2003年03月
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●2003年03月31日(月)

★今日のニャンコ★

今日は外傷のニャンコたちが来院しました.胸の所に小さな穴が開いている子が1頭と,耳を引っかかれた子が1頭です.

胸の子は,数日前にケンカした傷が皮膚の下で化膿して,期が熟して皮膚の弱い所が破れて,膿が出終わった後の傷の様でした.化膿している時が一番痛いので,猫は元気がなくなりますが,排出するとすっきりするのか,元気が戻ってきます.

胸の子は中を消毒して,化膿止めの薬を入れておしまい,耳の子は傷が浅かったので,消毒だけしておしまいです.2頭とも化膿止めのお薬を貰って返りました.春になって,ニャンコの世界でも路地裏戦争が,勃発しているのでしょうね.

●2003年03月29日(土)

★今日のワンコ★

涙がなかなか止まらないワンコが来院しました.目元が涙でいつも濡れています.目薬の種類を変えて治療しますが,あまり芳しくありません.

目から鼻に抜ける「涙管」という細い管があります.生まれつきこの管が細い子は,余分な涙が鼻に抜けないで,目元にあふれてくることがあります.この子もそうかなぁと思いましたが,飼い主の方の希望もあって,目の診察を得意とする先生に診てもらったところ,逆まつげがあることが分かりました.特殊な拡大鏡で見てやっと分かったそうです.

定期的に逆まつげの処置で来院しているそうですが,随分流れる涙が少なくなりました.やはり,専門家に診察してもらう事は,大切ですね.

●2003年03月28日(金)

★今日のワンコ★

今日は秋田犬の避妊手術です.今週は大型犬の手術が続きます.今日のワンコも体重が30kg以上です.今日も一昨日に続き,ウンウン言いながら,術後のワンコを二階の入院室に上げました.

術前に投与した鎮静剤と術後の鎮痛剤が効いているので,ワンコは部屋で横になってじっとしていますが,先ほど外から「大丈夫かぁ〜」と声をかけると,尻尾だけ挙げて,ユラユラと振ってました.きっと「OKよぉ〜」て答えてたんでしょうね.

一晩休んで明日の朝には,すっかり元気になっていることでしょう.

●2003年03月27日(木)
★今日のワンコ★

今日は,ミニチュア・ダックスのクリちゃん,6ヶ月目の女の子です.健康診断で来院しました.ストロボが怖かったのか,なかなかこっちを向いてくれませんでした.もう少しで大人の仲間入りですね.


●2003年03月26日(水)

★今日のワンコ★

今日は雌のゴールデン・レトリバーの避妊手術でした.

先月末の発情の時に勝手に外出してしまって,数日して戻って来たそうです.外出中に交配した可能性もあるので,事が大きくならない内に,手術することにしました.

避妊手術は,お腹を切開して卵巣だけ,あるいは卵巣と子宮両方を摘出する手術です.今日のワンコは体重が30kgもある大型犬だったので,結構大変です.手術も大変ですが,当院の入院室は二階にあるので,麻酔から覚めかかった大型犬を抱きかかえて,入院室まで上げるのが,またオオゴトです.

麻酔がかかっていない子を抱き上げるのは,そうでもありませんが,麻酔がかかってデレーとなってる子は,重い重い,前後不覚に酔っ払った女性を家まで送り届けた経験のある人は,その重さが分かると思います.

年をとって体力がなくなったら,大型犬を搬送するリフトが必要になるかもしれませんね.

●2003年03月25日(火)

★今日のワンコ★

「うちの子,人が食べている物を欲しがるので,少しあげるとすぐお腹をこわすんですが,やはりドッグフードの方がいいんでしょうか?」

「そうですねぇ.ドライタイプのフードだと便が固まりますから,そっちを与えたらどうですか」

「でも,うちの子,ドッグフードだけじゃ食べないんですよねぇ.どうしたらいいですか?」

一日に一回は,飼い主の方と,肥満気味のワンコをはさんで,こんなやりとりをしています.ワンコが最初から自分で食事を選んでいるわけではないのですが,今や完全栄養食となったドッグフードも,飼い主の方には味気なく思えるんでしょうねぇ.

「全世界を見ると,我々人間だって一生同じ物を食べて,健康に暮らしている人たちがいますよ」と話すこともありますが,説得力には欠けてますね.言ってる本人が,美味しい物には,目がありませんからね.

●2003年03月24日(月)

★今日のワンコ★

今日はワンコの脱臼の手術でした.

お庭に放し飼いのワンコですが,人の出入りが多かったそうで,それに紛れて出て行ってしまいました.4〜5日して帰って来ましたが,元気が無くて,縁の下に入ってしまいました.しばらくして出て来ましたが,後ろ足を着いていないのに気付き,来院しました.

レントゲンで股関節を脱臼しているのが分かりました.出て行った時に事故にあったのでしょう.飼い主の方のお話から推測すると,事故から10日以上経過している様で,関節が脱臼した状態で固まっていたので,整復が大変でした.

外れた関節をウンウンと押したり引いたりしながら,何とか入れて(カクンと入った時は快感です),再脱臼しないようにピンで固定します.ワンコは2〜3週間は安静が必要です.実はこのワンコ,幼少の時にも前足を骨折したことがあります.足先には,まだピンが入っています.

女の子ですが,元々,そそっかしいワンコなのかなぁ.

●2003年03月22日(土)
★今日のニャンコ★

3月10,11日の「今日の診察室」でご紹介した「ワナ」にかかったニャンコ,形成した部分が化膿してしまって,毎日消毒と付け替えをしてましたが,今日最後の抜糸が終わって,退院の目処が立ちました.

経過は良好で,右の前足は少し短くなりましたが,日常生活には支障なさそうです.三食昼寝付き,完全看護で,入院時と比べて体重も増えてふっくらとして来ました.ただ,人に対する警戒心は変わらず,ドアを開けると写真の様なお顔で「フゥ〜」と威嚇してきます.

来週早々に退院です.ニャンコは,保護した方が柵を作って,お庭で飼ってくれることになりました.めでたしめでたし・・.

●2003年03月20日(木)
★今日のワンコ★

柴犬のコータ君,2ヶ月の男の子です.ワクチン接種での来院です.飼い主の方は,少し年配の男性の方です.柴犬(日本犬)は中年男性に人気があります.西郷隆盛氏が連れていたのも日本犬だし,「人生の辛酸」を知っている男性には,柴犬の様な凛々しい犬種が好まれるのでしょうね.西郷隆盛にミニチュア・ダックスやチワワは,似合いませんよね.

●2003年03月19日(水)

★今日のニャンコ★

下半身が不自由なオスの猫が来院しています.小さい頃の事故が原因で,後ろ足と排便排尿が不自由になってしまいました.完全な麻痺ではありませんが,飼い主の方の介護が必要です.飼い主の方はもう10年以上お世話をしています.

それでも日頃は元気なニャンコですが,今日は食欲がなくなったとのことで来院しました.いつもとはなんとなく様子が違うそうで,お世話している方は心配そうです.

診察すると,オシッコがうまく出ていない様で,お腹が張っています.少し年をとってきたので,一人でうまく出せなくなったのでしょう.細い管(カテーテル)を入れてオシッコを出してあげると,張っていたお腹がどんどん小さくなりました.幸い,尿道の閉塞はありませんでしたから,膀胱の中を洗って,沈殿物を取り除きました.

膀胱を洗っている途中でニャンコを見ると,目を細めてスヤスヤと眠っている様でした.スッキリしたんでしょうね.

●2003年03月18日(火)

★今日のニャンコ★

約1ヶ月前に交通事故で骨盤を骨折したニャンコが,やっと全快しました.

受傷直後はほとんど歩けませんでしたが,手術で骨盤を治療し,1週間ほどでヨロヨロと歩けるようになりました.前足の足先の傷が激しくて,皮膚や爪が一部欠損していました.何とか皮膚を寄せて縫合しましたが,やはり皮膚が足りず,一部が開いてしまいました.

再縫合はしないで,じっくりと皮膚が出来てくるのを待ちましたが,その間は消毒と化膿防止の治療になります.薬をつけても舐めてしまうと,何にもならないので,猫の首にエリザベスカラーという「エリマキトカゲ」の様な器具を装着して,せっせと消毒に励みました(励んだのは飼い主の方ですが..)

ジワリジワリと皮膚が出来てきて,今日無事にエリマキを外すことができました.椅子の上にも飛び上がれるようになったし,麻痺していたシッポもだいぶ動かせるようになりました.

猫自身の回復力と,飼い主の方の愛情あふれる看護の賜物ですね.

●2003年03月17日(月)
★今日のニャンコ★

今日はメイン・クーンのオーレ君,2歳の男の子です.メイン・クーンは米国が原産地で体重は,4〜10kg!(オーレ君は5kg),図鑑のプロフィールには「優しい大猫」と書いてありました.

人とは良い関係を築きますか,依存することはなく,自分で行動することを好む気品ある猫だそうです.

ちなみに,メークイン(May-Queen)は,英国が原産の馬鈴薯です.お間違えの無いように..

●2003年03月15日(土)

★最近の話題★

「近々,子供が生まれるのですが,ペットが居ても大丈夫でしょうか?」という相談を時々受けます.

犬や猫から人に感染する病気の代表的ものは,回虫などの寄生虫疾患やカビなどが原因の皮膚病です.小さなお子さんが居る場合は,動物病院で検便などペットの健康診断を受けることをお勧めします.

猫の結膜炎で,人にも感染する病原菌があることが最近報告されています.基本的には,一緒に居る動物たちが健康であることが大切ですね.

犬や猫の皮毛によるアレルギーの問題があります.犬や猫が一緒に居ると,子供が将来,気管支喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患にかかり易くなるというのが定説でしたが,最近,2歳位まで犬や猫を飼ったことのある幼児は将来,アレルギー疾患にかかりにくいという報告もあるようです.

当院に来院されている方の子供さんが,実家に里帰りするたびに,発熱したり顔がむくんだりするので不思議に思っていたら,犬のアレルギーだったそうです.

アレルギーの問題は,かかりつけの小児科の先生に相談する必要がありそうですね.

●2003年03月14日(金)

★今日のワンコ★

12歳のヨークシャーテリアの乳腺腫瘍の手術をしました.以前からあった胸の腫瘍が大きくなってきたのと,下の方の乳腺にも腫瘍が出来てきたので,思い切って切除することにしました.

麻酔も安定しており,手術も順調に終わったので,歯石の処置も同時に行いました.歯石を取って,悪い歯はすべて抜きましたから,お口の中がスッキリしました.これで,長年悩まされていた口臭ともお別れです.

乳腺の手術は,切除する範囲が広いと大きな傷になって,手術直後の傷を見ると飼い主の方はビックリしますが,動物の方は案外ピンピンしています.かえって,避妊手術の方がションボリしている時間が長い様です.

「おっぱいのコブがだんだん大きくなってきたが,ワンコは特に痛がったりしていないから・・・」とそのまま放置しないで,コブに気がついたら,早めに来院してくださいね.コブが小さいほど,手術は簡単に済みますからね.


●2003年03月13日(木)
★今日のワンコ★

チワワのチャッピーちゃん,昨年の12月生まれの女の子です.チャッピーちゃんのおうちには,もう一頭チワワがいます.楽しいでしょうね.

●2003年03月12日(水)
★今日のワンコ★

プードルのイブちゃんと日本犬のサクラちゃんです.今日は散歩の途中で,耳の治療のトラちゃんの付き添いで来院しましたが,病院が怖かったのか,イブちゃんはサクラちゃんにしっかりしがみついていました.

いつもイブちゃんはサクラちゃんにくっついているので,散歩の時,イブちゃんには,リードを着けなくても大丈夫だそうです.しがみつかれているサクラちゃんも,特に迷惑そうでもありませんでした.きっと二頭は仲良しなのでしょうね.

●2003年03月11日(火)

★昨日のニャンコ★

昨日の続きです.

連れてきた方は,「何かの縁で,裏庭に助けを求めてやってきた様な気がするので,治してやって下さい」とのことです.

ワナが食い込んだニャンコの前足は,かなりひどい状態です.切断された指先を取り除き,残った部分で足先を形成していきます.パットがなくなった部分を地面に着くと,その部分の皮膚が傷つくので,残っているパットが下に来る様に,足先を作っていきます.メス猫でしたから,今後のことも考えて,避妊手術も同時に行いました.

抜糸が終わるまで当院に入院することにしましたが,飼い猫のように人には馴れていませんから,消毒ひとつにしても大変です.でも,不思議なことに,ゲージの中で捕まえるまでは,カンカンに怒ってますが,一旦捕まると,大人しく治療を受けます.治してもらっているのがわかるのかなぁ.後10日ほど,ニャンコとの格闘が続きます.そのうち,心を開いてくれるかな?


●2003年03月10日(月)

★今日のニャンコ★

先週末のしぐれ模様の日にお電話がありました.「裏庭で猫の鳴き声がするので見に行ったら,時々食事を食べに来ている野良猫が,ワナにかかった様で,足に鎖が食い込んでますけど,どうしたらいいですか?」

「ワナ」なんて見たこともないので,「ワナをしかけた方に外し方を聞いて,外してあげたらどうですか?」とお答えしました.診療時間中だったので,お伺いするわけにもいかず,うまく捕獲できたら,連れて来ていただく事にしました.

診療しながらも,少し気になっていたのですが,終了時間が近くなった頃,「なんとか捕まりましたぁ」と,ご主人とお二人で猫を連れてみえました.猫を見てビックリ!ギザギザの入れ歯の様な形の鉄の歯が,前足にガッチリと噛み付いています.鉄の歯は錆びついていて,古い物の様です.

良く見ると構造が分かりましたから,指を挟まれない様に(挟まれたら多分,指切断です)注意しながら,ワナを外しました.猫は全く人に馴れていないので,目をランランとさせて怒り狂ってますから,麻酔を打って,処置しました.

続きは次回に書きますね.

●2003年03月08日(土)
★今日のワンコ★

今日はミニチュアダックスの兄弟です.今年の1月生まれで約2ヶ月目です.カメラを向けられて少しビックリしていました.もう少ししたら,ワクチンを打ちましょうね.

●2003年03月07日(金)
★今日のワンコ★

今日は柴犬のコテツ君,3ヶ月の男の子です.最近は,外国種の犬を飼う方が多いのですが,日本犬種では柴犬は一番人気ですね.日本犬は独立心が強く,少し気難しいところがあるので,人見知りしないように,しっかりしつけて下さいね.

●2003年03月06日(木)

★今日のワンコ★

膀胱結石のワンコが来院しました.血尿を時々起こすので調べたら,膀胱に大小の石があることが判りました.膀胱内の結石を除去しないことには,血尿は回復しません.

膀胱内の結石を取り除くには2つの方法があります.1つは手術で取り除く方法と,もう1つは尿を酸性化する食事を与えて,食事療法で石を溶かす方法です.2番目の方法は,石が尿の酸性化で溶けるタイプでなければ効果はありません.

オシッコの時に出てきた石を分析すると,溶けるタイプであることが分かったので,飼い主の方と相談して,食事療法で治療することにしました.治療開始から2ヶ月で約80%の石を溶かすことが出来ました.このワンコは雌でしたから,尿道が太くて短いので,小さくなった石がオシッコと一緒に出たのでしょう.

膀胱結石は,室内で飼われている肥満傾向のワンコに多いようです.運動不足と肥満が原因だとすると,ワンコの現代病の1つかもしれませんね.再発防止には,今後の食事管理が大切です.

●2003年03月05日(水)
★今日のワンコ★

今日はラブちゃん,3ヶ月の男の子です.今日はワクチン接種で来院しましたが,診察台の上でスヤスヤ寝てしまいました.穏やかな性格のワンコです.カメラのフラッシュで目覚めましたが,まだ眠そうな目をしていますね.

●2003年03月04日(火)

★今日のワンコ★

10才のオスのゴールデン・レトリバーが来院しました.下痢が続いたので病院で診てもらったところ,お腹の中に腫瘍があるので,摘出手術をした方が良いと言われたそうです.ワンコは息子さんが飼っていて,今預かっているので,意見を求めに当院に来院された様子です.

確かにエコー検査で,お腹の中に大きな塊がありますが,ワンコは元気は良くて,食欲もあって,下痢は治まってきているそうです.う〜ん,どうしたものか?

今現在,この腫瘍はワンコの健康に悪影響を与えてはいないようですが,将来は命にかかわるものになる可能性があること.摘出できれば,ワンコが健康なうちに手術で取ってしまった方が良いと思うが,お腹を開けてみたら,周囲の組織との癒着がひどくて取れない.ということも起こり得ることを,ご説明しました.

数日後に,ワンコは息子さんの所に戻りますが,主治医の先生とじっくり話し合って,飼い主の方とワンコに一番の方法を模索することになるでしょうね.私は,セカンドオピニオンの役目を果たせたかな?

●2003年03月03日(月)
★今日のニャンコ★

今日はひな祭りですね.写真は,アメリカン・ショートヘアーの「ホタル」ちゃん,2ヶ月目の女の子です.このお宅にはすでに男の子のアメショーがいます.ホタルちゃんは,お嫁さん候補です.来年のひな祭りの日には,かわいい姫が生まれているといいですね.

●2003年03月01日(土)
★今日のワンコ★

今日はパピヨンのキックちゃん,約2ヶ月目の男の子です.とても活発なキックちゃんは,神戸からやってきたそうです.長旅お疲れ様でした.今日はワクチンを接種しました.注射してもケロリとしていましたよ.


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