2002年06月
[] [過去の日記一覧] [管理]
●2002年06月29日(土)

★今日のワンコ★

先週の土曜日に乳腺の切除手術を行ったワンコ,経過は順調だったので今週の始めには退院できると思っていたのですが,かなり大きく切除したからか,皮膚と腹筋の間に大きな隙間ができてしまい(丁度アンパンのアンコだけを取り除いた状態)そこに血液が溜まってきたので再手術になりました.

今回は隙間が出来ないように間隔を狭くして,きっちり縫いました.中に排液様のドレインも入れて無事終了です.数十針縫いましたから,切除手術の時より時間がかかりました.

実は昨夜は月に一度の症例報告会で,30代の新進気鋭の先生方が多いので毎回盛り上がり,帰宅が午前3時近くでした.刺激になるので有益な勉強会ですが,睡眠不足の体での手術で少しくたびれました.ワンコの経過が良ければ疲れも吹っ飛ぶのですが,来週始めまでは安心できません.

●2002年06月28日(金)

★今日のニャンコ★

今日はニャンコの爪切りです.「爪切り」とは言っても今日のはすごい!前足の親指の爪が伸びてぐるりと一周回って,親指の付け根に刺さっています.性格のきついニャンコで爪を切ろうとすると噛みつかれるので,飼い主の方も怖いのでそのままにしておいたら,こんなになっちゃったそうです.ニャンコは痛いので,いよいよ前足に触らせません.

麻酔をかけて伸びた爪を切ると爪はポロリと取れましたが,指の間の爪が刺さっていたところが大きく開いています.抜糸しなくていいように,時間が経てば自然に溶ける細い糸で縫い合わせて,処置を終えました.性格が少しでも変わればと去勢手術も同時に行いましたが,せめて爪を切らせてくれるようになればいいですね.

●2002年06月27日(木)

★今日のワンコ★

最近,ノミが原因のアレルギー性皮膚炎で来院するワンコやニャンコが増えてきています.ワンコがお尻のあたりの毛が薄くなってさかんに痒がっている時は,ノミアレルギー性皮膚炎が疑われます.ニャンコは背中からお尻にかけてブツブツした皮膚炎が見られることもあります.

ノミの駆除とアレルギーの治療で良くなりますが,ノミに弱い子はしばらくすると再発することも多いので,定期的にノミを駆除することが大切です.

●2002年06月26日(水)

★今日のニャンコ★

今日は2頭のメス猫の避妊手術です.1頭はアメリカンショートヘアー(AS)で1頭は日本猫(DS),両方とも6〜7ヶ月の若い猫ですが,ASの方は室内で大切に飼われているのに対して,DSの方は外で食事だけ与えてもらっている「半野良」状態の猫で,今日は久しぶりに帰って来たので避妊手術に連れて来られました.

ASはとても美しい毛並みでよく手入れされています.DSの方は爪も真っ黒で土がついていますし,体にはノミもいるようです.麻酔をかけて手術台に横たわっている姿を見ると,DSの方はしなやかな筋肉が皮膚の上からも分かりますが,ASの方は,なんとなくぽってりとしています.皮膚を切開するとDSの方はすぐに腹筋が見えますが,ASは厚い皮下脂肪が被っていて,なかなか腹筋に到達しませんでした.

ASに塾通いで忙しい今の子供達,DSに日暮れまで真っ黒になって遊んでいた自分の少年時代が重なりました.どっちが幸せでしょうね?

●2002年06月25日(火)

★今日のワンコ★

今日は10歳のシーズー犬と5歳のマルチーズの歯石の処置です.歯石をそのままにしておくと,周囲の歯茎が炎症を起こして歯周病の原因になりますし,その部分に食べ物のカスが詰まったりすると,口臭が気になるようになります.

歯の表面に付着した歯石を超音波スケラーという器具で崩して取り除きますが,ワンコは絶対にじっとしていないので,全身麻酔下での処置になります.往々にして歯石が付着して処置しなければならないワンコは高齢なことが多いので,麻酔には注意が必要で,危険が予想される場合は処置をお断りすることもあります.

幸い今日のワンコ達は一般検査では特に問題はなかったので,麻酔も順調で,処置が終わって麻酔をOFFにするとすぐに目覚めました.歯石の処置をした後,飼い主の方に時々ガーゼなどで歯を拭いていただくと,歯石の付着を予防できますが,何もしないとまた2〜3年で歯石が付着して歯周炎を起こしてきます.

最近は,歯石の付着を予防するタイプのフードも発売になってます.

●2002年06月24日(月)
★今日のニャンコ★

今日のニャンコはミルクちゃん,3ヶ月の女の子です.2回目のワクチン接種と健康診断で来院しました.両親のどちらかがアメリカンショートヘアーだそうです.アメリカでは,アメリカンショートヘアーをドメスティック(国内の)ショートヘアーと呼びます.日本ネコが外国に行ったらジャパニーズショートヘアーって呼ばれてるのかな?

●2002年06月22日(土)

★今日のワンコ★

今日は雌犬の乳腺腫瘍の手術です.飼い主の方は「車の都合で土曜日だったらワンコを連れてこれます」と言われてたので,「前もって2〜3日前に予約を入れてくださいね」とお願いしていたのですが,そのご予約が入ったのが午前10時でした.幸い食事やお水は今日与えていないとのことでしたから,連れてきていただきました.

土曜日は週の中でも外来の患者さんが多い日ですが,その合間をぬってスタッフが手術の準備を進めます.バタバタしましたが,なんとか予定通りの時間に手術を始めることができました.

腫瘍は広範囲に広がっているので,大きく切除することになります.電気メスを使って慎重に切除していきますが,腫瘍に入っている太い動脈を気付かずに切断してしまいました.血液が噴水の様にピューっとほとばしります.「エイッ」て鉗止で挟んでしっかり糸でしばって止血しました.助手でついてるスタッフは若い女性なので,さぞやびっくりしたろうなぁ,気持ち悪くなってないかなぁと気にしてると,さすがに長年助手をやっているだけあって,「先生,時代劇で斬られた時にビューッて血が出るのは本当なんですねぇ」なんて言って,全然平気でした.

優秀?なスタッフのおかげで手術は2時間弱で終了.いつもより出血が多かったので少し心配しましたが,ワンコはもうすっかり麻酔から覚めて,側に寄ると尾を振って喜びます.鎮痛剤は使っていますが,動物はタフですよね.ワンコは来週早々には退院できるでしょう.

●2002年06月21日(金)
★今日のワンコ★

今日の午後は往診です.ワンコをたくさん飼っている方から狂犬病の予防注射の依頼がありました.一般の診療(犬の具合が悪いのですが〜)というような場合は,飼い主の方のお宅では充分な検査等ができないので,来院していただきますが,今回は予防注射なので,お伺いすることにしました.

総勢10頭とご近所からの飛び入りを入れて11頭がお部屋で待っててくれました,たくさんのワンちゃんのお世話は大変だと思いますが,6ヶ月のキャバリアから15歳のマルチーズまでみんなきれいにお手入れされて幸せそうです.健康状態も良好で,飼い主の方のご尽力には頭が下がります.ワンコ達は皆で楽しそうに暮らしていました.

写真はまたまた1ヶ月目のシーズー犬の赤ちゃんです.今日はバスケットに入れてもらって来院しました.

●2002年06月20日(木)
★今日のワンコ★

ワールドカップ残念でしたね.もう少し青のユニフォームがグランドを走り回る姿が見たかったですね.今まであまりサッカーには興味のなかった私も,決勝進出の試合は「にわかサッカーファン」になって,声援を送ってました.

今日のワンコは,3ヶ月の男の子のジダンちゃんです.飼い主の方が,フランス代表のジダン選手となんとなく似ているので,この名前を付けたそうです.確かに手足が長いので将来アストリートになる要素があるかもしれませんね.

どうですか,ジダン選手に似てますか?

●2002年06月19日(水)

★今日のニャンコ達★

今日の手術は17日の「今日の診察室」でご紹介したニャンコの抜歯の予定だったのですが,小型犬が前足を骨折したので,急遽その手術が入りました.お箸の半分位の細い骨を悪戦苦闘しながら,なんとかピンで止めてギブスを巻いて無事終了.

次にニャンコの抜歯をして化膿した歯の根っこを消毒しておしまいのつもりが,腫れていたホッペの皮膚がポロリと取れかかっているので,きれいにトリミングしてると「マルチーズの出産が始まりそう!」という連絡,「エ〜ッ,週末の予定じゃなかったっけ?」この子は10日ほど前にレントゲンで赤ちゃんを確認していたのですが,どうも母犬の骨盤があまり広くないので気をつけていたワンコです.

大きく開いたニャンコのホッペを縫い合わせると,もう午後の診療時間が迫っています.ワンコの飼い主の方に電話を入れると,まだ陣痛は始まってないようですが,万一に備えて午後の手術で使った機材をすぐに洗って滅菌して,帝王切開にそなえます.

午後7時に骨折の手術を受けたワンコ(手術当日に帰宅するのは例外中の例外なのですが,飼い主の方が看護に馴れていらっしゃるので,当日の退院になりました)とホッペを縫って抜歯したニャンコが退院し,ワンコの方は,午後5時に1頭,7時過ぎに2頭目を無事に出産しました.

いやぁ,あわただしい1日でした.でも,みんなうまくいって良かったなぁ.

●2002年06月18日(火)
★今日のワンコ★

今日は生まれて約1ヶ月目のシーズー犬の小犬たちが,健康診断で来院しました.母犬のおっぱいばかり飲んで寝てばかりいた子犬たちも,この時期になると個性が出てきます.体は大きいのにおとなしい子,逆に小さいのに気の強い子,離乳食をモリモリ食べる子,いつまでも母犬のオッパイに吸い付いている子.

これから1〜2ヶ月が子犬が一番かわいい時期ですね.お母さん犬は出産子育ての大仕事を成し遂げてホッと一安心の時期です.

●2002年06月17日(月)

★今日のニャンコ★

ホッペを腫らして膨らませた12歳のニャンコが来院しました.始めは外傷かと思いましたが,室内で生活している子で他のネコとケンカした様子はありません.膨れたホッペを指で押すと上唇の内側あたりからドロドロと膿がでてきます.

我慢強いニャンコで,痛いと思いますがじっと耐えています.指で押しながら上唇をクリッとめくって見てみると,さすがに不快なのでしょう.前足で「もうやめてよ〜」と抵抗します.そこをなだめすかしながらよく見ると,どうも歯石が付いた奥歯の付け根あたりから,膿が出ています.化膿の原因は歯槽膿漏のようで,明後日に抜歯することにしました.

私は歯医者さんが苦手ですが,このニャンコも2〜3日前から腫れてたそうで,痛かったでしょうねぇ.今日は排膿しましたからかなり楽になったと思いますが,抜歯すればもっとスッキリするでしょう.


●2002年06月15日(土)
★今日のワンコ★

今日のワンコは女の子の兄弟(姉妹)です.公園で保護されて1週間です.今日は保護した飼い主の方がワクチンを接種してくれました.1匹は活発なオテンバ娘,片方はおっとりした娘でした.とても仲良しでいつも一緒だそうです.1ヵ月後の2回目のワクチン接種の頃までには,きっとカワイイお名前が付いていることでしょう.

●2002年06月14日(金)
★今日のワンコ★

今日はシェルティーのカム君,3歳の男の子です.ワクチン接種で来院しました.飼い主の方は体重を気にしていましたが,まだ大丈夫の様です.体を触って,皮下脂肪がじゃまして背骨や肋骨に指が触れないようになって来たら,要注意ですぞ.

●2002年06月13日(木)

★今日のワンコ★

昨日の続きです.
手術前に腫瘍ができている部位のレントゲンを撮り,血液の検査も同時に行いました.幸い骨の方には病変は広がってなく,血液検査の成績も特に手術に支障をきたす値は出ていません.

破れたお饅頭の様になっている腫瘍の周囲を,慎重に電気メスを使って切除していきます.腫瘍に栄養を与えている血管を糸で縛ってから,注意して切断します.腫瘍を手で圧迫すると,中身が丁度「アンコ」の様に破れた所からグニュグニュと出てきます.「いやぁ,こりゃすごいわ」

「破れ饅頭」と戦うこと1時間,無事に取り除くことができました.悪性腫瘍の疑いが強いので,再発の可能性もありますが,とりあえずワンコは悲惨な状態からは開放されました.

飼い主の方は「高齢だし,足を切断してまで生かしておくのは・・・」と考えられていたようで,無事に切除できてホッとひと安心です.

●2002年06月12日(水)

★今日のワンコ★

先日フィラリアのお薬を取りに見えた方が「うちのワンコの腕のところにボールみたいなものが出来ているんですが,気が付いたのは昨年で痛がったりしないのでそのままにしておいたところ,最近だんだん大きくなってきて,大丈夫でしょうか」と尋ねられました.「あまり大きくなると表面が破れてジクジク出血するし,切除できなくなるほど大きくなることもあるので,早めに見せて下さいね」とお伝えしておきました.

それから数日して「自分で舐めたのか表面が破れて出血しています」とご連絡があり,すぐに連れて来ていただきました.診察すると前足の真ん中あたりに腫瘍ができて,その上がパックリ破れて「熟したザクロ」の様になって出血してます.

飼い主の方にはこの腫瘍を切除しない限り出血が続くこと.腫瘍が骨に転移していたり,切除中に出血が止められないときは前足を切断しなければならなくなるかもしれないこと,をお伝えします.高齢なので麻酔のリスクについてもお話します.飼い主の方は「前足の切断」というお話にビックリされた様子でしたが,このままにしておく事もできないので,腫瘍を手術で切除することにしました.手術の顛末は次回お伝えします.

●2002年06月11日(火)
★今日のワンコ★

今日はワンコのベルちゃんをご紹介します.生まれて45日目の男の子です.なかなかたくましいお顔ですね.

ベルちゃんは今月の第二土曜日に北九州市の動物管理センターで開催された「わんわん里親さがし」で,飼い主の方のところにやって来ました.以前は里親が見つからなくてかわいそうなワンコもいましたが,最近の里親さがしでは,里親さんの希望者が多くて,抽選(じゃんけんだそうですが)になることもあるそうです.

優しい里親さんにもらわれると良いですね.こんな不敵な顔のワンコ,好きだな〜.

●2002年06月10日(月)

★今日のニャンコ★

6月3日の「今日の診察室」でご紹介したニャンコが手術後の検診で来院しました.「いやぁ,おかげさまであれからゴハンもバリバリ食べて,元気一杯です」と飼い主の方もうれしそうです.「よかったですねぇ」と手術した顎を診察すると・・.「ありゃ〜」

下あごが変形してお顔がよがんで見えます.ニャンコは下の歯と上の歯が当たって,どうもかみ合わせの按配が悪そうです.「しばらくは硬いものは食べさせないで下さいね」とお願いしていたのですが,お話を聞いてみると,このお宅にはこのニャンコのほかにも数頭の猫がいて,このニャンコは自分用に作ってもらった柔らかな食事を平らげると,すぐに他の猫のドライフードをバリバリと食べていたそうです.飼い主の方も「まあ,元気だからいいか」と黙認していたそうです.

このニャンコは再手術になりました.左右の顎の骨を前回よりは少し強めにワイヤーで固定して,念のために下アゴの歯も左右からワイヤーで固定しました.今日は「矯正歯科」の歯医者さんになった気分でした.

しかし,真ん中から左右に折れたアゴでよくバリバリ食べますよね.猫って強いですよね.

●2002年06月08日(土)
★今日のワンコ★

今日はサブちゃんをご紹介します.2ヶ月の男の子です.1ヶ月前に飼い主の方の所に来た時の体重が1.0kg,それから20日後の今日が2.8kgと随分大きくなりました.歯も乳歯がしっかり生えてきて,少したくましくなりました.赤ちゃんが幼児になったって感じかな.昼間は一人でお留守番で,夜になると「遊んでぇ〜」と元気になるので,ご家族の方は寝不足だそうです.もう少ししたらワクチンを打ちましょうね.

●2002年06月07日(金)

★今日のワンコ★

6月に入ってフィラリア予防で来院される方が増えてきました.フィラリアは蚊が媒介する犬の寄生虫病で,月に1回飲ませるお薬で感染したフィラリアの子虫を駆除することで,病気を予防します.

お薬は蚊がいなくなって1ヵ月後まで飲ませますので,6〜11月までの半年間,月に一回飲ませていましたが,今年から新しいお薬で一回打つと効果が半年間持続する注射薬ができました.月一回の投薬と比べると手軽なので期待していたのですが,副作用の情報が入ってきています.

副作用が出るのは全体の1%以下のようですが,接種後に一時的にお顔が腫れたり,元気がなくなったりするようで,ショックを起こしたワンコも全国で数頭出ているようです.

新しいお薬は数々の試験を経て認可されて発売されますが,発売当初はいろんなことが起こるようです.当院では,どうしてもお薬が飲めない子や,月に一回の投薬がご面倒な飼い主の方には,注射薬を使用していますが,今のところは問題は起きていません.「内服薬でも注射薬でもどちらでもいいよ」って方には従来どおりのお薬をおすすめしています.






●2002年06月06日(木)
★今日のワンコ★

今が丁度フィラリア予防のお薬を飲ませ始める時期なので,毎日たくさんのワンコが来院して来ます.病気知らずのワンコ達が多いので,1年振りの再会です.若い子は,昨年より少し太ってる子が多いのですが,「少し太りましたね」と言うと,「いやぁ,この子よく食べるもので・・.」と飼い主の方はなぜかうれしそうです.でも,その気持ちよくわかりますね.

中高年以降の子の中には,腫瘍などの病気が見つかることもあるので,注意して診察しますし,血液検査で精密検査する場合もあります.ほとんどのワンコ達とは1年に1回,この時期しか会いませんが,この子たちの健康管理を預かっていると思うと責任の重さを感じます.

写真はバセットハウンドのサム君,体重が昨年より8kgもアップして30.0kgになっていました.ダイエットをおすすめしましたけど,なかなかユーモラスなお顔ですね.

●2002年06月05日(水)
★今日のニャンコ★

今日は子猫のフー&マックちゃんを紹介します.ふたりで遊んでいるところを保護されて,今日は健康診断で来院しました.推定年齢2ヶ月です.とても仲良しでいつもいっしょにいます.

●2002年06月04日(火)

★今日のワンコ★

当院に来院されている方で,身寄りのないワンコやニャンコを保護して,ボランティアで里親を探してあげてる方がいます.先日,かなり年をとっていると思われるワンコの健康診断で来院されました.お顔の毛もかなり白くなって,歩行もヨロヨロしています.血液検査で特に異常はなくフィラリアもいなかったので安心されていました.「この子はもう随分年をとっているから新しい飼い主を見つけるのは難しいので,うちで飼ってあげることになるでしょうね」とおっしゃってました.

その年寄りワンコがいっしょにいた若いワンコからかまれてしまいました.以前から若いワンコと折り合いが悪かったそうですが,ここ最近は落ち着いていたので安心していたところ,留守中に何かがあったようで,体中をたくさんかまれています.2〜3箇所ガブリとやられることはあっても,ここまでかまれることはありません.「仁義のない」かみ方です.小柄な雌のワンコなのでとても痛々しくてかわいそうです.

傷が毛に隠れているので,毛を広く刈って消毒します.化膿を止めるお薬を点滴に入れて24時間点滴しています.昨夜は一晩中キャンキャン鳴いていましたが,今日はだいぶ落ちついて,流動食を食べられるようにはなりました.

年とっているので回復にはまだ時間がかりそうです.致命的な傷を負ってなかったのが不幸中の幸いでした.「年をとった雌の小柄なワンコにここまでしなくても・・」と思いましたが,ワンコの世界にも暴力的なヤツがいるんですね.

●2002年06月03日(月)

★今日のニャンコ★

先週の週末に「鼻血が出ているんですが..」と雄のニャンコが来院しました.確かにお鼻からタラーリと少量の鼻血が出ています.目もショボショボで,下あごは何となく腫れぼったくてヨダレも出ています.

飼い主の方のお話によると,猫が3日振りに帰って来たらこんな状態だったそうです.風邪でも引いたのかなぁ〜と診察してみると,下あごがグラグラしています.下あごの左右を持って動かしてみると,あごが上下にずれてニャンコは「フニャー」と怒ります.下あごの真ん中を骨折しているようです.きっと事故で顔面を強打したのでしょう.レントゲンの検査では他のところには異常は見られなかったので,麻酔をかけてずれたあごの骨をワイヤーで固定したら,グラグラしなくなりました.

2日ほど入院して鼻血やよだれもおさまったので,本日無事退院しました.しばらくは硬いものは食べられないので流動食を与えることになります.ニャンコはしばらく外に出さずに「自宅謹慎」を命じています.


●2002年06月01日(土)
★今日のワンコ★

今日はシュナウザーのセナちゃん,3ヶ月の男の子です.同じシュナウザーのルナちゃんのお婿さん候補として,2週間前に飼い主の方の所にやってきました.セナちゃんとルナちゃんの赤ちゃんが見られるのは,2年くらい先かな.

セナちゃんの目がどこにあるかわかりますか?


WebDiary CGI-LAND