2003年11月
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●2003年11月29日(土)

★今日のワンコ★

目を怪我したワンコが来院しました。怪我をしたのは1ヶ月ほど前です。片目が傷ついて、痛々しく飛び出しています。他県の病院で治療を受けていたそうですが、事情でこちらにやってきて、当院に来院しました。

犬や猫には目を保護する「瞬膜」という膜が目じりにあります。猫では体調が悪くなると、この膜が目じりから出てきて、目を半分ほど覆うことがあります。飼い主の方はびっくりして、「センセー、目が変になったぁ〜!」って来院されることもあります。

今日はその「瞬膜」を使って、いわゆる人口の「眼帯」をつくる処置をしました。この膜で目を覆って保護します。その間に目の傷が治癒するのを待ちます。時間が経過しているので、視力の回復は無理ですが、眼球の摘出だけは避けたいと思います。

●2003年11月28日(金)
★今日のワンコ★

今日は柴犬のモモちゃん、生後50日目の女の子です。今日はワクチンの前の健康診断で来院しました。小さな女の子にしっかり抱っこされていました。後3ヶ月もしたら、大きくなって、抱っこできなくなるでしょうね。きっといいお友達になれるでしょう。

●2003年11月27日(木)
★今日のワンコ★

最近チワワを飼う人が増えています。TVで人気が出たためだと思いますが、チワワやポメラニアンなどの超小型犬は、ソファーから飛び降りたり、少し大きな犬から乗られたりしただけで、骨折や脱臼などの事故につながりますから、注意してくださいね。

写真はチワワのミミちゃんです。1歳半の女の子です。治療の後なので少し不機嫌そうですね。

●2003年11月26日(水)
★今日のワンコ★

今日は雌犬の乳腺腫瘍の切除手術でした。13歳と、少し高齢だったので麻酔に気を使いましたが、無事に終わりました。昨日の子宮蓄膿症と今日の乳腺腫瘍の手術が、中年以降の雌犬で一番多い手術です。生後1年以内に避妊手術をすると乳腺腫瘍の発病がかなり低くなるという報告があります。将来子供を望まないのであれば、早めの手術をお勧めします。

写真はトム君、2ヶ月目の男の子です。私から抱えられてビックリしています。

●2003年11月25日(火)

★今日のワンコ★

今日はワンコの子宮蓄膿症の手術でした。ここでも何回かご紹介しましたが、子宮蓄膿症とは避妊手術を受けていない中高年の雌犬に見られる病気で、子宮の中に膿が溜まってくる病気です。午後1番の患者さんでしたが、「2週間ほど前からお腹が大きくなって・・」と10歳の小型犬を連れて来院しました。陰部から膿が出ていましたので、一目見て、蓄膿症に間違いないと思いましたが、お腹の膨らみ方が異常です。まるで、妊娠末期の様な膨らみ方です。

手術で細心の注意でお腹を開けてみると、予想通り膿でパンパンに膨らんだ子宮が飛び出してきました。体重が約3kg位の小型犬のお腹の中に、なんと1kg以上の膿が充満した子宮が入っていました。

病変はすごいのですが、思いのほか犬は元気で、今朝もごはんを食べたそうで、手術前も入院室でワンワンほえていました。手術も先ほど無事に終わり、術前の状態が良いので、短期間の入院で帰られるでしょう。

人では、盲腸が少し化膿しただけでも七転八倒の苦しみなのに、このワンコは痛くなかったのかなぁ。動物はたくましいですね。

●2003年11月22日(土)
★今日のニャンコ★

子猫のダイちゃんです。ダイちゃんは、サクラちゃん、ピピちゃんの三兄弟の一猫です。飼い主の方のところで生まれました。この中の一猫がお風呂に落ちたときに、お母さん猫が、急いで飼い主の方に知らせて、大事に至らなかったそうです。それから子猫がお風呂をのぞくと、落っこちないように後ろから首を引っ張るそうです。賢いお母さんニャンコですね。

●2003年11月21日(金)
★今日のニャンコ★

今日はひなたでのんびりしているニャンコです。当院の南側の診察台は、冬になると日当たりが良くなります。朝の暖かな日差しの中で「おお〜気持ちいいなぁ」と目を細めたところをパチリと撮りました。この後、私からブスリと注射を打たれて、じろりと睨んでいました。堂々としたニャンコでした。


●2003年11月20日(木)
★今日のニャンコ★

2歳の雄猫のダイスケ君です。名前のとおり、何をされても動じないで、診察台の上でのんびりくつろいでいました。飼い主の方にはよく甘えるそうです。

●2003年11月19日(水)

★今日のニャンコ★

尿石症の猫が来院しました。尿道に細かい砂が詰まって、オシッコが出なくなっています。丸一日出ていないので、かなり具合が悪くなっています。尿毒症の一歩手前です。

尿道の先から細い管を入れて尿道を開通させますが、猫はいやがって暴れるので、麻酔をかけて処置をしました。腎臓の機能が落ちているので、麻酔はあまり好ましくはないのですが、閉塞を解除しないと2〜3日で猫は死亡してしまうので、やむおえない処置です。

悪戦苦闘すること30分、やっと尿道に詰まった栓を取り除くことができました。猫は点滴中ですが、比較的早い時期に連れてきていただいたので、明日には帰れると思います。体質的な病気なので、再発防止には、食事療法が必要です。

●2003年11月18日(火)
★今日のニャンコ★

今日は1ヶ月前に骨折の手術をした子猫の足に入れていたピンを抜きました。骨の折れたところを2本のピンで止めたのですが、手術から1ヶ月が経って、骨が引っ付いたので、ピンを抜くことにしました。

大人の猫だと抜かないこともありますが、成長期の子猫ですから、将来、歩行の障害になってはいけないので、抜くことにしました。レントゲンには、はっきりと写っているのですが、1ヶ月間で骨が成長しているので、ピンを探し出すのが結構大変でした。無事に2本とも抜けましたから、後は順調に回復することを願うだけです。

写真は、花子ちゃん、なんと20歳です。写真でみるとおり、年の割には?若若しく見えますね。今日手術した子猫が20歳になった時、私は・・・・。あまり考えないでおきましょう。

●2003年11月17日(月)
★今日のワンコ★

秋田犬のみさきちゃん、3ヶ月目の女の子です。最近は小型犬の子犬が多いので、たまに大型犬を見るととても堂々を見えますね。

●2003年11月15日(土)
★今日のワンコ★

ポメラニアンのレオくんです。2ヶ月目の男の子です。レオくんはまだ目が開いていない頃に新しいおうちにやってきて、飼い主の方が哺乳瓶で一生懸命育てました。2ヶ月が経って、写真の様な丸々とした子犬に育ちました。今日はワクチン接種と健康診断での来院です。きっと、飼い主の方のことを「お母さん」と思っているでしょうね。写真は飼い主の方に抱っこされて、うっとりしているところです。

●2003年11月14日(金)
★今日のワンコ★

昨日の「今日の診察室」で獣医科領域の専門化が進んでいると書いたら、本日発売のYomiuri weekly(ヨミウリ ウイークリー)に「プロが推薦の専門ペット医」という記事が出ていました。以前から大学病院が一般開業医からの紹介症例を診療していましたが、最近は、個人でもアメリカで専門的な勉強をして帰国し、専門病院として、ホームドクターからの紹介症例のみを診療する病院が出てきました。

外科、歯科、神経疾患、皮膚病、循環器の他にも、問題行動を専門に治療する病院もあります。人でいう「心療内科」ですね。当院がお世話になっている、日田市の整形外科の専門病院も掲載されています。

写真は、ポメラニアンのサクラちゃん、9ヶ月目の女の子です。飼い主の方を見つめる仕草が愛くるしいですね。

●2003年11月13日(木)

★今日のワンコ★

昨夜は月一回の研究会でした。この1ヶ月間に来院した色々な症例を持ち寄って、みんなで検討します。獣医師が何人もいる大きな病院の院長から、当院のような小さなクリニックの獣医師まで10数人が集まります。その中のある先生が持参した症例です。

12歳のワンコの様子がなんとなくおかしくなって、時々、同じところをグルグル回ったり、飼い主が判らなくなる時があります。いつもというわけではないのですが、頻繁に起こるようになったので、大学病院で精密検査をしたところ「脳腫瘍」があることが、判りました。

以前でしたら、脳の中の腫瘍ですから「少しずつ病気は進行していくと思いますが、お薬で様子を見ながら介護していきましょうね」ということになっていましたが、この子は大学病院で切除手術を受けました。手術には7〜8時間かかったそうです。これから放射線療法が始まります。

獣医科領域も専門化が進んでいます。飼い主の方のペットを思いやる気持ちが、大きくなってきたということでしょうね。

●2003年11月12日(水)
★今日のニャンコ★

11月に入って猫の避妊手術が増えています。ニャンコたちが発情期を迎えたようです。寒空の下で、子孫繁栄のための激しいバドルが繰り広げられているのでしょうね。

写真はコグレちゃん、避妊手術での来院です。猫はなかなかカメラの方を向かないので、ベストショットの一枚です。

●2003年11月11日(火)
★今日のワンコ★

1歳の小型犬が来院しました。初めての方です。ワンコがお腹をこわしたそうです。「この子、体が弱くて病院通いばかりなんですよ」と飼い主の方は嘆いていらっしゃいます。1歳といえば元気盛りですから、「いったい何の病気なんですか?」とお伺いすると、胃腸疾患、心臓病etc・・・。

一見すると少し神経質な感じは受けますが、そんなに大きな病気を持っているようには見えません。何件かの病院で検査を受けているので、当院では特に検査はしませんでしたが、「犬は飼い主の方の不安な気持ちを敏感に察しますから、あまり神経質にならないで、天真爛漫に育ててくださいね」と話して、お帰ししました。

確かに生まれつきアレルギーなどの体質を持ったワンコは居ますが、育て方と飼い主の方の気持ち次第で、なんとかなりますから、のんびりやりましょうね。

写真は当院のワンコの「モップ」です。最近は年をとって耳が遠くなったので、雑音にも邪魔されないで、一日20時間は寝ています。少しのんびり育てすぎたかなぁ。

●2003年11月10日(月)

★番外編★

先週の土曜日は休診にさせていただきました。実は、高校の同窓会のお世話をしていました。今年が、年に一度の大同窓会をお世話する担当期で、1000人以上の同窓生の方が集まります。

地元での開催ですから、お客様の中には当院に来院している方もいらっしゃいます。当日は受付案内を担当していたのですが、「あ〜!先生、こんなとこに居たぁ。今日病院に行ったんですよぉ」って方に会場でお会いしました。

休診と知らずに来院された方には、ご迷惑をおかけしました。会場でお会いして、当院に来院されている方が大先輩だったりすると、照れくさいですね。

●2003年11月07日(金)

★今日のワンコ★

11月というのに暑い日が続いていますね。この暖かさが原因なのか、ノミのアレルギー性皮膚炎が続いています。ワンコがお尻のあたりを痒がったり、尻尾の付け根の毛が抜けてきたりししてきた時は、ノミに要注意です。特に室内で飼育されている犬や猫は、一年中ノミが見られることもあります。

先日もお知らせしましたが、明日の土曜日は休診です。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

●2003年11月06日(木)
★今日のワンコ★

MDのチョコちゃん、3ヶ月目の男の子です。先週末に飼い主の方のところに来たので、今日は健康診断で来院しました。この時期の子犬は、生活環境の変化で体調を崩すことがあるので、ゆっくり休ませてあげてくださいね。

●2003年11月05日(水)
★今日のワンコ★

雄のラブラドル・レトリバーが飼い主の方といっしょに来院しました。診察が終わって雑談の中で、「この子は甘えん坊で、一人で留守番も出来ないんですよ。少し寒いとコタツに入って来るし、寝るときはみんなで川の字で寝るんです」。

体重が30kg以上ある真っ黒の大型犬が、飼い主の方といっしょにコタツに入っていたり、「川の字」で寝ている姿を想像して、思わず笑ってしまいました。存在感が大きいでしょうねぇ。

写真は当院のワンコのモップとロクです。飼い主はまだ半袖で生活しているというのに、ワンコ達は朝の陽だまりでくつろいでいます。彼らのルーツが寒いチベットだとは、とても思えませんね。


●2003年11月04日(火)
★今日のワンコ★

チワワのメイちゃんです。今年の6月生まれの女の子です。かわいいですね。まだ体重は1kgありません。

休診のお知らせです。今週の金曜日の午後から土曜日は、ある会合の準備と受付で休診になります。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

●2003年11月01日(土)
★今日のワンコ★

キャバリアのチャッキーちゃん、2ヶ月目の男の子です。こちらのお宅には、ピレネー犬もいます。ピレネー犬の体重は約40kg、チャッキーちゃんは1.8kg、体重差約20倍です。チャッキーちゃんが大人になっても、体重差は10倍くらいあると思いますから、二匹で散歩したら、周りの注目を集めるでしょうね。


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