2002年12月
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●2002年12月30日(月)
★今日のワンコたち★

診療も今年は今日が最後です.実は最後の日の診療が一番緊張します.というのは,重症の動物が来院すると,年末年始の予定が変わってしますからです.特に手術しなければならない状況になると,休日出勤しなければならない約1名のスタッフは,ハラハラドキドキです.

幸い重症な子は来院せずに,無事に一年を終えることができそうです.今年も色んな症例のワンコやニャンコが来院しましたが,やはり印象に残るのは,事故にあった動物たちですね.骨折したり,内臓にダメージを受けた動物を手術して,回復経過に冷や汗流しながら,一喜一憂したことを思い出しますね.みんな元気になったので,今ではいい思い出ですが,そのときは,夜は寝れないし,胃はキリキリするし・・.

もうあんな目に会いたくないなぁ,と毎年思いますが,また来年も,「胃のキリキリ」を経験するのでしょうね.皆様のワンコ,ニャンコ達が来年も元気で過ごせることを,願っています.

今年最後の写真は,マラミュートのラス君,9歳のナイスミドルです.体重は40kgで,迫力満点ですが,とても従順なワンコです.写真は「座れ」と命じられた時のショットですが,従順さが伝わってきますね.ちなみに命じているのは小柄な女性の方です.

●2002年12月28日(土)
★今日のニャンコ★

足を怪我したニャンコが来院しました.ワナに掛かってしまったんだそうです.この子が生活しているのは,山の麓で,イノシシが出て畑を荒らすので,ワナが仕掛けてあるそうで,そのワナを引きずって帰ってきたのだそうです.

足が腫れて傷ついていましたが,骨には異常なく,傷も比較的浅かったので,消毒と化膿止めの処置をして帰りました.ワナがあまり大きな物でなかったのが,幸いでしたね.

外で小鳥などを捕獲して食べてるニャンコで,たまにしか帰宅しないそうですが,今日ばかりは,「こりゃ大変だ!」と帰って来たのでしょうね.

写真はチャミちゃん,2ヶ月の女の子です.チャミちゃんは,アメショー,チンチラ,ヒマラヤンのミックスです.かわいいですね.

●2002年12月27日(金)

★今日のワンコ★

15歳のオスのワンコが来院しました.「お尻から血が出てる」とのことです.診察すると,お尻の横に親指位の腫瘤(イボ)が出来ていて,その表面が破れて出血しています.腫瘤はお尻の粘膜にチョコンと引っ付いているだけなので,電気メスで切除すると簡単に取れそうです.

人の場合だと,局所麻酔で出来るのでしょうが,ワンコの場合は全身麻酔が必要です.スパッと切って出血も少なければ,麻酔の必要はありませんが,もし出血した上にワンコが暴れたら大変です.

高齢なので,麻酔の導入に使うお薬も少なめに投与しましたが,思いのほかガツンと効いてしまいました.呼吸も不安定なので,気管の中にチューブを入れて,人工呼吸も必要になりました.出血はなくて,切除は5分程度で終りましたが,今度は麻酔の醒めが悪い・・.

若いワンコだと,麻酔をOFFにしたら,10分程度で醒めて,1時間もすると立ち上がってますが,今日のワンコは意識は戻ってますが,起き上がれません.私が触るとビクッと起き上がりますが,お迎えに見えた飼い主の方のお顔を見ると安心したのか,またグーグー寝てしまいました.

一晩お預かりしようかと思いましたが,外泊したことがないワンコということで,抱っこされて帰って行きました.高齢な動物の麻酔は,気を使いますね.なんか,また寿命が10分程度縮まった様な・・・.

●2002年12月26日(木)
★今日のワンコ★

チワワのチビ太ちゃん,3歳の男の子です.体重は2kg,最近は大きめのチワワが多いけど,この子は小柄ですね.怖かったようで,飼い主の方にしっかり抱きついていました.今日は,ワクチン接種での来院です.

●2002年12月25日(水)
★今日のニャンコ★

アメリカンショートヘアーの純一郎くん,1歳の男の子です.りっぱなお名前ですよね.純一郎くんはお嫁さんを迎える前の健康診断とワクチンの接種で来院しました.検査結果は「異常なし」.これで安心して子作りに励めますね(コラッ!と天の声が..)

●2002年12月24日(火)
★今日のワンコ★

昨日散歩から帰って来てから,後ろ足がだんだん腫れてきて,痛そうで足を引きずっている,と2歳のレトリバーが来院しました.診察すると,確かに足先が腫れていて,気にしているのか,足先がヨダレで濡れています.「虫刺されかなぁ」と思って,足の裏のパットの間を触ると,何やら変なものが指に触ります.チカチカしたトゲが被っている2cmほどの植物の種(ひっつきぼうって呼んでましたが)がパットの間の柔らかな皮膚に毛にからまって,食い込んでいました.

ワンコはヒーヒー鳴きましたが,思い切ってエイッて引っ張ると,無事に取れました.皮膚が少し化膿してましたが,パットの間の毛を刈って,消毒して,一件落着です.この部分は,ワンコの泣き所で,小さなダニがくいついても痛がりますから,今日のワンコも2日間は辛かったでしょうね.

写真は,サンタクロースじゃなくって,シーズー犬のクリスちゃん,5歳の女の子です.お顔の毛が多いので,サンタさんみたいですね.

●2002年12月21日(土)
★今日のニャンコ★

クリちゃん,7ヶ月目の女の子です.2ヶ月位の時に今の飼い主の方に保護された時は,風邪ひきニャンコで,目鼻がグシュグシュでしたが,今では写真のようにすっかりきれいなニャンコになりました.ワクチンも2回打ってもらって,すっかり「箱入りニャンコ」になってます.以前と比べて,なんとなく気品が出た様な感じがするけど,気のせいかな?

●2002年12月20日(金)
★今日のニャンコ★

チーちゃんです.避妊手術で来院しました.チーちゃんは外で生活していますが,お家の中の猫とは相性が悪くて,入ろうとすると,追い立てられてしまうそうです.かわいそうなので,現在里親募集中です.アイラインがチャーミングですね.

●2002年12月19日(木)
★今日のニャンコ★

アメリカンショートヘアーのミルクちゃん,7歳の女の子です.今日はワクチン接種で来院しました.中々いいお顔でしょう.若い頃は注射の時,フウーって怒ってましたが,最近は平然としています.年を重ねて,落ち着きと貫禄が出てきたのかな?

●2002年12月18日(水)
★今日のワンコ★

今日は7ヶ月の雄のワンコの去勢手術です.このワンコ,お母さん,兄弟と同居していますが,男の子はこの子だけなので,代表して?手術を受けることになりました.少し気の毒な気もしますが,同居のメスのワンコ達が発情した時が大変なので,大人になる前に手術することにしました.

今日のワンコは臍ヘルニア(いわゆるデベソ)もあったので,この手術も同時に行いました.どちらも簡単な手術なので,短時間で終了し,今は入院室で,近づくとシッポ振って喜んでいます.用心のために,一晩入院して,明朝退院です.

写真はルークちゃん,2歳の男の子です.お母さんはゴールデンレトリバーで,お父さんは???ですが,ラブラドルレトリバーに間違われるそうです.おとなしくて,落ち着い大きなワンコです.オスですが,女性の方より男性が好きなのだそうです.

●2002年12月17日(火)
★今日のワンコ★

今日は5歳の雌のワンコの避妊手術でした.犬の避妊手術は1歳未満に行うのが普通ですが,今日のワンコは,今年になって新しい飼い主の方のところにやって来たので,この年齢での手術になりました.

若いワンコと比べると,皮下脂肪やお腹の中の脂肪が増えてますから,少々手術がやりにくいのですが,無事に終わりました.若いワンコだと午後に手術して,夕方には立ち上がってる子もいますが,今日のワンコは年齢のせいか,まだボンヤリしています.明日の朝には,すっかり醒めていることでしょう.

写真はポメラニアンのチャッピーちゃん,5歳の女の子です.ワクチンの接種で来院しました.お顔も体も丸っこくて,かわいいワンコですよ.

●2002年12月16日(月)

★今日のニャンコ★

今日は雌の15歳のニャンコの乳腺腫瘍の切除手術です.飼い主の方が気付かれたのは2年ほど前らしいのですが,最近大きくなって,表面が破れてしまったので,切除することにしました.

猫の乳腺腫瘍は,大部分が乳がんで,避妊していない猫に多く見られ,再発や転移が多いのが特徴です.ちなみに,犬の場合は,約半数が良性の乳腺腫と言われてます.

手術前の検査で,胸部に転移は見られませんでしたし,このまま放置するとニャンコの生活の質に悪影響を及ぼすことが想像されるので,根治手術にはならないかもしれませんが,腫瘍の部分を少し大きめに切除しました.

このニャンコ,普段はおとなしいのですが,体に触られるのが大嫌いの様で,まだ麻酔が完全には醒めていないのに,傷の確認のために後ろ足をそぉーと開くと,火がついたように怒ります.たくさん縫ったから,抜糸が大変だろうなぁ.

●2002年12月14日(土)
★うわぁ逃げた!★

今日の診察室で写真でご紹介するのは,圧倒的にワンコが多いのにお気づきだと思います.ワンコの来院がニャンコに比べて多いわけではないのですが,ニャンコは写真が撮りにくいのです.それと,カワイイなぁと思って撮っても,写真を見るとあまりそうでなかったりと,なかなかニャンコの写真撮影は難しいのです.

今日もかわいいニャンコが避妊手術のご相談で来院され,かごからカワイイお顔が覗いてたのでカメラを向けると,ストロボが光った瞬間に電光石火の勢いで逃げ出してしまいました.写真はその瞬間です.幸いすぐに捕まりましたが,ニャンコの写真撮影に油断は禁物ですね.

●2002年12月13日(金)

★今日のワンコ★

ハスキー犬が来院しました.朝ごはんを吐いた後から,両マブタの上が腫れてきたとのことです.確かにいつものお顔と比べても,目の上が腫れぼったく見えます.元気もあるし表情も悪くないのですが,顔だけが困ってます.2回目のワクチンを接種した後にアレルギー反応が出ることがありますが,そのときの顔に似ています.もちろん,このワンコにはワクチンは接種していません.

アレルギーを疑って,お話をお伺いしてると,額の一部が赤くなって血が滲んでいるのに気付きました.このワンコ,お庭に放し飼いで,お庭には,蜂の巣があって,ハチがよく飛んでいるそうです.ハチの刺傷によるアレルギー?

人でも,クマンバチによる事故が報告されてますが,今日のワンコもひょっとしたら,ハチが原因だったかもしれません.ワンコには,アレルギー反応を抑える処置をしました.

ワンコには気の毒ですが,本当に困った様なしかめっ面が印象的でした.

●2002年12月12日(木)
★今日のワンコ★

ミニチュアダックスのきなこちゃんです.約4ヶ月目の男の子です.お母さんのはなちゃんと一緒に,新しい飼い主の方の所にやってきました.

ワクチン接種で来院しましたが,注射されているきなこちゃんを,はなちゃんが心配そうに見てました.

●2002年12月11日(水)

★今日のニャンコ★

お腹に紐が巻き付いて怪我した昨日のニャンコ,毛が長くて怪我したところにくっついていたので昨日はきちんと診れませんでしたが,今日処置のために麻酔をかけてびっくり!ほとんどお腹の下半分が約5センチの幅でパックリ開いてます.傷は皮膚の下の組織までで,そんなに深くはありませんが,まるで「切腹」の傷の様です.

傷の周囲の毛を剃って,傷をきれいにして,汚い部分を取り除いて,後はひたすら縫います.約1時間かけて縫い終わると,お腹を5センチ幅で縫い縮めたので,ニャンコのお腹にはきれいなウエストラインが出来ていました.

傷が開かなければ10日後に抜糸ですが,30針の抜糸は大変そうです.縫合の数でいうと,ニャンコでは自己最高記録かもしれませんね.

●2002年12月10日(火)

★今日のニャンコ★

「ほとんど外で生活しているネコに寒いだろうと思って着せていた洋服を脱がすと,お腹のあたりをひどく怪我していて・・」と,6歳の雄のニャンコが来院しました.

診察すると,後ろ足の付け根からお腹にかけて皮膚がなくなって,お肉が露出してます.普通の怪我とは様子が違います.よくお話をお伺いすると,着せていた洋服が脱げそうだったので,上から紐で巻いていたのだそうです.多分,紐の巻き具合がきつすぎて,皮膚を傷つけてしまったのでしょう.外で生活しているニャンコだったので,気付くのが遅れたのでしょう.

明日,麻酔をかけて処置することにしました.言葉がしゃべれれば,「紐がきつくなったから,早く脱がせてよ〜」て言えたのにね.

●2002年12月09日(月)

★今日のワンコ★

金曜日に手術したワンコ,実は秋田犬です.

レトリバーやダックスなどの外国産の犬は,表情豊かで「怒ってるな」とか「嬉しそうだな」とか大体すぐに判りますが,日本犬,特に秋田犬は表情が読み取りにくく,フツーの顔していきなりガブリとくるので,注意が必要です.秋田犬や土佐犬の咬傷事故が多いのは,多分他の犬種と比べて表情が乏しいせいだと思います.最も,この性格が好きでこの犬種を選ぶ方も多いのですが..

で,入院中のワンコ,食欲は回復してきたので,病気は快方に向かっていますが,入院室でじっとしていて表情が読み取れません.治療する私の顔をじっと見ています.「頼むからいきなりガブリと来るなよぉ」と心の中で祈りながら注射してると,ジワリと近づいてきて私のオデコのあたりをクンクン嗅いでいます.私の心臓バクバクです.

口が少し開いて彼女の息をオデコに感じた途端に,なにやら暖かな湿っぽい感触が私のオデコから頭に・・・.注射が終わるまでの間,髪の毛が後退しつつある私のオデコが,秋田犬の厚くて大きなベロで舐められて,ヨダレでべとべとになってしましました.

きっと彼女の信頼のしるしだったのでしょうね.先ほど飼い主方がお迎えにみえて,帰って行きました.大人しくてフレンドリーなワンコだったのでしょう.ドキドキして損したなぁ〜.

●2002年12月06日(金)

★今日のワンコ★

昨日お電話が入りました.「ワンコの具合が悪いようなので往診をしてください」と言うことです.お話をお伺いすると,どうも子宮蓄膿症の様です.病院できちんと検査しないと確実な診断が出来ないこと,蓄膿症の場合は手術が必要なことをお話しました.お近くの方ですが,ワンコが大きいので,自分で歩いて来院できない時は,往診にお伺いすることにしました.

午前中にはお見えにならなかったし,往診の依頼もなかったので,「どうなったのかなぁ〜」と気にしていましたが,夕方来院されました.検査や臨床症状から,子宮蓄膿症に間違いありません.本来なら,今日から入院して,点滴などで体調を整えた後,明日の午後に手術という段取りになるのですが,実は明日の午後から所用で上京しなければなりません.月曜日まで待てるかどうか,今は手術には,耐えられそうですが,2日後に容態が悪くなって,リスクが高くなったら...?

飼い主の方と相談の結果,すぐに手術することにしました.先週の「今日の診察室」で我が家のモップが同じ病気になって,診断から手術まで1時間だったお話を書きましたが,今回は「人様のワンコ」で18時の来院,19時の手術開始でした.多分,最短記録です.

先ほど手術は終わりました.子宮内部からの出血が多かったので,早めの手術で正解でした.月曜日まで延ばしたら,貧血が進んでたことでしょう.

ということで,明日は出張で「今日の診察室」はお休みします.皆様のおかげで,カウンターも5000件を越えました.これからもよろしくお願いします.読書感想文は「ご相談・お問合わせ」コーナーから送って下さいね.楽しみにしています.

●2002年12月05日(木)

★最近の動物病院★

今週の日曜日は,麻酔の講習会でした.講習に先立って講師の先生の病院と手術の様子がビデオで紹介されましたが,すごかった!

手術前には動物の毛を刈ったり,消毒などの処置があります.ほとんどの病院は,動物に麻酔をかけて手術台に横たえて,手術前の処置をしてから,手術に入りますが,この先生の病院は,処置室が別にあります.

そこで術前の処置を数名の看護婦さんたちが行って,動物をストレッチャーに乗せて,廊下をズンズン進んで手術室に入ります.手術室には,手術を担当する獣医師がスタンバイしてて,イチ,ニッ,サンで動物を手術台に移して,手術開始です.まるでNHKの海外ドラマ「E.R」を見ているようです.手術室だけで,当院の診療室の3倍位ありそうで,壁には各種の検査機器が・・.

感心ばかりしてちゃいけませんね.見習わなくては..


●2002年12月04日(水)
★今日のワンコ★

ミニチュアダックスのココちゃん,2ヶ月目の女の子です.

ドイツではダックスフンドを胸囲によって類別してるそうです.30cm以下がカニーンヘンテケル(多分ドイツ語ですね)でウサギ猟に用いるダックスフンド,31〜35cmがツゥエルクテケルでミニチュア,35cm以上がノマルシュラークでスタンダードだそうです.ちなみに,私の腕の周囲が約30cmですから,カニーンヘンテケル(舌かみそう)はかなり小さいですね.

●2002年12月03日(火)

★今日のニャンコ★

今日は猫の避妊手術が2頭です.この2頭は同じお宅で飼われているのですが,ひとつはおとなしい子で,もうひとつはヤンチャ娘です.このヤンチャ娘,ゲージに入れて診察室に置いてたのですが,あまりにギャーギャー言って,診察中の犬が興奮するので,暗室に移動しました.手術まで2階の入院室で待つことが多いのですが,午後一番の手術だったので,一階で待つことにしました.

しばらく暗室でギャーギャーいってましたが,そのうちに大人しくなりました.診療していたので特に気にとめてなかったのですが,突然ガッチャーンという音が暗室から聞こえました.ビックリして暗室に入ると,ゲージの近くにあったモップを引っ張り込んで,ガジガジに噛んで,遂には,モップが倒れた音でした.モップで遊んでたので大人しかったんですね.

無事に手術は終り,今は,やんちゃニャンコも,しとやかニャンコもゲージの中で鎮としてます.

余談ですが,当院の開業は1992年12月2日,丁度昨日が開院10周年でした.開業当初は,猫の避妊手術の予約が入ると,緊張で手術前は昼ごはんが喉を通らないので,手術が終わってから昼食をとってました.今はさすがにそんなことはなくなりましたが,その習慣は残り,いつも遅い昼食をとっています.これからも初心を忘れることなく,日々の診療に励みたいと思います.

●2002年12月02日(月)

★今日のワンコ★

右の上まぶたを腫らしたワンコが来院しました.目の上が15ラウンド戦ったボクサーみたいになって,半分くらいしか目が開いていません.飼い主の方によると,急に腫れてきたそうです.指で圧迫してもあまり痛がらないし,硬い感じがします.頭の中に,いくつかの病気が浮かびます.腫瘍,虫さされ,歯の根っこが化膿した歯根周囲炎・・・.

抗生物質を与えると,一時少しよくなりましたが,また腫れてきました.そこで,悪い歯を抜歯することにしました.歯槽膿漏で歯はかなり抜けています.グラグラしている右上の大きな歯を抜いて,抜いた穴から消毒の液を入れると,なんと右の鼻の穴からジャブジャブと出てきました.普通は上あごの骨があるので,歯の根っこと鼻の穴はつながってないのですが,このワンコは歯根炎がひどくて,周囲の骨が溶けてしまった様です.

今日は抜歯して2日目ですが,少し腫れがひいてきた様です.歯が悪くてホッペの腫れる子はいますが,目の上が腫れた子は初めてです.このまま腫れがひいて,スッキリしたお顔が戻ってくればいいのですが,もう少し経過をみないといけませんね.


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