2002年10月
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●2002年10月31日(木)
★今日のワンコ★

写真のワンコは2ヶ月目の男の子で,昨日里親さんのところにやって来ました.牛乳を喜んで飲んだのでたくさん飲ませたところ,お腹をこわしてしまいました.牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素がお腹に少ない子は,牛乳で下痢することがあります.

今日のワンコは,他の検査で異常なかったので,食べ物に気をつけると,よくなるでしょう.次回来院される時には,カワイイお名前が付いているでしょうね.

●2002年10月30日(水)
★今日のワンコ★

写真は,ミニチュアダックスのクッキーちゃん,1歳の女の子です.予防注射で来院しましたが,私の顔がよほど怖かった?のか,ずっと飼い主の方にしがみついてました.とても健康そうなワンコでしたよ.

●2002年10月29日(火)

★今日のワンコ★

ワンコがマンホールに落っこちたそうです.

飼い主の方のお話によると,散歩中にマンホールの蓋が開いていたので,それを避けるようにリードを引っ張っていたところ,ワンコが足を踏み外して穴に落ち込み,悪いことに,リードをつけていた首輪がすっぽ抜けて,ワンコは下に落ちていってしまいました.高齢なワンコだったので,足元が不安定だったのかもしれません.穴の中は暗くて下までは見えず,暗闇の中からワンコの鳴き声だけが聞こえます.

消防署に連絡してレスキュー隊が到着,マンホールの穴は下水道に通じているので,隊員数名がガスマスクをして下水道に入って,少し離れたところに流されていたワンコを無事に救出しました.

飼い主の方は,涙ぐみながらこのお話をしてくれて,救助してくれた隊員の方には,とても感謝していました.ワンコは腰を強打したようで,歩き方が少し不安定でしたが,特に骨折や脱臼は認められませんでしたので,安静にして様子を見ることにしました.

TV番組に出てきそうな救出劇ですよね.マンホールは以前から蓋が開いていたそうで,飼い主の方は「子供が落ちたら危ないなぁって思いながら毎日散歩してましたが,まさか自分の犬が落っこちるとは・・」と言われてました.本当に,大きな事故にならなくて良かったですね.

●2002年10月28日(月)

★今日のワンコ★

寒くなりましたね.皆さんのところのワンコ,ニャンコたちも,お部屋の中で丸まってることでしょうね.

10月4日の日記でご紹介した足を骨折した4ヶ月令のワンコ,骨のズレが大きくなかったので,手術せずにギブスで固定して治療中です.週に一回,治療経過とギブスの再固定のために来院していただいてますが,さすがに若いワンコ,骨の形成が早くて,骨折部にどんどん骨が出来てます.ギブスも後一週間ほどで外せるでしよう.

「先生,宿泊先が連れてきてもいいという事なので,土日の旅行にこの子も連れて行くことにしました」
そうい言えば,近々旅行に行かれるというお話を聞いていたような..
「ご旅行はどちらまでですか?」
「九重です」
「まさか,ギブスした足で九重山に登るので!!?」

登山はしないそうなので安心しました.いくら若くて回復が早いとは言え,登山はまだ無理でしょう.

紅葉が始まった九重高原を,後ろ足にギブスしたワンコがピョコ,ピョコと歩くと,観光客の注目を集めたでしょうね.多くの方から「そのワンちゃん,どうしたのですか?」と尋ねられて,困惑している飼い主の方のお顔が浮かびますね.

●2002年10月26日(土)

★今日のワンコ★

11ヶ月のオスのチワワの飼い主の方から,「ワンコが,かみ付いて困る」というご相談を受けました.散歩から帰ってお家に上げようと,後ろから抱きかかえると,ガブリ,のんびりしているのでおなかを触ろうとすると,ガブリ,かまれた箇所を見ると,結構本気でかんでいる様な傷跡です.

子犬が,あまり早く親兄弟から離されると,人格(犬の人格というのも,おかしいかな?でも,犬格じゃぁ,何のことかさっぱりわかりませんよね)形成に影響を与えると言われています.親や兄弟と遊んでいるうちに,遊びのルールを覚えるので,「これ以上強くかんではいけない」ことを知るのだそうです.

治療していると,ルールを知っている犬が,相手を「威嚇」するときに噛み付いた傷は.思ったほど深くないことに気付きます.しかし,「恐怖」や「攻撃」の傷は相手に致命傷をあたえるほど,ひどい事があります.

今日のワンコは,散歩や食事の時には,飼い主の方がリーダーシップをとることを心がけて,ワンコが本当にいやなこと(例えば,食事中に手を出すとか)は,しないようにしていただくことにしました.うまく行くと良いですね.「飼い犬から手をかまれる」と悲しくなりますよね.

●2002年10月25日(金)

★今日のニャンコ★

お産を間近に控えたニャンコが来院しました.昨夜から陣痛の様な兆候があって,赤い袋状のものも見えたが,また引っ込んでしまったそうです.2週間前のレントゲン検査で,赤ちゃんは3頭いることが判っています.

エコー検査で胎児の心臓が動いているのが確認されました.レントゲンを撮っても,まだ赤ちゃんはおりてきていません.交配した日にちがはっきりしませんが,帝王切開しても大丈夫な胎齢にはなっている様です.ニャンコは元気です.さて,どうするか?

もう少し待つことにしました.猫のお産はほとんどが安産で,当院でも猫の帝王切開をしたケースは1〜2例しかありません.夕方まで待って出産しないようだったら,手術することにして,一旦おうちに帰っていただきました.

次の連絡はお昼前でした.「5分ほど前から赤ちゃんの足が見えているんですが..」というお電話です.少しお産に手間取っているので,30分以内に生めなかったら,連絡をいただくことにしました.今日は,12時から2件手術の予定があったので,手術の途中で連絡が入らないかと少しドキドキしながら,1頭目の手術を始めました.

午後の診療が始まる少し前に,3頭生まれたと電話が入りました.多分,2回目の電話の後に,出産が始まったのでしょう.無事に生まれて,めでたし,めでたしです.

●2002年10月24日(木)

★エキゾチック系★

犬猫以外の,フェレット,ハムスター,モルモット,カメなどを一括して,便宜上,エキゾチック系動物と呼んでいます.

先日,長崎県で開催された九州地区獣医師大会での研究発表の中で,「カメの治療」関する演題が,60題近くの発表の中の優秀賞に選ばれました.「カメの治療」は何ヶ月もかけて,じっくり行うみたいで,その地道な努力が評価を得ました.

最近TVなどを見ますと,都市圏のペットショップでは,色々な動物が販売されている様ですね.犬と猫以外はほとんど診ていない私としては,「イグアナ」とか「ヘビ」とか診ている獣医さんには,頭が下がります.

そういえば,以前勤務していた病院で,「プレーリードッグなんですけどぉ〜」という電話を受けて,ベテランの看護婦さんに「プレーリードッグって,どんな犬ですか?」と尋ねて,ひどく評判を落としたなぁ.

●2002年10月23日(水)
★今日のワンコ★

今日は,マルチーズの「いくよ・くるよ」ちゃんです.6月に生まれた女の子です.いくよちゃんの体重が1.8kg,くるよちゃんが2.3kgです.くるよちゃんは,すでにお母さんより大きくなってるそうです.仲良し姉妹です.

どっちが「いくよちゃん」で,どっちが「くるよちゃん」かは,写真を見るとすぐに判りますね.TVの「いくよ・くるよ」に似てる気がするのは,気のせいかな?

●2002年10月22日(火)

★今日のニャンコ★

今日はメス猫の避妊手術です.一般的に猫の避妊手術をするのは,1歳以下が多いのですが,今日のニャンコは3歳で,手術する猫の中では,少し高齢(?)でした.

特に肥満ということもなく,中肉中背の普通のニャンコですが,若い子と比べてお腹の中に付着している脂肪は,多かったですね.今朝のTVで,「人は中高年になると,内蔵に付着する脂肪が成人病の原因になります.」と言ってましたけど,我々のお腹に中にも,今日のニャンコみたいな脂肪が付いているのかな?

1歳以下の猫でも,大切に可愛がられているニャンコは,皮膚の下やお腹の中の脂肪の量は,ノラネコと比べるて,明らかに多いですね.どうかしたら,お腹を切っても脂肪だらけで,その下が見えないほど付いている子もいますよ.栄養過剰なんでしょうね.下腹部にポチャっと脂肪のついているニャンコは要注意ですぞ.

お年頃の看護婦さんは,「人の美容外科の脂肪吸引は,この油を取るんですね」なんて言いながら,平然と助手をしています.最初の頃,少量の出血を見ただけ青くなってた人と同一人物とは,とても思えません.

●2002年10月21日(月)

★今日のワンコ★

「ここ最近元気がない」ということで10才のワンコが来院しました.大型犬ですが,とても大人しくて従順なメスのワンコです.診察や検査を進めていくと「バベシア病」に感染していることが判りました.

「バベシア」とは犬の赤血球の中に寄生する寄生虫で,犬のほかには牛にも見られ,人の「マラリア」に似た病気です.バベシアに感染すると,貧血や発熱が起こるので,犬は元気がなくなりますし,最悪の場合,貧血で死亡することもあります.破壊された赤血球がオシッコに出て,「紅茶色」のオシッコが出ることがあります.ダニが媒介するので,この寄生虫を持ったダミに吸血されると感染します.

地域性があって,当院の近辺では,ほとんど見られないのですが,今日のワンコは飼い主の方と一緒に遠方の山によく出かけるそうで,どこかの山で感染したのでしょう.北九州近辺では,遠賀川の河川敷,阿部山公園から足立山,平尾台などが汚染地区です.

現在治療中ですが,完全に駆除するのは難しいので,治癒しても再発することがあります.

●2002年10月19日(土)
★今日のワンコ★

今日は久しぶりの雨ですね.これで少しは秋らしい気候になりますかね.何時までも暑いからか,ノミがまだ活躍しているようで,プロントラインをお求めになる方が,例年に比べて多いようです.

今日は歯根炎のワンコを治療しました.歯の根っこが炎症を起こして,それが表面にまで及ぶと,目の下が化膿してきます.飼い主の方は「歯」が原因だとは思わないので,「あれぇ,けんかしたわけでもないのに,何で目の下に傷があるのかな?あっ,そういえば3日前,孫が遊びに来た時に,箸で突付いたかもしれないぞ」とお孫さんが濡れ衣を着せられたりしますが,本当は歯根の炎症が原因です.

お薬で様子を見ることもありますが,化膿を繰り返すことが多いので,悪い歯を抜いてしまうのが一番です.

写真は,マルチーズのミルちゃん,2歳の女の子です.ミルちゃんはまだ若いから,歯の病気とは無縁ですね.硬いドライフードをカリカリ食べている子の方が,柔らかいフードを食べている子と比べて,歯の病気になりにくいみたいですよ.


●2002年10月18日(金)
★今日のワンコ★

爆竹の音にびっくりして足を怪我したワンコが来院しました.近くのお宮の境内を散歩中に,秋祭りか運動会の合図の爆竹が「バーン」と鳴って,その途端に「脱兎のごとく」逃げ出し,神社の階段を駆け下りて行ってしました.

飼い主の方がすぐに追いかけて,車の下にうずくまっているところを保護しました.来院した時は,右の前足が着地できなくなっていたので,検査しましたが,幸い骨折はしてないようです.関節の部分が腫れていますから,あわてて階段を(この階段,結構息切れするくらい長いのです)駆け下りる時に,捻挫したのかもしれません.

花火やカミナリの音がきらいなワンコ多いですね.毎年,梅雨時期から夏の花火シーズンには,ご相談を受けます.驚いた大型のワンコが隣のお家の中に飛び込んで,パニック状態で走り回って,お部屋に壊滅的打撃を与えた事件がありました.突然大きな犬が家の中に飛び込んできて,走り回ったんですから,隣人もさぞやビックリした事でしょう.

写真はチワワのトマトちゃん,2ヵ月半の男の子です.体重は1.2kg,こんな子だったら,お部屋の中をどれだけ走り回っても,大丈夫ですね.

●2002年10月17日(木)
★今日のワンコ★

診察台の上でスヤスヤ眠っちゃったのは,○○ちゃん(実はまだ名前がついていない),北九州市のわんわん里親探しで,新しい飼い主の方の所に来たばかりです.

約1ヶ月目の女の子で,お母さんはシーズー犬,お父さんは,はっきりしませんが,どうも近所をうろうろしている柴犬が,あやしいそうです.

「純粋無垢」という言葉がぴったりのワンコですね.お母さんの夢でも見てるのかな?

●2002年10月16日(水)
★今日のニャンコ★

「もー,私しゃ,写真は嫌いだよ,早く撮ってよ!」ってお顔で,写真に収まっているのは,メス猫のミーちゃん,さて,ミーちゃんはいくつでしょう?

答えはなんと「21歳!」人間の年齢に換算すると,最初の1年が18歳で,2年目以降から1年が4歳だから..電卓,電卓..「98歳!」当院の最長老です.

今日は爪切りで来院しました.伸びた爪が巻き込んできたので,バリバリと切りました.これで機嫌が悪くなったのか,口を開けて,歯石を取ろうとすると,「ガブリ」,私の人差し指には,98歳のばあ様ネコの記念すべき歯型が4コ・・,いやぁ,まだまだお達者でした.歯もまだ丈夫です.

最近はキャットフードをあまり食べなくなったので,ほぐした焼き魚やちくわなどを好んで食べているそうです.好きなもの食べて,当院の長寿記録を更新し続けてくださいね.

皆さん,21年前,何してました?私はまだ「花の独身」でした.その頃からミーちゃんは生きているわけですから,長生きですよね.

●2002年10月15日(火)
★今日のワンコ★

先週骨折の手術をしたチビポメ(1.5kgのポメラニアン)が今日無事に退院になりました.活発そうだったので,慎重を期して手術後数日間入院させましたが,予想どうりのやんちゃなワンコで,傷の痛みが癒えると犬舎の中で,飛ぶわ跳ねるわの大騒ぎ..後ろ足で飛び上がってギブスをした前足で着地..いやぁ,肝を冷やします.

飼い主の方がお迎えに見えたら,喜んで大騒ぎになることが判っていたので,早めにギブスを再固定して,お待ちしていました.お迎えにみえた飼い主の方が,「○○ちゃ〜ん」と言った途端に,前足をグルグル回して大喜び.

「先生,ギブス大丈夫ですかねぇ」
「しっかり巻いたから大丈夫...じゃない,ああ抜けそう」
で,また巻き直しになりました.以前,やはり骨折した小型犬の飼い主の方のアイデアをちょっと拝借して,吊り包帯も作りました.ワンコは喜んで帰って行きましたが,おうちでどうしてるだろう?

自分も怪我をして,お医者様から「1週間くらいは安静にしていて下さいよ」と言われても,「大丈夫,大丈夫,海は全ての物を与えてくれる」なんて訳のわからない事言って,遊びに行っちゃうから,今日のワンコの悪口,言えないかもしれませんね.

週末が抜糸です.それまで無事ですように..

写真はパピヨンのビッキーちゃん,1歳の女の子です.ワクチンの接種で来院しました.

●2002年10月12日(土)
★今日のニャンコ★

昨日の夕方,猫の飼い主の方からお電話がありました.「久しぶりにうちの猫が帰って来たら,怪我をしていて,なんか矢が刺さっている様な傷で..」

数年前だったか,矢の刺さった「矢ガモ」がマスコミを賑わしていたことがあったが,「矢ネコ」とは大変だ.マスコミに知れたらオオゴトになるぞ.とすぐに来院していただきました.

ニャンコは肩のあたりが傷ついて,皮膚がペロリとめくりあがっています.たぶん,ネコ同士のケンカの傷が原因で,皮下が化膿して皮膚がとれてしまったのでしょう.傷が丸かったので,飼い主の方は,矢が刺さったと思ったんでしょうね.麻酔をかけて縫合して,一件落着です.

写真は,キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのドービィーちゃん,7歳の男の子です.目が大きいですね.


●2002年10月11日(金)
★今日のワンコ達★

行楽シーズンなのか,お預かりのワンコ,ニャンコが来ています.その他に,今日手術したニャンコが2頭,骨折手術後の入院中ワンコが1頭と,いつになく入院室がにぎやかです.

小型犬は猫用の入院室を使うこともありますが,今日お預かりしたワンコはよく吼えるので,同室の猫が怯えたらいけないので,犬舎に移しました.サラリーマン時代に職場の慰安旅行で,「いびき」をかく人は,同室に押し込められていたのを思い出します.

明日,2頭退院して,お預かりの1頭が帰って,入れ違いに避妊手術のニャンコが2頭入院して・・.う〜ん,間違えたらいけないので,チェックイン・アウトの管理は,優秀な看護婦さんにお任せしよう.

写真は,ヨークシャー・テリアのタロウ君,まだ生まれて45日目です.体重は1kg,チョコチョコ走る姿は,犬のオモチャの様です.

●2002年10月10日(木)

★今日のワンコ★

気持ちいい秋晴れですね.森の木々がだんだん色づいてきて,朝の犬とのジョギングが楽しい季節になりました.

昨日,事故で前足を骨折したラブラドルレトリバーの手術をお願いした先生から,手術後のレントゲン写真を見せていただきました.初めて見た手術方法で,その技術に驚きました.ワンコもすっかり元気になって,走り回っているそうです.

このワンコも飼い主の方のジョギングパートナーで,自宅から当院まで数kmをジョギングで来院するようなワンコだったので,元気になって,本当に良かったです.

一般の飼い主の方には分かり難い(動物病院は,人の病院の様に専門科を明記できない)と思いますが,一般の診療のほかに得意分野を持っている先生方がいます.外科では○○先生,眼科は○○先生,東京には皮膚科や心理面での専門医も居ます.日ごろの診療もこなしながら,専門分野の技術向上に努めているこれらの先生方には,頭が下がります.

私も難しい症例を,これらの先生方に随分助けていただいています.

えっ,私の専門ですか?う〜ん,Enjoy of life・・かな??

●2002年10月09日(水)

★今日のワンコ★

今日は骨折の手術でした.体重1.5kgの6ヶ月のポメラニアンです.ポメラニアンはとても骨が細くて,テーブルなどから飛び降りて,前足を骨折することが多いので,注意するように日ごろからお願いしていたのですが,飼い主の方が留守中に,椅子からテーブルに上がって飛び降りた様です.

実は同じような例が3ヶ月ほど前にもあって,その子は完治したので,比較的余裕をもって手術に臨んだのですが,今日のワンコは,まだ骨が細くて,前回とは違う手術方法になり,かなり苦労しました.

骨折が完治するかどうかは,これからのケアーとこのワンコの回復力にかかっています.またしばらく,飼い主の方との二人三脚(ワンコも入れたら,三人四脚?)の治療の日々が続きます.

チワワやポメラニアンなどの超小型犬を飼っている方は,くれぐれも飛び降り事故に注意して下さいね.

●2002年10月08日(火)
★今日のワンコ★

一番多い診療科目何だと思います?実は,外耳炎と皮膚病の治療です.多いときは,これらが原因で来院された方が,一日の患者さんの80%を占めることもあります.

その皮膚科,耳科の当院が,今日は野戦病院の様になりました.一人でソファーに乗っかって,そのままジャンプして,前足を骨折したポメラニアン,親子喧嘩がエスカレートして怪我した,8歳の母と5歳の娘のワンコの親子・・,詳細はまた後日お知らせしますね.

写真は柴犬のサクラちゃん,2ヶ月の女の子です.ワクチン接種で来院しましたが,昨日飼い主の方の所に着たばかりたったので,健康診断だけしました.特に異常なければ,1週間後にワクチン接種です.女の子ですが,日本犬らしくて,凛々しいお顔ですね.

●2002年10月07日(月)
★今日のワンコ★

昨日の学会で,鼻の中にヒルが寄生した犬の報告がありました.ヒル?そうです.熱帯の湿地帯などにいる,あの気持ちの悪いヒル(蛭)です.

ハナヒルという種類の蛭だそうで,約1cmの幼虫は河川の水の中にいて,人を含む動物の炭酸ガス濃度に反応して,鼻の中に入り込むのだそうです.

蛭が寄生しちゃったかわいそうなワンコは,2.5歳のミニチュアダックスで,頑固なクシャミと鼻血がなかなか治らないので,細い内視鏡を鼻の中に入れたら,蛭が見つかったそうです.これが結構大きくて3cmもありました.それも2匹です.あの小さなお鼻の中に,大きな蛭が2匹..いやいや,ワンコは気持ち悪かったでしょうね.お気の毒なことです.

大分県の飯田高原のお話です.飯田高原にワンコを連れて行く時は,水筒を持参する必要がありそうですね.

写真はヨクシャーテリアのリュウ君,2歳の男の子です.名前は立派ですが,体重は1.5kgしかありません.小さい頃は食が細くて心配しましたが,最近はとてもしっかりしてきました.今からが,「男盛り」ですね.なかなか「いい男」でしょう.


●2002年10月05日(土)
★今日のニャンコ★

今日は何かと慌しい一日でした.

午後は,昨日のワンコの足の処置だけが,予定に入っていたのですが,午前中に獣医師会主催の「捨て猫防止キャンペーン」で避妊手術の補助金に当選した方が,猫の手術に来院されました.手術は予約制ですが,猫がやっと捕まったとの事ですし,午後の時間に余裕があったので,お受けしました.

しばらくすると,やはり猫で10日後に避妊手術の予約を入れてくださっている方が,ワクチン接種に来院されました.手術前にワクチンを済ませておこう,ということです.診察台の上のニャンコを見ると,どうもお腹がふくれています.こちらのお宅はもう一頭オスのニャンコが居ますが,危なそうな時期はメスをカゴに入れていたのだそうです.

エコーで診てみると,予想どおり「ご懐妊中」でした.それも妊娠末期で,来週には生まれそうです.ご説明すると「子猫が生まれるのは困る」との事なので,急遽このニャンコも今日手術することになりました.

すべての処置はスムーズにいったので,一安心です.明日は佐世保で九州地区獣医学会です.お勉強する体力は残っているかな?

写真はメス猫のチビちゃんです.生後2ヶ月位かな.少し食欲が落ちたので来院しました.診察台の上で緊張していますね.

●2002年10月04日(金)
★今日のワンコ★

4ヶ月のワンコが来院しました.活発な子で,いつも一人でボールや布切れを追いまわして遊んでいるそうです.今日もそうやって遊んでいたところ,急にキャンキャン鳴いたので見に行くと,うずくまっていました.抱き上げると右足を痛そうにして,かばっています.

レントゲンを撮ってみると,すねの部分を骨折していました.「若木骨折」というタイプの骨折で,若い竹を捻った様に見えることから,この名前が付いています.よほど急激に方向転換したのでしょうね.

今,ワンコは入院室でしょんぼりしています.私には,「いやぁ,調子に乗りすぎたなぁ」と反省している様に見えます.

写真は,ナミちゃんです.飼い主の方は,「お間抜けな(飼い主談)」この写真がとても気に入っているそうで,「今日の診察室」初の投稿写真です.Eメールで送られて来ました.仕事で疲れて帰ってきたときに,ナミちゃんがこんな顔でお迎えに来てくれたら,きっと癒されるでしょうね.ナミちゃんは,まだ2ヶ月の女の子です.

●2002年10月03日(木)
★今日のワンコ★

今日はクマちゃん,今年の7月17日生まれの男の子です.さて,クマちゃんの種類は何でしょう?

クマちゃんは,シーズーとビーグルのミックスです.毛並みがビーグルで少しお鼻の長いシーズーって感じかな.とってもカワイイですよ.こちらのお宅には,ほかにシーズーが3頭いますけど,この子が一番活発だそうです.やはり,ビーグルの血を引いているのでしょうね.

●2002年10月02日(水)
★今日のワンコ★

今日はグレート・ピレニーズ(ピレニアン・マウンテンドッグ)のキサラちゃん,6歳の男の子で体重36kgです.この子より重たいワンコは何頭か来院していますが,毛が長くて頭が大きいので,とても大きく見えますね.物差し代わりに私も載せてます.とてもおとなしい子です.「今日の診察室」には2回目の登場かな?

昼休みに本屋さんに行ったら,「犬の言葉がわかる本」や「犬語が話せる本」などの本が置いてありました.しつけの本もたくさん出てるし,この手の本,結構売れているんでしょうね.

犬の気持ちは,こちら側(飼い主の方や獣医師etc・・)の気持ちに結構左右されると思います.こちらがビクビクするとワンコも神経質になるし,「なんで言うこと聞かないんじゃ!」と激高すると,ワンコも興奮して,むかってきたりします.

「自分が楽しければ,犬も楽しいはずだ」ぐらいの気持ちで,余裕をもって付き合うのが一番と思います.それとスキンシップかな?どうせ10数年付き合うわけですから,あまり神経質にならないで,のんびりやりましょうね.

●2002年10月01日(火)
★今日のニャンコ★

今日はチビちゃん,7歳の男の子です.名前は「チビ」ですが,体重は7.5kgもあります.この体重は小型の柴犬並,チワワだったら4頭分です.猫は犬に比べて肥満が健康に与える影響は少ないようですが,やはりチビちゃんにはダイエットが必要でしょうね.

「肥満は悪い」という考え方が主流ですが,大きな病気をして食事が取れなくなった時,日ごろ食が細くて痩せている子よりも,食欲旺盛で太っている子の方が,助かるケースがあります.食欲旺盛な猫は,少しぐらい体調が悪くてもガブガブ食べるので,回復が早いのでしょうね.

うちの中三の娘にも「食が細くて,好き嫌いの多い男は好きになるなよ」と言っています.あっ,これは関係ないか,失礼しました.


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