2002年04月
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●2002年04月30日(火)
★今日のワンコ★

今日はボストンテリアの赤ちゃんです.まだ生まれて3日目!3日目にしてはとても大きな赤ちゃん達です.全部で7匹もいます.授乳や赤ちゃんのお世話でお母さんは大車輪の活躍です.

少しでも赤ちゃんが「ピー,ピー」泣くと大慌てで赤ちゃんに駆け寄ってどこかに異変はないか,全身をくまなく調べてます.育児書を読んだわけでもないのに母犬の「母性」にはいつも感心させられます.

赤ちゃんが皆元気ですくすくと育つと良いですね.

●2002年04月29日(月)
★番外編★

休日はこんなこともしています.プレイ中は若者のつもりですが,終わると若者との体力差を痛感します.太ったゴールデンレトリバーを診察台に上げる時に「イテテッ」と言ってる時は筋肉痛かもしれません.

●2002年04月27日(土)
★今日のワンコ★

フィラリアの予防薬を取りに来られる飼い主の方が増えてきました.フィラリアは犬の心臓に寄生する寄生虫で,蚊が媒介します.フィラリアに感染した犬の血液の中にはミクロフィラリアというフィラリアの子虫がたくさん出てきます.これを蚊が吸血して他の犬の感染します.

感染した子虫は数ヶ月で安住の棲家である犬の心臓に移動して数年生き続けます.フィラリアの成虫は10cmほどあります.犬は大事な臓器の心臓に虫が住み着くので具合が悪くなります.

フィラリアの予防薬は,感染した子虫を駆除します.どれだけフィラリアを持った蚊に刺されても予防薬さえ飲んでいれば,虫は心臓に行けずに犬は元気に過ごせます.

予防薬は蚊の多いところでは5月中旬,そうでもなければ6月上旬から投与します.毎月1回,11〜12月までの6〜7ヶ月間の投与です.

写真はキャバリアのシャンティちゃん,2ヶ月の女の子です.飼い主の方のところにはたくさんのワンコがいます.シャンティちゃんも総勢十数頭の大家族の仲間入りです.

●2002年04月26日(金)
★今日のニャンコ★

10日ほど前にまだ目がやっと開くくらいの(推定年齢生後14日目かな)小さな子猫がやってきました.公園にいたところを保護されたそうで,環境が悪かったのか,目には目ヤニがたくさん引っ付いてます.あまり健康状態は良くないようですが,お腹はふくれているので母乳は飲んでいるようです.母親から離れてまだあまり時間が経ってはいないのでしょう.

保温が大切なこと,排便排尿のお世話の仕方,ミルクの与え方などをお伝えしました.連れて来た方は一通り説明を聞いて,「育つかどうかは,この子の生命力と運ですね」と言われて子猫を連れて帰りました.

今日その子がやって来ました.育つかどうか気にしていたのですが,写真の様なかわいいニャンコになってました.体重も随分増えてさかんに手にじゃれついてす.もう大丈夫です.今日は離乳のさせ方をお伝えしました.連休明けには離乳できていることでしょう.

残念なことにこのニャンコ,前からいた猫と相性が悪いようで,離乳したら里子に出すそうです.どなたか里親になってくださいませんか?

●2002年04月25日(木)
★今日のワンコ★

ミニチュアダックスのバナナちゃん,2ヶ月の男の子です.飼い主の方のお膝にチョコンと座ってかわいいですね.

●2002年04月24日(水)
★今日のワンコ★

今日はゴールデンレトリバーのシャンティちゃんを紹介します.2ヶ月の女の子です.20日ほど前に健康診断で来院したときの体重が3.4kg,今日は6.5kg,20日間で体重が倍になりました.

20日前ペットショップから来たばかりの時は,少しビクビクしてましたが,今日は元気一杯でした.最初は知らない環境で緊張していたのでしょうね.

●2002年04月23日(火)
★今日のワンコ★

マルチーズのレンちゃん,6歳の男の子です.10日間の行方不明の後,無事に帰宅しました.帰ってきた時は真っ黒でノミだらけだったそうです.首と太ももに傷がありましたが,もうほとんど治りかけてました.

化膿止めの処置をして帰りましたが,特に痩せた様子もなく元気いっぱいでした.この10日間,レンちゃんは何処で何をしてたのでしょう?ちゃっかりどこかでご飯もらってたのかもしれませんね.10日間のホームレス生活は楽しかったかな?無事でなによりでした.

●2002年04月22日(月)

★今日のニャンコ★

今日は怪我したニャンコが2頭も来院しました.1頭は顎の下が大きく腫れてカサブタが出来ています.もう1頭は太ももの内側を怪我しています.両方とも猫同士のケンカが原因でしょう.

麻酔をかけて消毒して縫いましたが,1頭は顎の下に500円玉より一回り大きな穴があいているので,縫い合わせる皮膚が足りません.なんとかアッチコッチ引っ張って寄せましたが,猫は下唇が突っ張って「イー」ってしたお顔になってしましました.

猫の皮膚は厚いので怪我した直後は傷に気が付きません.外で遊んで帰ってきた猫がいつもの元気がなく,じっとしてたら要注意です.

●2002年04月20日(土)
★今日のワンコ★

今日はシーズー犬のマリオ君を紹介します.7歳の雄のワンコです.子犬の時からですから,私とはもう7年のお付き合いです.元気なワンコですが,小さい時はヤンチャでした.目薬をさそうとすると大暴れするので,飼い主の方と二人ががりで投薬してました.

年を重ねてすっかり落ち着いたワンコになり,今では「いやだなぁ,でもしょうがないなぁ」って顔で治療を受けてます.

これからも一家の大黒柱として頑張下さいね.

このお顔「仙人」みたいですよね.人も犬も年を重ねるといい顔になりますね.7年前に目薬で「ワンワン,ギャオギャオ」と暴れていた本人(本犬)とは思えませんね.

マリオ君は年とっていいお顔になった「ナイスミドル」かな・・.

●2002年04月19日(金)

★今日のワンコ★

今日は14歳のおじいちゃんワンコの口にできた腫瘤の切除です.2年前にも切除手術をしたのですが,しばらくすると同じところからニョキニョキ出てきて時々出血したりするので,再び切除することにしました.

おじいちゃんとは言っても元気は良いのですが,フィラリア検査で陽性が出てます.ということは,心臓に寄生虫(フィラリア)が住んでいます.麻酔に注意しなければいけません.

手術は30分程度で終わりましたが,心拍数(1分間に心臓が打つ回数)がだんだん下がってきます.麻酔の醒めが悪いようです.私の心拍数は上がってきます.ドキドキ・・.

足先をつねったりして刺激を与えてると,心拍数が上がってきて無事に目覚めました.麻酔が醒めて入院室に入れると今度は寂しがってキャンキャン鳴きだしたので,早めに飼い主の方にお迎えに来ていただきました.

今日の手術で私の血圧は少し上がり,寿命が10分ほど縮まった気がします.

●2002年04月18日(木)

★今日のニャンコ★

先週入院したニャンコ達が退院していきました.伝染病にかかった子と中毒が疑われた子です.両方とも入院した時は衰弱が激しく,「治療してみないと治るかどうかわからない」状態でしたが,献身的治療(?)が良かったのか,強運だったのか,無事に飼い主の方のもとに帰れました.

「強運」と書きましたが,発病するまでの体力,治療を始めた時期,治療に協力的かどうかが,治癒を左右します.特に猫は野性味が強いので流動食の給餌などの治療を頑固に拒否する子は助けられないこともあります.

2頭のニャンコは飼い主の方がお迎えにみえて,うれしそうに帰って行きました.今ごろはおうちでくつろいでいることでしょう.

●2002年04月17日(水)
★今日のワンコ★

雄犬のムクちゃん、生まれて2ヶ月です.市場に母犬といたところを優しい方に保護してもらいました.カメラを向けるとしかめっ面してますが、名前のとおり「ムクムク」したかわいいワンコです.今日は虫下しのお薬を飲ませてもらいました.ワクチンは1週間後です。

純粋種の子犬と比べると、眼光に「雑草の強さ」を感じませんか?

●2002年04月16日(火)
★今日のワンコ★

今日は雄犬の会陰ヘルニアの手術です.去勢してない雄犬はお尻の横の筋肉が薄くなって,薄くなったところに直腸が入り込むことでウンチが出にくくなります.これが会陰ヘルニアです.ワンコはウンチが出にくいので排便の時にギャンギャン鳴いて苦しみます.

ウンチを柔らかくする食事を与えて様子をみることもありますが,ほとんど手術します.今日のワンコは再発防止のため去勢手術も同時に行いました.ワンコは大事なところをあっちこっち手術されたので入院室で「ムスッ」としてます.でも,これからはウンチがスムーズに出来るようになりますよ.

写真はキャバリアのパットちゃん,7ヶ月の女の子です.キャバリアは英国王室の犬だそうですが,パットちゃんも先月イギリスからやってきました.なんとなく気品あるお顔してますね.

●2002年04月15日(月)
★今日のニャンコ★

先週の半ばから伝染病(猫伝染性腸炎)の疑いで入院していたニャンコがやっと症状が治まって,退院の目処がついてきました.下痢と嘔吐でひどい脱水状態で運び込まれましたが点滴やインターフェロンの注射で,流動食が食べられるようになりました.消耗が激しかったのでかなり痩せてしまいましたが,今は入院室でのんびり休んでいます.この病気はワクチンで予防できます.

写真はパグ犬のマロンちゃん,8才の男の子です.写真馴れしてるのか,カメラを向けるとしっかりカメラ目線でした.でもパグ犬ってユニークなお顔ですね.サラリーマン社会にこんな顔の上司いますよね.

●2002年04月13日(土)
★今日のワンコ★

今日のワンコはホクト君,2ヶ月の男の子です.

約2ヶ月前,飼い主の方から「今朝,犬小屋をのぞいたら何か小さな生き物がゴソゴソ動いているのでよく見ると子犬の様で,どうもうちのワンコが出産したみたいです」と電話が入りました.飼い主の方は妊娠に全く気付かなかったそうです.

夕方まで見てましたが,その後は全然生まれる気配がないので母犬を連れて来院されました.母犬は10kg位の中型犬ですから通常3〜5頭出産します.レントゲン検査をしてもお腹の中に赤ちゃんは見えません.初めての発情での妊娠だったので,排卵数が少なく1頭だけの出産だったようです.そのためお腹もあまり大きくならず,妊娠に気付かなかったのでしょう.

ホクト君はお母さんとご家族の愛情をたくさんもらって,写真の様な天真爛漫なワンコになりました.お腹をさすってもらうと,診察台の上でスヤスヤと眠ってしまいました.体重はすでに7kgもあります.

ところで,お父さんはいったい誰だったんだろう?

●2002年04月12日(金)

★今日のニャンコ★

7歳の雄のニャンコが来院しました.いつもは元気なのに,3日前に外から帰って来てから具合が悪いそうで,じっとうずくまってて食欲もありません.飼い主の方のお話を伺いながら原因を推測します.事故,他の猫とのケンカ,伝染病,中毒?etc・・・.

診察を進めていきますが,原因がはっきりしません.血液検査をすると黄疸がでて脱水状態になってます.具合が悪くなったとき「よだれ」がたくさん出ていたそうです.

中毒が疑われるので入院させて点滴治療することにしました.猫は用心深いので犬と比べると異物を口にすることは少ないのですが,きれい好きなため,体に付着したものを舐めてしまうことがあります.それが原因で有害な物が口に入ることがあります.体の大きなりっぱなニャンコです.点滴で有害物資が体から出てしまえば元気になると思いますが,今週末は要注意観察です.

●2002年04月11日(木)
★今日のワンコ★

今日のワンコはコーギーのアトムちゃん,2ヶ月の女の子です.ワクチン接種で来院しました.ワンちゃんを飼うのは初めてだそうで,しつけのパンフレットをお渡ししましたが,人懐っこくておとなしそうですから,あまり心配しなくてもいいでしょう.

おとなしいので,初めて飼うワンコは女の子の方がお勧めです.でも,たまに例外がいるのは,人間社会と同じですね.最近は人間社会の方は女性の方が元気いいですね.病院でも優しそうなご主人がワンチャンを抱いて,奥様が積極的にお話されることが多いようです.

●2002年04月10日(水)

★今日のワンコ★

3月15日の「今日の診察室」でご紹介したワンコが来院しました.先日は「発情が始まったけど,何時お相手の所の行けば良いでしょう」というご相談で,検査の結果,妊娠する確立の高い日を指定しました.

私が指示した日に交配させたそうですが,今日は食欲がなくなったとのことでの来院です.今日が交配してから20日目です.通常,交配して4週間位で超音波検査で妊娠の有無が判ります.この子はまだ20日目ですから「どうかなぁ」と思いましたが,検査することにしました.

飼い主の方ががっかりしてはいけないので「まだ,早いので妊娠してるかどうかわからないので,胎児がみえなくてもがっかりしないで下さいね」と前置きして超音波検査の画面を見ると・・・.

ピンポ〜ン,妊娠子宮が見えました.子宮の中には小さな赤ちゃんが入ってます.ワンちゃんにも妊娠3〜4週目にいわゆる「つわり」がある子がいます.この子の食欲不振も「つわり」かもしれません.少し様子をみて,食欲不振が続くようでしたら食欲が出るような食事に変えてみることにしました.

心配そうに診察室に入ってきた飼い主の方も,帰りは「ルンルン」でした.出産予定日は5月20日です.楽しみですね.

●2002年04月09日(火)

★今日のワンコ★

お父さんと子供さんが子犬を連れて来院されました.犬を飼うのは初めてなので飼い方を教えて欲しいとのことです.
「かわいいワンチャンですね,生まれてどの位ですか?」
「えーと,確か2週間って言ってたな」
「エッ,2週間!」

通常子犬は3〜4週間は母乳で育ちます.1ヶ月目ごろから離乳が始まり,母乳を飲みながら離乳食を口にするようになり,だんだん離乳食主体の食事に移行していきます.0〜2週間の子犬を育てるには,哺乳びんを使って人工保育になります.

「本当に2週間だったら育てるのは難しいので,とりあえず母犬のとこに戻して,2ヶ月令近くになってからまた連れてきたらどうですか?」と話しますと,親子でモジモジして困ってる様子です.子犬を貰ってきたいきさつを聞いてみると,家族で行った旅行先の旅館にかわいい子犬が3頭いたので,その内の1頭をもらって来たそうです.「旅行先から今日帰ってきたばかりだし,またその旅館まで行くには..」と困ってます.

比較的大きな子犬ですから,ひょっとしたら2週間以上経っているかもしれません.よく見ると乳歯が少し出てきてます.とりあえず離乳食の作り方とペットミルクをお出しして,うまく食べられなかったら哺乳瓶を使って人工保育することにしました.

今朝までお母さんといっしょだったそうで,まるまるとしたかわいい子犬です.上手に離乳食が食べられると良いのですが,少し心配です.

●2002年04月08日(月)
★Happy Wedding★

以前当院に勤務していた看護婦さんが,四国の瀬戸内海が見渡せるチャペルで結婚しました.とても動物が好きな人で,姿が見えない時はいつも入院室で入院中の動物達といっしょでした.食欲のない子には「たくさん食べないとおうちに帰れないよ」って言いながら手から食事を与え,食欲が出るようなレシピを考えてました.身寄りのない子猫を引き取ってお部屋で育てて,今でもその子といっしょに暮らしてます.

入院してる動物たちは,痛いことやいやなことをする獣医師は「敵」ですから,看護婦さんが優しく接すると心を開いてくれます.そのことが病気の回復を早めるのでしょう.

彼女は今も郷里の動物病院に勤務してます.末永くお幸せに・・.

●2002年04月06日(土)
★今日のワンコ★

今日は乳腺腫瘍の手術です.当院に初めてみえたワンコで12歳の雌のマルチーズです.大学病院での診察を勧められたそうです.診察すると表面が破れてジクジクと出血してる乳腺腫瘍が胸に2個あります.下の筋肉にもかなり癒着してるようで,見るからに「悪性」という感じです.

私も「最先端の腫瘍治療が受けられる山口大学の動物病院で治療した方が・・。」とお話しましたが,大学が遠方なことから,飼い主の方は当院で治療を希望されてます.腫瘍は「乳がん」の疑いがあるので,手術をした場合のリスク,再発,転移の可能性と、手術をしないで経過をみた場合に起こり得ることについて説明し,ご家族で相談していただくことにしました.

相談の結果,今日の手術になったわけです.助手と麻酔係りと私の3人で悪戦苦闘すること2時間,一応腫瘍は全て取り除くことができました.まだこれからいくつかのハードルがありますが,とりあえず今は一安心です.

写真はE,スプリンガースパニエルのキョンキョンちゃんです.2ヶ月の女の子です.アニメのキャラクターみたいなお顔です.この顔見てると気持ちが和みますね.性格はとってもフレンドリーです.

●2002年04月05日(金)

★今日のニャンコ★

昨年の12月18日の「今日の診察室」で当院のシーズー犬のモップと雄の子猫とのお話を書きましたが,子猫はモップが来ると何処からともなく一目散に現れて,ゴロゴロ言いながらモップにスリスリ,ベタベタしてました.モップも最初の内は物珍しいのか興味を示してましたが,あんまりベタベタするのでトイレも落ち着いてできなくなり,子猫には申し訳なかったのですが,散歩のコースを変更しました.

あの子猫どうしたかな?と気になったので,昨夜は子猫がいたコースに行ってみました.いつも子猫が現れていた所まで来ると,なにやら巨大猫がすっとんで来ました.そうです.あの子猫です.数ヶ月前は子猫でしたが,今は大きくなって,モップの1.5倍はあります.それが以前と同じようにゴロゴロ,スリスリしますから,体重の軽いモップはたまったものではありません.

猫はスリスリ,モップはヨロヨロ,「ウワン」と威嚇してますが,全然効き目がありません.目で私に助けを求めてます.しばらく,スリスリヨロヨロと散歩を続けましたが,3ブロックほど先で猫はお見送りしてくれて,ノシノシと去って行きました.

モップが気の毒なので散歩のコースは猫のいないコースに戻しますが,時々顔見に行ってみようと思います.今度会うときは,彼女がいるかも知れませんね.

●2002年04月04日(木)

☆今日は臨時休診☆

今日は狂犬病の集合注射に午前中駆り出されたので臨時休診になりました。休診を知らずに来院された方、お電話をくださった方、ごめんなさい。

狂犬病の集合注射は公園や小学校のグラウンドで行われます。会場にはたくさんのワンコが集まりますから色んな事が起こります。ワンコもパニック、飼い主の方もパニックになることがあります。

ギャンギャンほえてるワンコを押さえつけながら、飼い主の方が
「〇〇ちゃん、注射よ!おすわり!おすわり!」と叫んでます。
「あのう、奥さん、ワンちゃんもう座ってますよ」
なんて事も多々あります。

ワンコも飼い主の方も獣医も、ほんと大変です。

●2002年04月03日(水)
★今日のワンコ★

ゴールデンレトリバーのシャンティちゃんです.2ヶ月の女の子です.健康診断で来院しました.写真どおりのかわいいワンコです.診察台では少し緊張してましたが,カメラを向けるとうれしそうにしてました.1週間前に飼い主の方のとこに来たそうで,おうちの中がにぎやかになったでしょうね.もう少ししたらワクチンを打ちましょうね.

●2002年04月02日(火)
★今日のニャンコ★

今日のニャンコは避妊手術で来院しました.いつも通り,まず鎮静剤の注射を打ちます.この注射を打つと10分位で猫はおとなしくなりますが,その前に嘔吐することがあります.いつもの事なので特に心配はしませんし,手術前は絶食をお願いしてるので食べ物が大量に出ることもありませんが,今日のニャンコが吐き出した物を見てビックリ!

なんと,20cmほどのひもが出てきました.ひもや糸,輪ゴムなどは「ひも状異物」と言って私達が最も恐れている異物です.このような物がお腹の中に入ると,腸の動きでひもがドンドン腸の下方に送り込まれて,腸をズタズタにしてしまいます.急激に猫の具合が悪くなって,お腹を開けてみたらビックリという状況になります.

今日のニャンコも鎮静剤で嘔吐しなければ,こんなことになってたかも知れません.「ああ,良かった」て顔してますか?そう思ったのはニャンコじゃなくて私のほうでした.


●2002年04月01日(月)
★今日のニャンコ★

後ろ足を引きずったニャンコがやってきました.右の後ろ足をうまく使うことが出来ません.腰のほうから後ろ足を下に向かって触って行くと,足首のあたりで痛がって「フニャ-」と怒ります.「うむ,ここがどうもおかしいぞ」

動物達は「ここが痛い!」って言わないので,歩かせてみたり,触ったりして悪い箇所の見当をつけます.ここで間違うと,なんでもないところを検査して「異常なし」と誤診してしまいます.

右の足首を中心にレントゲンを撮ってみると,骨が丁度竹をねじった様に骨折してました.飼い主の方によると,お部屋の中で一緒にいる猫から追いかけられて,「ドサッ」という音がしたので見に行ってみると,このニャンコが足を引きずっていたそうです.

室内で骨折するニャンコは珍しいですが,一説によると,かえって少し高い所から落っこちた方が体勢を整えやすいので怪我が軽いそうです.実際,当院でもマンションの6階から落っこちて,顎をすりむいただけですんだ子を知ってます.

今日のニャンコはギブスをすることにしました.これから約1ヶ月間は不自由な生活が続きますね.エリザベスカラーもつけてますから,一緒にいるいじめっこ猫もこの子の姿にびっくりして,しばらくは大人しくしてるかもしれませんね.

写真はギブスを巻かれた今日のニャンコです.「イテテッ」て顔してますか?


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