2003年08月
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●2003年08月30日(土)
★今日のワンコ★

昨夜は、月に一度の研究会でした。この1ヶ月間に自分の病院に持ち込まれた症例のなかで、他の先生方の意見を聞いてみたい症例や、新しい治療方法にチャレンジした症例などを、各自が持ち寄って検討します。他の先生方が悪戦苦闘しながら、動物の病気と闘っている姿をみると、勇気付けられます。

今日は、MDのラブちゃんです。2ヶ月目の女の子です。ワクチン接種で来院しました。少し眠たそうなお顔がカワイイですね。

●2003年08月29日(金)

★今日のワンコ★

8月23日の「今日の診察室」でご紹介したワンコが抜糸のために来院しました。治療は終わりましたが、退院のときはまだ自力で立つことができなかったので、気になっていました。

「今日は抜糸に来る日だなぁ。飼い主の方は介護に苦労してないかなぁ」と朝から気になっていましたが、バタバタと診療している間に忘れていました。

診療中にフッと待合室を見て、我が目を疑いました。なんと、あのワンコが、待合室で自力で立って診療の順番を待っていました。飼い主の方にお話をお伺いすると、毎朝、犬が集まる公園に連れて行くと、他の犬に興味があるのか、そろそろと自力で歩いて近寄って行くのだそうです。

当院では、前を支えてやっと立っていたワンコが、退院して4日後には自力で歩いていました。今度は、骨折したところが治るまでには、まだ時間がかかるので、あまり無理をさせないように、注意していただくことになりました。飼い主の方の看護のたまものですね。

●2003年08月28日(木)
★今日のワンコ★

今日はパピヨンのレオちゃん、2ヶ月目の男の子です。火曜日の「さくらちゃん」と比べるとお耳の毛が短いので、一見チワワの様に見えますね。一ヵ月後のワクチンの時には、お耳の毛は少し伸びているかな?

●2003年08月27日(水)

★今日のワンコ★

今日は高齢犬の手術が重なりました。

1頭は以前から予約が入っていた、オスのワンコの肛門の周囲に出来た腫瘍の切除です。去勢手術を受けていないオスのワンコは高齢になると、肛門周囲腺腫という腫瘍ができることがあります。急に大きくなって表面が破れて、放置すると悲惨な状況になるので、早い時期に切除する必要があります。

もう1頭はメスのワンコで、子宮の中が化膿して犬の具合が悪くなる子宮蓄膿症という病気でした。ワンコの状態がよければ、出来るだけ早い時期に手術で子宮を切除する必要があります。

子宮蓄膿症の手術が急に入ったので、当初予定していた腫瘍の切除手術を夜に回しました。間が悪い(?)ことに、こんな日に限って、夕方の診療が忙しく、手術が終わったのは、日付が変わる頃でした。

今日のワンコたちは共に14歳です。早く元気になって、長生きして欲しいですね。

●2003年08月26日(火)
★今日のワンコ★

パピヨンのサクラちゃんです。3ヶ月目の女の子です。パピヨンはフランス語で「蝶々」の意味ですが、小さな体に、蝶々の羽を思い出させる様な大きなお耳が特徴的です。

容姿から弱弱しいイメージがありますが、結構ヤンチャな、活発なワンコです。

●2003年08月25日(月)
★今日のワンコ★

今日はサリーちゃん、8歳の女の子です。セキが出るので来院
しました。検査で心臓が少し悪くなっているのがわかりました。これからは、病気の進行を抑える治療が主になります。キョトンとした顔がカワイイですね。病気と上手につきあっていきましょうね。

●2003年08月23日(土)

★今日のワンコ★

今月の上旬から交通事故で入院していたワンコが今日退院しました。体のダメージが大きかったので、点滴や流動食で体力の回復を待って、整形外科の専門病院で外科手術を受けました。明日からは、自宅でリハビリです。

病気の治療、特に外科手術などは、獣医師の技術が表に出がちですが、入院中の動物のお世話をするAHT(Animal Health Technician)や飼い主の方の愛情あふれる看護などが、病気の回復にはとても重要です。今日のワンコの飼い主の方も毎日面会にみえていましたから、闘病中のワンコにとっては、随分心強かったでしょうね。早く一人で歩けるようになるといいですね。

●2003年08月22日(金)

★今日のニャンコ★

「爪を切ってほしい」と猫が来院しました。ワクチン接種の時などに時々頼まれることがありますが、爪切りだけで来院する方は珍しいので、診てみると、これがすごい!

巻き爪の猫で、両足の爪がグルリと巻いて、何本かは肉球に突き刺さっています。猫は痛いので気が立っています。今にも爆発しそうです。猫のご機嫌を伺いながら切っていきますが、肉球に刺さっている爪を切ると、肉球の方から血がにじみ出てきます。

一本切る毎にガブリとくるので、一本切っては、サッと逃げます。そんな風にしながら、何とか切りましたが、後一本を残すところで、猫が我慢出来なくなって、プッツンしそうになってきたので、残りは次回ということになりました。刺さっていた爪はすべて切りましたから、当分は大丈夫でしょう。

処置が終わると、猫は恨みがましい顔をしていましたから、次回は麻酔が必要になるかもしれません。次回は爪が刺さる前に連れてきて欲しいですね。

●2003年08月21日(木)
★今日のワンコ★

チワワのナナちゃん、3ヶ月の女の子です。ワクチンの接種と健康診断で来院しました。こちらのお宅には、チワワで、2歳の男の子の「大ちゃん」も居ます。ナナちゃんは大ちゃんのおヨメさん候補です。仲良しだそうですから、2年位先には、赤ちゃんが生まれるかもしれませんね。楽しみですね。

●2003年08月20日(水)
★今日のニャンコ★

虚脱状態になって、ぐったりした高齢のニャンコが来院しました。体格も良くてガッチリしたオスのニャンコです。栄養状態は良いので、徐々に弱ってきたとは思えません。急な発病です。

実は、4ヶ月前もこのような状態で運び込まれて、入院して点滴をすると1日で元気になりました。前回は原因不明のまま緊急入院しましたが、今回は少し気持ちに余裕がありますから、血液検査をしました。

検査結果をみると、血糖値が異常に低いことがわかりました。そこで、ブドウ糖を点滴すると、間もなく起立できるようになりました。原因は低血糖でした。低血糖は栄養を十分に吸収できない小型犬の子犬に見られる病気です。なぜ、12歳の猫に低血糖がおこるのか判りませんが、とりあえず虚脱状態の原因は判ったので、一安心です。今後は血糖値の管理が必要ですね。

写真は、ルイちゃん、昨日のライナちゃんとは兄弟です。


●2003年08月19日(火)
★今日のワンコ★

今日はプードルのライナちゃんです。一回目のワクチン接種で来院しました。今年の6月生まれで兄弟は3匹です。もうすぐみんなと別れ別れになりますけど、ライナちゃんは、お母さんと一緒に生活します。よかったね。

大きな病気の診療が続くと、ライナちゃんのような子犬が来院するとほっとしますね。

●2003年08月18日(月)

★今日のワンコ達★

今日はとても忙しい一日でした。

酸素吸入が必要なほど様態の悪いワンコが2頭、残念なことにその内の1頭は亡くなってしまいました。夜は、当院の症例の整形外科手術で、大分の専門医の所に行かなければならないのに、フィラリアで腹水が溜まったワンコの処置に時間がかかり、刻一刻と出発の時間が迫ってきます。

専門医の病院には、手術のお手伝いや見学で福岡近辺の獣医師が集まって来ているはずです。そのため、ワクチンや皮膚病の治療など、急を要さない数人の方は、明日に回してもらいました。せっかく来院されているのに、恐縮でした。月曜日と土曜日は,時間帯によって大変混み合いますので、時間の余裕のある方は、その他の曜日にご来院下さい。その方が、私もゆっくり診れて安心です。

先ほど夜を徹した手術が無事に終わり、大分から帰ったところです。今、午前5時半です。大変だったけど、手術がうまくいってほっとしました。朝の診察時間が迫っているので「祝杯」というわけには、いきませんね。

●2003年08月16日(土)
★今日のニャンコ★

皮膚病のニャンコが来院しています。子猫ですが、カイセンというダニが媒介する病気で、現在治療中です。

週に一度の注射で治療していますが、治療を開始して3週間で随分良くなってきました。皮膚病の方が落ち着いてきたので、今日は検便をしてみると、2種類の寄生虫が感染していることが判りました。この子には耳ダニとノミも居たから、体の外で3種類、体の中で2種類の寄生虫を育てていたことになります。

それでも、ニャンコは下痢もせずに、食欲旺盛です。きっと生命力が強いのでしょうね。治療が完了したら、元気な健康優良猫になることでしょう。

写真はボアちゃんです。2ヶ月位かな。お耳の毛がチャームポイントです。

●2003年08月12日(火)
★今日のニャンコ★

「太ってて何が悪いのよん!」と振り向きざまにジロリとにらんでいるのは、ファビラスちゃん、6歳の熟女です。避妊手術後毎年1kgずつ体重が増えて、今では7.0kgになりました。当院のメス猫の部でベスト3に入るでしょう。

病院は、13,14,15日の午前中のみ診療しますが、「今日の診察室」は3日間お休みします。

●2003年08月11日(月)
★今日のワンコ★

ラッキーちゃん、2ヶ月目の女の子です。北九州市が主催する里親探しからやってきました。以前は里親さんが見つからないかわいそうなワンコが居ましたが、最近はワンコが不足気味で、里親さんになれない人が居るそうです。

ラッキーちゃんのあどけない顔を見ると、競争率が高いのも判る気がしますね。

●2003年08月09日(土)
★今日のニャンコ★

飼い主の方から安楽死の相談を受けることがあります。

安楽死の基準というのはありませんが、動物が自分自身でQRL(クオリティー オブ ライフ=生活の質です)を維持できなくなった時で、その子がいることで家族が不幸になったり、悲しい思いをしている時は、その対象になるんじゃないかと考えています。その動物が病気によって、耐え難い苦痛を感じていると思われるときは、私の方から、安楽死のお話をすることもあります。

動物たちには、ずっと元気でいて貰いたいですね。

写真はコロちゃん、6ヶ月目の男の子です。元気一杯でしたよ。

●2003年08月08日(金)
★今日のワンコ★

今日は台風が直撃かと思いましたが、病院近辺はあまりひどくはなかった様で、幸いでした。それでも時々強まる風雨に、カミナリが大嫌いな当院のロクちゃんは、いつドカーンとくるか、ビクビクしていました。怯えている姿もまたカワイイんですよね。ハハハ、親ばかですね。

写真は、シュナウザーのドンちゃん、2歳の男の子です。短いお耳が特徴的ですね。

●2003年08月07日(木)
★今日のワンコ★

台風が近づいて来てますね。梅雨の長雨の後は、台風の雨で、ジメジメした日が多いせいか、例年に比べてノミが原因の皮膚病が多い様です。ワンちゃんが尻尾の付け根あたりを痒がり出したら、ノミの感染が疑われます。

写真は柴犬のジョン君、1歳の男の子です。なかなか凛々しいお顔でしょう。

●2003年08月06日(水)

★今日のワンコ★

今日は16歳のワンコの歯の処置をしました。

以前から歯周炎と歯槽膿漏がひどかったのですが、心臓疾患があるうえに、肥満だったので、麻酔を見合わせていました。健康のためにも間食をやめてやせるようにお願いしていましたが、努力が実ってダイエット(8kg→5kg)に成功しました。

肥満の時と比べてワンコの健康状態が良くなって、血液検査も異常ありませんでしたから、思い切って歯の処置をすることにしました。歯槽膿漏のワンコは口の中のバイキンが健康な子に比べて多いので、それが日常的に口から体内に入ると、衛生的にもよくありません。

麻酔薬を選んで慎重に導入し、気管挿管して、モニターに出る数値に注意しながら、脈をあげる薬を投与したり、人工呼吸に切り替えたりしながら、処置を終えました。抜歯した歯は全部で17本でした。

若い子に比べると時間がかかりましたが、無事に麻酔からも覚めて、先ほど飼い主の方と帰りました。長年悩まされた歯槽膿漏から開放されて、ワンコもすっきりしたことでしょうね。

●2003年08月05日(火)

★今日のワンコ★

梅雨が明けて暑い日が続いています。ワンコの熱射病にご注意ください。当院で経験した事故ですが、
1、暑い日お庭に出していたワンコが、いつもは開いている柵が閉まっていて、日陰に入れなくて、熱中症になった。
2、ワンコを海に連れて行ったところ、日陰がなくて具合が悪くなった。
3、ワンコといっしょに帰省中、渋滞に巻き込まれて、車の中の温度が上がって具合が悪くなった。
4、ワンコを連れて車で知人の店に立ち寄ったところ、お店が忙しそうだったので手伝っていたら、車の中のワンコのことを忘れてしまった。

特にこの時期は海にワンコを連れて行って、熱中症を起こすことがあるので気をつけてくださいね。パグなどの短頭種は特に注意が必要です。夕方涼しくなっても、コンクリートはまだ熱く焼けているので、地面から20〜30cmのところを歩くワンコに、気をつけてあげてください。

●2003年08月04日(月)
★今日のニャンコ★

ショコラちゃん、約1ヶ月目の女の子です。飼い主の方が1ヶ月間哺乳瓶で育てました。スクスク育って、こんなに可愛いニャンコになりました。1ヵ月後がワクチン接種です。

人工保育で育てた子は、母乳をあまり飲んでいないので、お母さんに育てられた子に比べて、免疫力が弱いことがあります。病気に対する抵抗力がないので、ワクチンが終わるまでは、他の猫との接触は避けた方がいいでしょうね。

●2003年08月02日(土)
★今日のワンコ★

きょうは、Mダックスのネオちゃん、2ヶ月目の男の子です。ワクチン接種での来院です。看護婦さんに抱かれて、困った様なお顔がかわいいですね。

●2003年08月01日(金)

★今日のワンコ★

今日はワンコの去勢手術でした。

1歳のお庭で放し飼いの柴犬ですが、最近逃亡を企てて大変だそうです。ちょっとした塀の穴から脱走して、その穴を塞ぐとまた次の隙間を見つけて脱走、いたちごっこを続けていたら、昨日は、飼い主の方いわく「猿の様にはしごを駆け上って塀の上に上がり、下に駐車していた車の屋根に飛び降りて、脱走したそうです。

近くに発情中の雌犬でも居るんじゃないかということで、本日、去勢手術になりました。通常手術は予約制ですが、事情が事情だけに当日受付で手術しました。

ワンコには気の毒ですが、まだ若いので、長い目で見たら、成人病の予防にもなるし、かえって幸せかもしれませんね。


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