2003年01月
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●2003年01月31日(金)

★今日のニャンコ★

「猫の毛が抜けているんですけど..」と10才のニャンコが来院しました.診察すると,膝の内側の毛が楕円形に抜けています.皮膚の状態は良いので,皮膚病とは少し違う様です.抜け方がきれいなので,自分で舐めて抜いてしまった様です.

神経質な猫は,ストレスがかかると,執拗に体を舐めたり引っ掻いたりすることがあります.今日のニャンコは,少し若い猫と同居していますが,世代交代なのか,最近力関係が逆転して,今までくつろいでいた高い場所を若い猫に追われてしまったそうです.

ストレスがかかるのは人間の世界だけかと思っていましたが,ニャンコの世界も結構大変そうですね.出世競争で,部下に先を越された上司の気持ちかな?

●2003年01月30日(木)

★今日のワンコ★

おじいさんと娘さんが,小型犬を連れて来院されています.このワンコ,心臓が悪いので定期的に来院していますが,おじいさんと娘さんの関係が,とてもホノボノしているのです.ワンコは少し太っていて心臓に負担がかかるので,ダイエットをお願いしています.

「ほら,おじいちゃん,先生がいつも言ってるでしょう.○○にあんまりオヤツをやってはいけないって,また体重が増えているそうよ」と娘さんはニコニコしながら,おじいさんに話し掛けます.おじいさんは目をショボショボさせながら「うん,うん」と答えます.来院のたびに同じことが繰り返されます.

娘さんの優しい目はおじいさんに注がれ,おじいさんの優しい目はワンコに注がれています.ワンコはおじいさんの膝に抱かれて,気持ち良さそうに目を細めています.みんなの愛情と思いやりで,診察室がポカポカと暖かくなります.お部屋でワンコを可愛がっているおじいさんを,優しく見守っている娘さんの姿が目に浮かぶ様です.

優しい人々に囲まれて,ワンコが長生きすることを願っています.そのためには,やっぱりダイエットかな?



●2003年01月29日(水)
★今日のワンコ★

今日は,ゴールデンレトリバーの志庵ちゃん,3ヶ月目の男の子です.ワクチン接種で来院しました.フードをモリモリ食べるそうで,一ヵ月後の次のワクチンの時には,大きくなっていることでしょうね.

●2003年01月28日(火)

★今日のワンコ★

今日は寒かったですね.こんな日に来院する子は,容態の悪いことが多いので緊張します.

先日「吐くのですが・・」と5歳の小型犬が来院しました.「嘔吐」の原因は,ちょっとした胃のもたれから,伝染病,異物の誤飲,腎臓病や肝臓病などの内臓疾患etc..頭を悩ませることが多い疾患です.このワンコも診察台の上でもゲッゲッとやってます.「何か変わったものを食べてませんか?」としつこいくらいに飼い主の方にお伺いしますが,心当たりはないそうです.お腹も壊している様です.

幸いこのワンコは点滴治療で症状は治まって,2日間の入院で退院できました.異物を間違って食べた時は,お腹を開けて取り出さなければならなくなりますから大変です.先日ある研究会で,数日間嘔吐が続いて,点滴などの治療で良くならないので,「もうお腹を開けて調べる以外に方法はない」ってなった時に,お尻からコロンと「桃の種」が出て,すっかり良くなったお話を聞きました.

日頃から,ワンコが変なものを食べてしまわないように,飼い主の方が注意しておくことが大切ですね.

●2003年01月27日(月)
★今日のニャンコ★

「太っててどこが悪いのヨン!」とにらんでいるのは,メス猫のウメコちゃん,13歳の女の子です.7kgもあります.女の子では当院最高(最重?)かもしれません.この後,ピョンと飛び降りてスタスタと椅子の下に行ってしまいました.結構身軽です.そろそろダイエットが必要かな.

●2003年01月25日(土)

★今日のワンコ★

お腹にでっかいコブをぶら下げたメスの柴犬が来院しました.3年前に子宮の手術をしたワンコですが,その時は小さかったのでそのままにしておいたのですが,急に大きくなったということで来院しました.コブは大人の握りこぶしほどもあります.メス犬によく見られる乳腺腫瘍とも違う様です.指で根元を探るとお腹の筋肉に癒着している様で,なにやらイヤな感じです.

飼い主の方は切除を希望されているので,完全に取りきらなければ,部分切除になることをお断りして,手術しました.腫瘍の種類によっては内部に血管の豊富なものもありますし,急激に大きくなる腫瘍は,腫瘍に進入する血管も太くて豊富です.出血に注意しながら,「熟した桃」の薄皮をむくように,電気メスを使いながら,ゆっくりと周りの組織と切り離していきます.

手術をはじめて2時間後,最後の組織を切り離して,大きなコブはゴロリンと切り取ることができました.ホッとする瞬間です.あとは皮膚を縫い合わせるだけですから,少し肩の荷が下ります.腫瘍が大きな時は,縫い合わせる皮膚が足りなくて困ることもありますが,今回は大丈夫でした.

腫瘍は小さいほど取りやすいし,余裕があれば周りの組織も一緒に切り取りますから,再発も少ないと思います.体にコブが出てきたら早めに診せて下さいね.

●2003年01月24日(金)

★今日のニャンコ★

手術で一番多いのは,猫の避妊・去勢手術です.治療目的の手術とは違いますから,手術は予約制で行っています.避妊で2頭,去勢で3頭位が,手術時間内にゆっくり出来る頭数です.

手術は急を要しませんが,なるだけ飼い主の方の希望(例えば,発情がきてニャーゴ,ニャーゴうるさくて,受験勉強中の娘が集中できないって言ってるから,今日手術して欲しい,等々)に応じるようにしています.偶然が重なって,1日の頭数が4頭を越えると大変です.

手術セットは2セットしかありませんから,手術中に,次に使う器具を滅菌して,1頭が終わりそうになったら,次の子に麻酔を打って,麻酔にかかりそうな子と麻酔から覚めかかった子が,同じようにフラフラとして・・と,何やら「流れ作業」みたいになります.

それと,去勢がオスの手術,避妊がメスの手術ですが,ごれを取り違えている方がいます.「避妊手術をしてください」ということで,麻酔をかけて寝かせて仰向けにすると,股間に何やら付いていたり,ということが,1年に2〜3回あります.

長くやってると,色んなことがありますね.

●2003年01月23日(木)

★今日のワンコ★

「今日は朝から元気がないんですが・・」と,5歳の雄の中型犬が来院しました.診察台に上げようとすると,「ギャウ」と噛み付きそうになるし,グッタリしているわけでもないのですが,何時もとは様子が違うそうです.

年齢的にも元気盛りですから,外で飼われているワンコですし,外傷(他の犬から噛まれた等)を考えて,噛まれそうになるのを逃れながら体を触っていると,首のところにカサブタの様なものに触れました.

「はは〜ん,やっぱりどっかのワンコに噛まれたんだな」とさらに診察を進めると,傷は首の周りに細くつながっています.「なんか変な傷だなぁ」.その細い傷の下に何やら変な物が見えます.「あれぇ,輪ゴム!!」

2本の輪ゴムが首に巻いてあって,時間の経過で少しずつ皮膚に食い込んでいったのでしょう.首の下の方は結構大きな傷になっています.毛が深いので,輪ゴムに気付かなかったのでしょう.これ以上の処置は,ワンコの性格上無理なので,麻酔をかけて消毒の処置をしました.

小さなお子さんのいるご家庭などで,たまに起こる事故です.輪ゴムを巻いたことを忘れてしまうのでしょうね.ワンコはとんだ災難でしたね.

●2003年01月22日(水)
★昨日のワンコ★

お尻に腫瘍ができた昨日のワンコの続きです.

腫瘍は直腸のすぐ左下で,指で深さを探ってみると3cmほど奥まで入り込んでいる様です.手術で腫瘍だけコロリンと取れれば問題ありませんが,直腸の壁に癒着していたら,腸の部分切除も考えて手術に臨まなくてはいけません.

この部分の手術の経験が豊富な先生に相談すると,「そこの腫瘍は大きくなるのが早いので,早く手術した方がいいよぉ」ということなので,その先生に執刀してもらうことにしました.今回の手術では,助手が私です.いつも私の助手をしてくれるスタッフの緊張感がわかります.

腫瘍は肛門の筋肉にまで進入していましたので,肛門を半分切除しなければなりませんでした.そのために肛門が少し狭くなりました.ワンコは,排便に問題がなければ退院ですが,現在経過観察中です.

目をパチクリしているのは,入院中のワンコです.ウンチがちゃんと出て,早く帰れるといいね.

●2003年01月21日(火)
★今日のワンコ★

お尻の横,肛門の左下がぷっくりと腫れた12歳のメスのポメラニアンが来院しました.丁度肛門腺のある場所なので,肛門腺が化膿して腫れたのだろうと治療していました.

ワンコやニャンコの肛門の横には,「肛門腺」という匂いを分泌する袋があって,興奮した時などに,「ピッ」ときつい匂いの液体を分泌します.ここに分泌液がたまってくると,不快なのか,ワンコはお尻をスリスリと擦って歩いたり,ここの部分が化膿して腫れてきたりします.

ところが,このワンコ,治療しても良くなりません.肛門腺が化膿したときは,腫れた所をちょこっと切開すると,膿がドロリンと出てきますが,このワンコは腫れに変化はありません.レントゲンで検査すると,腫瘍の疑いが出てきました.腫瘍の場合は手術で切除しないと,だんだん大きくなると,ウンチが出にくくなって,ワンコが可愛そうです.さてどうしたものか?

写真は,シーズー犬のナオちゃん,7歳の女の子です.カワイイお顔してますが,気の強〜い姫だそうです.ショートヘアーでかわいいカットですね.飼い主の方のオリジナルスタイルです.

●2003年01月20日(月)
★今日のワンコ★

今日は,スヌーピーちゃん,3ヶ月目の男の子です.ワクチンと健康診断で来院しました.スヌーピーちゃんは,ビーグル犬のミックスです.とても人懐っこくて,ワクチン準備をしていると,足にじゃれついてました.遊んで欲しかったのでしょうね.

●2003年01月18日(土)

★今日のワンコ★

今日はワンコの歯石の処置が2頭重なりました.

ワンコは,「はい,口をアーンと開けて,少ししみますけどすぐに終りますから,じっとしといて下さいね」って訳にはいきません.全身麻酔下での処置になります.ガス麻酔を使いますが,マスクでは口が開きませんから,気管に管を入れる「気管内挿管」での処置になります.挿管すると,歯石を取る機械から出るお水が気管に入るのも防げますから,安心です.

スケラーという機械で水を出しながら歯石を取っていきますが,大きな茶褐色の歯石がボコッと取れて,下から真っ白な歯が出てくるのが,快感です.1頭は上の歯の根っこが炎症を起こして,ほっぺが腫れたので,奥歯の抜歯もしました.結構大きな歯だから大変です.ワンコは寝てますから,思い切ってゴリゴリできますが,局所麻酔で患者さんの顔を間近で見ながら処置をする歯医者さんは,大変だろうなぁと思います.

先ほど2頭とも元気に帰って行きましたが,4本も抜歯されたワンコは,きっと痛いんだろうなぁと少し気の毒になりました.小さな頃から,硬いドライフードを食べさせて,歯磨き(布で拭くだけでOKです)の習慣をつけることが,歯を丈夫にするコツですね.

●2003年01月17日(金)

★今日のニャンコ★

連休明けの14日に一匹のオスのニャンコが来院しました.一見してスゴーク容態が悪そうです.体は痩せこけて,毛づやも悪く,引っ張った皮膚が戻らないほどに脱水しています.口からは,ネバネバしたヨダレが出て,それが手足に付いてゴワゴワになっています.食欲も全く無くて,体温も下がってグッタリしています.

お話をお伺いすると,実は預かっていたニャンコですが,行方不明になって,1ヵ月後に帰宅した時は,この状態だったそうです.血液検査でも重度の貧血,脱水などが見られます.伝染病の疑いもあり,入院して点滴治療をすることにしましたが,死亡する可能性もかなり高いことをお断りして,お預かりしました.

(入院1日目)
グッタリのびているが,朝スポイトで食事を与えると少し食べる.夕食は朝よりも積極的にスポイトから食べる.
(2日目)
元気はまだないが,流動食を食器から食べる.
(3日目)
食事の準備をしていると,後ろからニャオーと要求するほど回復したが,治療しようと手をだすとフーと威嚇して,反抗的になる.恩知らずなヤツだと思う.
(4日目)
一般食をバリバリ食べて,撫でてやるとゴロゴロ言って擦り寄ってくる.昨日とは一転して,獣医さんの有難味を分かっているいいヤツだと思う.

ということで,明日無事に退院となりました.これくらい治療に反応すると,うれしいですね.病名は「栄養失調による衰弱」でした.


●2003年01月16日(木)
★今日のワンコ★

今日は,ピレニアン・マウンテン・ドッグ(グレート・ピレネーズ)のマッシュちゃん,2ヶ月の男の子です.体重は,なんと10kgもあります.「とっても大きな赤ちゃんワンコ」て感じです.大人になったら,5〜60kgのワンコになるでしょうね.将来が楽しみですけど,「このまま大きくならなければいいのになぁ」って思うのは,私だけかな?ほんとに,「ぬいぐるみ」みたいですよ.

●2003年01月15日(水)

★今日のワンコ★

手術が終わってお返しする時は,傷口を気にして舐めたり噛んだりして,糸を取ってしまわないように,エイリザベスカラーという,いわゆるエリマキトカゲの様な輪ッカを首に着けて帰ってもらいます.ところが,歩くときなどに,このカラーがあっちこっちぶつかって不自由なので,はずしてしまう飼い主の方がいます.

今日のワンコも去勢手術の抜糸をしようと傷口を覗き込むと,3針縫ったはずの糸が1針しかなくて,2つは自分で抜糸していました.先日も,手術した翌日に「自分で糸と抜いちゃったみたいなんですけどぉ」と連絡があって,来院していただくと,3針縫った糸の1つはすでに無くて,もうひとつは糸の端がビロ〜ンと伸びていました.「食事の時などにカラーが邪魔だったら,目が行き届く時は外してもいいけど,また着けておいてくださいね」とお願いしていましたが,一旦外して次に着けようとすると,ワンコが反抗してダメだったそうです.

幸い2頭とも傷口は無事だったので,大丈夫でしたが,次からは「ご自分でワンコに装着できる自信があれば,外しても結構ですよ」と言うことにしましょうね.

●2003年01月14日(火)

★今日のワンコ★

胸に小ぶりのナスの様なコブをぶら下げた13歳のじいちやんワンコが来院しました.小ナスは以前からぶら下がっていたそうで,最近少し大きくなったのと,大きくなって気になったのか,自分でかじって表面が破れて出血したので来院しました.このお宅には他に2頭のワンコがいますが,みんなで気にしてかじるので,表面の皮が破れてボロボロになっています.

手術で切除しますが,小ナスは約1cmほどの茎で胸の皮膚にぶら下がっています.ワンコが大人しければ局所麻酔だけで,表面を消毒して,電気メスでエイッて切れば,すぐに取れそうです.ワンコは高齢ですから,全身麻酔だと,麻酔の影響が心配です.さて,どうしたものか・・

ワンコに与えるストレスを考えて,全身麻酔で眠らせて切除することにしました.小ナスの茎は小さかったのですが,内部に結構大きな血管があって,しっかり縛る必要がありましたから,全身麻酔で正解でした.午後には別の手術の予定が入っていましたから,午前中に処置しましたが,お昼前に飼い主の方がお迎えにみえて,車に乗って元気に帰って行きました.


●2003年01月11日(土)
★今日のワンコ★

今日のニューフェイスは,ミニチュアダックス(MD)のアリスちゃん,2ヶ月の女の子です.ワクチン接種での来院です.最近,ここでご紹介するニューフェイスのワンコはMDが多いですね.MDは他の犬種に比べて胴が長いので,他と比べて脊椎疾患が多いようですから,くれぐれも肥満には気をつけて下さいね.10年後に車椅子に乗ったMDがウロウロしている光景なんて,見たくありませんものね.

●2003年01月10日(金)

★講習会情報★
今日は先日受講した講習会のお話です.

(ニャンコのお話)
猫の風邪は一般的にはウイルスが原因で,それに細菌が二次感染して病態が悪くなりますが,細菌の他にクラミジアという微生物も悪さをしてることが分かりました.特に治り難い結膜炎の原因になります.

人に感染するクラミジアとは種類が異なりますが,猫の結膜炎を触った手で目をこすると,人にも感染することがあるそうですから,注意が必要ですね.クラミジアの感染を予防する新しいタイプの猫ワクチンが発売になります.

(ワンコのお話)
ノミの駆除で首筋に滴下するタイプの薬剤が使われていますが,それにフィラリアの予防薬が入ったお薬が発売になります.フィラリアの予防薬は月一回飲ませるお薬が一般的で,昨年からは一回の注射で半年間有効な注射薬も発売されていますが,今年はそれに加えて,月一回皮膚に滴下するお薬が増えることになります.

オーナーの方にとっては,投与しやすい方法を選択できるので,便利になりますね.

皮膚から薬の成分が吸収されるということは,我々は仕事柄たくさんの種類の薬に触れますから,チョット心配ですね.でも,風邪一つひかないのは,案外そのせいだったりしてね.

●2003年01月09日(木)
★今日のニャンコ★

今日は,当院のニャンコのマツ&タケの登場です.ほとんど屋上で生活していますが,寒くなったので,夜は入院室の一室に居候してます.食事の量は年間を通して変わりませんが,冬が近づくと毛の量が増えるのか,太った様に見えます.ひょっとしたら,冬に備えて皮下脂肪が増えているのかもしれません.

マツは用心深く,タケは能天気です.大きな犬が屋上に上がると,ツンツンと鼻を近づけてヒヤヒヤさせるのがタケ,物陰に隠れて様子をうかがっているのがマツです.さて,どっちがマツでどっちがタケかな?

●2003年01月08日(水)

★昨日のニャンコ★

昨日ご紹介した逃亡ニャンコの顛末です.

逃げ出した猫を捕まえる時は,まず外部から入ってきた人がドアを開けないように,部屋の鍵をすべて掛けます.診察にみえた方が鍵が閉まってるのでドンドンとドアをノックした時には,ガラス越しに,ことの状況を身振り手振りでお知らせすることになります.

猫が部屋から出られないのを確認して,吊り上げた魚をつかまえる網(タモ),先を輪にした紐,バスタオルなどを使って捕獲しますが,最後の手段で手で捕まえることもあります.手で捕まえる時には,手や腕に名誉の負傷を負うことを覚悟しなければなりません.「猫引っかき病」という病気もあり,感染すると腫れや発熱に苦しむこともあります.

今回の逃亡猫は手術予定のニャンコだったので,麻酔の注射を打つことにしました.棚の上で目をランランとさせている猫にそ〜ぉと近づいて,猫が逃げ出す前の一瞬の隙をついてブスリ・・

ニャンコは,しばらくフラフラしながら逃げ回った後,ブラインドにぶら下がった状態でグーグー寝てしまいました.大捕り物は一件落着です.

初対面の猫の診察は,油断禁物ですね.


●2003年01月07日(火)

★今日のニャンコ★

明日去勢手術するニャンコが来院しました.通常は手術当日の午前中に来院していただきますが,今日のニャンコは飼い主の方のお仕事の都合で,前の日の来院です.

午後一番で来院されて,「じゃぁお預かりしますねぇ」と移し変えるために,ゲージのドアをあけた途端,一目散に飛び出して,逃げてしまいました.昼休み明けだったので,すっかり油断してしまいました.

「うわぁ,○○ちゃん」と飼い主の方は捕まえようとしますが,興奮した猫の耳には入りません.ここで捕まったら一大事と,診察室を上に下に,右に左に,薬のビンや箱等々を落としながら逃げ回ります.ブラインドに壊滅的被害を与えて,ぶら下がってます.高価な医療器械の前には看護婦を立たせて,機械を死守させています.

しばらく逃げ回ったら,棚の上に上がって目をランランとさせて,こちらの様子をうかがってます.

さて,この大捕り物の顛末は・・.明日の日記をご期待ください.

●2003年01月06日(月)

★今日のワンコ★

食欲不振で9歳のオスのマルチーズが来院しました.飼い主の方の息子さんが帰省されると,いつも食事を食べなくなるそうです.いつもは2〜3日ですが,今回は長期滞在するのでご心配です.

「息子さんがよほど怖いのですか?」とお伺いすると,その逆で,とても喜んでついて回って,食事を食べなります.息子さんが二階に上がるとずっと下で待っています.

血液検査では,特に異常はありませんが,食べてないせいか,蛋白の値が下がっています.お肉などは食べるそうなので,いつもはドライフードを食べていますが,今回は特別に,少しお肉を入れた食事を作ってもらうことにしました.

ワンコにも「恋煩い」って,あるんですかね?

●2003年01月04日(土)
★謹賀新年★

皆様,明けましておめでとうございます.

今日から当院の仕事始めです.朝から,皮膚病,膀胱炎,外傷,心疾患etcのワンコ,ニャンコが来院しています.麻酔器も今年初で稼動し,いつもの日々が始まりました.

外はとても寒そうで雪が舞っていますね.昨年,雪が積もった日に,滑って骨折したワンコが来院しましたから,ご注意下さいね.

手術台の上で長〜くのびているのは,雄猫のバルちゃん,怪我の処置が終わったところです.バルちゃん,体重はなんと7.7kg!横に置いたボールペンと比べて,大きさが分かりますか?柴犬の成犬で8kg位ですから,大きいですよねぇ.


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