなければ、切開することになるでしょう。

猫の口の中や爪には細菌が付着しているので、噛まれると化膿します。人もすぐに消毒などの処置をしないと、噛まれた所が腫れあがって大変なことになりますから、傷口を水で洗ったらすぐ外科に行った方が良いでしょう。1年に1人位ですが、犬や猫に噛まれて、あわてて当院に来院する方がいらっしゃいます。とりあえず消毒だけしてあげて、近くの外科医院をご紹介していますが、後で冷静になって考えると、おかしいでしょうね。

写真はトラちゃん、3歳の男の子です。よそ見をしない様に、二人で捕まえています。

●2003年12月11日(木)
★今日のワンコ★

今日はポメラニアンのゴンちゃんです。10歳の男の子です。人の年齢に換算すると50代半ばですが、小型犬はいつまでも子犬みたいでカワイイですね。

●2003年12月10日(水)

★今日のワンコ★

今、体重40kg+αのワンコが入院中です。H動物病院で腫瘍の切除手術をしてもらって、術後、当院に搬送しました。当院の入院室は2階ですから、まだ麻酔が完全には覚めていないワンコを担架に乗せて、総動員(とは言っても、私を含めて3人ですが・・)でうんうん言いながら、入院室に運び上げました。

このワンコ、大人しい子ですが、狭い所に入るのが大嫌いな様で、治療後に入れようとすると「石」みたいに固まってしまって「いやだぁ〜」と抵抗します。何とか押し込んでも、今度は出ようとして、体重を武器に頭でぐいぐい押してきます。こちらも負けじと押し返し、まるで力比べの様です。

一日二回の力比べですが、術後の経過は良いので、明日には退院出来そうです。スポーツで体を鍛えていたのが、今回は役立ったなぁ。

●2003年12月09日(火)

★今日のワンコ★

目をショボショボするということで、シーズー犬が来院しました。目の方は少し傷がついていたので、目薬を処方しましたが、実はこのワンコ、かなりひどいアトピー性皮膚炎で来院していました。首からお腹までが真っ赤で、ポロポロと皮膚が剥がれて、強い痒みでした。それが、かなり良くなっています。

特にステロイドなどお薬はお出ししていませんでしたから、「随分良くなっていますねぇ。何か生活習慣の変化があったのですか?」とお尋ねすると、「体の下の方に病変が集中しているから、敷物を変えてみたらどうかって、センセイが言ったじゃないですかぁ!寝るときの敷物を綿製品に変えたら、少しずつ良くなってきましたよ」。「あれまぁ、私が言ったんだ。こりゃ失礼しました」。

カルテを見ると、7月のところにしっかり、「ベットのカゴの敷物の交換を指示」と書いてありました。なにはともあれ、治ってよかったね。

●2003年12月08日(月)

★今日のワンコ★

お尻にコブの出来た8歳のワンコが来院しました。犬や猫には「肛門腺」という分泌物を出す小さな袋が肛門の横に一対あります。興奮した時などに匂いの強い分泌物をピュっと出します。この腺の分泌が悪くなると、袋の中が化膿して膿がたまって腫れてくることがあります。

今日のワンコもそんな感じでしたが、コブを指で押さえてもあまり痛がりません。エコーで見ると液体が溜まっていたので吸引すると、膿ではなくて血液が混ざった液体でした。1週間程度お薬で経過を見ますが、薬に反応しなければ、腫瘍の疑いが強いので外科的な切除も考えなければなりません。

●2003年12月06日(土)
★今日のワンコ★

今日は、ゆずちゃんです。2ヶ月目の女の子です。ワクチン接種での来院です。カメラが怖かったのか、飼い主の方にピッタリと寄り添っていました。

●2003年12月05日(金)

★今日のニャンコ★

昨日避妊手術をうけるために入院したニャンコのお話です。

避妊はメス、去勢はオスですが、時々間違っている方がいるので、手術の時には必ず確認しています。間違うとオスのお腹を開けてしまう失態(この話、結構仲間内ではあるんですよ)を演じることになります。

今回も「なんとなく顔が男らしいなぁ」と思ったのですが、そーっと股間を触ってみると、オスにあるべきものがないので、安心してお預かりしました。

本日の手術の時も、「なんとなく男っぽいなぁ」と思いながらも、麻酔をかけて眠らせて、手術台の上に大の字に寝かせて、もう一度確認すると、「あれぇ〜?、この子、去勢手術を受けているオスだぁ!」去勢手術を受けているので、股間にオスにあるべきものがなかったのです。

飼い主の方によると、一ヶ月ほど前に迷い込んできて、後ろから見ても「タマ」がないので、すっかりメスだと思っていたそうです。

性別を間違って麻酔までかけたのは、初めてでしたが、一番ほっとしたのは、間違ってお腹を切られなかったニャンコ自身でしょうね。

●2003年12月04日(木)
★今日のニャンコ★

昨日の予想通り、今日は多忙な半日でした。

昨日様態の悪かったワンコが今日から入院することになり、ワクチンや手術後の傷の確認の子達が重なって、猫の避妊手術の問い合わせだけと思っていたら、その猫を連れた方が手術を受けるために突然来院されたり、同居しているワンコの父と娘がややこしいことになって、慌てふためいて来院したり、スタッフも休んでいるし、長くお待ちいただいた方には、本当に申し訳ありませんでした。

写真は、6ヶ月の雄猫のビビちゃんです。なかなかハンサムでしょう。

●2003年12月03日(水)
★今日のワンコ★

今日は忙しい一日でした。午前中に嘔吐が激しいワンコが来院しました。飼い主の方のお話やワンコの状態から、異物を間違って食べている疑いがあるので、バリウムを飲ませて、胃〜腸に異常がないか、時間ごとにレントゲンを撮って調べます。食べ過ぎとか悪い物を食べたとか言う場合は、点滴などの内科治療になりますが、異物の場合はお腹を切って取り出さなくてはなりません。そんなことになると大変なので、入院させて、ワンコの様子を見ながら慎重に調べます。

そうこうしているうちに、飛び込みでニャンコの避妊手術が入り、診療終了後の午後8時から、午後1番に来院された方のワンコの手術でした。今は、無事に一日が終って、ほっとしたところです。

明日は午後が休診日でスタッフも一人がお休みです。何も起こらないことを、心密かに願っています。

写真はキャバリアのアンリーちゃん、2ヶ月の男の子です。こんなワンコが来院すると、忙しい中で心が和みますね。

●2003年12月02日(火)

★今日のニャンコ★

今日は猫の避妊手術が重なった日でした。

その内の1頭は8歳のニャンコです。何でこの年齢まで手術をしなかったのかな?と不思議に思ってお伺いすると、「いつかしよう」と思っているうちに、この年齢になってしまったそうです。室内飼育の子ですが、強い発情が続くので、やっと思い切りがつきました。

お腹を開けて見るとビックリ!子宮は大きく膨らんで、中に透明な液体が貯留していました。子宮水腫という病気です。何回も発情を繰り返すうちに、このような病変が出来たのでしょう。外見上、猫は元気なのですが、将来病気になる可能性もありますから、手術を受けて正解でした。

今、猫の入院室は手術を受けた猫たちが、「イテテッ」て顔でゲージの中で大人しくしています。明日には、みんな退院です。

●2003年12月01日(月)
★今日のワンコ★

今日は、ゴールデン・レト・リバーのニコちゃん、2ヶ月目の女の子です。体重はすでに7kgもあります。ワクチン接種と健康診断で来院しました。最近は、チワワやミニチュアダックスの来院が多いので、G・レトリバーの子犬を見るのは久しぶりです。

写真で見るとおりの落ち着いたワンコでした。きっと将来は、大きくておとなしいワンコになるでしょうね。


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