2003年06月
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●2003年06月30日(月)
★今日のワンコ★

「雨の日は眠いなぁ」とスヤスヤ寝ているのは、当院のワンコ、通称「オバア」です。アトピー性皮膚炎があるのですが、極力薬は使わずに、シャンプーと食事療法で、同じ病気の子たちの福音になればと、日夜頑張っています。

治療を開始して約一ヶ月です。減量には成功しましたが、皮膚病は今一歩です。それでも動きはとても軽くなりました。上がれなかった階段も、ひょこひょこと上れる様になったし、最初と比べると、生き生きしてきました。早く、この子に合うフードが見つかるといいですね。

●2003年06月28日(土)
★今日のワンコ★

今日はパグ犬の子供たちです。生後40日です。全部で5匹生まれました。子供たちはみんな元気ですくすく育ち、写真からもわかる様に、丸々とした健康優良児になりましたが、育てたお母さんの方は、すっかり細くなって、ヘロヘロになってました。

そろそろ離乳ですから、離乳したら、お母さんも元気復活するでしょう。子育てって大変ですね。

●2003年06月27日(金)
★今日のワンコ★

ジメジメした日が続き、ノミが原因の皮膚病で来院する子が増えています。

背中からお尻にかけてブツブツができる「粟粒性皮膚炎」(ブツブツが粟、アワの実に似ているから、この名前が付いています)、痒いので皮膚をなめたりかんだりして、皮膚がまっかっかになる「急性湿疹、別名Hot Spotホットスポット」(とても痒がるのでこの名前が付いています)などがあります。

ノミに弱い子は、ノミを駆除していないと、毎年この時期に、必ず皮膚病になります。ノミ駆除は、首の皮膚に滴下するタイプのお薬が主流になっています。一回の塗布で一ヶ月間効果が持続します。

写真はボブくん、9歳の男の子です。ワクチン接種で来院しました。


●2003年06月26日(木)
★今日のニャンコ★

今日は、キャンディちゃん、2歳の男の子です。ワクチン摂取で来院しました。キャンディちゃんは半年前に交通事故で大怪我をしましたが、今ではすっかり元気になり、外を遊びまわっているそうです。車に気をつけてね。

●2003年06月25日(水)

★今日のニャンコ★

今日はニャンコの抜歯でした。

口内炎と歯周炎がひどいニャンコで、口が痛くて食べられなくなるので、そのたびに注射を打っていましたが、膿の混じったヨダレが出て、その口で体をなめて毛づくろいをするので、手足がゴワゴワになっています。飼い主の方がきれいに拭いてあげてましたが、思い切って悪い歯を抜いてしまうことにしました。

麻酔をかけて口の奥を観察すると、奥の歯はほとんどぼろぼろになって、歯周炎を起こしていましたから、すべて抜歯しました。口内炎はまだ残っていますが、抜歯の傷が回復すると、口の中の衛生状態がかなり改善されると思います。

口内炎や歯周炎のひどいニャンコは、FIV(猫エイズ)が陽性のことがあります。FIVは噛まれることで感染することが多いので、猫は室内で飼った方が安全です。

●2003年06月24日(火)
★今日のワンコ★

今日は、シェルティのプリンちゃんです。2ヶ月目の女の子です。初めての病院が怖かったのか、飼い主の方に、しっかりしがみついていました。

●2003年06月23日(月)
★今日のニャンコ★

今日はペルシャ猫のフクちゃん、6ヶ月の男の子です。去勢手術を受けることになりました。まだ大人になりきっていないこの時期に去勢すると、お部屋のアッチコッチにおしっこをかけるマーキングの予防になります。

●2003年06月21日(土)
★昨日のワンコ★

「今日の午後、試験的にお腹を開けて調べよう」と決断した日の朝、「今日も食事を受け付けないだろうなぁ」と思いながら、何気なくお団子にしたドッグフードを口元に持っていくと「パクリ」!うわぁ、食べた!

検査のための開腹手術はとりあえず中止して、点滴をしながら様子を見ましたが、2日後から自分で食べるようになり、元気も回復したので、次の日、無事に退院しました。

「ここで無理してでも食べにゃ〜、腹を切られるぞぉ」って思ったわけではないと思いますが、無事に治ってなによりでした。このワンコ、いったいお庭で何を食べたんでしょうねぇ。

写真は、チワワのモカちゃん、体重はまだ900gです。バックの中からチョコンとお顔を出している姿が、とってもかわいかったですよ。

●2003年06月20日(金)

★今日のワンコ★

嘔吐するワンコが来院しました。朝ごはんを食べた後から急に吐き出して、一日中ゲーゲーいってるそうです。何時もは食欲旺盛な子なのですが、全然食べようとしません。

お庭に放されているワンコで、突然の発病ですから、何かを食べたのが原因だと思いますが、何を食べたのか判りません。

実はこのワンコ、以前石を食べてお腹を切って出したことがあります。今回も疑いましたが、レントゲンで石などは写っていません。ただしレントゲンには、布やゴム製品などは写りませんから、異物も否定できません。う〜ん、何食べたんだろう?

脱水が強いので点滴をしながら様子を見ていますが、2日しても様態は好転しません。バリウムを飲ませて、胃から腸にかけて異物を探ります。自分ひとりでは診断に苦しむので、他院に連れて行って複数の先生方の意見を伺います。いよいよ、大変になってきました。もう、試験的にお腹を開けてみるしかありません。タイミングが遅れると、取り返しのつかないことになります。決断の時です。


●2003年06月19日(木)

★今日の独り言★

ワンコやニャンコの具合が悪くなって、手術や入院治療する時、一番初めにする処置は、何だと思います?

それは「静脈の確保」です。腕の静脈に留置針という管を入れるのが、最初の処置です。外科の場合はここから導入用の麻酔薬を入れますし、手術中もここから点滴をしながら手術しています。万一、術中に突発的なことがあっても、静脈を確保していれば、ここから薬を入れることができます。

入院して内科的な治療の時は、点滴が主体になりますから、この管が動物の「命づな」です。ですから、動物に留置針が入ると、少しホッとします。大きな犬だとすんなり入りますが、手の曲がっている犬種や小型犬種は、入れるのに苦労します。

この2〜3年ミニチュアダックスを飼う方が多くて、短くて曲がった前足に留置針を入れるのに苦労していましたが、最近はチワワがブームで、幸いまだ留置針を入れなければならない症例は来ていませんが、戦々恐々としています。

最近、近いところが見難くなってきたし、将来に備えて、看護婦様に練習してもらおうかな?




●2003年06月18日(水)
★今日のワンコ★

今日はチワワのモネちゃん、3ヶ月目の女の子です。モネちゃんは少し大きくて、体重は1.6kgです。普通のワンコだと、3ヶ月で1.6kgは小さいほうですが、極小チワワばかり見ていると、モネちゃんが、とてもしっかりして見えます。個人的には、この位の大きさのチワワが安心して見れるのですが、チワワ人気はいつまで続くのかな?


●2003年06月17日(火)
★今日のワンコ★

今日はパグ犬の乳腺腫瘍の手術でした。

パグやブルドッグなどの短頭種の麻酔は、注意が必要です。特に日ごろからゼーゼーいってる子や、大イビキをかく子は、気管が押しつぶされているので、麻酔で眠らせた途端に、「呼吸停止」、そのままいくと「心停止」を起こすことがあります。
肥満気味の子は特に危険です。

そのため、麻酔が危険なので、手術をお断りすることもありますが、今日のワンコは血液検査にも異常なく、健康状態も良かったので、全身麻酔下で、腫瘍を切除しました。麻酔を切るとすぐに目覚めて、呼吸の抑制もなかったので、15分ほどで入院室に移しました。

短頭種を飼っている方は、将来に備えて、くれぐれも太らせないようにお願いしますね。「パグの麻酔」と聞いただけで、心臓がバクバク(パグパグ?)しますからね。

写真は、チワワのキキちゃん、生後50日目の女の子です。体重はなんと600g!、手のひらに乗るほどの大きさですが、元気いっぱい、食欲旺盛だそうです。早く大きくな〜れ!

●2003年06月16日(月)

★今日のワンコ★

口の中を気にしているワンコが来院しました。口の中にある「何か」を舌で押し出そうと、クチャクチャしているそうです。

飼い主の方といっしょに午前中、釣りに行ったそうで、釣り針でも引っかかっているんじゃないかと心配しています。口の中を見たいのですが、頑固に抵抗して、口を開けさせません。釣り針が引っかかっている様でもないので、少し様子を見ようかとも思いましたが、飼い主の方が希望するので、麻酔をかけるとになりました。

口の中の診なくてはならないので、マスクが使えないため気管内に麻酔用のチューブを入れなくてはいけません。結構オオゴトになりました。

麻酔をかけて、口の中からのどの奥までよーく観察すると、右下の歯の間に何か白いものが引っかかってます。飼い主の方に見てもらうと、アジの骨でした。焼いたアジをワンコに与えたそうで、その骨が歯の間に挟まったのでしょう。きっと、今日の釣りでアジが豊漁だったんでしょうね。

ワンコが気にしていたところを見ると、よほど不快だったのでしょう。人もワンコもいっしょですね。


●2003年06月14日(土)
★今日のニャンコ★

今日は、雌猫のチビちゃん、18歳の女の子です。ワクチン接種で来院しました。この年齢で、この美貌・・。秘訣を教えて欲しいくらいですね。

●2003年06月13日(金)

★今日のワンコ★

今日はワンコの避妊手術でした。

避妊手術は、生後1年以内にすることをお勧めしています。これ位の年齢だと、おなかの中の脂肪も少なくて、安全に手術できるからです。

今日のワンコは小柄な子でしたが、抱くと結構ズッシリとしていました。1年未満だし、少しくらい太っていて皮下脂肪があっても、おなかの中はスッキリしていることが多いのですが、今日の子は、結構おなかの中にも脂肪がついていました。

避妊手術をすると太ることが多く、子豚の様になってしまったコーギー犬を知っています。今日のワンコは明日退院ですが、しっかりダイエットメニューを考えなくてはいけませんね。

●2003年06月12日(木)
★今日のワンコ★

今日は、ワイヤー・フォックス・テリアのチロル君、2歳の男の子です。

「ワイヤー」と名がついているだけあって、硬い針金の様な毛で覆われています。当院では、この犬種はチロル君だけです。本には「頑固な性格」と書いてありましたが、チロル君は人懐っこそうで、頑固には見えませんでした。まだ若いからかな?後ろに少し見えているオジサンは、少し頑固かも???

●2003年06月11日(水)

★今日のニャンコ★

今日は、ニャンコの肩にできたコブを切除しました。ニャンコは8歳の男の子で、体重はなんと7.0kg!、小型の柴犬くらいある、でっかいニャンコです。でも、性格は大人しくて、鎮静剤を投与する前も投与後も、ほとんど様子が変わりません。

手術が終わって、麻酔を切った後も、もうすっかり覚めているはずなのに、手術台の上で目をパチクリしながら、横たわっています。一応念のために、保温に気をつけて、点滴をしながら、1時間ほど様子をみて、入院室に移しました。

コブは肩の筋肉にも入り込んでいましたから、筋肉の一部ごと切除しました。悪性、良性、今後の展開は、病理検査をしないと判りませんが、再発や転移の可能性を考えて、少し大きめに切除しました。

当院で3本の指に入る「大猫」ですから、元気でいて欲しいものです。


●2003年06月10日(火)
★今日のワンコ★

今日は、雌犬の乳腺腫瘍の手術でした。

以前から腫瘍には気づいていましたが、最近、急に大きくなったので、切除することにしました。

10日前に術前の健康診断をして、手術の予約を入れたときに比べて、また少し大きくなっている様です。そのため、当初の予定より、少し大きく切除することになりました。

急に大きくなる腫瘍には、栄養を送る血管が豊富ですから、出血箇所が多くて、止血が大変です。小さな出血は電気メスで、大きな血管は糸で縛って出血を止めていきます。

手術には、2時間半ほどかかりましたが、元気なワンコだったので、麻酔からはすぐに覚めました。今日一晩入院して、明日の午前中の退院です

写真は、シェルティのミラちゃん、6ヶ月の女の子です。なかなかの「美少女」だと思いませんか?

●2003年06月09日(月)

★今日のワンコ★

今日は12歳のワンコの歯石の除去と抜歯をしました。

歯科治療は全身麻酔下で行いますが、高齢な子を処置することが多いので、麻酔には気を使います。今日のワンコは3年前にも処置していますが、そのときは麻酔中に不整脈が出て、人工呼吸下での麻酔になりましたから、今日は十分注意して、麻酔を導入しました。

麻酔は気管に管(気管チューブ)を入れて維持しますが、チューブを入れる前の導入に使う麻酔薬は、前回と違う種類の薬を使いました。

処置はスムーズに行きましたが、麻酔からなかなか覚めません。通常でしたら、麻酔を切ると10分程度で頭を持ち上げるくらいには、回復しますが、今日のワンコは、覚醒が遅れています。不整脈も出始めました。ドキドキです。

万一に備えて、静脈に管を入れていましたから、そこから脈を安定させるお薬を投与して、点滴しながら体を刺激すると、間もなく目覚めました。先ほど、お迎えにみえて、飼い主の方と帰宅しましたが、ワンコはまだ少しフラフラしていました。多分、これがこの子の最後の麻酔になると思いますが、私の寿命も、10分程度縮まったかもしれません。高齢動物の麻酔は気を使いますね。

●2003年06月07日(土)

★今日のニャンコ★

今日はニャンコの歯の処置をしました。口の中から出血するということで、10歳くらいのニャンコが来院しました。なんとなく、下のあごが腫れています。口の中を観察すると、左下の歯茎に穴が開いて、そこから出血しています。

正面から見ると、下のあごが、ゆがんでいる様な・・・?猫は半分野良猫状態のニャンコですが、ひょっとしたら事故にあって下あごの骨を骨折して、ゆがんだまま、骨が引っ付いてしまったのかもしれません。

ゆがんだ下あごの歯茎に、上あごの犬歯が当たるので、歯茎が傷ついたのかもしれないということで、上の犬歯を少し短くしました。

骨が融ける原因としては、骨の腫瘍などもかんがえられますから、安心はできませんが、今日の処置で歯茎の傷が治癒してくれるかどうかは、もうしばらく様子を見ないと、なんともいえませんね。

●2003年06月06日(金)
★今日のニャンコ★

「ん?ここはどこじゃ」とキャリアからお顔を出しているのは、ジジちゃん。推定10歳くらいの男の子です。歯の処置で来院しました。

●2003年06月05日(木)
★今日のワンコ★

今日は、コマちゃん、8歳の男の子です。大人しい子で、頑張って治療を受けました。早く元気になるといいね。

●2003年06月04日(水)

★今日のワンコ★

昨夜散歩中に,よそのワンコにかまれた子が来院しました.

背中の傷は小さいのですが,皮膚の下が化膿しているようです.かわいそうですが,傷を少し広げて中を消毒して,化膿止めの処置をしました.

咬傷は傷口が小さいから,そのままにしておくと,数日してひどく化膿してくることがあります.痛いので,ワンコの元気がなくなります.あの固いワンコの皮膚に穴を開けるのですから,牙はすごいですね.何箇所もかまれると,命をおとすこともあります.

散歩の時には,くれぐれも放さないように,お願いしますね.

●2003年06月03日(火)
★今日のニャンコ★

今日はメイちゃん,1ヶ月くらいの男の子です.バスケットからお顔が出ているのが可愛かったのですが,なかなかシャッターチャンスが難しくて,この1枚が本日のナイスショットでした.

可愛さが伝わりますか?

●2003年06月02日(月)
★今日の訪問者★

今日は,近くの高校生が取材に来院しました.高1の生徒12〜13人がゾロゾロやって来ました.男子と女子ですが,活発に質問するのは女子生徒,モジモジしながら遠慮がちなのは,男子生徒です.「ほら,もっと元気出して!」と思わず,肩を叩きたくなります.さて,質問内容ですが・・

「この仕事のやりがいは何ですか?」
「ウーン,動物の病気を治して,皆さんが喜んでくれるとうれしいし..シドロモドロ..」

「この仕事で辛いことは?」
「ウーン,治療しても動物が思ったように回復しないときで..シドロモドロ..」

「この仕事に向く人は,どんな人ですか」
「学者肌の人より,優しい人が向いているとは思うけど,自分が優しいとは思えないし,シドロモドロ..」

なんてやり取りをしている時に,窓際から当院のネコの「外面のいい」竹が顔出します.「キャー,カワイイ!!」竹の登場とともに,インタビューは終了しました.ひょっとしたら,竹は飼い主の窮状を知って登場してくれたのかも,しれませんね.

写真は,MDのピィーちゃん,1歳の男の子です.少し小柄でカワイイダックスでした.



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